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2020年07月11日(土) | 立茎栽培とは何ぞや?
2020年07月11日(土) | 大地に感謝していただきます!
2020年07月11日(土) | いきなり冬到来?
2020年07月11日(土) | ブランドを支える美唄のチカラとは…
2020年07月04日(土) | ♯576 当別町カラー編
2020年07月04日(土) | 清楚さでひときわ人気の当別町のカラー
2020年07月04日(土) | 徹底管理で何度も咲かせる!
2020年07月04日(土) | 一か月かかってやっと芽がでる!
2020年07月04日(土) | 花と思っていた部分は、実は…
2020年07月04日(土) | なんと…花をジャブジャブ洗う??
2020年06月27日(土) | ♯575 北星学園女子中学生の商品開発に密着編

[+10] >>

2016年03月12日(土) |  お母さん ありがとう!

佐々木
「今日は特別にお家の中まで
 お邪魔いたします」

お母さんの康子さん
「ようこそいらっしゃいました」

佐々木
「お父さんとタカアキ君と
 2人で一緒に取材してきたんですけど
 実はですね…」

佐々木
「日頃のお母さんへの感謝の気持ちを込めて
 あるものを取材してきまして
 プレゼントとして持ってきたので…

佐々木
「タカアキ君、早速渡そうか!」

康子さん
えっ!ちょっと??
 何?なに?」

もうお母さん涙ぐんでいます…

タカアキ君
リボンをつけた箱を誇らしげに
持ち出しました。

康子さん
「えーちょっと…なになに?」

タカアキ
「これからもよろしくね!」

康子さん
「ありがとう」

さてプレゼントの箱を開けると…

康子さん
すご~~い。
 え~何なに?作ったの?
 2人で作ったの?すごい」

タカアキ「うん!」
とっても嬉しそう。

康子さん
「冬なのに!これ生だよね?
 冬なのに花が咲いているんですね」

佐々木
「そうなんです。
 何の取材に行ってきたんだっけ?」

タカアキ「チューリップ!」

康子さん
「チューリップたくさんあるね。
 ギザギザついてるのとかね…」

タカアキ
ゴリラって品種もあるんだよ!」

康子さん「えー」

タカアキ
「生産者さんも今年初めてって!」

佐々木
「お花以外に伝えたいことがあります…」

実はお手紙もありました…

ノブヒロさん
「今日は花卉農家さんでのロケでした。
 今までありがとう。
 これからもよろしく。
 感謝をこめて贈ります。展宏」

康子さん
「どうもありがとうございます」

タカアキ
「お母さんへ
 いつもおいしいごはんをつくってくれたり
 家事をしてくれたりしてありがとう。
 足が治ってよかったね。
 今日はチューリップをプレゼントします。
 これからもよろしくおねがいします。公耀」

康子さん
どうもありがとう。
 これからもよろしくお願いします」

泣いていた康子さんですが
最後にこんな素敵な笑顔に…

康子さん
一生の思い出です。
 どうもありがとう」

タカアキ「どういたしまして」 

素敵なお花でしたが
毛利家もとても素敵でした…

みなさんも
ふだんなかなか言えない感謝の言葉を
チューリップとともに伝えてみては
いかがでしょうか…

JA北いしかりさんよりお知らせです。

《チューリップ販売会》
日時:3月14日(月)10:00~
   ※なくなり次第終了です
場所:札幌駅前通 地下歩行空間
   北3条交差点広場
問い合わせ:JA北いしかり
      ℡0133-23-2535

もんすけがお伝えする「週刊あぐりニュース」。
きょうは野菜作りを学ぶことができる講座の
受講生募集のお知らせだよ。

札幌・東区にある「サッポロさとらんど」では
市民農業講座「さっぽろ農学校・入門コース」の
来年度の受講生を募集しています。

このコースは野菜作りに興味がある
15歳以上の男女を対象に、
基礎から野菜作りを教えてくれるんだって!

