今月
1997年09月
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930
       
アーカイブ
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年04月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
ページ内検索

   表示:全て(3473件)
<< [-10]
2020年07月25日(土) | ニンニクって…時間がかかるんです!
2020年07月25日(土) | 1つ1つ丁寧にチェックしていく!
2020年07月25日(土) | 栽培スケジュールをみていこう
2020年07月25日(土) | ニンニクがメロン並みの甘さ?
2020年07月25日(土) | ニンニク収穫&選別作業
2020年07月25日(土) | ニンニクいただきます!
2020年07月11日(土) | ♯577 美唄市アスパラ編
2020年07月11日(土) | ハウスの中がもしゃもしゃの理由は…?
2020年07月11日(土) | 立茎栽培とは何ぞや?
2020年07月11日(土) | 大地に感謝していただきます!
2020年07月11日(土) | いきなり冬到来?

[+10] >>

2016年06月25日(土) |  ♯389 行者ニンニク×ニラ?網走の新顔野菜"行者菜"に注目編

青々としてハリがあり、
まっすぐに伸びる鮮やかな葉…。

食欲を刺激するツンとした独特の香り…
突然ですが、この野菜が何かわかりますか?

街頭インタビュー
「ニラ!100%ニラ!」
「ニラ」「ニラ」
「ネギ?ニラ?」「小ネギ?」

その見た目から9割の方が「ニラ」と答えた
この野菜。実はニラではないんです!

オホーツク・網走市で産地限定生産されている
新食材なんです!

北翔大学学長 西村弘行教授
「スタミナ満点!
 ●●□□をかけ合せた新しい野菜です」

今週のあぐり王国ネクストは
未知なる新顔野菜に注目!
あの野菜とあの野菜を掛け合わせたという、
ハイブリッドな新スタミナ野菜、
その正体と味に迫ります!

憧れアナ
「今回は網走市にやってきました! 
 東農大オホーツクキャンパスに来ましたね」

憧れアナ
「今回はですね
 網走市でしか生産されていたいという
 新食材です!」

森崎「新食材?」

憧れアナ
「こちらなんですよ…」

森崎
「これは知ってるよ!ニラ!」

憧れアナ「違います!」

森崎「ニラでしょ!」

憧れ「違います!」

北川「ニラだと思います」

森崎
「これがニラじゃないならお手上げ!
 ではあぐりっこに聞いてみよう」

今回のあぐりっこは新しい体験が大好きな
小学6年生の2人組。
川出愛(アイ)ちゃんと、
ニラ好きの太田璃花(リリカ)ちゃん。
2人にもこの食材について聞いてみると…

アイ・リリカ「ニラ!!」

憧れ
「違うんですよ~
 では答えを探しにいきましょうか」

ということでニラじゃなければ何なのか。
その正体を探るべく、生産者のもとへ―

なぞの食材の生産者・金澤尚秀さん
いよいよ新顔野菜の謎が明らかに…

憧れ「今日の食材はなんですか?」

金澤さん
「これは行者菜(ぎょうじゃな)という
 新しい野菜です!」

北川
行者菜??初めて聞く~!!」

森崎
「ギョウジャナ??」

金澤さん
ニラ行者ニンニク
 かけ合せて作られた
 新しい野菜なんです!」

2016年06月25日(土) |  良いとこ取り!だけど厳しいルールが…

森崎「掛け合わせなの??それ?」

金澤さん
見た目はニラです。
 味は行者ニンニクです」

森崎
「へええ~でもどうして
 ニラと行者ニンニクと掛け合わせた?」

金澤さん
「行者ニンニクは一回収穫すると
 そのあと2~3年収穫できないとか
 短い期間で終わってしまうんです…」

森崎「確かに収穫期間が短いですよね」

金澤さん
「(行者ニンニクの収穫は)1週間から10日。
 それでいうと行者菜は
 4月中旬から8月上旬まで
 収穫しています」

森崎
「なるほど~長く食べられるようにしたのが
 行者菜なんですね」

数年かかる育成期間に対し、
収穫は数週間と短い行者ニンニク。
その短所を補い、
毎年長い期間食べられように
改良された行者菜。他にもこんな違いが…

金澤さん
「行者ニンニクよりも加熱すると
 においが少なくなります!
 食べた後に外出してもお口の中に
 においがあまり残らないです!」

森崎「いいですねえ」

北川「いいとこどりなんですね」

じゃじゃん!もんすけです。
ニラと行者ニンニクをかけ合わせた
新顔野菜「行者菜」。
気になる栄養価について行者ニンニクを
研究して50年近くになる
北翔大学の西村学長に聞いてみたよ。

