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[+10] >>

2016年06月11日(土) |  ♯387 多種多様な農学を研究する東農大オホーツクキャンパス編

憧れアナ
「今回はオホーツクエリアにある
 東藻琴地区にやってきました」

森崎「5時間近くです!」

北川
「でも5時間かけて来たかいあって
 本当にいい景色ですねえ」

森崎
「素晴らしいな景色に
 農作業しているみなさんステキだなあ」

憧れアナ
「今日は作物ではなくて
 農作業している人たちが主役なんです!」

森崎「つまりあの方がですね」

北川「何か作業中なんですかね?」

森崎
「というか…ちょっと様子がおかしい! 
 農家さんの作業風景とは思えない」

憧れアナ
「では早速呼んでみますよ。
 みなさん!今回あぐり王国が注目するのは?」

丘の上で作業してる人
「せ~のっ!
 東京農業大学
 オホーツクキャンパス
 うおおおおおお~」

みなさんは東京農業大学の学生さんです。

ということで今回のあぐり王国ネクストは、
網走市にキャンパスを構える
「東京農業大学オホーツクキャンパス」です。

1989年、網走市に設立された
「東京農業大学オホーツクキャンパス」。
東京農業大学はこのほか、
東京の世田谷キャンパス、
神奈川の厚木(あつぎ)キャンパスがあり、
農学部やバイオ技術を研究する
応用生物科学部など、
多種多様な農学分野の研究が行われています。

現在、農学を専門に扱う大学としては、
日本唯一なんです。

森崎
「網走にキャンパスを抱えながら
 車で1時間ほどかかる東藻琴のほ場まで
 彼らは実習なのかな?」

憧れアナ
「農作業の実習が行われているようです」

森崎
「お二人は何してるか分かりますか?
 ボクは見ただけで分かりますが…」

憧れアナ
「大きなクギみたいなのを土に刺してる…?」

北川「何かを植えるため?」

憧れアナ「苗?」

森崎「何の苗?」

北川・憧れアナ
「ジャガイモ?」 「ニンジン?」

あまりに答えがでないので
森崎「ざんね~ん!」

リーダーはポンと肩を押しただけなのですが
気迫にやられたお二人はなぜか―

畑に転げる…

ごろんごろん…

そしてリーダー仁王立ち(笑)

森崎
「あれはビートの苗を定植してるんです。
 広大なほ場なんで機械で植えるんですが
 植え残しがあるんです。
 それをポコンポコンと入れてるんです」

ではキャンパスについて教えてもらいましょう。


2016年06月11日(土) |  とにかく広い!より実践に近い学び

東農大オホーツクキャンパスについて、
詳しく教えていただくのは、
生物生産学科の4年生、阿部 明弘さん。 
道南・今金町出身の21歳です。

森崎
「つい最近、種イモの取材で今金町
 お邪魔しています。
 もしかして実家が農家なんですか?」
 
阿部君
「父母は違うんですが祖父母が
 農業(米農家)を営んでおります。
(大学を卒業したら)
 農家を継ごうかと思っています」

憧れアナ
「阿部くんのように実家が農家の人や
 道内出身の人が多いんですか?」

阿部さん
逆に少なくてですね…
 学生は1700人ほどいるんですけど
 道内出身者は約1割しかいません!
 沖縄県も鹿児島県もいます」

東農大オホーツクキャンパスで学ぶ学生は、
およそ1700人。
農学に関わる4つの学科があり、
それぞれの分野でより専門的な研究や
実習授業などが行われています。

森崎
「それにしても生徒さんが実習している畑。
 ずいぶんと広い畑ですね」

阿部君
「そうですね…実はこの畑は
 地元の農家の畑
 お借りしていまして
 今日もここ以外に11か所で実習を
 行っております」

実習授業では地元近隣の生産者の
畑にお邪魔して、
生産者から様々な技術を教わりながら、
実践的な農作業体験を行っています。

森崎
「一般の農家さんの畑での農業体験は
 なかなかできないことだよね」

阿部君
「地域の皆さんとの関わりが深い大学!」

北川「農家に直接教えてもらえるんですね」

さらにオホーツクキャンパスならではの取り組みが…

阿部君
「オホーツクキャンパスでも
 網走寒冷地農場という生産物の出荷や
 販売を目的とした
 21ヘクタールの畑をもっています!」

森崎
「すごい!恵まれてるねえ」

「東京農業大学 網走寒冷地農場」では、
馬鈴薯小麦ビート畑作3品を中心に
栽培から出荷まで行っています。

大規模な機械化畑作農業が
行われる網走エリアは、
複数の生産者が組織を作り、
農業機械や施設の共同所有、
そして共同作業を行いながら
農産物を生産する特色があり、
網走寒冷地農場も
網走市音根内(おんねない)の
生産者11戸で構成される、
「農事組合法人 網走農場」の
一員となっているのです。