講習は4月から9月までの半年間で22回。
ジャガイモやナスなど様々な野菜の作り方を、
土作りの基礎から専門の先生たちが指導します。
募集は必要事項を往復はがきに書いて
「サッポロさとらんど」まで送ってね。
今月25日必着!
詳しいことは「サッポロ・さとらんど」の
ホームページでご確認ください。

以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。

---------------------------------------
■サッポロさとらんど
 さっぽろ農学校・入門コース受講生募集■

□応募方法
 氏名・年齢・住所・電話番号・返信先を
 必ず記入の上、往復はがきで申し込み

□申し込み先
 〒007-0880
 札幌市東区丘珠町584-2
 サッポロさとらんど
 「さっぽろ農学校入門コース」係

□申し込み期間
 3月25日(金)必着


2016年03月05日(土) |  ♯374 道内トップの生産量を誇る愛別のエノキ茸編

独特の食感と芳醇な旨味が特徴で、
鍋や煮物などに欠かせない、
料理の名脇役食材…エノキタケ。

食物繊維を豊富に含み、
内臓脂肪を燃焼させる
効果が期待できるなど、
近年、大注目を集める食材。
が、しかし皆さんは
「エノキタケを取り入れた料理は?」と聞かれて、
どれだけ思い浮かべることができるでしょうか?

インタビュー
「お味噌汁くらいしかないかも…」
「鍋?あとは…和え物くらいかな?」
「あんまりないかな…鍋?
 豚肉でチーズと一緒に巻いて焼くとか…」
「煮もの、味噌汁、和え物…
 (毎回)同じ料理よね!」

やはり脇役食材という印象が強いのか、
なかなかイメージができない様子。
今回のあぐり王国は、
そんな脇役食材が主役に変わる
バラエティ豊富な活用レシピはもちろん、
北海道ナンバーワンの生産量を誇る名産地で、
手間暇かけたこだわりの栽培方法にも注目!
知っているようで知らない
エノキタケの魅力に迫ります!

佐々木
「今回はキノコの里で知られる…」

森崎
愛別町にやってきました!
 これまでもあぐり王国では
 キノコの取材やってますよ。
 シイタケ、マイタケ、エゾユキノシタ」

佐々木
「今日はキノコの中でもエノキタケに注目」

するとリーダー…
なんかアゴをつき出し顔マネしだして…

佐々木
「それ(アントニオ)猪木さんですね…
 ちょっと伝わりにくいですから」

森崎「下手だったもんで…」

佐々木
「では元気にあぐりっこを呼びましょう。
 あぐりっこ~」

「はーい」
「はーい」

藤尾
ちょっと待って!
 いつもと違うテイストの声がしたよ」

森崎
高校生くらいの貫録あるな」

佐々木
「私完璧に身長越されてますよ…」

森崎「来月中学校だあ。早いなあ」

今回のあぐりっこは小学6年生の二人が参加!
料理も食べることも大好きな
木村碧月(ミヅキ)ちゃんと、
1年で身長が10センチ近く伸びた、
声変わり真っ最中の山崎奨眞(ショウマ)君です!

佐々木
「今日学ぶものはエノキタケです。
 2人はエノキタケって知ってる?」

あぐりっこ「知らないです」

森崎「食べたことないの?」

ショウマ
「たぶん食べたことないです!」

藤尾
「それはそれで珍しいなあ」

ショウマ
「逆にそういう印象だったんですか?
 フフッ…」
 
藤尾
「普段から食べてる印象!とかって
 そんなことは思っていないけど!」

ショウマ君おもしろいね~♪

さて愛別産のキノコの生産量を見てみましょう。
6品目のキノコを育てていますが…

藤尾
「エノキタケがダントツに多い!」

エノキ茸は愛別産キノコ6品目の中での
生産量トップはもちろん、
道産品のおよそ70%を占める、
主力品目でもあるんです!

森崎
「キノコの作り方しってるかい?」

ミヅキ「菌を…(木に)塗る??」

ショウマ
「木に生えていたり土に埋まってるイメージ」

佐々木
「みんなで探っていきましょう」

森崎
「今日は行きましょうとかじゃないです。

 いくぞーー(猪木さんのマネ)!

