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2017年11月04日(土) | ♯450 番組初登場!石狩エリアで生産されている“サツマイモ”編
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2017年11月04日(土) |  ♯450 番組初登場!石狩エリアで生産されている“サツマイモ”編

食料自給率221%
日本を代表する食料生産基地・北海道!

広大な大地と、涼しい気候を活かし、
多種多様な農畜産物が生産されています。

その一方で、ナスゴーヤなど、
高温多湿を好む野菜の栽培には、
不向きとも言われる北海道…。

ところが!

そんな暖かい地域を主産地とする 
あの作物が、
近年、北海道でも栽培が広まっていることを
ご存知ですか?

今週のあぐり王国ネクストは…、
番組初登場!石狩エリアで生産されている、
秋が旬の作物に注目です!

森結有花アナウンサー
「札幌市のお隣・石狩市にやってきました」

森崎リーダー
「お邪魔しま~す!」


「あぐり王国ですが今回で…
 放送450回を迎えます」

リーダー
うわああああお。やってるねえ。
 そりゃあ番組10年経つわ~」


「その放送450回の中でも
 まだ登場していない野菜
 あるんです!」

リーダー
ないないない…
 450回もやったら全部野菜網羅してます」

森「ところが石狩にあるんです!」

リーダー「分かった…鮭!

森「野菜って言ってるじゃない」

ではあぐりっこを呼びましょう!

今回のあぐりっこは…、
野菜のことをもっと知りたい!
頑張り屋の小学4年生、千葉美輝ちゃんと。
同じく4年生で、明るい笑顔がトレードマーク!
黒川倖大(コウダイ)君の2人です。

リーダー
「あぐり王国で初めて学ぶ野菜分かる?」

あぐりっこ「う~ん…??」


「こちらにヒントがあります。
 ヒント①焼くと美味しい!

リーダー「いっぱいあるよっ!」

森「ヒント②お菓子やお酒の原料に使用」

リーダー「ぶどう!でも焼いたことない」

ミキ「ナス?ないな~」

コウダイ「カボチャ?」

リーダー
「焼くと美味しい。お菓子になる…
 カボチャ切って種とって酒入れて飲むとか」

あぐりっこ「あははは」

森「ヒント③主産地は鹿児島県!」

リーダー
「ちなみにナスもカボチャも
 これまであぐり王国では取材してます。
 450回見ていたら分かるだろう?」

森「今いくつ?」
 
コウダイ「10歳です」

ミキ「9歳です」

リーダー「あははは」

「生まれる前からやってます」

リーダー
「この番組って…
 ミキが生まれる前からやっているのか!
 やってるなあ~~」

果たして450回目を迎えた番組が、
まだ一度も取材していない作物とは…。
早速、石狩の生産者のもとへ!


2017年11月04日(土) |  土の下からルビーの輝きが!


「JAいしかり青年部の皆さんがお待ちです。
 こんにちは~」

北海道では栽培が珍しい中、
JAいしかり青年部の皆さんがきっかけとなり、
生産が始まったという、その作物…。

部長の山内克彦さんに、
詳しく教えていただきます!

山内さん
「6年前から新たな作物に挑戦しようと
 栽培を始めました」

リーダー
「どこに育っているんですか?」

山内さん「実は…コチラです」

リーダー
「これっ?な~んだっ?」

森「2人、何だと思う??」

あぐりっこ「う~ん…」

リーダー
「食べられる所は見えるかい?」

ミキ「見えない」

リーダー
「という事は野菜はどこにあると思う?」

ミキ「土の下!!」

リーダー
「そうだ!土の下にあると予想できますな」

ミキ「ということは…」

山内さん「掘ってみてください!」

ミキ「ヤッター」

リーダー
「あぐりっこ達は何だか分からないけど
 掘ってみるんですか?」

JAいしかり青年部「はい!(パチパチパチ)」

その作物があるのは、
生い茂ったツルを取り除いた、土の中!
早速、スコップで掘り起こしてみると…?

ザクッザクッ

リーダー「何か出て来たぞ!出てきたぞ」

ミキ「ああああああ」

リーダー
でたああああ。2人これは何ですか?」

あぐりっこ
「サツマイモ!!!」

山内さん「正解です!」

リーダー「うわっでけーーーー」

ミキ「でっかい!」

コウダイ「大きい!」

リーダー
「ミキ!野菜の中で好きなものは何?」

ミキ「サツマイモ!!」

リーダー
「この子、実はあぐり王国に応募してくれた時に
 大好きな野菜サツマイモって書いてた!」

山内さん「お~出来た子だっ(笑)」

ということで番組初登場の作物サツマイモ!

