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2019年03月30日(土) | ♯517 北大で最新農業技術を学ぶ! 前編
>>

2019年03月30日(土) |  ♯517 北大で最新農業技術を学ぶ! 前編
1876年、北海道大学の前身、札幌農学校開校。
クラーク博士などの教えにより、
近代農業技術が、北海道に持ち込まれました。

それから140年余り。

北大では今なお、最先端の農業技術を
追い求め続けています。

今回のあぐり王国ネクストは、
驚きの連続! 北大で研究している
最新農業技術に迫ります!
森結有花アナウンサー
「北海道大学になって来ました」

森崎博之リーダー
「あれ?この前も来ましたよね?」

森アナ
「北大牛乳の取材でお世話になりました」

森崎リーダー
「これはもう
 我々は北大生と言っていいですね!
 こんなに何回も来てるんだもん」

森アナ
「北大にお世話になっていますが
 北大生を名乗ってはいけません」
森崎リーダー
「ある意味、北海道大学は
 農業番組のネタの宝庫ですね!」
森アナ
「さてそんな北大で農業の最新技術について
 学んでいきます。
 リーダーゆかりの、
 あの教授にもご登場いただくので…」

森崎リーダー
「私のゆかりというと…年末のドラマの…」

森アナ
「リーダーの役柄のモデルになった方」

リーダー
「大変、参考にさせて頂きました」

森アナ
「今回のあぐりっこですが
 難しい研究になってしまうかなと思うので
 こんなあぐりっこに来てもらいました」
リーダー&森「あぐりっこ~」

あぐりっこ「はーい」

この青年は、酪農学園大学で農業を学ぶ
國友裕成(ユウセイ)君。
あぐり王国が始まった頃にあぐりっことして
活躍してくれました。
森アナ「すっかり大人ですね」

リーダー「いくつになった?」

ユウセイ「今ぼく21歳です」
リーダー
「キャーどうしよう。
 もう俺あぐりっことお酒飲めるの?」
リーダー
「ユウセイはあぐり王国で農産物にふれ
 農家さんに非常に興味をもってくれて
 農家さんになりたい!と思ってくれた」

ユウセ
「あぐり王国があったからこそ
 今の僕がある!
 いまもう就活始まってまして
 JA関係の仕事に就きたいなあって」
リーダー
「でた!ついにだよ!
 俺たちあぐり王国北海道も
 大変お世話になっているJAに入ってくれたら
 ロケ同行とかあるかもしれないからね」

森アナ「そういう日が来るかもしれない」
リーダー
「あぐりっこOB達と一緒にお仕事が
 できるかもしれない! 
 農業に光を照らす存在になってくれるかも」
リーダー
「これは本当に嬉しいこと!!」

ユウセイ「任せて下さい!!」
リーダー
「ありがとう!
 でも北大来ちゃったけど大丈夫か?」

ユウセイ
「大丈夫ですね。
 酪農学園の方がすごいかな…っていうのが
 ありますけども!」

リーダー
「おおおっ!(笑)
 大学生ありがちな交流戦!!
 よその大学来た時にね、
 なんぼのもんじゃーって!あるある!」

2019年03月30日(土) |  野口教授と野木教授の夢のコラボ!
そんなユウセイ君と、
早速リーダーゆかりの教授のもとへ。
森「さあお待ちですよ」

リーダー
「ご無沙汰してます!
 宜しくお願いします。
 うわ~野口教授です!
 お会いしたかったです!」
こちらの野口伸教授は、
無人農業ロボット研究の第一人者。
去年放送されたドラマ「下町ロケット」で、
リーダーが演じた、
野木教授のモデルとなった人物です!

森アナ
「下町ロケットは御覧になってましたか?」

野口教授
「そりゃあ見てました。
 私よりずっとカッコよくてね!
 素敵に演じて頂いて…」

リーダー「まさかまさか…」
リーダー
「実はお会いするのは3度目になりますかね。
 あぐり王国に出て頂きたのは何年前…」

野口教授「5年くらい前です」

リーダー
「実は野口教授あぐり王国出て頂いてます。
 その時からずっと無人農業ロボット、
 トラクターに従事されていらっしゃった」

森アナ
「5年前見た時もすごかったんですか?」
リーダー
「5年前見たときもビックリしました。
 誰も乗っていないトラクターが動くなんて…
 ドラマの中で主演の阿部寛さんがやってましたが
 トラクターの前に、
 フッと現れて、ピタッと止まる!
 おおおおお~っ!
 (軽やかなステップで再現するリーダー)」
~2014年の映像~
リーダーとあぐりっこ。
トラクターに近づくとピタッと止まり
離れるとエンジンが再び稼働!