 イチ!ニイイ!…」

森崎
「あれ?違うか?

 サン!ニー!イチ!か?」

佐々木・藤尾
「いやイチ、ニー、サンでいいですけど…」

藤尾
「そんなあやふやな知識
 猪木さんのボケをしなくてもよろしい!」


2016年03月05日(土) |  エノキタケの生育過程をみていこう

ということで、一行が向かったのは
「エノキ茸培養センター」。
愛別のエノキタケについて
生産者「農業組合法人ヒット」
西村和美さんに
詳しく教えていただきます。
施設の中では一体何が行われているのでしょうか。

西村さん
「ここはエノキタケの
菌床(きんしょう)を作る場所です」

森崎
「キノコは菌類なんですけど
 野菜にしてみれば大地「土」にようなものを
 菌床(きんしょう)と言います」

西村さん
「こちらはキノコを栽培する瓶です。
 瓶の中に原料を詰め込む作業を行っています」

森崎
「つまり…キノコはこの瓶でできる!」

ショウマ「えっ!」
ミヅキ「想像つかないです!」

愛別のエノキタケは菌床栽培と呼ばれる方法で
生産されていますが、
その菌床に使われている原料はというと…
西村さん
トウモロコシの芯、ビートパルプ、
 米ヌカを配合したものです。
 これに水を加えて混ぜ合わせて
 詰め込みをします。
 これはまだ菌は入ってません」

原料を詰めた瓶はフタをしてから高圧殺菌釜と
呼ばれる釜に入れ、
120度の温度でおよそ5時間半。
しっかり殺菌処理を行います。

西村さん
「(殺菌釜の中に)1万本入ります」

このあと徹底した衛生管理がなされた無菌室で、
液体状のエノキタケの菌を菌床に注入します。
そしていよいよ菌の培養が始まるのです。

さっそく培養棟へやってきました。

佐々木「大量だあ~」

森崎「あったかい!」

西村さん
「培養棟と言いまして
 エノキの菌をまわすところです。
 エノキの菌がまわってくると
 だんだん白くなってきます

培養棟ではおよそ1ヶ月かけて
菌を成長させます。
最初は茶色だった菌床も、
培養が完了する頃になると…

ミヅキ「全然違う!」

森崎
「瓶の下のほうまで
 びっしりと菌がまわってる!」

藤尾
「瓶の表面だけじゃなくて
 中も真っ白になるんですか」

西村さん
「中のほうまでまわっています」


2016年03月05日(土) |  歴史あるキノコ栽培
培養を終えたら、
菌を植え付けた瓶の上部にある古い菌を
掻いて削り取る“菌掻(か)き”
呼ばれる作業が行われます。
西村さん
「菌掻(か)きというという作業をしてます。
 瓶を反転して菌を掻いています」

西村さん
「表面の古い菌をキレイに落とします」

森崎
「この部分(白い部分)が種付けをした古い菌。
 下の部分が新しい菌。
 上の古い菌を掻き出す作業が菌掻き」

佐々木
「ここの工場はコンパクトですね」

西村さん
「以前は菌掻きを生産者が各自
 行っていたが、それを大型の機械を入れて
 共同作業にすることで
 コストを下げました」

じゃーん もんすけです。
エノキタケの生産量・道内ナンバーワンの
キノコの里・愛別町。
キノコ栽培がスタートしたのは
今から40年以上も前のことなんだよ。

JA上川中央 鈴木隆之さん
「米の生産調整が始まったことをきっかけに
 愛別町ではエノキタケ栽培に着目して
 1972年から試験生産に取り組みました。
 JAではキノコ課を設置して専門のスタッフによる
 販売・種菌・原料調達・共同選果を行うなど
 生産者に対する支援体制を強化してきました。
 2007年までに主要3品種であるエノキタケ、
 ナメコ、マイタケの培養センターも設置して
 生産体制の強化による生産量の大幅な拡大や
 各施設での雇用創出を実現しております。
 今後は生産者と共にレシピ開発により
 キノコの消費拡大はもちろん
 JAとしてもキノコのさらなる産地化をめざし
 できる限りサポートを行っていきたいと
 考えています」