焼き芋にして食べたり、
お菓子や焼酎の原料としても使われ、
日本の生産量の4割が鹿児島県
というサツマイモですが、
ここ石狩でも生産されているんです!


2017年11月04日(土) |  長く育てて美味しくするよ


「サツマイモって北海道のイメージが
 あまりないですよね」

山内さん
「そうですよね。僕たちも最初は北海道では
 とれないイメージがありましたけど
 最近は北海道の気候も暖かくなってきたので
 できるかも?と思ったのがきっかけです」

山内さん
「今では約10名の生産者
 年間約40トンを生産しています」

リーダー「40トンも作っているんですか!」


「見た目的には立派ですけど
 味では九州に及ばないということは…?

リーダー「味ね!味大事ですよ」

山内さん
「そこに関しては…
 北海道にも負けない自信があります!」

あぐり一行「??」

リーダー
「いや山内さん!
 北海道にも負けないじゃダメだ。
 今、大事な所ですよ。山内さん!」

山内さん
本州にも負けない自信はある!」

リーダー「そうそう!」

実際にサツマイモの主な産地をみると、
鹿児島、茨城、千葉、宮崎、徳島と、
暖かい地域ばかり。
石狩をはじめ、北海道でも生産が可能とはいえ、
一体どのように栽培されているのでしょうか?

森「栽培スケジュールです」

山内さん
「5月下旬から土作りとして
 “畝作り”と“マルチ敷き”」

リーダー「結構ゆっくりな感じですかね」

山内さん
ある程度の地温がないと育たないので」

リーダー
「そうか。暖かくなってからですね」

森「6月に入ると定植ですね」

山内さん
「イモと違って、種イモじゃなくて
 サツマイモの苗を植えます。
 このように斜めに指すと、
 節(フシ)の辺りから根が出てくるので
 そこから成長していくんです」

ミキ「おいしそ~う!!」

リーダー
「ミキはサツマイモが好きでしょうがない。 
 絵でもいい!」

もともと水はけが良い砂地を好むサツマイモは、
石狩の土壌に適した作物であり、
熱しやすく冷めやすい砂地が生む寒暖差が、
甘みにも繋がっているのだとか。
しかし、道外の産地と石狩では、
その栽培日数に大きな違いが…!


「10月ようやく収穫を迎えました。
 収穫をする時の目安とかは?」

山内さん
「移植してからの積算温度
 約2500℃越えた辺りが収穫の目安です」

リーダー
「積算温度で数えるんですね
 毎日の気温を足していって…
 2500℃になったら収穫。
 石狩の人は暗算が得意なんですね~」

例えば昨年の場合、定植した日を6月1日とすると、
積算温度が2500℃に達する日数は、
主産地の鹿児島で90日
石狩では139日と、
収穫までに50日ほどの差が出てくるんです。
さらに、気温が13℃以下になると生育が劣り、
霜にも弱い作物のため、北海道で栽培するには、
この定植と収穫時期の気温に、
気を使わなければいけないんです。


「積算温度が約2500℃になるまで
 待たないといけないけれど
 でも待ちすぎてしまうと
 霜が降りてきたり気温が低くなったり
 見極めが結構大変なんですね」

リーダー
「早く植えようぞって4月から植えても
 ダメなんですよね?」

山内さん「ダメですね…」


2017年11月04日(土) |  なぜか笑顔になるサツマイモ掘り♪

栽培方法に続いて、
収穫作業をお手伝いさせていただきます!

ミキ
「よいしょよいしょっ…
 出てきた出てきた!」

リーダー「これは発掘ですね!」

ミキ「もうすぐ取れる!取れたっ!」

リーダー「立派!すご~い」

続いて、リーダーも!

リーダー
「初めてですからね…
 うわ~こんな鮮やか色で出てくるんだ。
 やった~!!うわああああい!!」

森「大興奮。大ハシャギじゃないですか」

初体験のサツマイモ収穫に、
大興奮するリーダーの一方、森アナは…?

森「よいしょ…」

リーダー
「森さん。早速ですけど削りました…」

森「ウソ?本当ですか?」

ミキ「あああああ」


「逆に…
 傷つけないで収穫できるんですか?」

リーダー「できます!!」

このあとも宝探しのような収穫作業に
夢中になる、あぐりメンバー。
サツマイモを傷つけないよう、
丁寧に掘り出していきます。

リーダー「結構重いでしょ」

リーダー
「こうだい!いい汗かいてる~!」

リーダー「大変だったか?」

コウダイ「うん」

ミキ「疲れた…」

リーダー「でもどうだった?」

あぐりっこ「楽しかった!」

リーダー「良かったああ」

30分かけて50本ほどのサツマイモを収穫。
このように、手掘りでの収穫には、
時間も労力もかかるため、生産者によっては、
ニンジンやジャガイモの収穫機を使うことも
あるんです。

実際に、手掘りとどれだけスピードが違うのか、
見せていただくことに!