リーダー
「オーライオーライ…ストップ!」
リーダー
「ドラマが終わった後、
 農林水産省で私達…
 野口教授と野木教授のトークショー
 というのをやりまして…
 二人で農林水産省の職員の方々、
 中には農林水産大臣もいらっしゃって…
 私達二人の小粋なトークショーを!」

森アナ「大丈夫でしたか?」

リーダー
「どーも~ノグチとノギで~~す♪♪」

森アナ
「ダメです農林水産省で!そのテンション!」

リーダー「聞いて頂いちゃった♪」
ちなみにこちらが、その講演会の様子。

リーダー(講演会の一部音声)
「私は演じさせていただいたということもあり
 高齢化・人手不足になっても
 農業経営がうまく回ることに賛同すると共に…」
リーダー
「農業が抱える問題っていうのは
 多々あると思いますけど
 一番大きいのは高齢化・後継者不足が
 どうしようもない大きな問題なんですが
 そこをクローズアップして
 なんとか解決策を見出そうとしている!」
リーダー
「この方は日本だけじゃなくて
 世界を救う方!」

野口教授
「いやいや…そんなことございませんけど
 そういう思いでやってきました」

2019年03月30日(土) |  無人トラクターの実力は…まだまだ!
そんな野口教授に、まずは、
無人トラクターのデモンストレーションを
見せて頂きます。
そして安全性能を確かめるために、
森アナがトラクターの進路に立ち、
停車センサーを作動させます。

野口教授
「スタートしてください」

森アナ
「動いた!怖いな…ヤダヤダ…」

ビイイイイイイイ

トラックが止まりました!

リーダー「ちょっとよけてみて」

ガガガガガ

リーダー
「よけると動きだしました」

森アナ「すごいすごい!」
リーダー
「もう一度(経路に)入ってみてください」

ビイイイイイイイ

リーダー「そうそうそう」

何度も繰り返す森アナ。
リーダー
「はしゃいでいるな。
 楽しくなっちゃってる…
 まだやってるよ」
リーダー
「さあ、森さんがよけて
 トラクターが畑に入っていきました」
リーダー
「どうでしたか?森さん?」

森アナ「楽しかったです」

リーダー
「いやおかしいわ。感想!」

森アナ
「来るまでは大きいし早いし
 怖い怖いと思ったんですけど
 ちゃんと止まりましたね!」
森アナ
「しかもタイヤも色々動いてた!」

野口教授
「目標の経路に合わせるように調整しているの!」
 
野口教授「今もう作業しているの」

リーダー
「ほらトラクターは後ろを下ろして
 しっかりと畑を起こすように…」

森アナ「本当だあ。すごいですね」
リーダー
「改めてどうして右左補正して走ったり
 人がいると感知すると止まったりというのが
 可能なんです

野口教授
「GPSで自分の位置を正確に把握、 
 それと自分の姿勢も把握して
 それをうまく利用しながら
 自分で目標となる経路を正確に走る!」
野口教授
「でもこれ5年前だよ。
 5年前に森崎さんに見てもらった技術」

森アナ
「5年前にここまで来てたってことですか」

リーダー
「だから進化はまだ見せてもらってない。
 5年の進化って更にあるんですか」
野口教授
「今は1台が無人で作業しているけど、
 それは一人分の人件費がいらなくなる。
 ただいまは
 4台とか複数のトラクターが無人で作業する」

リーダー
「一人1台を操作するんではなく
 一人で複数台動かせるようになる!」

野口教授
「その人はトラクターの側にいるんじゃなくて
 離れたところで監視できる!
 4台とかのトラクターの作業をね!」

さて、その技術とは??

