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2017年10月14日(土) | ♯448 バターの生産現場から北海道酪農の意義と仕組みを学ぶ編
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2017年10月14日(土) |  ♯448 バターの生産現場から北海道酪農の意義と仕組みを学ぶ編

森アナウンサー
「オホーツクエリア有数の酪農地帯
 湧別町にやってきました」

森崎リーダー「キレイだねえ~」

リーダー
「眼下に見えるのはデントコーンですね。
 飼料用トウモロコシ。
 視線をぐっとあげていくと
 牧草地を超えてサロマ湖ですね!
 オホーツク海まで見渡すことができます。
 なんか事の疲れが癒えるようです
 いい休みだなあ~~」

森アナウンサー「違います!」

森アナウンサー
「オホーツクエリアでは
 ある加工品生産量日本一!です」

リーダー「ホタテ??」

森「加工品って今言いましたよね」

リーダー「ホタテの貝柱!」


「あの…ホタテから離れてください」


「正解はバターです!
 今回は生乳からバターになるまでの流れ
 勉強するんですが…
 美しいゲストの方をお呼びしています」

リーダー
「美しいゲストということは…

 女性ですか? (キラリーン)」

様々なゲストが、北海道の農業や
食の魅力に触れるゲスト企画!
果たして今回参加していただく、
美しい女性のゲストとは?


「ではお呼びしましょう。どうぞ~!!」

リーダー
「美しいというか可愛いなあ~」

リーダー
「パティシエさんですねえ」

女性「初めまして!」


「パティシエの中山理絵さんです」

東京・日本橋蠣殻町(かきがらちょう)に
お店を構える、
フランス菓子専門店「オクシタニアル」。

店内のショーケースには、
高い技術に独創性を織り交ぜた、
色とりどりの商品が並び、
多くのスイーツファンを魅了しています。

そんなオクシタニアルのパティシエのひとりが、
中山理絵(なかやま りえ)さん。

世界トップレベルのパティシエによる
洋菓子コンクールで見事、
世界一に輝いた経験を持つ、
才色兼備の女性パティシエなんです。
様々な乳製品を扱う菓子作りのなかで、
バターが担う役割とは…?

中山さん
「お菓子には欠かせない存在で
 味も食感も独特なもの。特に香りは
 バターでしか出せない部分があるので
 大事にしています」

菓子作りには
香りや味わいに優れているということで、
すべて北海道産のバターを使用している中山さん。
食材だけではなく、
その産地にも強い思いがあります。

中山さん
「原材料として使わせて頂いたバターが
 どうやって出来るのか?
 実際に見た事がないので
 行って・見て・感じて、
 新しい引き出しも増えると思うので
 楽しみにしています」
 
ということで、
その原料となる生乳の生産現場、
そしてバター製造に至るまでを、
北の大地でたっぷり触れて頂きます!
 
■オクシタニアル東京本店
東京都中央区日本橋蛎殻町1-39-7
03-5645-3334


2017年10月14日(土) |  初めての牛舎に潜入!

「オホーツクエリアですが
 実はバターの生産量日本一!」


「絞りたての加工前の生乳や乳製品は
 北海道が生産量が半分以上を占めています」

中山さん
納得ですよね。
 農業王国というイメージなので」

さらに乳製品の中でも、
北海道におけるバター生産量は、
およそ5万5000トンを誇り、
全国シェアの85%を占めています。
一行はまず、バターを含めた
乳製品の原料となる生乳が生産される、
酪農家のもとへ!


「バターを学ぶということで
 まずは牧場にやってきました」

リーダー
「中山さん。めちゃくちゃ“つなぎ”が
 似合うじゃないですか!!
 こんなこと言っていいのかな?
 白衣より似合わない?」

さて中山さん牛を見た事ある?

中山さん
「遠くからしか見た事ないです」

湧別町で酪農を営んでいる、
越智牧場の5代目、越智大輔さん。
酪農家が日々行っている生乳生産について、
詳しく教えていただきます!

リーダー
「今日はパティシエが
 東京都日本橋水天宮から来て頂きました」

越智さん「はい…」

あれ反応が薄い??