憧れ
「生産者の小田切さんと伊藤先生にも
 お越しいただきました」

森崎
「生徒たちが手がけた野菜がキチンと
 流通にまわっている!
 それもなかなか体験できないことですよね」

伊藤 博武先生
「リアルな畑ですので
 JAを通じて出荷されます。
 本当にやってみるってことです。
 こういうことをやるってことは
 作っている人の気持ちも分かりますし
 食べる人の気持ちも分かるようになる!
 そういう意味では真ん中で働くってのは
 我々はいいことだと思っております」

東京農業大学は、
「人物を畑に還す」という教育理念のもと、
実践力を養うだけではなく、
農作物や地域生産者との触れ合いを通じて、
農業をはじめとする様々な現場に貢献できる
人材育成も行っているのです。

小田切英治さん
「将来的に学生たちが農業に興味を持って
 ひとりでも多くの後継者ができれば
 1地番いいことだと思います!」

森崎
「作って終じゃなくて出荷して流通して
 スーパーに置かれて家庭で食べられる。
 そこまでの流れが大事ですよね」

小田切さん
「やはり自分で作ったものが
 どんな評価を受けるのかまで見ないと
 生産者として作ったことにはならない!」


2016年06月11日(土) |  シカの有効活用を研究!

さて東藻琴のほ場から網走市の
キャンパスへとやってきました。

森崎
「ステキな場所だね~大学に来たというより
公園に来たような感じだねえ」

阿部君
「敷地面積が34ヘクタールあります!
 この辺の森がファイントレールと言って
 農大で管理している森でもあるので…」

北川「森を敷地内に入れてるの??」

大自然に調和した環境が魅力の
東農大オホーツクキャンパスでは、
様々な動物の研究も行われています。

憧れ「何か見えてきた…」

阿部君「はいエゾシカです!」

森崎「エゾシカを研究しているの!」

エゾシカの研究とは一体どんなものなのか?
東農大オホーツクキャンパス卒業の一期生であり、
動物生産管理学研究室の教授を務める、
相馬幸作先生に詳しく伺います。

憧れ「たくさんいる~」

相馬先生
「こちらはずっとキャンパスで飼育して
 繁殖しているシカです。
 ブルーシートで覆っているのは
 野生のシカを入れて実験しています」

憧れ
「そもそも何のためにシカを飼育している?」

相馬先生
「一番は北海道でのシカ問題ですよね。
 農林業被害の対策として
 シカの有効活用の研究をしています」
畑を荒らしたり、農作物を食べてしまったり…
道内で増え続けているエゾシカによる農業被害。
そんなエゾシカの有効活用を目的に飼育し、
食肉を出荷する為の研究を行っているのです。

相馬先生
「生きたシカを捕まえてきて
 一定期間飼育して、
 一定品質の肉を毎月出してます」

森崎「出荷もされている?」

相馬先生
「ここではないですけど
 道内5か所くらい牧場がありますけど
 そこでは出荷しています。
 その手伝いとしてデータを取ったりしてます

憧れ「このシカは何を食べてる?」

相馬先生
「主に干草やビートパルプなどを食べてます。
 与えるエサによって食味がどう変化するかを
 研究しています」

緑色のビートパルプは何から?

相馬先生
「アルファルファというマメ科の牧草を
 固めたものです」

さてここでシカにエサを与えてみることに…

すると恐ろしい事実が!

北川
食べないねえ…

 あら!

 あれ?」

なぜかシカが憧れアナの方に移動…

北川
「若い子に…
 若い子に寄っている!
 
 やっぱりシカも若い方が…」

いえいえ久仁ちゃんも若い若いよ~!


2016年06月11日(土) |  網走に新しい産業を!

そしてさらに動物生産管理学研究室では、
こんな研究も…それはエミュー!

