食欲をかき立てる豊かな香り… そして独特の味わい… スタミナ料理には欠かせない名脇役! それはニンニク!
現在、国内消費のおよそ半分を 輸入品が占めるニンニク。 生産量日本一の青森県をはじめとする、 全国各地でその栽培は行われていますが、 類いまれな風味と優れた栄養価を合わせ持つ、 希少なニンニクが ココ北海道で生産されているんです!
佐々木 「今回は北見市常呂町にやってきました。 海も山も緑もキレイな場所ですよね」
森崎「湖もあるもんな。いい場所だ」 佐々木 「常呂町には栄養価バツグンな 希少なニンニクが あるそうなんですよ」
森崎「意外でした!」
佐々木 「イメージないかもしれないですが 常呂町はニンニクの名産地なんですよ」
佐々木「リーダーは食べますか?」
森崎 「積極的に食べていますよ! 大地が育んでいる生薬というのかな…」
佐々木 「私は小学生の時から母から 1日ひとかけら食べなさいって」
森崎「だからこんなに元気にねえ~」
森崎 「北見に来るまで札幌から5時間! ずっとしゃべりっぱなしの元気の源は…」
ふたり声を合わせて「ニンニク!」
佐々木 「こちらは道内のニンニク作付け面積の 順位です。1位は北見市。 お邪魔している常呂町は 特に盛んに作られている」
森崎 「15ヘクタールニンニク畑って すごいことだね」
佐々木 「しずくちゃんはニンニク食べる?」
しずく 「あんまり食べない…」
森崎 「でもみんなが大好きなザンギとか ニンニクとかしょうが沢山入ってるよね」
あぐりっこ 「あ~(納得…急に身近に感じました)」
森崎「栄養源・スタミナ源だな」
ニンニク畑に行ってみると-
あぐりっこ「穴がある!」
森崎 「穴があるね。そのビニールが長~いのね」
アイサ「あっちまであるよね」
森澤さん「向こうまで360メートルあります」
あぐり一行「えええ~~」
森崎「今は何をされていたんですか?」
森澤さん 「機械でニンニクの種を植えています」
取材で訪れたのは10月22日。 実はその2週間前、 オホーツク地方を襲った台風による大雨で、 畑はご覧の通り冠水状態に―
ニンニクの種の植え付けも、 大きく遅れてしまったのです…
森崎「無事行きそうですか?」
佐々木 「これからの作業にかかっていますね!」
森澤さん 「そうですね!」
まずは常呂の名産ニンニクがどんなものなのか、 見せていただくことに。
森澤さん 「ピンクニンニクって言ってます。 中は白いです!」
ピンク色の皮に包まれた 常呂名産のピンクニンニクは、 町内12軒の生産者が栽培する在来種で、 1962年から生産を続けている 歴史あるニンニクなんです。
佐々木「ホワイトニンニクとの違いは?」
森澤さん 「辛味が違う!ホワイトニンニクより ピンクニンニクの方がすごく辛い!」
ピンクニンニクは一般的なホワイト種に比べて、 辛みだけではなくニンニク特有の 臭いが強いのも特徴なんです。
ここでピンクニンニクの種の植え付け作業を 見せていただくことに―
奥様の滋子さんと一緒にニンニクの種植え機に 乗って作業スタート!。
丸く穴が開いたところにニンニクを 入れていきます。
佐々木「ニンニクの向きを揃えるんだ」
森崎 「芽になる方が上になるように差し込んでる。 それが前の方がでどうなるのか見てみよう」
ニンニクを入れた台はゆっくり回って 最後はマルチに穴を開けて植えていきます。
森崎 「下に降りて行ってニンニクと一緒に 土の中に押し込められています」
保温性を高めるための黒い ビニールシートのなか、 7センチ程度の深さに植えられる ピンクニンニクのタネ。
ではここで収穫の流れをみていきましょう。
まず種子専用に栽培するピンクニンニクがあり、 その地上部分に実る “珠芽(しゅが)”と呼ばれるタネを植え、 1年後に一つの鱗片ができます。
その鱗片を収穫してまた畑に植え、 1年後には3片のタネに成長。 その3片を収穫して鱗片をまた畑に植え、 1年後には6片に。 そしてさらにその6片を収穫して、 鱗片を畑に植えたものが出荷となります。
これらのサイクルを繰り返して栽培されるのが、 常呂産のピンクニンニクなんです。
森崎 「下のローラーはどんな役割をしている?」
森澤さん 「畝に沿って自動で走ってくれるんです」
森崎「自動操縦なんだ!」
佐々木「ハンドルないですもん!」
森崎「じゃあ子供たちだけでも出来る?」
あぐりっこ 「やりたい!やりたい!やりたい!」
ということで早速ピンクニンニクの種植えに!