北翔大学学長 西村弘行教授
「行者菜に含まれている硫化アリル。
 その中のトリスルフィドという成分は
 血流改善に効果的ですし
 肉と卵などの動物性食材との組み合わせが
 とても良いですね。
 辛味の成分と肉や卵などに含まれる
 ビタミンB1との反応によって生まれる
 アリチアミンによって疲労回復効果が
 とても高くなりますので
 夏バテ防止に適していると思います」

ニラの豊富なビタミンと
行者ニンニクのスタミナ要素を、
より多くあわせ持った行者菜。
これからの季節にピッタリだよね~

森崎
「行者菜を北海道で育てているのが
 網走市だけなんですか?」

金澤さん「はい!そうです」

森崎「網走でしか作ってないの?」

金澤さん
1都道府県1産地ということで
 本部との契約がありまして
 行者菜の株の譲渡や廃棄についても
 決められている
んですよね」

そもそも行者菜の生産は2006年に
山形県の長井市から始まりました。
行者菜は長井市の生産者グループが
認めた産地しか生産できず、
現在、東北5県網走市でしか
栽培できないんです。

金澤さん
「必ず生産者のもとには苗の状態
 送られてくるんです」

森崎
「これが行者菜の苗。この状態で届く…
 生産者が種から育てることは出来ない??」

金澤さん
「一切やってはいけない
 契約なんです!」

森崎「厳しいルールがあるんですね」

金澤さん
「契約を破っちゃうと
 網走では育成できなくなるし
 ニセものが横行していることになる…」

北川
ブランドを守るため 
 なんですか?」

北澤さん「はい!そうです」


2016年06月25日(土) |  シャキッ!収穫に挑戦!

今まさに旬を迎えているという、
その収穫作業を見せていただきます!

行者菜の葉を片手で束ね、
根元をバッサリと刈り取っていきます。

森崎「うわ~」

北川「ふわ~っと香ってきた」

あぐりっこもにおいをかぐと…

アイ「…(苦笑い)」

リリカ「苦そう…」

さてリーダーもやってみると…

森崎
「番組8年やってきて
 新野菜を収穫するとは
思わなかったなあ」思わなかったなあ」

ザクザクッ…

森崎「したった~~」

なんと行者菜の切り口から水分が
ポトリポトリ…

森崎「うわ~出たあああ」

森崎
「行者菜の雨が降りました」

北川「すごいねえ~」

森崎「太いわあ~」

金澤さん「かじってみたらいいですよ」

ということでかじってみると…

森崎「甘い!」

ポリポリポリポリ

リーダー食べ続けます。

森崎
「甘くてやわらかくて…辛い!

憧れ「リーダーの息がすごい。刺激的!」

北川
「生で食べるのには向いていないんですよね」

金澤さん
「そうですね!
 加熱したり揚げ物料理とか肉と炒めると
 辛味があま味に変わる
不思議な野菜!」不思議な野菜!」

あぐりっこの2人は上手にできるかな?

アイ
「持てるかな~
 両手だと手が届くけど片手だと届かない!」

ザクザクザク…

アイ「スパッと切れるから!みずみずしい」

リリカ
「行者菜とれましたあ!
 持つのが1本1本太くて大変だったけど

リリカ
「切ると楽しくてはまっちゃう♪」

2016年06月25日(土) |  手間をかける選果作業とは…

気温が上がると水分が出て
葉がしなってしまうので、
収穫は早朝4時頃から行うのだとか…

根元にたっぷりと水分を溜め込みピンと張った、
みずみずしい状態で収穫していくんです。
さらに…

金澤さん
「行者菜は生育が早いから
 収穫が終わった株からもすぐ伸びてくる!」

森崎「今切った株からまた…」

金澤さん
伸びてくる!これが2~3日前に収穫した株」

ニラと同じように刈り取っても
1ヶ月ほどで伸びてくる行者菜の葉。
シーズンに2回から3回収穫できるんです。
しかも…

金澤さん
「1回植えたら5年ぐらいは収穫できるんです」

森崎「来年もここで?」

金澤さん
「来年もまた新しい芽が出ます」

森崎
「農家さんにとっても
効率が良い育てやすい
手間のかからない
…」

金澤さん
「いや~その手間が次の段階でかかる…。
 収穫の後の選果の段階で
 手間をかけてる!」

森崎「選果もご自身で?」

金澤さん
「袋詰めまでやっています。
 そのままスーパーまでいきます」

収穫した行者菜は生産者自ら選別し、
袋詰めまで一貫して行います。
手間がかかるという、その工程とは?