エノキタケの栽培から始まった
愛別町のキノコ栽培。
今では知らない人がいないほど
有名になったキノコの里は生産者だけではなく
JAやマチ全体の努力があったからなんだね。

さてお次は培養センターを離れ、
発生棟(はっせいとう)と呼ばれる施設へ-。

藤尾
「さっきと雰囲気ちがうぞ…」

森崎
「遠目に見ると食堂にある箸立かなと思った…」

藤尾「発生してますねえ~」

収穫段階にまで成長した菌床の瓶は、
およそ4000本。
発生棟では大きく3段階の
栽培ステージを設けて、
エノキタケを育てています。

西村さん
「こちらが菌掻きが終った状態です」

西村さん
「次に“芽出し”とよばれる部屋があります。
 室温14℃、湿度95%に保たれた部屋で
 9日間かけて芽を出します」

さて芽がでたら…?


2016年03月05日(土) |  収穫作業体験♪
その後、室温7度の“抑制室”と呼ばれる部屋で
8日間、発生したエノキタケの芽の成長を
均一にします。

西村さん
「大きい芽は風邪や温度の影響を受けやすいが
 中は風があたらないため小さい芽が伸びます」

藤尾「なるほどお」

森崎
「成長している子たちを
 ちょっと抑制させて…
 下から生えてくる遅れている子を
 待っててあげようね~というのが
 7度という温度の世界なのね」

そしてさらに6日間ほど成長させて
収穫となるのです。

藤尾
「(エノキタケに)何か巻いていますよね?」

西村さん
「これはエノキタケが横に広がらないように
 するためのものです」

藤尾
「(エノキタケがまっすぐなのは)
 人工的に作り上げた形ということ?」

西村さん「そうですね!」

森崎
「本来はもっとワシャーッとなるんだ」

森崎
「今朝みんなエノキタケって知らないって
 言ってたけど、ここまできたら分かったしょ」

ミヅキ「分かりました」

ショウマ
「長時間移動して分かりました」

さてここで収穫させていただくことに…

西村さん
「コツがありまして一回…
 (向こうに折り曲げる…)」

森崎「折って折り返す!」

西村さん「そうですね」

森崎
「普段は手で収穫しないですよね?
 カッターとか機械を使って…?」

西村さん
「違います!収穫も手作業です」

藤尾「ええええ」

やってみるとポキッと折れる感じ…

ミヅキ
「イエーイできたあ~」

ショウマ君もやってみますが…

ポキッ

思いのほか簡単に取れました。

森崎「あっ!早い」

藤尾
「何かあるやろ!いきますよ…とかさ」

するとエノキタケを持って
しょうま君「ニッコリ♪」

藤尾
「そうじゃなくて抑揚がほしい!」

ショウマ君おもしろいなあ♪


2016年03月05日(土) |  鍋だけじゃない!エノキタケの楽しみ方

ここで西村さんから収穫直後であれば、
エノキタケを生で味わえるというお話があり、
今回特別に食べさせていただきました。
すると…

森崎「うん!芳醇!

西村さん
「(菌床に)トウモロコシの芯を粉砕したものを
 使っているので、(その養分が)エノキタケに
 吸われている!」

森崎「だから甘いんだ。めっちゃ甘いよ。」

佐々木「うーん!おいしい~衝撃」

藤尾
「なんだ…出汁が口の中で出てくる感じ。
 旨みがすごく強い」

独特の食感で、ほのかに甘いエノキタケ。
一体どんな栄養価があるのかな?