いざやってみると- アイサ・しずく「早い!早い!早い!」
機械のスピードに追い付けず強制終了!
アイサ「パニくっちゃう!」
じゃ~ん、もんすけです。 独特の風味が特徴の在来種ピンクニンニク。 かつて常呂町は全国一の作付面積を誇っていた ニンニク名産地だったんだよ。
JAところ 名越伸一さん 「常呂町のニンニク栽培は 1962年(昭和37)1軒の農家から 始まりました。 1973年(昭和48)には収益性の高い 作物ということで、作付け面積が 116ヘクタールにまで拡大して 生産量全国一となりましたが その後価格の低迷や 安価な中国産ニンニクの 輸入などで作付け面積が減りまして 1988年(昭和63)には わずか1ヘクタールまで落ち込みました。 しかし香りや辛味が強い常呂町ニンニクに こだわりを持つ生産者が 常呂町ニンニク耕作者部会を発足し、 現在16ヘクタールまで作付面積が 増えています。今後はかつて日本一だった ニンニクの産地としての誇りを持ち、 ニンニクと言えば常呂町といわれるような 産地拡大を目指していきたいと思います」 現在JAところではイエスクリーン認証を 取得した安全安心なピンクニンニクの生産にも 積極的に取り組んでいます。 北海道産の高品質なニンニク! ぼくも食べてみたいな~
一般的なホワイトニンニクより、 辛みが強いと言われるピンクニンニク。 その違いをリーダーと佐々木アナが、 すりおろしたもので確かめてみることに…
まずは一般的なホワイトニンニクから―
佐々木アナ悶絶…
森崎 「ぬわ~~辛い!! (ピンクは)ホワイトより強いの??」
果たしてピンクニンニクの実力とは!?
佐々木アナ…もうパニック状態です。 佐々木 「なんか!花火!口の中が…辛い」
森崎 「ぬががががが~ 痛い!痛い!痛い!痛い!」
するとリーダーの体に変化が…
ぬおおおお~~(お口に火花か??)
だあああああ~(パワーみなぎって!)
森崎「ピンク森崎!」
新キャラ「ピンク森崎さん」登場しました…
さて改めて… 森澤さん 「熱を加えると辛さが甘さに変ります」
森崎 「ネギとかと一緒だ。 この辛さが甘さに変って 最後のうまざっ… 」
森崎 「うまざっ…うまさに…
ごほっ(むせる)」
ゴホッゴホッ
むせるリーダー
佐々木 「リーダー! 刺激が強すぎましたね!」
アイサ 「じゃがいも!! ホクホクして美味しい!」
しずく「甘い!」
森崎 「うまいっ!ホクホクだね!」
佐々木「全然辛くないです」
森崎「何個でも食べられますね」
森崎 「これ帰りのバスの中すごい臭いになるよ!」
※後日談※ リーダーがおっしゃる通り 帰りのバスの中はニンニク臭たっぷりで ございました… ロケ終了後、 HBCロビーであぐりっこと再会された あぐりっこ保護者の皆さんも あまりの臭いに悶絶しておられました…(笑)
独特の香りと味わいが特徴のニンニク。 いったいどんな栄養価が含まれているんだろう。
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「辛い成分であり臭い成分でもある 硫黄化合物が特徴なんですよね。 この硫黄化合物は色んな働きがあり また色んな種類もあるんです。 例えば血中のコレステロールや中性脂肪を 下げてくれる働きもあります。 切ったりすったりすると どんどん色々な対応に変っていきます。 生で食べても色々な硫黄化合物が 入っているので それなりの効果が期待できます。 色々な加工や調理をして違うものに変えると それぞれ色んな対応の硫黄化合物が 出てくるので、いろんな食べ方を するのが良いと思います」 栄養価が高いスタミナ食材だけど、 食べすぎには十分注意してね。
佐々木 「このピンクニンニクなんですが 主な出荷先はどちらになりますか?」
森澤さん 「道内に流通するのがメインで出荷している。 地元の工場にも出荷しています」
佐々木 「このピンクニンニクは何かに 変化するということですよね?」
森澤さん「そうです!」
あぐりっこ「そうなんだ…」
森崎「ゴールデンニンニク???」
というこうとで訪れたのは 「日本製薬工業株式会社北見工場」。
一体どういうことなのか?? 詳しいお話を日本製薬工業株式会社の 澤向祥文さんに教えていただきます。
さっそく一行は 工場の中を案内していただくことに― するとあぐりっこに変化が!