金澤さん
「まず下の泥とかホコリ
 吹き飛ばす作業をしていきます」

プシューーーーー

行者菜の根元についた土や余分な皮を、
機械で一気に吹き飛ばします。

あぐり一行「うわ~」

森崎「予想以上!」

憧れ「風で吹き飛ばしているんですね」

金澤さん
「土だけじゃなくいらない葉っぱも飛ばす」

こうしてキレイにした後、
人の手で選別していくのですが…

金澤さん
「雨の日やホコリがついているときは
 葉を1枚1枚拭いて
出荷しています」出荷しています」

北川「え~すごい手間…」

森崎「1個1個ですか?」

森崎
「いや~拭いてるもん。1本1本…」

金澤さん
「濡れた状態で出荷をすると 
 痛むのが早いので
 キレイに1本1本全ての葉を拭いている!」

憧れ
「1本1本拭きながら左右に分けているのは
 何でですか?」

金澤さん
「商品として出荷できないものは外す!」

左側は規格外なんです…

森崎
「これ細すぎるの?
 いいじゃん細くたって~!!」

金澤さん
「やっぱりうちらのブランドとして
 出す以上は責任感を感じて
 やっています!」

1枚1枚 葉を拭き、
サイズや見栄えが少しでも悪いと、
商品として出さないという徹底的なこだわり。
こうして選び抜かれた行者菜のみが
出荷されるんです。


2016年06月25日(土) |  行者菜をみんなに広めたい!

森崎
「さて次は袋詰めです」

金澤さん
「これは新兵器(手作り塩ビ管)です」

森崎「新兵器?」

金澤さん
「刈った行者菜を入れます。
 そしてふっと(塩ビ管を)抜くと
 キレイに行者菜が残ります」

森崎
「ジャジャーン行者菜です!
 裏には行者菜の簡単レシピが
 載っています!
 行者菜と鶏肉のパスタ…
 行者菜のキムチチヂミ!
 こんな風に新しい野菜がスーパーに並んで
 家庭で手軽に食べられるようになるって
 どんな思いでみていたかな?」

アイ
「最初はニラにしか見えなかったけど
 でも1本1本丁寧に拭いている姿を見て
 早く買って美味しく食べたい
 と思いました」

森崎「そうだねえ~金澤さん♪」

金澤さん「ごちそうしますよ!」

森崎「ありがとうございます」

憧れ「どんな料理なんですか?」

金澤さん
「それは対面するまでヒ・ミ・ツ♪」

森崎「カワイイ!おとめ♪」

北海道では網走市だけで生産されている
行者菜。新しい野菜なので、
もっともっと道民にも知ってもらおうと、
生産者やJAなど4つの機関が一体となって
がんばってるんだって~
その中で行者菜の広報活動を担当している、
網走市の方に話を聞いてみたよ。

網走市経済部 佐藤岳郎さん
「現在6戸の農家で13アールのほ場、
 年間7トンの生産を目指して頑張ってます。
 出荷先は網走市のほか
 北見・札幌・釧路・東京・大阪です」

北海道ではどこで買えるの?
「網走と北見のスーパー。
 JAオホーツク網走の直売所。
 北広島のくるるの杜。
 札幌の一部スーパーで取り扱ってます」

インパクトのあるパッケージで、
わかりやすい行者菜。
どんな料理になるのか楽しみだな~

憧れ
「生産者の奥様に行者菜お料理を
 作っていただきました」

教えて下さったのは
金澤みどりさん、鎌田由美子さんです。

行者菜の天ぷら、手羽ギョウザ…
詳しい作り方はレシピコーナーへ!