リーダー
「畝を切るように進んでいく」

ガタガタガタ…

すると!

ミキ「ああああああ!!」

森「どんどん出てきますね」

リーダー
「ラクだなコレ!
 土をふるい落とされるような感じ」

山内さん
「最後の収穫は手で拾います」

それにしても…
あぐり一行「すご~~~い」

リーダー「あっという間だった…」

こうして収穫したサツマイモですが、
実は、すぐに出荷するわけではないんです!
サツマイモならではの、意外な作業が…。

2017年11月04日(土) |  美味しくなるためのひと手間

山内さん
「普通のジャガイモとは違って
 サツマイモはキュアリング
 という作業をします」

リーダー「キュアリング?」

山内さん
湿度90%、室温33℃で3日ほど置きます。
 そうすると皮の薄い所や傷口が
 自分で守ろうとしてコルク状になります。
 また糖度も上がるんです」


「ちょっと見てみます?
 ちょうど傷つけてしまったサツマイモが…」

リーダー
お前いきなり得意げな!どうした?
 スコップで傷つけてしまいましたが…」

山内さん
「これがコルク状になって、腐りにくくなる」

長期保存を目的に行われるキュアリング作業は
蒸気によってサツマイモの表皮に
コルク層が形成されるんです。
キュアリングをするしないでは、
3~4か月も保存期間が変わり
さらに、含まれる糖度も上がって、
より甘くなる効果が!と、いうことで…

なにやら用意されていますよ。
蓋を開けると…

リーダー「オープン!ザンッ」

ミキ「きゃあああああああ」

リーダー「悲鳴です。悲鳴」

森「大興奮ですね」

キュアリングを終えたサツマイモを
「石焼きイモ」でいただくことに!
フライパンに園芸用の玉砂利を敷き、
1時間ほど中火でじっくり加熱すれば、
家庭でも本格的な石焼きイモができるんです!

リーダー
「食べちゃう?まず割ってみるよ」

パカン(割ると…)

ミキ「ひやあああああ」

また悲鳴出ました(笑)

こちらのサツマイモは「紅(べに)まさり」。
ホクホク感も、ネットリ感も楽しめる、
焼き芋にピッタリの品種です!

まずはリーダーからいただきますが…

パクッ…

リーダー
めっちゃうまいっ!!
 あま~い」

大興奮のリーダー。
なぜかそれを見て悲鳴をあげるミキ(笑)。

そして変なポーズになるリーダー。
「うおおおおお」

そして
「甘いっ!!!」
リーダー
「本当にしっとりしているんですけど
 ホクホクしたあま味があって
 蜜の味!蜜の感じがすごいです!」

2017年11月04日(土) |  もう笑顔が止まりません…

さてあぐりっこも食べましょう。

するとミキちゃんも不思議な動きに!

ミキ「うわっあっ!あっ!」

手をパタパタパタさせて…

ミキ「うま~い!!」

もう笑顔がこぼれます。

「すっごく甘くてスイートな甘さ」

コウダイ君は?

コウダイ
「うん!??(笑顔)甘いっ!
 
リーダー「甘いなあ~」

コウダイ
「すっごくやわらかくて
 普通のサツマイモよりすごく美味しい」

さらに焼酎の原料として使われることが多い、
加工用の品種「黄金千貫(こがねせんがん)」。
焼き芋にしてもおいしいということで、
コチラもいただきます!


「白いですね。あっ甘い!違いますね。
 優しい甘みですね。
 ホクホク感はさっきより強いです!
 おいしい~~!!」

リーダー
「これやってみたいわ。家で…
 石拾ってこよう」

じゃじゃん もんすけです!
甘くておいしいサツマイモ!
一体どんな栄養があるのか、
札幌保健医療大学の荒川先生に聞いてみたよ!

