梶原さん 「学校に配属される栄養士が栄養教諭で 栄養士さんとはまた仕事内容が違います」
尾木ママ 「“教諭”がつくと教えてもいい立場になる! だからこうして一緒に食事をとりながら 食育などを語る資格があるの」
梶原さん 「基本的なマナーや献立の説明をしてます」
そんな置戸小学校の給食がコチラ!
訪れた日の献立は、山菜ピラフ、コロッケ、 マカロニのカレー炒め、 ごぼうのスープ、そして牛乳。 一見、普通の給食にも思えますが…
梶原さん 「山菜ピラフなんですけど 置戸町の食材のフキを取りに行って それを食材にしているんですけど、 フキが苦手な子が多いので ご飯に混ぜて食べやすくしています」
森崎 「フキ単品ではなく、ご飯に混ぜる」
梶原さん 「こちら“給食のコロッケ”と言って ジャガイモと玉ネギ・小麦粉・パン粉、塩、 全部オホーツクで作られた食材です」
森崎「地域のものしか使ってない!」
梶原さん 「ほとんどが手作りで 産地や調味料にもこだわって 子どもたちの健康を思って作っています」
憧れ「一年間で何食?」
梶原さん「約200日あります。学校が」
憧れ 「約200通りの献立があるということ?」
梶原さん「そうですね!」
あぐり一行「へえええええ」
じゃじゃん! もんすけです。
開校して105年目を迎える、 全校児童115名の置戸小学校。
食材と調理法にこだわった手作り給食は、 今や全国から注目を集めるほどに なっているんだけど… そのパイオニアと言える方が佐々木十美さん。 梶原さんが赴任するまでのおよそ40年間、 こだわりの給食を作り続けていたんだよ。
置戸町 食のアドバイザー 佐々木 十美さん 「私が最初に仕事を始めた時には もう1500食ほど献立があったので 食べておいしいか?というよりか 栄養管理、自己満足の仕事をしていた… と自分では思っています」
佐々木さん 「この子たちに給食を通して 何を教えたらいいのかなって 少しずつ思うようになってきたんです。 それで少しずつ少しずつ調味料の吟味をしたり 食材はどんなものがいいんだろうかって 地元のものにも目を向け出したし… 食べる子どもたちが 楽しくとか美味しく食べないと 何も意味が無いのではないかと 考えるようになっていったんですね」
給食は美味しい! 食べることは楽しい! 料理に興味を持って欲しい! そんな思いから、できるだけ地元産の食材や 無添加の調味料にこだわった、 毎日違うレシピが味わえる、 手作り給食が始まったんだよ。
森崎 「それでは置戸小学校で 日本一の給食をいただきます!」
いただきま~す♪
尾木ママ 「ようやく!ここまでどれだけの 時間がかかったか…」
憧れ 「具だくさんですね。野菜いっぱい」
尾木ママ 「ん!!スープの味が違う」
森崎 「君たちが羨ましい。 おいしい給食だねえ」
梶原さん 「鶏ガラスープでダシをとっています」
森崎「普段のお味噌汁は?」
梶原さん 「ふだんは煮干しでダシをとってます」
森崎 「オホーツク食材のコロッケです」
尾木ママ 「あっおいしいわ。これコロッケだ。 純粋なコロッケよ」
森崎「味わい深い美味しさがありますよね」
尾木ママ 「いつも僕食べてるのは… 油がネトネトしている。どうしよう…」
森崎 「奥さんが見ないと思って 好き勝手言ってるでしょう!? 北海道しか放送されないと思って」
尾木ママ「そう!安心よ♪」
森崎 「残念ながらね… これBSで全国放送 されますからね!」
尾木ママ 「ヤバイ。 うちの女房BS好きなんですよ」
※BS12で毎週日曜午後1時30から放送中です!
お腹いっぱいになったところで、 小学校に併設された給食センターへ やってきました。
梶原さん 「置戸町の小・中・高校の給食を この給食センターで作っています」
森崎 「ピカピカですね。 ここで今日も給食を作って 私たちがいただいた!」
憧れ 「給食後は、どんなお仕事をなさるのですか」
梶原さん 「次の週の給食の準備をしたり 次の月の献立を考えたりしています」
憧れ「毎日違う献立なんですもんね」
1年間すべて違う献立という 置戸町の学校給食。 前任者から受け継いだという 膨大な数のレシピを参考に、 梶原さんが日々、考えているそうです。
梶原さん 「先代から引き取ったものから 私が作ったものから…レシピです」
尾木ママ「一番悩むポイントは?」
梶原さん 「いつも同じ味付けになってしまったり そういうバランスを整えるのが大変です」
森崎 「色んな素材・野菜たちが 町から集まることもあるんですよね。 それはどうやって?」
梶原さん 「生産者と連絡を取り合って 納品してもらったり取りにいったりします」
森崎 「農家さんの畑から産地直送でくるんだ」
梶原さん 「今日は育ててもらったトマトを収穫に来ました」
尾木ママ「すごい量が多いね!」
森崎 「こうやって自ら来てらっしゃるんだ」
尾木ママ 「おーこれどう?すごいなあ。 ちょっと持ってくれる?」
森崎「はい!!」
尾木ママ 「見て!小粒ながらも光っている。 ルビーみたい」
憧れ「美しいですね」
森崎 「1個1個素晴らしい感想。 これまでのあぐり王国で聞いたことない!」
尾木先生も大興奮の完熟トマト。 その採れたての美味しさを確かめるべく、 特別に試食もさせていただきました! 尾木ママ 「うわっこの味… これは東京には売ってないね。 違う!」
森崎 「うまい。味が濃いですね~」
森崎 「これを子どもたちに食べさせてあげようって どんな気持ちなんですか?」
梶原さん 「本物の味を覚えてもらいたい という思いから続けています」
森崎 「学校の取り組み、どうですか?」
生産者 安達京子さん 「自然の食材をいっぱい使って 子どもたちに色んなものを 食べさせているので素晴らしいと思う」
地域住民も参加する“フキ採り”なども 行っています。
まち全体のバックアップによって、 “日本一の給食”は支えられているのです。
大学を卒業後、置戸小学校に赴任して 6年が経過した梶原さん。 そんな彼女へ、同じ教育者である 尾木先生からエールを…
尾木ママ 「自分らしく楽しみながら この伝統をさらに発展させて 欲しいと思います」
森崎「どうですか?」
梶原さん「きょうひゅくです…」
森崎「恐縮ですと…」
森崎 「ちょっとなでなでしてもらったら? なでなで…」
梶原さん「あっ?はい……すみません」
???