天使大学看護栄養学部 荒川義人教授
「エノキタケにはミネラルとしてカリウムが
 含まれていて体内の余分なナトリウムを
 排泄する働きがあります。
 体内でビタミンDに変るプロビタミンDが
 豊富に含まれていて、 
 カルシウムの吸収を助けてくれます。
 食物繊維であるβグルカンが豊富に含まれ
 糖分や脂肪分の吸収を抑えて
 免疫力を高めるというのも分かってきてます。
 生活習慣病の予防あるいはがん予防などに
 役立つ成分が豊富に含まれているのも特徴」

鍋料理などに欠かせないエノキタケは
ヘルシーで栄養満点の食材なんだね。

さて最後に西村さんがおススメする
エノキタケ料理をご用意頂きました。

キノコご飯やから揚げ!
ほかに番組ではご紹介できなかったお料理など
レシピコーナーにてご紹介しております。

さてキノコご飯をいただいて…

ミヅキ
「キノコの風味が口の中にフワッと 
 広がって美味しいです」

ショマ「おいしいです!」

藤尾「エノキタケの食感サイコウ!」

森崎「旨みシミシミ!」

森崎
「旨みシミシミ!これって炊き込みご飯に
 ダシを入れているんですか?」

西村さん
「ポイントに…エノキ氷が少し前に
 流行ったと思うんですが…」

佐々木
「すぐお味噌汁に使えたり…」

森崎
「全然知らなかった!」

西村さん
「このエノキの炊き込みご飯の中に
 エノキ氷を入れています」

エノキタケを煮込んだ煮汁を凍らせて作る
一大ブームを巻き起こした「エノキ氷」は
みんな知っているよね。
そもそもどんな効果が期待できるのか?
改めて荒川先生に聞いてみたよ。

荒川教授
「(エノキタケを)煮だした煮汁の中に
 免疫力を高める成分が見つかってます。
 エノキそのものと煮汁を一緒に活用すると
 免疫力を高める成分を活用できます。
 しっかり熱を加えて…キノコの細胞は
 固くて成分が出にくいので
 細胞を壊してあげることが大事!
 冷凍することで細胞を壊してあげて
 それから料理に使うと有効な
 エノキタケに含められる成分を活用できる」

※エノキ氷の作り方
<材料>
エノキ300g、水400g

<作り方>
1)エノキタケのの石づき部分を切り落とし
 ザク切りにします。

2)エノキタケと水をミキサーに入れ
 30秒ほどかけてペースト状にする

3)鍋で弱火で1時間ほど煮詰める

4)冷めたら製氷機にいれて凍らせれば完成!

森崎
「こんなにエノキタケがうまいんだと
 いうことを再確認できた」

佐々木
「うまみがギュー」

森崎
「キノコの中でもエノキは脇を固める存在。
 今日はいきなり主役に躍り出たね」

森崎
「今後キノコをどうしていきたいですか?」

西村さん
「エノキタケ作りに満足しないで
 さらにおいしくより良いキノコ作りをして
 今の品目に限らず新しいキノコにも
 挑戦していきたいと思います」

みなさん、こんにちは!
今日はパン好きにはたまらないイベントの
おしらせだよ~!!


今月9日(水)に札幌スイーツ&カフェ専門学校で、
パンのコンクール
【アルティザンブーランジェジュコンクール・
 北海道2016】が開催されます!

当日は予選を通過した6人のパン職人が、
制限時間以内に3つのパンを作り上げて
競うんだって~!

前回の最優秀賞を受賞したパン職人からは、
コンクールのガイド役としてパンの魅力を
たっぷり解説してもらえるみたい!

そのほか北海道小麦を使用したパンの販売や、
道産食材を使ったランチプレートとパンが
楽しめるカフェもあるんだって!

入場料は500円!
パン職人たちのハイレベルな技を見学に、
ぜひ会場へ!!

以上、もんすけの週刊あぐりニュースでした!

-------------------------------------------
【アルティザンブーランジェジュコンクール・
 北海道2016】

日時:3月9日(水)9:30会場
場所:学校法人三幸学園
   札幌スイーツ&カフェ専門学校
   住所)札幌市中央区南1西8-11-2
お問い合わせ:江別製粉
       コンクール広報担当山口
       ℡011-383-2311 