金澤さん
「今は食育の一環で網走市内の
 小中学校の給食に行者菜を提供して
 みなさんに多く知ってもらおうと
 頑張っています!」

森崎「みんな食べてるの?」

金澤さん
網走の子どもは
 みんな食べています」

リリカ「食べたい!」

アイ「ずるい!」

金澤さん
「網走行者菜丼は他の野菜と肉を炒めて
 出しています」

森崎「反応はどうですか?」

金澤さん
「最初は生の時に匂いが臭いとか
 辛そうって話もありましたが
 食べたら“あら!おいしいわ”って
 みんな喜んで食べてますね」

金澤さん
「やっぱり小さい子どもたちが
 社会人になって札幌や東京に行った時に 
 スーパーで行者菜を見て
 “あっ!食べたことある!”って
 買って頂けることが夢なんです!
 そして我々も畑一面、
 麦じゃなくて行者菜畑が理想です」

森崎「すごいねえ~!においもすごい笑」

憧れ
「でも我々ロケ前と比べて
 元気になりました」

森崎
「そうだよ!よしもう1本撮るか!」

素晴らしい食材に出会えました。
もうご飯との組み合わせは最高です♪
出演者もスタッフも幸せなひと時でした。

みなさんご協力ありがとうございました。

6月18日のクイズ
「上富良野町にある博物館の名前は、
 何の館(やかた)だったかな?」

正解は「土(の館)」


2016年06月18日(土) |  ♯388 農業の基本“土づくり”に注目!農機具から体感する耕すことの大切さとは編

北海道も徐々に気温が上がり夏も間近…!
市民農園家庭菜園をされる方にとって、
野菜作りの本格的なシーズンに突入しました。

農業資材を扱うこちらのお店にはご覧の通り!
肥料用の『土』がズラリと並んでいます。
 ※JAさっぽろ南支店 南経済センター
 住所)札幌市南区石山2条9丁目7-88
 ※日・祝日休み

農作業の中で一番初めに行う『土づくり』ですが、
これからでもまだ間に合うんです!
ところで皆さんにとって
“いい土”とはどんなイメージですか?

さっぽろさとらんどの市民農園でインタビュー
「えっ?わかりません…
 栄養分がなかったら葉が黄色くなるんで
 そういうのがなくてホクホクした土!」
「通気性・保湿性がよくて水持ちが良い土」
「よくミミズがいっぱいいると
 良い土だといいますよね?」
「黒くてフワフワした土は栄養があって
 野菜がよく育つ気がします」

皆さん知識はあるものの実際は手探りの様子…

そこで今週のあぐり王国ネクストは、
農業の基礎『土づくり』に注目!
土づくりのプロが教える、
耕すことの重要性とは!?
さらに往年のトラクターが並ぶ博物館と
最新マシンでの土起こしをご紹介します。

憧れアナ
「今回は上富良野町にやってきました。
 いつもあぐり王国では
 農作物を取り上げてますが
 今回は農業の基本であるに注目します!」

森崎
「おー。土好きですよ。
 時間があったら土いじってます…」

憧れ
「では家庭菜園とかやってる?」

森崎
「よくっていうか随分長くやってます。
土も耕すし 
後輩も耕して
 います!」

大下
芽は出ましたか?(自分を指して…)」

森崎
「いや出ないんだよなあ (笑)」

憧れ「(笑)」

森崎「土はうまく行くんだけどね~」

憧れ
「なぜ上富良野町に来たかと言いますと
 私の目の前には土のテーマパークである
 土の館という博物館があるんです!」

森崎「かん??」

大下「つち の やかた!」

さて今回のあぐりっこなんですが―
今回はあぐり先生ですよ!

工学や薬学などを目指す生徒の足がかりとなる
北海道科学大学高校から理科を教える
石澤美保先生と音楽の青木信也先生が特別参加。
農業の第一歩『土づくり』から
教育にも繋がるものは得られるのでしょうか…

石澤先生
「(家庭菜園を)少しやってます!
 トウモロコシとトマトとジャガイモ」

大下
「育てているのは旦那さんで
 石澤先生は食べるの専門!」

青木先生
「今はブルーベリーを何本か植えてます」

憧れアナ「ということはよく土を耕す?」

青木先生
「よく分からないので“なんちゃって”で…」

森崎
「分かんないですよね~
 土って本当に難しいですよね。
 身近で親しみやすいけど
 なかなか入っていけないですよね~」

次世代に残したい
北海道の財産『北海道遺産』にも
選定されている「土の館」。
中には一体、どんなお宝があるのか?

森崎「お邪魔します!」

土に関するエキスパート
土づくりマスターの資格を持つ田村政行館長に
土の館について教えていただきます。


2016年06月18日(土) |  土作りの始まりは“耕すこと”!