「ピンと来てないですよね」

越智さん「場所がよく分からなくて」

リーダー
「この辺りの…(手で表すが…)」

越智さん
「それもよくわかりづらいですね」

88頭の乳牛が飼育されている越智牧場の牛舎は、
去年の12月に新築したばかり。
快適な環境で暮らす乳牛に中山さんの反応は?

リーダー
「どうですか!?」

中山さん
すご~い!!迫力が!!」

リーダー
「すごいキレイな牛舎!
 ずらーっと並んでる。かわいいしょ」


「生乳と言えば乳搾り。やった事は?」

中山さん「ないです!」

リーダー
「そりゃ牛を近くで見た事ないんだから~!」


2017年10月14日(土) |  搾乳体験!搾りたてのミルクは?
ということで…
人生初の搾乳を体験させていただくことに!
搾乳はミルカーと呼ばれる機械を乳牛に装着して、
生乳を自動的に搾り出しますが、
その前に手で5回ほど搾る、
“前搾り”と呼ばれる作業を行います。

中山さん
「指で止めておいて…(出ない)」

越智知美さん 
「もっと…こう、ぐっと!」

中山さん
「ここですか!
(ギューッと絞ると)でた!。
 …なんか痛そうかな?
 なんかすいません…」

前搾りが終わったら、
いよいよミルカーの装着です。

中山さん
「重いですね、これ。落しちゃいけない!」

越智知美さん「この向きで、つけて」

中山さん「これ難しいですね」

知美さん「結構コツがいる!!」

うまくセッティングできました。

知美さん「大丈夫です」

中山さん「ありがとうございます」

中山さん、一気に疲れたようですね(笑)

搾乳時間は7分程度ですが、
1度に15~30キロの生乳が搾られます。
88頭すべての乳牛を朝と夕方の2回、
スピーディに行わなければならないのです。

リーダー
「搾りたての牛乳を飲みたくないですか?」

中山さん
「えっ?飲めるんですか?」

越智さん「はい準備してます」

中山さん
「えっ!本当に飲めるんですか?
 すごい!すごい!ヤッター」

特別に煮沸殺菌をした搾りたてのミルクを、
飲ませていただけることに!
果たして、その美味しさとは?

中山さん
んー甘い!!やさしい味ですね」


「クリーミーさが普段飲んでいる牛乳より
 強い気がします」

リーダー
「ミルカー並みに吸引してます。甘い!」

リーダー
「この牛乳は東京でも飲めるのかな?」

越智さん
「飲めないですね。 
 バターなどに加工されます」

中山さん「えっ?全てですか?」

リーダー
「これだけ甘い牛乳だと
 おいしいバターが出来るでしょうね」


2017年10月14日(土) |  よつ葉のバター工場に潜入だ!


「実際にバターを作っている工場に来ました。
 こちらの工場は色々な乳製品を作っていますが
 中でもバターの生産量日本一なんです」

一行がやって来たのは、
脱脂粉乳やバターなどの乳製品を製造する、
よつ葉乳業オホーツク北見工場。

その敷地面積は
札幌ドームおよそ2個分の広さがあり、
バターの生産量日本一を誇る巨大工場です。
さっそく工場についての詳しいお話を、
上野副工場長に教えていただきます。


「さっきからトラックが行き交って
 いるんですけど。あれは何ですか?」

上野副工場長
ミルクローリ-と言いまして
 酪農家さんから集めた生乳を
 入れているトラックです。
 あのトラックで工場まで運んできます。
 1日でミルクローリが53台!

上野副工場長
「1日に約620~630トンの生乳
 集まってきます」

リーダー「トンですよ…」

中山さん「すごいですね」

牛乳パックに換算すると、
1日62万本ほどの
生乳が運ばれてくる工場。
オホーツクエリアの酪農家から生乳を受け入れ、
1日およそ20トン、年間で7千トンを超える
バターを製造しているのです。

森「さあ工場の中に入ってきました」

リーダー「社会見学みたいですね」

バター製造を見学する前に
簡単な製造工程を解説!

まず酪農家からミルクローリーで
受け入れた生乳は、
計量や品質検査が行われたあと、
貯乳タンクへ一時的に保管されます。

続いて50度に温めてから、
バターのもとになるクリームと
脱脂粉乳のもとになる液体に分け、
殺菌したあと、冷却。

そしてクリームをタンクで一晩寝かせた後、
バターマシンと呼ばれる機械で、
バターが作られていくのです。

バターマシーンを見てみると…

2017年10月14日(土) |  巨大サイコロが宙に舞う??