2016年02月27日(土) |  ♯373 品種改良は冬が本番 ホクレン農総研編

札幌に店を構えて30年。 
北海道の寿司界の重鎮、山田弘さんは、
北海道米にこだわり
ゆめぴりかと‘ななつぼし
ブレンド米で寿司を握っています。

すし屋のやま田
店長 山田弘さん
「以前は“こしひかり”“ササニシキ”を
 使っていたんですが
 道産米をどうしても使いたい!
 という気持ちになったときに
 10年前の道産米は寿司米として
 物足りなかったんです。
 寿司米は時間が経ってから使うものですから
 冷めてしまうとどうしても
 旨みが納得できなかったです。
 もちもち…っとした食感の寿司が好きなので
 ゆめぴりかななつぼし
 (理想の寿司に)ぴったりの米
 満足のいく寿司が握れるようになりました」

【すし屋のやま田本店】
住所)札幌市中央区南5西4

さらに清田区の住宅街にある
パン・洋菓子店「ドルチェヴィータ」。
ガラスケースには北海道産の小麦を
100%使ったケーキがずらり。

ドルチェヴィータ
オーナーシェフ 安孫子政之さん
「以前に比べて北海道の品種の小麦が
 とれるようになって
(北海道小麦は)香りが良かったり
  独特のあま味やうま味を持っていて
 お菓子やパンにしたときに 
 日本人好みの味
 出てくるところが
 良いなと思って使い続けています」
 
【DOLCE VITA ドルチェヴィータ】
住所)札幌市清田区美しが丘2条2丁目

とプロも認めるほど北海道の
農作物のクオリティーは高い!
テレビの前の皆さんも以前より
美味しくなった!手ごろに買える!と
思い当たることが多いはず…
それは生産者の日頃の努力はもちろんですが
よりよい農作物を生産するために行う
「品種改良」による力も大きいのです。

ということで今回は
品種改良」について知っていこう

北海道に最適な新品種の開発と、
その栽培方法の研究を行う
ホクレン農業総合研究所。
こちらではジャガイモの‘マチルダ’、
カボチャの‘りょうおもい’など、 
私たちの食卓に上る様々な品種を
輩出しています。
そこでまずは北海道米の研究をしている
施設にお邪魔したあぐり一行。
コメの研究に携わって8年。
岩田夏子さんに米の品種改良について
話を聞いていこう!

佐々木
「品種改良とはどういうものですか?」

岩田さん
異なる性質を持つ品種を掛け合わせて
 その中から親品種の良い所を組み合わせた
 新しい品種を作り出すことです」

森崎
「僕らくらいになると必ず言うの。
 北海道米って美味しくなったよねって。
 それは岩田さんのような研究者さん
 北海道の農業を研究してくれる人たちが
 品種改良を行うことによって
 北海道の米が良くなっていったんだよ」

真剣に話を聞くあぐりっこ。
今回は5年生あぐりっこ2人が参加。
佐伯世響(セナ)君と小林葵(アオイ)ちゃん。

こちらの施設で研究しているのは
ある特徴的な栽培方法の品種
ということなのですがそもそも、
米には2種類の栽培方法があるのを
ご存知ですか?

岩田さん
「まず1つはハウスの中で苗を育てて
 大きくしてから田んぼに移植する方法。
 移植栽培といいます。
 今の北海道は移植栽培のほうが多いです。

岩田さん
「もう1つは直播(じかま)き栽培
 という方法。という方法。
 たんぼに直接、種をまき
 そのまま大きくして刈り取るという方法です」

岩田さん
「ここでは直播き栽培の品種開発のための
 研究をしています」

‘直播き栽培’は
ハウスで苗を育てる手間が掛からず、
苗を移植する必要もないので
高齢化やコスト削減の解決策として
今後、広がることが期待されている栽培方法
なんです。


2016年02月27日(土) |  葯置床とはなんぞや?