相馬先生
「網走市に新しい産業を!
 という目的にもとに研究してます」

相馬先生
「皮下脂肪に非常に機能性がある!
 炎症を抑える薬に使ったりとか
 世界的にも注目されているんです」

大空町東藻琴地区には
「東京農大エミュー研究会付属牧場」があります。
コチラでは、およそ1000羽ものエミューを飼育。
繁殖、採卵、そして食肉としての出荷まで、
地元の民間企業が行っています。

大学では、その肉や油の活用方法など、
新たな地域産業の構築を目指した
研究を進めているのです。

相馬先生
「サプリメントもいけるんじゃないか…と」

森崎
地域ブランドにもなりますよね」

土井修平くん(動物生産管理学研究室4年)
「卵やオイルなど色んな活用方法があることを
 知って欲しいという想いが強いです」

森崎
「エミューのオイルって塗った事ある?」

土井くん
「ないです~
 高いんですよお…」

相馬先生
「浸透性が良くてリピーターがかなり多い!」

北川
「リピーターが多いんですか?」
女子は美に貪欲なのです

久仁ちゃんギラリ!

北川
「一度使ってみたいですねえ~」
※女子は美に貪欲なのです♪

さて場所は変って―

憧れアナ「キャンパスの中に入ってきました」

森崎「あれ?阿部君どうしたの?」

阿部君
「実は応援団をやっておりまして…
 オホーツク支部長を務めております」

森崎「すごいなあ~」

阿部くん
「次は食品香粧(こうしょう)学科
 ご紹介したいと思います」

森崎「食品コーショー学科?」

阿部君
食品香りを研究している学科です」

あぐりメンバーがお邪魔するのは、
食品加工や香りの研究を行う
「食品香粧(こうしょう)学科」。

その研究内容とはいったい何なのか、
佐藤広顕先生に詳しく教えていただきます。

北川「色んな香りがしますね」

佐藤先生
「ここが食品とか化粧品などの製造や
 原料の研究をしている学科です」

どんな研究をしているのでしょうか?


2016年06月11日(土) |  香りの影響力って計り知れない!

佐藤先生
「いまおいしさを評価する試験をしています。
 食品の色合い・味・香りをセンサーで測定し
 客観的においしさを判断してます」

森崎
「つまりそれはおいしさが数値化される
 ということですか?」

佐藤先生「まさにそうですね!」

森崎「そんなことできます??」

佐藤先生「それを今研究してます!」

研究室では、食品の“色”“味”“香り”
といった3つの食味を、
最先端の技術を駆使した機器により、
それぞれ数値化して分析しています。

山田星花さん 食品香粧学科4年
「牛肉の色調の解析を行っています。
 撮影した肉のカラースペクトルという
 カラ―コードとして現れて
 それを解析していきます」

佐藤先生
「全色調を約4000種類も識別していて
 とても細かい差を見ることができます。
 明るい赤みとか黒くなった赤みとか
 その割合が増えたりすると
 鮮度の落ち具合などを色で細かく
 解析できるんです。
 それを味と香りを機械で識別して
 総合的においしさを判断します」

山田さん
「微妙な色の違いがグラフ化されるのが
 すごくおもしろいと思います!」

森崎
「そうですよね~
 普段じゃ絶対できないですよね」

そしてさらに香料や香水を作る実験を行う
「調香(ちょうこう)室」と呼ばれる部屋へ。

佐藤先生
「今日は実際にパイナップルの匂いを
 みなさんに作ってもらおうと思います」

森崎「においを作る??」

北川・憧れアナはウキウキルンルン顔♪

森崎「うわっ!女子たちときめいてる♪

佐藤先生
「パイナップルの香りは数百種類の物質から
 できているんですよ。
 今回はその中の特徴的な香りの3つ!
 合成して作っているんですけど
 もともとパイナップルに入っているもので
 食品添加物として認可されてるのでご安心を」

パイナップルの香り成分をもとに、
食品添加物などを合成して作ったという、
3種類の液体の香りを嗅いでみると…

憧れ「パイナップルだ!」

北川「さわやか!」

森崎「パイナップルの缶詰開けた時!」

2つ目の香りは?
北川「ちょっとバニラっぽり香り」

佐藤先生
「パイナップルらしい香りもあれば
 全然違うものもありますよね」

香り成分の異なる3種類の液体を
適量ずつ瓶に入れて混ぜたあと、
その液体に浸した“ろ紙”で、
砂糖水を数回かき混ぜます。
たったこれだけの作業ですが…

森崎
「パイナップルジュースと言っていい!」

憧れ「パイナップル水だ」

森崎
「つまりパイナップルの香りを嗅ぎながら
 飲むことでパイナップルジュース
 感じるかという実験ですか?」

佐藤先生「そうです!」

佐藤先生
「実際の製品は3つの香り成分ではありません。
 10種類以上混ぜますが、それがコレです」

その香りをかいでみると…

北川「うわあああ本物だあ」

森崎「沖縄のアーケード街の香り」

先ほどと同様その香りを付けた砂糖水は?