中山さん
「あれだ~大きい!うわっああっ。
 出てきてますよね、バター」

「うわああああ」

リーダー「むにょーって出て来てる」

森「ひあっうわっ」

リーダー
「あんなバター見た事ない!!」

森「あっあっあっ!バッバッ…」

リーダー
「バターさえ言えなくなってる」

バターのもとになるクリームを
撹拌してできる脂肪分の粒を集め、
それを連続で練り上げて作るバターマシン。

なんと1時間に4トンものバターが
製造できるそうなんです!

バターマシンは現在、多くの工場で
取り入れられている先進の製造機ですが、
実はもう一つ、伝統的な製法でも
作られているのだとか…

リーダー
チャーン!!
 伝統の…と書いてますが…」

上野副工場長
「この続きは工場の中で実際に見て頂きます」

中山さん「ここしかないんですね?」

上野副工場長
「よつ葉乳業では
 この工場にしかない製造機です」

伝統的なチャーンと呼ばれる製法とは、
いったいどんなものなのか?
一行はさっそく、工場内にお邪魔して、
その製造現場を見学させていただくことに!

製造室の中を進んで行くと…

「うわ~すご~~い!!」
「きゃーー」「こんなに大きいの?」

上野副工場長
「回転する事でバターを作っていきます」

リーダー
「これが伝統的なバターの作り方!」

上野副工場長
「ほとんどが手作業になります。
 耳だったり目でみたりとかの判断を
 運転している人がやっていきます。
 ちょうど今出来上がっている所があるので
 見ていただきます」
 
ということで、チャーンで製造したばかりの
バターを見せていただけることに!

リーダー
「うわあああ~ウソだろおお」
 
上野副工場長
「あれがバターです」

中山さん「出来立ての?」

上野副工場長
「全部バターです」

中山さん
「こんな形のバターは見た事ないですね!」

リーダー
「予想外の展開です」

中山さん
「けっこう味は違うんですか?」

上野副工場長
「お客様からは 
 『なめらかで風味が豊か』という事で
 ニーズがありまして、
 それでチャーンによる製造を行ってます」

中山さん「だから続けてるんですね」

チャーンによるバターの生産量は、
1日8トンほど。一般的に食べられている
バターマシンで作ったバターとは、
美味しさに、どんな違いがあるのか?
試食させていただきました!

2017年10月14日(土) |  出来たてバターをいただきます!

ではチャーンバター(加塩)をいただきます。

■商品上はコチラ
 http://www.yotsuba-shop.com/

中山さん
「うん!残りながら溶けていく感じがします」

リーダー
「とろける!
 ホワーンとミルクの香りがいいですね」


「口に入れた瞬間に香りが広がりますね」

リーダー
「伝統の作り方を大切にしてる人達がいるし
 その人たちの声を大切に守ってくれてるのも
 嬉しい話だなと思いました」

その他、乳酸菌を加えて
発酵させた発酵バターなど、
36種類のバター製造を行っている、
生産量日本一のオホーツク北見工場。
バターの製造基地としてだけではなく、
ある大切な役割も担っています。
上野副工場長
「この工場は大きな冷凍庫を持っていまして
 約700~800トンの貯蔵が可能です」
上野副工場長
「例えば東日本大震災の時など
 道外に生乳を送るのが止まってしまいます。
 そうなると生乳の廃棄が発生します。
 生乳をバターや脱脂粉乳に変えて
 貯蔵しておく。
 そういう需給調整の役割を担っています」
 
リーダー
「そうか生乳のままだと
 どうしても傷みがあるから加工して
 貯蔵しておくということなんだ」

じゃじゃん、もんすけです!
北海道には、よつ葉乳業を含め、
およそ30箇所の乳製品工場
あるんだけど、
道内で搾られた生乳のおよそ80%は、
バターや脱脂粉乳などの
乳製品に加工されているんだよー。

