今から1700年以上前、 弥生時代に日本に伝わったと言われる 歴史ある野菜…カブ! 白くて丸々と太り、 色鮮やかな葉を持つカブですが、 皆さんのご家庭では、 どのくらいの頻度で食卓に並びますか?
街頭インタビュー 「赤カブの漬け物で食べるくらいで あまり買わないですね」 「ダイコンの方が買うかなあ~?? でもカブのほうが火が通りやすいので カブの方が便利なので買う時もある」 「和食しか料理法が分からないので 他の使い道も知りたいです」
厚生労働省が発表した 「日本人の野菜摂取量ランキング」でも、 1位のダイコンに対してカブは18位…。 見た目も食べ方も似た野菜ですが、 そこには大きな開きが…。しかし! カブには、ダイコンに負けない高い栄養と、 カブならではの甘みがあるんです!
ということで今週のあぐり王国ネクストは…、 丸ごと食べなきゃ損をする! 栄養満点の野菜カブに注目です!
森結有花アナウンサー 「道東の釧路町にやってきました」
森崎リーダー 「さすが釧路!寒いねえ」
取材日の気温は…8度です。
リーダー 「6月だというのにですね~。 でも特徴的だと思います。 釧路町は夏になっても なかなか気温が上がらない場所ですが それを活かした農業がある!!」
森アナウンサー 「そうなんです。 今回はカブに注目します!」
リーダー 「カブってね… ダイコンに比べてね消費量が少ないです!」
リーダー 「でもねかたや、スズナ・スズシロって よく比べられるダイコンのほうはですよ… 日本の農産物せいさんっ生産量と、 しぇーっ しぇぇぇぇぇぇぇ…」
珍しい!リーダーが言葉に詰まった!!!
森「リーダー頑張って下さい」
リーダー 「ちょっと落ち着きましょうか。私…」
リーダー 「とにかく人気野菜にしたいね。 まさにカブを上げたい!! 」
・・・・・
森「うまーーーーい」
パチパチパチ…… ん??
また褒めた?森アナウンサー
リーダー 「森さん。前も言ったかと思うんだけど ほめられるとキツイのよ」
森「あはははは」
さて今回のあぐりっこは、 となりマチの釧路市から参加。
「野菜を収穫してみたい!」 小学3年生の南花音(ハナネ)ちゃんと。 「北海道の食べ物をもっと知りたい!」 6年生・山崎舞美(マミ)ちゃんです。
リーダー 「まずカブって知ってる?」
あぐりっこ「知ってる~」
ハナネ「おおきなかぶ!」
リーダー 「そういうイメージだよね。 “まだまだカブは抜けません” そうだよね~ おおきなかぶっていう有名な絵本があります」
リーダー 「カブは食べたことはあるかな?」
ハナネ「ない!食べたことな~い」
マミ「今朝食べた!漬物で!」
森 「釧路町でカブがとれる事は知ってました?」
あぐりっこ「知らなかった!!」
リーダー 「どんな風に畑になっているかは?」
マミ 「なんか…埋められてる… なんかみんなで引っこ抜く!」
リーダー 「やっぱり!やっぱり大きなカブ(笑)」
森「イメージがね!」
果たして釧路町のカブは、 数人がかりでも抜けない、 大きなカブなのか…?
早速、生産者のもとへ!
「こんにちは~」
釧路町でカブを栽培している、 猪瀬恵美子さん。 全部で5棟のハウスを持ち、 そのすべてが、カブのハウスなんです。
森「もう収穫時期なんですか?」
猪瀬さん 「4月下旬から収穫していますよ!」
あぐりっこ「意外と早い!」
リーダー 「そんなに早く? 釧路町はかなり涼しいでしょ?」
猪瀬さん「朝晩は冷涼な気候ですね」
リーダー「たまに昼も冷涼ですよね」
では早速、カブを見に行きましょう。 ハウスの中をのぞいてみると…
マミ「うわ~めっちゃたくさん!」
リーダー「カブは見えるかな?」
ハナネ「ちょっと見える」 マミ「ダイコンにも見える」
リーダー 「かなり連続してたくさん植えてますね」
猪瀬さん「10cm間隔で植えてます」
猪瀬さん 「このカブ抜いてみていいよ。 葉っぱの下を持って抜いてみて」
では猪瀬さんの言われた通りやってみると…
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マミ「あっ抜けた!すごーい」
ハナネ「抜けた!」
簡単に抜けましたよ!