荒川義人教授
「サツマイモの主成分はデンプン。
 畑で作られるものの中では
 極めてエネルギーとなるデンプンを
 作り出す能力が高い。それ以外に
 カリウム・ビタミンC・食物繊維が豊富」

サツマイモは熱を加えると、どうして甘くなるの?
「サツマイモは加熱することで
 β-アミラーゼという酵素が働き
 これがデンプンを分解して
 麦芽糖(ばくがとう)を作る。
 ただ一気に加熱すると酵素が働く時間がないので
 ゆっくり熱をかけるほうが酵素が働いて
 甘みのある麦芽糖が増える。
 じわじわ熱をかける石焼きイモが適している」

甘いサツマイモにするには、
電子レンジでチンするよりも、
時間をかけてじっくり加熱すること!
ホックホクの焼き芋!ボクも食べたいな。


「さあJAいしかりの直売所、
 “とれのさと”にやって来ました。
 こちらではサツマイモの加工品が
 あるということで、ご用意頂きました」

リーダー「なんだコレは~?」

サツマイモ大好きなミキちゃん。
もうそわそわが止まりません。

リーダー「何だ?ミキ!!」

ミキ「モンブラン?」

??

あれ一瞬沈黙(笑)

リーダー「モンブラン?」

栗???

カワイイ間違いでした(笑)。


2017年11月04日(土) |  素材が生きてるスイーツ♪

モンブランではなく、
こちらはサツマイモのスイートポテト。
石狩の女性生産者たちが手づくりし、
「とれのさと」で、
明日から販売がスタートする加工品なんです。

■スウイートぽてと(5個入り)850円税込■

リーダー
「サツマイモ自体がめちゃくちゃ甘いじゃない?」

波多野夢子さん
「なので今回は無添加にこだわって
 サツマイモの甘さを引き立たせるために
 できるだけ砂糖などを使わずに
 そのままの味を残して作りました」

では、いただきま~す!

コウダイ
「う~ん!甘くて…
 さっきのサツマイモみたいで美味しい!」

ミキ
おいしい♪
 さっきのサツマイモの甘さがそのままだから
 加工品だってあんまり分からない!」


「コウダイ、アルミについてるのも食べてる…」

リーダー「大事に食べてるな」

そして、黄金千貫(こがねせんがん)を使った、
イモ焼酎「芋男氣(いもだんぎ)」。
原料の米麹には、石狩産のななつぼしを使い、
石狩の恵みでつくられたお酒です。

リーダー
「とんでもなくいい香りです。
 まろ~ん。とろけるうう。
 ロックなのにすごく飲みやすい!」


「サツマイモのあま味や香りは
 すごく濃く感じるけど飲みやすい」

■イモ焼酎「芋男氣」1836円税込■

リーダー
「はあ~いいですねえ~
 みんなで飲んじゃうか?」

リーダー
「石狩の素材をお菓子にするのはいかが?」

波多野さん
「規格外の野菜を使って
 お菓子を作ろうと始めたので
 今回はサツマイモでしたが
 ニンジンやジャガイモなど
 規格外の野菜はいっぱいあるので
 また何かできたらと思います!」

リーダー
「今のところサツマイモで
 お菓子・焼酎に着手しました。
 ほかにどんな可能性が考えられますか?」

山内さん
「あとサツマイモチップスとか、
 イモけんぴとか…
 まだまだ色んな可能性がると思うので
 挑戦していきたいと思います」

リーダー
「また取材に来させてください。
 ぜひまた出て下さい。
(目線を波多野さんに移し…)
 間違いなく出て下さい」


「山内さんをクッションにしましたよね?」

JAいしかりさんからお知らせだよ。

JAいしかり 寒河江耕平さん
「地物市場とれのさとでは
 明日(11/5)青年部による
 石狩産のサツマイモや焼酎、
 また農業女子が作ったスウィーツぽてとを
 数量限定で販売します。
 また翌週の11/11~12には
 石狩特産の長イモ・ゴボウの即売会があるので
 是非お越しください。
 今年の収穫に感謝し、石狩の旬の味覚を
 是非味わってください!」

みなさん、こんにちは!
今日は「新・農業人フェアin札幌」の
お知らせだよ~♪

今月11日、
札幌コンベンションセンターで開催される
農業を仕事にする為のイベント!

農業を1から学びたい人や、
農業を始めたい人への相談会など
全国から130を超えるブースが出展!
農業について何でも相談できちゃうんだよ。

入場無料で誰でも参加できるから、
みんなも是非行ってみてねぇ。

以上もんすけの週刊あぐりニュースでした!

≪新・農業人フェアin札幌≫
日時:11月11日(土)10:30~16:00
場所:札幌コンベンションセンター
   札幌市白石区東札幌1-1-1
   
----------------------------------
10月21日のクイズ
「佐呂間町でフレークやパウダーに加工されている
 野菜は何だったかな?」

正解は「カボチャ」でした。




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