2019年03月30日(土) |  複数台を同時にコントロール!
さて、農場には4台のトラクターがスタンバイ。
そのうち1台に森アナが乗り込み、
現場の状況を伝えます。そしてリーダーたちは…
リーダー
「管制室に入りました。
 私達の前にモニターがありまして
 トラクター4台の現在地がみられる」
野口教授
「トラクターの前につけたカメラで
 前方を映し出しています」
野口教授
「では1番目を動かします」

リーダー「動いた動いた!」

野口教授「次は2号車だね」

リーダー
「2号車には森アナが乗っているのね」
森アナ
「うわ~動いた動いた!
 すごいすごい!
 全然触ってないのに動いてます!」
リーダー「森さん聞こえてますか?」

森アナ「はい聞こえております」

リーダー
「お昼ご飯、何にしましょうか?」

森アナ
「全然関係ないじゃないですか!」

あははは~
こんな冗談を言っても
トラクターはしっかりお仕事しています。

リーダー
「動いているのね?乗り心地はどう?」
森アナ「快適ですよ~」
リーダー
「無人トラクターの取材なので
 降りて頂けますか?」

森アナ「それはできませ~ん」
リーダー
「今オペレートしているのは
 この男性の方、お1人?」

野口教授「彼一人。うちの学生です」
リーダー「大変ですか?」

男性「いえいえ大丈夫です」

野口教授「簡単ですよ~」

すごいですね~!!

2019年03月30日(土) |  若者が使いたくなる農業技術へ!
リーダー
「北海道の広域な大農場。
 ここに一気に収穫適期を迎えた農作物を
 複数台のトラクターで
 ぎゅっと採ることが出来たりする!!」

野口教授
「そうですそうです。
 4~5台とかのトラクターで
 離れた所で作業しているのを監視できる」
リーダー
「人間が乗って
 コンバイン1台で収穫しようとすると
 とにかく広いから24時間フル稼働、
 だから運転手さん3人交代でやってると聞いた。
 それがこうやって無人化することによって
 農業従事者の負担を軽減!」
リーダー
「短い期間で農業適期を迎えた農産物を
 一気にとることができる。
 どうしても農家さんの負担は
   圃場に出ている時ですよね。
 広域なほど長時間にも及んでしまう。
 そこに人出不足が深刻な問題としてある。
 それをこの無人トラクター達が解決してくれる」

 
野口教授
「人手不足で規模が拡大していってるのが
 今の北海道農業の姿ですからね。
 そういったときにこういう技術が
 役に立つんじゃないかって思います」

リーダー
「これが農業の未来!
 手の届くところ。
 君が畑にデビューするころには
 こうなっているかもしれない」

ユウセイ「いや~楽しみですね!」
リーダー
「まさに今大学生で
 農業デビューしようとしている子が
 これは楽しみだなって思える!」

野口教授
「若い人にこういう最新技術を使いたい”と
 言われるのが一番嬉しいですよね。
 日本の農業の未来がかかってますからね。
 みなさんに!」
とここで!

リーダー
「すっかり忘れていました。
 すみません。森アナ…
 忘れてました…」
森アナ
「えっ!!??」

……

リーダー「怒ってるわ…」

あははは

農業の未来を担う、
無人トラクターのデモンストレーション、
これにて終了!!
続いて現在開発中の
カボチャの無人収穫ロボットを
見せて頂くことに。

リーダー
「動いた動いた!
(アームが動いて)ネットでカボチャを包み
(カゴの中に)安全に入りましたね!」
このロボットはAI機能で位置などを認識して、
自動で収穫します。

カボチャなど、重たい野菜の収穫は、
大変な重労働の一つ。
実用化されれば、
とても貴重な労働力となることでしょう。

北大ではさらに、このような無人農業機械の
研究以外にも、様々な取り組みを行っています。
野口教授
「北海道大学とJAグループが
 連携を結んでいる!
 その中で様々なJA側の要望だったり
 農家の方の要望を聞きながら
 農家の方に使っていただける技術開発を
 大学として研究して進めているところです」
じゃじゃん!もんすけです!
今、北大ではJAグループと連携して、
様々な研究に取り組んでいるんだって!
例えばJAが提供した農産物から…

北海道大学 惠淑萍 教授
「農産物から抗酸化物質を抽出して
 細胞にかけたりする研究をしています」

抗酸化物質とは、活性酸素を取り除き、
酸化の働きを抑える物質のこと。
活性酸素は、動脈硬化やがんなどを
引き起こすこともあるんだって~。

その抗酸化物質を、ニンジンや玉ネギなど、
北海道の農作物から取り出そうとしているんだよ!
北大とJAで、農業の枠を超えた
大切な研究をしているんだね~。

2019年03月30日(土) |  北大とJAが連携して共同開発へ!
森アナ
「さてここでお昼ご飯です!」

こちらはロシア料理ボルシチ…
なのですが、なんでボルシチを食べるの?