北川
「すごい…なんなんだろう…
 すごい騙されっぷり!

森崎「これはパイナップルだあ」

憧れ
「最初も十分パイナップルぽいけど
 本物は違いますね

森崎・北川
「本物じゃないよおお」

佐藤先生「本物じゃないですね…」

森崎
「こんなにも自分は香りに
 引っ張られているんだなって
 よくわかりました…
 いやー大事だなあ~
 ちなみにビールの香りはないですか?」

2016年06月11日(土) |  オホーツクを盛り上げたい!
あぐり一行が最後にお邪魔したのは、
食品の加工実習が行われている施設。
こちらの食品加工技術センターは、
国内の大学としては初めて設置された
ビールや発泡酒の試験醸造装置があるほか
保健所からの営業許可も受けている
ということで販売を目的とした
食品加工も行える施設なんです。

森崎
「みんないるいる!こんにちは~」

学生「こんにちは!」

憧れアナ
「今は何をしているんですか?」

佐野 賢司くん(食品香粧学科3年)
「オホーツク地域でとれる
 ジャガイモデンプン
 秋まき小麦を使った
 盛岡冷麺の試作をしています」

佐藤先生
「地元の地場産品を活用してほしいという
 思いがずっとあって…
 盛岡冷麺の原料はオホーツクでとれる
 ものばかりですので
 ぜひオホーツクで商品化できれば
 もっともっと地元の農作物の消費も
 増えるだろうという思いで研究してます」

佐野くん
「材料も北海道のものだけで作れるので
 新しい商品開発として打ち出して
 いけると思います!」

オホーツク産原料で作る冷麺を
試食させていただくことに!
まだ試作段階ということで…

佐野くん
「ショートパスタになってますが
 食感だけ楽しんでいただければ…」

憧れ「歯ごたえがしっかりしている!」

森崎
コシがある!プリプリして美味しい」

佐野くん
「茹でると麺が切れてしまうので
 それを改善することが課題です」

憧れ「止まりませんね」

森崎
「うん。止まんないね…
 おれ…
 短い麺が好きかも!
 お茶漬け感覚でサラサラいける!」

地域の食と農業だけではなく、
地域活性化の原動力にもなっている
多種多様な研究を進める
オホーツクキャンパス。
土に触れ、人に触れ、
確かな実践力を身につけて
社会に飛び立つ学生たち…
今回オホーツクキャンパスの案内人を
務めてくれた阿部君もまた、その一人です。

森崎「改めて将来の夢は?」

阿部君
「地元の今金町に戻って
 農業(米農家)を継ぐことです」

森崎
「じいちゃんばあちゃんの農業を継ぐ…
 それまで何年くらいあるのかな?」

阿部君
「そうですね…
 5年くらいは東京などで社会勉強を
 したいと思っています」

阿部君
「消費者あっての生産者だと思うので
 消費者の目線を吸収して
 消費者は何を求めて
 何が欲しいのかを
 人が多い東京で学んでから農業をしたい」

森崎「立派ねえ~」

北川
「こういう若者がいるのは
 嬉しいですねえ~」

森崎
「阿部君の…
 あべりんこ(ふっくりんこに引っ掛けて)
 早く食べたいよ!」

さて最後に阿部君たちが見せてくれたのは…
もちろん東京農業大学名物の大根おどり!

東京農業大学のみなさん
ありがとうございましたあ!

6月4日のクイズ
「村田さんが新規就農で放牧酪農を
 営んでいるマチの名前は?」

正解は「中頓別町」


2016年06月04日(土) |  ♯386あの新規就農者を追う!新規就農で念願の放牧酪農経営

森崎「すごい場所だね~」

憧れ「海外にいるのような…」

森崎「素晴らしいね!北海道」

憧れ
「今回は道北の中頓別町にやってきました。
 2012年の冬にあぐり王国では
 こちらで酪農の取材をさせていただきました」

森崎
「忘れもしない新規就農して
 町としては大ニュースになった!」

憧れ
「酪農家として第一歩を歩み始めるところを
 取材しました」

森崎「その方に4年ぶりに会える!」

ということで今回のあぐり王国ネクストは、
4年前に道北・中頓別町で夢を実現させた
ある酪農家のもとへサプライズ訪問!