あぐりっこ「あれ?んんん??」
目をこするあぐりっこ。
澤向さん「匂いする??」
佐々木「えっ何なに??」
遅れて入ったリーダーは… 森崎「うわあああああ~」
森崎 「すごいね!しみる。 こりゃあ臭いわ!」
みんなの目の前にあるのは 頑丈な倉庫のようなもの…
森崎 「この中にニンニクが入っている!」
この何にニンニクが入っているということで 扉を開けてもらいます。
のぞきこむだけで ぷーんと匂いが漂ってきます…
残念ながら企業秘密のため 中はお見せできないのですが あるものを製造していました…それは―
フタを開けるとモワッと煙が…
森崎 「湯気、直接匂いかいででごらん」
ということで臭いをかぐと のけ反る女子チーム!
澤向さん 「生ニンニクの状態だとものすごく辛く 匂いが強いんですが…」
澤向さん 「その辛味とにおいを熟成期間中に 全て飛ばしてしまいます。 これが30日後には黒ニンニクとして 出来上がります! 独特の辛味・匂いは ほぼゼロと言っていいほど 抜けてしまいます」
森崎「そうなの??」
森崎 「おいしい! 辛くない!すっぱい!」
澤向さん 「試食された方が よくプルーンみたいと表現されますね」
アイサ「本当だ!」 トモヤ「おいしい!」 佐々木 「しっとりとした生チョコレートみたい」
澤向さん 「熟成して独特の辛味・匂いを取り除くことで ニンニク本来の持ってる栄養を 手軽に食べれるようにしてます。 ニンニクの持っているパワーを みなさんが取り入れられるように 熟成黒ニンニクに加工しています」
愛知県に本社を構える日本製薬工業株式会社。 2013年常呂町内に工場を立ち上げ、 操業をスタートしました。
澤向さん 「全国の産地からニンニクを取り寄せたところ 常呂町のピンクニンニクが ボクらの求める成分がもっとも高かった! それでこちらに進出してきました」
森崎 「嬉しいねえ~ こういったのが常呂町に出来ると 地域の雇用も増えるし活性化していく! ピンクニンニクのおかげですよね!」
本州産に比べ生産量は少ない ピンクニンニクですが、 今後も幅広い活用方法が期待される、 常呂町が全国に誇る名産品。 そんなピンクニンニクの料理は、 いったいどんな美味しさなのか… 生産者の奥様直伝のお手軽料理を ふるまっていただきました!
※詳しい作り方はレシピコーナーへ! とってもパンチがあって美味しい! ぜひみなさんお試しくださいね♪
最後にとっておきのデザートも 用意してくれたのですが、 市販のバニラアイスとまさかの…
滋子さん 「こちらの黒ニンニクを入れて 混ぜて食べてもらいたい!」
アイサ 「えええ あっ!!! 入れっ…入れちゃうんだ…」
何とバニラアイスに黒ニンニクを混ぜて味わう 「ニンニクアイスクリーム」。 果たしてそのお味は?
森崎 「なまらうまいな… すごい食べやすくなる!」
アイサ「うわ~おいしい」
トモヤ「いける!」
ニンニクって面白い! 他の素材を美味しくもできるし ニンニク自体も美味しくなる。 みなさんもぜひピンクニンニクを 召し上がってみてくださいね!
みなさんこんにちは。 週刊あぐりニュースです。 十勝で行われる収穫祭のお知らせだよ。
あさって23日、中札内村民体育館で 第34回収穫感謝祭が行われます。 会場には中札内名物の枝豆や ナガイモなどを販売する「大直売市」のほか 「もちつき」や「お楽しみ抽選会」など、 楽しいイベントが盛りだくさん。
また1500パック限定で紅白のゆでたまごが 無料で配られます。 会場は土足厳禁なので上履きを持ってきてね。 23日の祝日は中札内村で秋の恵みを あじわってみては? 以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。
《第34回収穫感謝祭》 日時:11月23日(月・祝)9:00~15:00 場所:中札内村民体育館 中札内村東1条南2丁目18 ※上履き持参! お問い合わせ: JA中札内 総務部企画課 ℡0155-67-2211