各地の工場ごとに、
牛乳や乳製品の製造も分担されていて、
生乳が無駄にならないように調整しているんだ。

その調整やミルクローリーで生乳を運ぶ仕組みを、
「指定団体制度」と言います。

北海道大学大学院 農学研究院
清水池 義治講師
「指定団体が生乳を酪農家から預かって
 乳業メーカーに分配する事を通じて
 乳製品の安定供給をする事が目的です。
 牛乳は日持ちしないものですから、
 日持ちしないものから(牛乳)、
 日持ちするものへ(バター・粉乳など)
 優先順位を付けてメーカーに
 生乳を渡していくということをしている」 
 
もしも指定団体制度という仕組みがなかったら、
需要と供給のバランスが崩れて、
乳製品が不足したり余ったり…
酪農家も消費者も大変なことになるよね。

そんな事態が起こらないように、
こうした仕組みを取り入れながら、
産地としても様々な生産努力を行って、
生乳を乳業メーカーへ安定的に届けているんだ!

JAゆうべつ町 代表理事組合長
友澤 勇司さん
「湧別町は7戸の酪農家が
 牛舎の新築・改修を行った事で
 若い人達の生産意欲が強まり
 全道でも生産量が伸びています。
 またTMRセンターが2つの地区で
 稼働が始まったことから、
 栄養計算をしたエサを給付している。
 これから加工原料乳地帯として
 安定した生乳の生産・供給に
 取り組んでいかねばと考えてます」

安全安心で美味しい乳製品が、
いつも当たり前のようにあるのは、
いろんな人たちに支えられているからなんだね!


2017年10月14日(土) |  バターが香る簡単スイーツ♪

「道産バターを使った簡単にできる
 絶品スイーツを教えて頂きましょう」
バターの風味を最大限に活かした
誰でも簡単にプロの味が出せる、
「パンケーキ」を教えていただきます。
生地が焦げてしまう!フワフワに焼けない!
そんな悩みも、ちょっとしたポイントで
解消できちゃいますよ。

バターをのせた「パンケーキ」
パンプキンパウダーを水で戻したペーストと、
たっぷりのバターで作った
「スイートパンプキン」が完成しました!!

■詳しい作り方はレシピコーナーへ!
http://www4.hbc.co.jp/agri_recipe/list.php?selectdayforcal=20171014&selectmonthforcal=201710

ではいただきま~す!

上野副工場長
「うん!さすがプロの技はすごいです」

上野副工場長
「本当にバターが生きています!」
越智さん
「後乗せのバターが効いているから
 カボチャの味がすごく出てますね」

越智さん
 本当に美味しいです!」


うおおおおおお~
 すっごく美味しいです!!」

リーダー
「これがパンケーキなんだとしたら
 今まで食べてたのは
 何だったんだろうね?
 それぐらい違うね」

スイートパンプキンは?

リーダー
「う~~ん♪
 バターの塩味でカボチャの甘みが
 ぐ~~っと!
 うま~~~い!!」

リーダー
「今日はどんな事が印象に残ってますか?」

中山さん
「普段原材料として使っているんですが
 原材料の前に色んな方の
 熱い想いとか結晶のバターだなと
 いう事を感じたので
 改めて自分達がお菓子作りや色んな形で
 (その想いを)伝えていけたらなと思います」

越智さん
「本当に美味しかったんで
 僕たちも美味しい生乳を
 搾らなきゃいけないと思いました」

みなさん、こんにちは!
今日はオホーツクの農畜産物が味わえる
イベントのお知らせだよ。

来週21日、土曜日に北見市で開催される
「オホーツク農業祭 2017」。
オホーツク産の農畜産物販売や
バター作り体験などイベントが盛りだくさん!
おいしい加工品がもらえる、
大抽選会もあるからみんなも行ってみてね!

以上、もんすけの、週刊・あぐりニュースでした!

【オホーツク農業祭 2017】
日時:10月21日(土)10:00~14:00
会場:サンドーム北見
   北見市東三輪5丁目1-10
問い合わせ:
   オホーツク農協性勉部協議会
   ℡0157-23-6151

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9月30日のクイズ
「音更町の木野エリアで生産されている
 白いスイートコーンの品種は
 雪の妖精ともうひとつの何かな?」

正解は「ホワイトショコラ」でした。




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