森アナ「これも秘密があるんですよね」

リーダー
「そうなんですか?
 野口教授が…愛情込めて作った!?」

森アナ「うーん違います」
ひとまず食べてみましょう。

リーダー
「うーん美味しい!
 スープに色々な出汁が出て美味しい!」

ユウセイ「う~ん…なまらうまいですね」
野口教授
「これレッドビートと言うんです。
 多分あまり食べて事ないと思います。
 これ北大農学部で研究対象にしている!
 レッドビートの中にべタニンという成分が
 入っているんですけど…」

リーダー「聞いたことないです」

野口教授
「赤色の色素がベタニン!
 このべタニンが我々の健康に
 いい成分を含んでいる!
 これを安全・低コストで抽出するのが難しい!
 それを北海道大学農学部で達成した!」
野口教授
「実際に研究している先生のところを
 お尋ねください!詳しく説明してくれます」

リーダー
「じゃあおかわりもらっていいですか?」

森アナ
「まずは研究を見に行きましょう。
 ひとり一杯ですから!」
こちらがそのレッドビート。
この研究もJAグループとの連携で進めています。

森アナ
「ここからは橋床泰之教授に伺います」

橋床教授
「これが去年の秋に収穫したレッドビートです」
このレッドビートに含まれる、
ベタニンという赤い色素を取り出すのですが、
そこには、北大ならではの技術が…。

橋床教授
「北大方式でのべタニン色素の抽出法は
 いくつか特徴があります。
 1つ目は、簡単!安い!廃棄物がない。
 食べない部分を使うということ!
 2つ目は、粉末化をして安定しかも安全!
 3つ目の食品への着色ですが、
 食品からとった色素で食品に色を付ける!
 食品しか使っていないので、すごく安全!
 天然の着色料になる!」
橋床教授
「それだけではなくて
 この色素には疲労回復に 
 すごく効果がある!機能性があると
 言われています」

リーダー
「へえええ~ちょっといただいてもいいですか?」

森アナ「まだです!」
そんなベタニンの抽出作業を見せて頂きました。

レッドビートに含まれるベタニンは、
食べない部分、根の頭やお尻、皮などに
特に多く含まれます。
北大では、そんな料理で捨てられてしまう部分を
有効に使って、研究を進めています。
ところでそのレッドビート、
生で食べるとどんな味がするのでしょう?

ユウセイ
「みずみずしい!美味しい!
 あま味がありますね。
 匂いはちょっと…土の匂いがする」

リーダー
「へえ~ちょっとニヤっとして」

うわ~真っ赤っか~!!!!

橋床教授「ベロだしてみて」

リーダー「うわあああああ」
甘みがあって土臭くて、そして真っ赤っか。
そんなレッドビートから
抽出したベタニンの粉末を、
炭酸飲料に溶かして頂きました。

リーダー
「いただきましょう。カンパーイ!」

するとリーダー&ユウセイ
「無味無臭…」ところが…
リーダー
「でもなんかチカラが回復してきた!」

森アナ「そんな即効性あるんですか?」

橋床教授「意外とあります!」

リーダー「効果には個人差があります(笑)」
リーダー
「これは色々転用できそうですね」

橋床教授
「ホクレンさんとスタミナドリンクを
 開発したいと共同研究が進んでいます。
 あと化粧品とか…」

リーダー
「こういう風に研究してくれる方のおかげで
 畑のものが豊かになっていくんだなって事が
 分かりました」 

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来週は特別番組放送のため、お休みとなります。
次回の放送は

4月13日(土)となります!
宜しくお願いします!!
みなさん、こんにちは!
今日は、ホクレンと名門レストランが
コラボして作った、
新商品のお知らせだよ!

先程あぐりチームが
美味しそうに食べていたのは、
ホクレンと「函館・五島軒」が
共同開発して誕生した「北海道ボルシチ」!

ロシア料理店として創業した五島軒伝統の味を
食べやすいレトルト食品として開発しました。

今回番組で紹介した北海道産レッドビートのほか、
牛肉やジャガイモなどの北海道産素材を
ふんだんに使用。

コクと酸味が、絶妙な味わいになっているよ!

ロゴは札幌の中高生が作った、
おしゃれなデザイン!
この「北海道ボルシチ」は、
4月12日から五島軒の各店舗で、
限定販売されます!
ボクも食べてみたいな~!
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3月23日のクイズ
「今回勉強したニシンが入った漬物は、
 何て名前だったかな?」

正解は「ニシン漬け」でした。



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