森崎
「土の館って珍しいですねえ」

田村館長
日本で唯一土の博物館です!」

森崎「ここにしかないんだあ」

田村館長
「耕す機械の専門メーカー
 スガノ農機が設立・運営をしています」

森崎「農機具メーカーさんがやっている」

田村館長
「なので農機具から見た
 北海道開拓の歴史
 農業における土づくりの大切さを 
 伝えるために活動しております」

土づくりのスタートは「耕す」こと。
「スガノ農機」は『プラウ』と呼ばれる、
畑を耕す農機具の開発や製造販売を行っています。
まずは耕すことのプロに
その重要性がわかる場所へと案内して頂きます。

森崎
「こちらは世界の農耕の歴史を探る場所

田村館長
「ここは人類で初めて…
 どこから農耕が始まったのか?
 そして日本にどう伝わったのかを
 農機具を並べて説明しております」

田村館長
「一番最初に人類は
 木の棒やオノを使って土に穴を開けた!
 クワの最初かもしれません…
 タネをポロッと植えて土で埋めたんでしょう…
 そこから農耕が始まったんです。
 耕すことがエジプトから始まって
 インドでも始まりました…
 そして中国や韓国へと大陸を渡って
 九州から日本に伝わったそうです」
田村館長
「北海道は開拓当初から
 実際には明治初期にですね
 クワなどを使って耕していたんですが
 なかなか出来ないですよ。
面積が広くてクワでは耕しきれない!
 そこで畜力(ちくりょく)プラウという
 馬でひくプラウを使い始めたんです」

森崎
「これをつけて引っ張ると…?」

田村館長
「土がぐっと動いて持ちあがって
 起きるんですね!
 見るのが一番早いです。見ますか?」

森崎「見たいです!」

田村館長
「裏の畑あるんで見ますか。行きましょう」

ということで土の館の裏にある
プラウなどの農機具を試すことができる
研修用の畑「ホワイト農場」へ―。
かつての道具を使って、
どのように耕していたのか試してみることに!

田村館長
「これはクワですね!
 青木先生が持っているのが上富良野町の方が
 開拓の時に使っていたとされるクワです!
 実は土の館に展示されてるやつです!
 上富良野は土が重いですから
 剣先が尖っていて丸くて小さいですね」

憧れアナ「すごい!」
 
田村館長
「これは三本クワ。間が空いていて
 粘土地などを起こすクワですね。
 窓グワは穴があいてまして
 ここから土が抜けて軽く耕せるので
 万能的に使われるクワです」
 
それぞれタイプの違うクワを使って、
土を起こしてみます。
まずは家庭菜園ではスコップを使っている
青木先生から…

まず頭上から振り落として引っ張ります。

田村館長
「あんまり引っ張らないで耕す!
 手前に引くだけで…」

青木先生やってみますが…

田村館長
浅いですね!もうちょっとがっつり入れないと」

森崎「どんどんダメ出しでますね」

青木先生「疲れます!!」

続けて初めてクワを持ったという石澤先生も…

石澤先生
「ちょっと無理かもしれないです!
 耕せてる感じがしないです…」

田村館長
「土にクワが深く入っていきませんね」

大木
「全然入んない!気を抜くと全然入らない!」


2016年06月18日(土) |  発達する農機具は北海道の歴史を支えた

さてここでリーダーが登場です。

ザクッザクッザクッ…

腰をしっかり落として
軽々とクワを持ち上げ
深くクワを土におろしていきます。

憧れアナ
すごいリーダー!
 音が全然違う!
 深さが全然違いますね」

田村館長「慣れてますね…」

森崎「こうだよ!」

青木先生&石澤先生「すばらしい~」

田村館長
この勢いがずっと続けば
 すばらしいでしょうけどね!」

森崎
「まあねえ~テレビなんでね
 ちょこっとやればいいかと思ったんでね」

明治初期の北海道開拓時代
思いを馳せながら畑を耕す一行。
ほんの数メートルだけでも、
その大変さがわかったようで…

石澤先生
「力がいるし時間もかかるし…
 大変ですね」

森崎
「とにかく大変。
 でもこうして土を耕すことで
 そっから畑に命が宿る

田村館長
「何のために耕すかということ
 作物が元気に根を張れる
 条件を作るため…が、1つあるでしょうね。
 合わせて耕しただけで
 土が元気になる訳でなくて
 それに有機物を土に入れない 
 とダメですね。
 作物は根・茎・葉がありますが
 全て有機物ですよね!実だけとるでしょ?
 残りは何のためにあるかっていうと
 それは土の中にかえって有機物が入って
 微生物・ミミズ・カビ類・菌類などの
 そういう力で分解して
 それが土力(土のちから)となって
 土のエネルギーになります! 
 要は栄養になるんですね」