こちらの施設では
現在、直播き栽培用として使われている品種、
‘ほしまる’バージョンアップする研究
行っているということ。

岩田さん
「こちらは“ほしまる”という品種を
 低温下に置いていたものです。
 ほしまるは発芽は出来るんですけど
 発芽できる種子の割合が低いんです…
 もしこれをもっと発芽できるようになれば
 播種(ハシュ:種をまくこと)に使う種の量を
 減らすことができますし
 また収量も安定してとれるようになります」

藤尾
「今でも充分、主力品種だけど
 さらに良くしようとしている。
 大谷翔平に170キロ
 投げさせるようなものじゃ?」

佐々木「さらにね…」

そんな“ほしまるにかけ合わせているのが
ポルトガルの品種‘アロズダテラ’。

岩田さん
「アロズダテラは寒い中で発芽して
 大きくなるのは得意なんですけども
 美味しくなかったり…
 病気に弱かったりと良くない所も
 多く持ってる外国の品種です。
 ここでは“ほしまる”の美味しさや
 早く花を咲かせるという良い所をそのままに
 アロズダテラの発芽性だけを
 ピンポイントで取り込む!
 という研究をしています」

森崎・佐々木「はあ~(感心する)」

藤尾
「でもそんな簡単には行かないでしょう!」

佐々木
「どんなやり方で品種改良を
 しているんですか?」

岩田さん
葯培養(やくばいよう)という方法です」

藤尾「ヤクバイヨウ??」

セナ「聞いたことない…」

岩田さん
「植物は1つの細胞から元の植物体を
 再生させる不思議な性質を持っています。
 葯培養(やくばいよう)というのは
 葯というのは雄しべのことなんですけど
 1つの葯(雄しべ)から
 元の植物体を作り上げることです!」

葯(やく)、おしべから植物体を作る
葯培養(やくばいよう)とは!?

まず通常の品種改良は
両親を掛け合わせても数世代は
特徴がバラついてしまいます。
そこで何代も何代も栽培をして
性質を安定させる事が必要なんですが
これだと何年も何年もかかってしまいます。

そこで「葯培養」という方法を取り入れると、
より短い期間で性質を安定させる事ができます。
とても画期的な方法なんです。

そんな葯培養は
4つの行程に分かれています。

まずは穂のサンプリング
培養に必要な葯をとるために、
適した葯が入っている穂を選びます。

続いては葯置床(やくちしょう)。
どんな作業なのかというと…

詳しいお話を移動してお聞きします。

森崎
「ここは絶対実験する場所だね!」

佐々木
「新しい言葉の葯置床とは?」

岩田さん
「稲の穂の1粒1粒から未熟な花粉を含む
 葯(雄しべ)を取り出して
 培地に置くことです」


穂のなかに黄色く透けて見えるもの。
これが葯(やく)です!

これを取り出し、
特定の栄養が入っている培地にのせるのです。

森崎「うわ~」

藤尾
「雄しべって小さいんですねえ」

では実際の作業を見せてもらいましょう!  


2016年02月27日(土) |  細かいっ!神業に挑む!

岩田さん
「まず葯をピンセットで取り出します」

藤尾「細かい!どうやってやるの?」

岩田さん
「葯が粒の半分以下になってるものを選んで
 ハサミで切ります。
 軽く押すと粒が開くので
 ピンセットで葯を取り出します」

あぐり一行「ええええ~

つかんだやくを試験管の中の培地に乗せ
一本一本が重ならないように並べていくという
とっても細かい作業なんです。

セナ
「ちょっと…自分じゃ出来なそう!
 絶対に!

佐々木
「今日はせっかくですから…
 葯置床!やってみましょう」

セナ「うわっええええ~」

森崎「罰ゲームみたいなリアクション」

ということでセナ君チャレンジ!

まずは葯をつぶさないように穂を切ります。
そこにピンセットを入れようとしますが…

手が震えてなかなか入りません!

セナ「すんごく難しい!」

取り出すだけでも大変なのですが
色んな制約もあります。

岩田さん「試験管が指が付かないように!」
セナ「これじゃついちゃう!」

セナのやってる様子を見てるだけの大人も・・

森崎
「自分がやってないのに目がチカチカしてる」

集中すること数分…

セナ「できました!」

森崎「しっかりと葯が入ってます!」

佐々木
「これをいつもやってる
 岩田さんのことをどう思う?」

セナ
「ちょっと…だと思う!」

ちなみに、このこまか~い作業。
リーダーがチャレンジすると…

あれれ?ピントがなかなか合わない?!