森 「釧路町でカブ栽培のイメージがなかった」
猪瀬さん 「15年くらい前から栽培して 今は7軒の農家で年間80トンくらい 釧路の中央市場におろしています」
ハナネ 「80トン+80トン+80トン+80トン…」
ん?
4月下旬から収穫が始まる ということでしたが…?
カブの栽培スケジュールを見ていきましょう。
猪瀬さん 「種まきは3月中~上旬からまきます。 それから60日間生育にかかります」
マミ「10月まで収穫するんだ!」
猪瀬さん 「10月まで1つのハウスを タネを撒いては収穫、 タネを撒いては収穫、 タネを撒いては収穫…で3回やります」
リーダー「結構忙しいですよね?」
猪瀬さん 「いえっ!それが暇なんです。 私はラクしてますね」
リーダー 「カブは比較的栽培がラク?」
猪瀬さん「ラクです!!」
この時期でも、気温がひと桁の日もあり、 1年を通して冷涼な釧路町。
種まきから、およそ60日で 収穫を迎えるということですが 3月から10月までの栽培期間で、 その気候が生育に影響することは ないのでしょうか?
猪瀬さん 「ですから今日は天気がいいので ハウスの黒い被覆材をかけたんです。 葉っぱがしおれたら困るんで」
リーダー 「こんな外寒いのに温度上がってきたの??」
リーダー「朝何時から収穫ですか?」
猪瀬さん「朝5時です」
マミ「早いっ!」
リーダー「まだ寝てたいよなあ」
リーダー 「1時間も遅かったんだ…」
森「1時間…(ツボに入り笑い転げる)」
リーダー 「でも今日間に合ったね。 大丈夫だったんだね」
さて、ここからは あぐりメンバーもお手伝い! 猪瀬さん 「根元を持って!簡単に抜けますから」
マミ「片手で!?」
猪瀬さん「片手で!!」
リーダー 「早い!しかも余計な所は触ってない」
猪瀬さん 「茎が折れると商品価値が下がるので 折れないように収穫してください」
まずは森アナから、収穫体験してみます!
ハナネ「ひゅって!!」
ボキッ(折れた??)
猪瀬さん「ははは…まあ…いいです」
お次も。ボキッ(また折れた???)
リーダー 「大丈夫ですか? バキバキ葉っぱ折れてますけど…」
猪瀬さん「折れてますね」
森「力の加減が難しいんですよ」
するとあぐりっこが…
ハナネ 「ポンポンって抜けたよね?」
マミ「ねっ!」 スタッフも大爆笑。
マミ 「何も考えずにやったら出来るよ!」
素晴らしいあぐりっこからのアドバイス!!
隣町の釧路市から参加している あぐりっこ2人も、 森アナに続いて、収穫!
ハナネ「ふん(真っ直ぐに引っこ抜く)」
リーダー「上手だね~」
猪瀬さん 「上手だねえ~全然折れてない。 マミちゃんも上手だねえ~ 一本も折れてない!」
リーダー 「すご~い!! (あぐりっこに)教えてもらいなよ~ 」
森「本当だ!うま~い(笑)」
森 「さあ、あぐりっこの準備も整いました」
リーダー 「なんてカワイイんだろう。 これどうしたの?なんでこんな格好?」
猪瀬さん 「やっぱり濡れますから!」
森 「もっと先進的な機械で洗うと 思ったんですよね」
リーダー「先進的…」
猪瀬さん 「先進的な機械を使う農家さんもいます。 うちは先進的じゃないんですけど(真顔)」
猪瀬さん 「洗って土を落としてください」
リーダー「ちょっと回している?」
猪瀬さん 「回してます。そして最後に シッポをシュッとして!」
リーダー「キレイになったね」
森「すごいツヤツヤ!!」
あぐりっこもやってみると…
ハナネ「冷たい…」
マミ「冷たいって!これ!」
水温はなんと3℃です。
ハナネ 「冷たい!冷たい!冷たい!冷たい!冷たい…」
ハナネ 「冷たい!冷たい!冷たい!冷たい!」
リーダー「冷たいって」
リーダー 「約700個のカブを洗うのに どのくらいの時間がかかりますか?」
猪瀬さん「2時間くらいです」
リーダー 「猪瀬さん!大変ですね…」
猪瀬さん 「ん~~。どうかな?」
リーダー 「絶対、大変って言わない!!」
決して弱音を吐かない、猪瀬さん! このあと素手で白カブを束ねて、 箱詰めします。
こうして、ほぼすべての作業を 手作業で行うんです。
特別に出荷前のカブを丸かじりしてみます!