土を耕すことで、やわらかくフカフカになり、
作物は根を広げ、
より栄養分を吸収できるようになります。

さらに”落ち葉””野菜くず” などの
有機物をすき込むことで、
それを食べた微生物が、
土の栄養分に分解してくれるんです。

森崎「トマトの茎はどうしてました?」

石澤先生
「ごみ袋に入れて緑のリサイクル
 出してました…」

田村館長
「もったいないですねえ」

青木先生
「庭の土をおこしたら
 木の枝が土の中にあって…
 前の方があえて入れたのかなと思って…」

田村館長
「粘土質で固い土の場合は
 枝などを入れて隙間を作ることが大事です」

そしてクワより効率よく耕すために登場したのが
馬耕(ばこう)用畜力プラウ。
ご覧のように馬にプラウを装着し、
畑を耕していきます。
実際、馬と人では
どれほど力の差があるのか試してみますが…

全然うごきません!

先生方口をそろえて
「馬はすごいです!」

2人ではビクともしないので、
スガノ農機・若手社員さんの力もお借りして
6人がかりで引いてみます!

せーのっ!!

森崎「行った行った~!」

スガノ農機若者「よいしっよいしっ!」

憧れアナ「すごい~」

大下「ちゃんと掘れてる」

田村館長
「クワよりちょっと深いくらいですね」

森崎
「そうかあ~
 ただこのスピードでいったら
 クワよりずっと早いよね」

田村館長
「それでもね…
 馬で耕して楽になったといっても
 一頭で耕せる面積は限られてる」

森崎
「これを何往復もしなければいけない…
 まだまだ楽にならないよおおお館長!」

すると田村館長が―

田村館長
「はい!お待たせしました!」

憧れアナ「何ですか!!」

田村館長
最新型のトラクター
 持ってきましょう!」

さあ一体どんなのが登場するのか!


2016年06月18日(土) |  このプラウはカッコ良すぎ!

ガガガガガガ~
遠くからトラクターがやって来ましたよ。

森崎
カッコイイ●と▲だあ!」

憧れ「三角のタイヤ」

森崎
「トラクターの後ろについてあるのは?」

田村館長「プラウです!」

登場したのは最新のトラクターと
土を起こすためのプラウ。

一体、どのように掘り起こしていくのか?

トラクターが前進すると
プラウの刃が土に入っていきます!

森崎「すげー刺さってる!」

憧れアナ「どんどん掘り起こしてる!」

森崎
「4列をいっぺんにおこしている!!」

憧れアナ
「深さが全然違いますね」

森崎
これは早いわ…
 何だったんだ…今までやったのは…」

クワ、馬耕、トラクター。
耕した深さもスピードも一目瞭然!
このように機械化で
より深く耕せるようになったメリットとは?
田村館長
「作物の増収効果がすごく上がりました。
 根が深く張りますから。
 一挙に農業の大規模化になりました」

北海道の農地面積の推移を見てみると、
農機具の変遷と共に、
その規模も徐々に拡大していくのがわかります。
北海道農業の発展は農機具の進化も
理由のひとつと言えるんです。

森崎
「トラクター万々歳だわ」

田村館長「トラクター乗ってみます?」

森崎「いいんですか?」

ということでリーダーも、
トラクターでの土起こしに挑戦!

指導者
「まっすぐ溝に沿ってタイヤ落ちないように」

森崎
「やることいっぱいありますね~
 すげーおこしてるうう~」

さらに先生2人も、
トラクターでの土起こしを初体験!
音楽の青木先生からは意外な感想が…

青木先生
エアコンが効いていて気持ち良かった!
 ステレオもあって辛い作業が
 楽しくなるんだろうなって感じました」

石澤先生
「苗を買ってきた植えることが
 始まりだと思ってたんですけど
 その前に土を耕すことが
 大切なんだと勉強になったので
 これからは家庭菜園を手伝いたいです」

2016年06月18日(土) |  土の記録。それは生産者の戦いと喜びの記憶

さてお次はトラクター博物館へ―

森崎「おおお~すげーー」

憧れアナ「蒸気トラクター??」

田村館長
「110年前のカナダ製の蒸気トラクターです。
 実際に動かすとシュッシュシュッシュって」

土づくりの歴史と功績を伝える土の館には、
生産者から寄贈された、
かつてのトラクターを展示する博物館も!