そして、同行するさらなるメンバーが…

憧れ「あぐりっこを呼んでみましょう」

は~~~い♪

森崎
あ!!君たちは…高1・高2・高2…」

森崎
4年前に一緒に中頓別町に来た
 あぐりっこじゃないかあ!!」

あぐりっこ「そうで~す!」

そうなんです!
前回、中頓別町で一緒に学んでくれた
あぐりっこが再び集合!

当時小学生5年生だった篠崎未宇(ミウ)君と、
小学6年生だった津島萌里(モエリ)さん、
そして鎌田夕佳(ユウカ)さんが
参加してくれたんです。

3人とも立派な高校生になりましたね!

森崎
「うわー4年ぶりだなあ~
 4年前、小学生だよおおお」

森崎
「おいオレ
まだやっているんだぞ

これにはスタッフもみんな大爆笑!

森崎「長寿番組だろおお!!」

リーダーとっても嬉しそうですよ。

憧れ「3人は変わりましたか?」

森崎
「おもかげたっぷりで
 昨日のことのように思い出すなあ~
 彼なんか…本当に…なあ!
 子供でなあ」

ミウ「こどもです…」

森崎「お前、声変りしたなあ」

ミウ「はい!声変りしました!」

森崎
「声変りしても高めだなあ」

森崎
「覚えているかあ~お世話になった…
 え~と…あの…ほれ…」

あぐりっこ「村田さんです!」

森崎
「そうそう!じゃあ一緒に行くか!
 懐かしの村田さんに会いにいくか!」

あぐりっこ「はい!」


2016年06月04日(土) |  就農5年目…失敗談は?

2012年にあぐりメンバーが訪れたのは、
寒さ厳しい真冬の2月。
辺り一面、雪に覆われていた
村田牧場の景色も、
がらりと変わりました。

さっそく一行は4年ぶりに
酪農家の村田さんと再会することに…

森崎
「いたあ~村田さ~ん!久しぶり!」

村田さん「久しぶり~」

村田さんミウ君を見て―

村田さん
面影あるねえ~…
 あれ?身長がそんなに変わらないねえ!」

森崎「大きくなったっしょおお」

モエリ・ユウカ「覚えてます~~!」

東京出身の村田 克明さん。
もともと東京で医療事務の仕事をしていましたが、
「家族と一緒に酪農がしたい!」
という思いを実現させるため、
2010年に新規就農者の受け入れを行う
中頓別町へやって来ました。

その後、1年8ヵ月の酪農研修を経て、
2011年11月、晴れて酪農家デビューを
果たしたのです。

森崎
「思い出すなあ~あれやこれ…」

村田さん
「風景は全然違うんですよね!」

村田さん
「前はでしたからねえ~(笑)」

森崎「何年目になりますか?」

村田さん
「今年で5年目になりますね!」

森崎
「もうすっかりココの人ですか?」

村田さん
「いやーまだまだ北海道に慣れないですね!
 けっこう車壊したりしてるんで…」

憧れ「くるま??」

森崎
「まあ…ねえ…
 この人、いろいろあるんだよ…!」

数々の失敗エピソードを伺った前回。

不慣れな重機で雪降ろしをして、
自宅の屋根を壊してしまったり、
携帯電話を落として牧草ロールの中に
巻き込んでしまったり…

一同、仰天の出来事を教えてくれたのです。
果たして酪農家として5年目を迎えた今は?

村田さん
「お見苦しいんですけど…
 あそこにある車がちょっとへこんでたり 
 するんですよね…」

憧れ「どこにぶつけたんですか?」

村田さん
「ぶつけたんじゃなくて…
 ひっくり返ったんですよね…」

村田さん
「ちょうど酪農家さんの近くで
 助けていただいて…
 だから私も近くで車が落ちていたら
 助けなければと思いました!」

森崎
「村田さん!
 その話どーでもいいっっ!!」


2016年06月04日(土) |  村田さんからまさかの報告が!!