「いただきま~す」
マミ「甘いっ!甘くなった」
ハナネ「皮が辛い」
リーダー 「甘いっ! 辛味もあるけど甘みがすごい強い!」
森 「中がすごく柔らかいです! すっごく。おいっ…」
ガブッ…あれ食べた?
リーダー 「おいしい?できれば “おいしい”まで言って頂けますか?」
ジューシーな甘みと、柔らかい肉質を持つ白カブ。 その栄養について、 札幌保健医療大学の荒川教授に伺ってみました!
荒川義人教授 「カブの白い部分(根)は ビタミンC・食物繊維・カリウムが 平均的な野菜ぐらいの含量を含みます。 ビタミンCは加熱しても残る特徴があるので 色んな料理に使っても壊れないと言えます。 葉の部分は緑黄色野菜に匹敵するくらい βカロテン・ビタミンC・食物繊維・カリウムが 豊富です。葉の部分のビタミンCの量は 野菜の優等生であるホウレン草の2倍ちかく! βカロテンは熱をかけることによって より吸収性が高まりますので 油を使った炒め物は持ち味を生かせます。 昔から春の七草の1つとして 健康のために使う野菜です。 白い部分はもちろん葉も全部使ってほしい!」
ちなみに、よく似た野菜のダイコンとは、 含まれる栄養素も似ているものの、 その数値は、カブの方が少しずつ 上回っているんです! 捨てるところのないカブ!明日の食卓にぜひ…
森 「JAしべちゃ女性部のみなさんに カブを使ったお料理をご紹介頂きます」
酪農が盛んな釧路地方ということで、 釧路町を含むJAしべちゃ女性部から、 酪農家の奥様の佐藤菊子さん・小玉和子さんに 白カブのレシピを教えていただきます!
まずはラザニアをいただきます。
ハナネ 「おいしい♪ カブはシャキシャキしていて チーズはとろとろで… あわさってとっても美味しい!!」
森 「普通のラザニアよりあっさりしているんですが 食べ応えはしっかりあります!」
猪瀬さん 「カブの味がしっかりして美味しい! 食感もいいですね」
続いてカブの葉を上に散らした、 コールドスープを…
ひと口、飲んで…
ニッコリ(マミ)
森「すごくいい笑顔ですね~」
マミ 「めっちゃおいしいです! 甘くてトロトロしてて冷たいから 夏に毎日食べたいくらい!!」
※実はあまりの美味しさに このあと2杯もおかわりしました(笑)
最後に炒めた葉をのせた カブのチーズ焼きを-
ハナネ 「おいしい!」
リーダー「何が美味しいの?」
リーダー 「カボチャはね… カボチャは入んなかったなあ~」
ハナネ「間違った!間違った~♪」
ハナネ 「カブはトロトロしてて チーズと同じくらい柔らかくて すごいおいしい!」
猪瀬さん 「柔らかくて、うーん、おいしい!」
リーダー 「カブは色々な食べ方ができる 素材だったんですね」
猪瀬さん 「目からウロコというか… 作ってはいるんですけど こんな魅力的な料理に変わるとは 思わなかったですね」
リーダー 「生産者の方も 漬け物か味噌汁でしたからね…」
生産者も大満足のカブ料理。 隣町の釧路市から参加した、 あぐりっこ2人は…?
ハナネ 「カブ食べたことなかったけど 今日初めてカブを食べて… 美味しいって事が分かった!」
マミ 「漬け物しか食べた事がなかったから 他の料理もお母さんに作ってもらいたいな」
リーダー 「自分たちの隣町のお話ですからね。 美味しいものが手に入る距離なので カブを楽しんでくださいね♪ ちょっと励みになりますか?」
猪瀬さん「なりました!!」
リーダー「カブを洗う水が冷たいですか?」
猪瀬さん「冷たいです」
リーダー「大変ですね?」
猪瀬さん「いいえ!!」
はははは。最後まで弱音を吐かない カッコイイ猪瀬さんでした! ----------------------------------- 6月10日のクイズ 「拓殖大学北海道短期大学がある市町村は、 どこだったでしょうか?」
正解は「深川市」でした!