昭和30年代を中心に実際に活躍していた
トラクターおよそ80台が色とりどりに並びます。

中でも目を引くのが、この蒸気機関トラクター。
重さが9トンもあったので畑には入らず、
主に脱穀の動力源として活躍したのだとか。

青木先生
「うち(北海道科学大学高校)は
 自動車科があって古い自動車があるので
 うちの生徒が来たら喜びそうです」

森崎
「連れたきたらいいしょ~社会見学で!」

お隣のトラクター博物館にはナント!

森崎「ベンツだあ~」

大下「フィアット!イタリアだ」

森崎「うわポルシェ!!」

憧れアナ「すご~い」

今では貴重な有名外車メーカーのトラクター。
当時、家1軒の値段よりも高かったといいます。

森崎
「こういうのに乗ってね
 広い畑を走るっていうのは
 農家の方も楽しかったでしょうね!」

田村館長
「そういう農家さん
 いっぱいいたんじゃないでしょうかね」

森崎
「俺ポルシェのトラクター乗ってるぜって!
 モチベーション高かったんじゃない?」

じゃじゃん もんすけです!
土づくりの大切さを現代に伝える土の館。
昔のトラクターのほかにも、
道内各地の『土づくり』がわかる
標本も展示されているんだよ~

これは90年前に起きた
十勝岳噴火の泥流被害から、
土を耕すことで見事に復興したことがわかる
土の巨大標本。

高さ2メートルもの泥流
流れ込んだ上富良野の農地。
しかし生産者たちは決してあきらめず、
山から土を運んで被害前と同じように、
再び農作物が実る土を作ったんだって。

土の歴史を知ると
食べ物へのありがたみも感じるよね

土を起こし、苗を植え、作物が実る。
100年以上繰り返されてきた
北海道農業の歴史。

今回「土の館」で、
その基礎となる『耕す』体験を通じて、
先生2人が感じたことは?

森崎
「教育者として学生が目の前にいたら
 今日の経験で役立つことってありますか」

石澤先生
「土をしっかり耕して、その中の微生物を元気して
 その栄養が野菜にいって
 それが私たちに届いているんだよって…
 生物が繋がっているということを
 授業の中で伝えたいと思います」

青木先生
「生徒も我々も頭の中で耕して
 柔らかくして色々なものを吸収して…
 そういう生徒を育てたいなと思いました」

憧れアナ「家庭菜園のヒントありました?」

青木先生
「とりあえず明日クワを買って耕します!」

森崎
「良かったクワで~
 トラクターを買うって言ったら 
 どうしようかと思った!!」

収録から数日後、青木先生のご自宅を伺うと…
おっ本当にクワを買ったんですねっ!

青木先生
「キレイに掘り起こせる!
 スコップとクワでは土の感じが全然違う!
 土を掘っていたらミミズがいっぱい出てくるので
 これは良い土だなあと思って。
 はやく(ブルーベリーを)収穫して食べたい!
 今年うまくいけば来年夢が広がるなあ」

そして食べる専門だったという石澤先生も…
ちゃんと手伝ってますね!

石澤先生
「あの後、庭に興味が出たので
 毎日様子は見ています。
 手をかけたらその分おいしい良いモノが
 できるような気がするので
 収穫の時期が楽しみです!」

みなさん、こんにちは!
今日はこの番組に届いた、
嬉しいニュースについて紹介するよ。

このほど「日本マーケティング大賞」と呼ばれる、
商品やサービスを消費者により良く繋げた
活動を表彰する審査会で
「あぐり王国」が地域賞を受賞しました。

番組を通じて北海道農業の
ブランド向上に努めてきたことが
高く評価されたんだよ。
生産者を主役にして農業を発信する番組は、
世界でも珍しいんだって!

香港や台湾、タイでも放送され、
北海道の食の安全と食育の大切さを
伝えてきたことも、
評価のポイントになったんだよ~

この秋で400回目を迎える「あぐり王国」。
これからも応援よろしくお願いします!

以上もんすけの週刊あぐりニュースでした!

6月11日のクイズ
「それではクイズを出題!
  東京農業大学のオホーツクキャンパスがある
  市町村の名前は?」

正解は「網走市」




TOP(全件表示)