森崎「見えない!」

しばし葯と向き合うリーダー…

森崎
「いや…
 これ大変だよ!
 これを1日何本ぐらいやるんですか?」

岩田さん
「1日で何百本と…」

森崎
「無理無理無理無理…」

と、かなり細かい作業ですが
これで終わりではありません。 

培養室でイネが再生して大きくなるまで
育てていきます。
こちらのバイオ研究センターでは
道総研上川農業試験場と手を組み
直播き栽培品種の開発に向けた研究をしていて、
葯培養の技術で貢献しているんです。

森崎
「岩田さんは何のために日々
 研究をしているのですか?」

岩田さん
「直播き栽培がもっと一般的になれば
 北海道の農業の
 安定に寄与
できると信じて
 研究をしています!」

森崎
「心をこめて応援します。
 ありがとうございます!」


2016年02月27日(土) |  受粉に活躍するのが…まさかの○○!?
品種改良は様々な方法で行われています。
続いては“ある生き物”を使った
品種改良の方法について学んで行きましょう!

森崎
「これは何だ?
 この葉っぱは見たことあるけど…
 こんな大きかったっけ?」

アオイ
ニンジンだ!葉っぱが同じ」

正解は…ニンジン!

こちらのハウスでは加工に適したニンジンの
品種改良が行われているんです。
去年の秋に収穫した人参を鉢に植え、
茎を伸ばし、花を咲かせたら
品種改良が始まります。

それでは本村洋一さんに
ニンジンの品種改良について
話を伺っていきましょう!

本村さん
「ニンジンの品種改良には
 様々な親を作って
 いくことが大事です」

稲は品種から同じ特性を持った
種子ができますが、
ニンジンは品種から同じ特性を持った
種子を取る事ができません。

そこでニンジンの場合、
Aという品種の種を作るためには
その都度、親系統を交配
させる事が必要なんです。
その交配させる親系統を改良し、
組合せを変えることで品種改良しているのです。

本村さん「重要なのはこの花。」

森崎「ニンジンの花を咲かせるんだ」

藤尾「これがニンジンの花なんだあ」

セナ「なんかすごい甘い!」

アオイ「あ~甘い!」

セナ「めっちゃ花粉落ちてる」

ニンジンは様々な性質をもつ親を交配させ
種を取り、品種改良を行うのです。

佐々木
「ニンジンの品種改良に
 欠かせないモノがあるそうですが…」

本村さん
「それは…ハエです!」



…一同キョトン…

本村さん
「で、こちら」(普通に話を進めようとしますが…)

森崎
「…ん??」

本村さん「あれ?」

森崎
ハエと聞こえましたが… 
 合っていますか?」

本村さん「虫のハエです」

森崎
「あのハエですか?わざと飼ってるんですか?」

本村さん
ハエに受粉してもらっているんです」

森崎
「ちょっと待ってください!
 何の虫に受粉をしてもらうイメージ?」

セナ「ミツバチ!」

森崎「そうだ蜂だよね」

本村さん
「ハチは温度変化に弱いので
 狭い範囲で温度変化がある場所なので…」

森崎「あえてのハエなのね!」
 
本村さん「あえてのハエなんです!」

白い布で雌株と雄株を覆いハエを入れます。
ハエは蜜を吸うために花に集まり
受粉してくれるということなんです。

ハエが活躍してくれると受粉が成功!

すると、このように種ができるんです。

こうして出来た種を6月から畑に植え
更なる品種改良が行われます。

本村さん
「(人参以外)玉ネギなどにも利用してます。 
幅広く品種改良の場で使われていると思います」

森崎
「そうだったんだ。ごめんな今まで嫌って…」

1つの品種ができあがるまで
15年ほどかかるというニンジン。
花を見る目、根を見る目がものを言う世界だと
本村さんはいいます。

本村さん
「美味しいニンジンは当然ですが
 加工用ニンジンをメインに作っていますので
 大きすぎず長すぎない収穫しやすい
 ニンジンを目指しています!」

森崎
「そうか…本村withハエだ!」

藤尾「良いコンビですね!」




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