離農した酪農家の牛舎を
そのまま活用している村田さんは、
およそ60ヘクタールもの広大な牧草地を
管理しながら生乳の生産を行っています。

新規就農して間もない頃、
乳牛の飼育頭数はおよそ40頭でしたが…

村田さん
「約40頭だったのが65頭になりました」

森崎「1.5倍じゃないですか!」

村田さん
「バンバン生まれてバンバン育ててますんで」

森崎
「僕ら来たときも生まれたもんね!
 あれ忘れられないよなあ~」

あぐりっこ「はい!」

前回、偶然にも乳牛の出産に立ち会い、
そのお手伝いもさせていただきました。
小学生だったあぐりっこの心に深く刻まれた、
感動の体験だったのです。

森崎「引っ張ったもーん!」

村田さん
「いやあの時はありがとうございました!」

森崎
「とんでもないこちらこそ貴重な体験を…」

村田さん
「あのときの親牛はまだ牛舎にいます!」

あぐりっこ「へえ~♪」

森崎
「憧れちゃん。ひょっとして酪農は?」

憧れ「初めてです!」

森崎「大きい牛に会うのは?」

憧れ「初めてです!」

森崎
「すごいぞ…気ままにうんちします。
 尻尾が上がったら注意だよな?」

笑い出すあぐりっこ。

憧れ「尻尾が上がったら何が起こる?」

森崎「うんこです!」

憧れ「さっそく…」

森崎「見たいね!」

村田さん
「分かりました…
 でもちょっといいですか?
 実は…生まれそうな牛が!

憧れ&あぐりっこ
「ええええ~~!!!」

森崎「また?」

森崎
「君たち高校生だから引っ張ってくれる?」

モエリ「いいんですか?」

驚きの表情を隠せないあぐりっこ!
こんな奇跡があるなんて…

大下「こんなことってあります?!」

これも何かのご縁なのか、
めったに見ることのできない牛の出産に、
再び立ち会えることに!
さっそく、牛舎の中を覗いてみると…

村田さん「この子です…」

憧れ「牛おっきいい…」

村田さん
「ちょうど前足がでてます。
 まず手を突っ込んで中の状態を
 見たいと思います」

出産の際には子牛が逆子に
なっていないかを確認するため、
消毒をした手袋を履いて、
酪農家が自ら確認します。

村田さん「大丈夫!正座になってますね」

森崎
「人間だったら産婦人科の先生とか
 助産師さんとかいるじゃない?
 でも牛の場合は全部
 酪農家さんが作業する」

様々な酪農の仕事を難なくこなす、
新規就農者の村田さん。
このあと、子牛の足にベルトをかけて、
いよいよ分娩です。


2016年06月04日(土) |  命の誕生、ふたたび…!

村田さん
「合図をしたら引っ張ってください!
 おなかがプクーとなったら引っ張る感じ…
 行きますよ!引っ張ってくださ~い」

憧れ「どれくらいの力?」

ミウ「もう全力です!」

村田さん「出てきた出てきた」

森崎「出た出た!」

村田さん
「みんなで力を合わせて引っ張りましょう」

よいしょ~~

森崎
「産まれたああ!お疲れ様~」

大下「すげえ」

森崎「対面だあ」

憧れ「お母さんだよ~」

モエリ
「2回もこんなに貴重な体験は
 なかなかさせてもらえないし…
 前回は見守ることしかできなかったけど
 今回は一緒に出産の手助けができて
 すごくよかったし…すごいな~って…
 大切にしなきゃなって…」

乳牛の妊娠と出産があるからこそ、
私たちの食卓へ牛乳が届けられます。
生乳生産の大切な瞬間を
身をもって感じる貴重な体験となりました。

※過去番組では今回を含め
3回の牛の出産に立ち会いましたが
そのうち2回が村田牧場さんでの出産です。
すごい偶然で本当にビックリです♪

さてコチラは村田牧場の1日の流れ。
乳牛の分娩のほか搾乳や牛舎の掃除など、
様々な仕事があります。
そんな村田牧場では乳牛を放牧地で過ごさせる
放牧型の酪農経営を行っているのです。

大下
「全部の酪農家さんが放牧を
 選んでいるわけではない?」

村田さん
「そうですね。中でずっと飼ってる方もいれば
 私みたいに外に出してる…
 私も夏場だけ。冬は雪に覆われてしまうので」

憧れ「東京にいるときから目指してた?」

村田さん
「そうですね。やっぱりイメージもあったし
 こういう広いところで
 牛に牧草を食べてもらいたい」

森崎「どれくらい広大なんでしたっけ?」

村田さん
22ヘクタールですね」

森崎
「季節がら放牧は始まっているんですか?」

村田さん
「今年は今日から初めて
 外に出そうと思ってます」

森崎
「今年の放牧は今日が初めて!?」




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