尾木ママ「なでなで…」
森崎「はい。なでなで…」
憧れ「これどういうことですか(笑)」
なにか御利益あればいいですね! 次週(11月26日)は置戸町後半編です。 まだまだ尾木ママとの旅は続きますよ~ みなさんお楽しみに!
みなさんこんにちは! 今日は「北海道新規就農フェア」の お知らせだよ~
来週26日土曜日に札幌市白石区の 札幌コンベンションセンターで 「北海道新規就農フェア」が開かれます。
農業を仕事にしたい!という方のために 先輩農業者に話を聞ける相談会や、 農業の技術や知識を学ぶための 相談コーナーなど 道内外各地から140のブースが出展する 道内最大規模の就農イベントだよ。
入場無料で予約不要。 興味のある方はぜひ会場へ!
以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。 【北海道新規就農フェア】 日時:11月26日(土)10:30-16:00 場所:札幌コンベンションセンター 札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1 お問合せ:公益財団法人 北海道農業公社 担い手支援部 ℡:0570-044-055
正解は「VIVAマルシェ」でした
男性 「こんにちは。道北の剣淵町から 軽トラ3台出来ました」
森崎 「あれ。なかなか珍しいおイモばっかり」
男性「今日は全部で42種類です」
男性 「実は私達は農業者でして 農業者団体の集まり 【VIVAマルシェ】と言って その中の活動の1つとして 【軽トラマルシェ】を行っています」
森崎 「ということはですね… 本業は農家さんで(農産物の)出荷をしている。 で農協で流通している。それとは別で こういった活動をしている!」
お客さんインタビュー 「並べ方もキレイですよね…」
この『軽トラマルシェ』に並ぶ野菜は 普段あまり見かけない珍しいモノばかり。 取り扱う野菜の種類は、 なんと300品種にもおよびます。
生産者がつくる、 美味しくて珍しい野菜が評判となり 道内はもちろん、道外へも 活動の幅を広げるVIVAマルシェ。 この意欲的な活動が評価され、数々の賞を受賞、 日本全国から注目されているんです。
森崎 「今回のあぐり王国では いつもとは違うドキュメンタリー企画で お送りします。 若い農業者の新しい挑戦に密着しました」
高橋さん 「どのように植えるか?夜考えてですね… もし間違えても皮の色で分かるように… 白い皮があったり紫の皮があったり、 ピンク・赤とか…色々あるんですけど 代わりばんこに!仮に混ざっても すぐ分かるようにやってます!」
森崎 「なるほど、ジャガイモの皮の色で区別して 計画的に植えているんですね」
高橋さんとハウスにやってきました。
高橋さん 「こんにちは~!」
こちらはトマトを担当している マルシェメンバー本間秀樹さんのハウスです。
高橋さん 「彼はカラフルトマトを栽培してます」
本間さん 「約50種類栽培してます。 紫・茶色・白…緑!」
高橋さん 「それを一箱に入れてギフトにもしてます。 軽トラマルシェでもつめ放題でやって、 小さいお子さんも喜んでいますね」
高橋さん 「ここのお母さんが多品種の野菜を栽培していて もともと技術がすごく高くて、 それが息子さんに引き継がれた…」
ディレクター 「VIVAマルシェにはうってつけの人材ですね」
高橋さん 「そうですね。 お母さんがメンバーになって欲しい(笑)」
さて札幌のマルシェに戻り―
森崎 「実際に往来の人と触れ合うとどうですか?」
高橋さん 「嬉しいですよね。 去年来てくれたお客さんが 今年も来てくれたのねって声をかけられて。 正直、仕事もしたいです。 天気いいから(笑)。 ただこうしたことが、来年、再来年と 繋がっていくことになりますよね」
今年で6年目を迎えるVIVAマルシェ。 メンバーは現在15名で、平均年齢はなんと36歳。 次世代を担う生産者たちです。
剣淵町ではここ数年、 Uターン組や新規就農者が相次ぎ 地元で農業に従事する方の年齢層が グッと若返りました。 VIVAマルシェの中心人物、高橋さんも そのひとりです。
高橋さん 「当時はJA青年部の活動をしていたんですけど 軽トラで野菜を積んで自分たちで売ったら 楽しいじゃない?って会議で言った メンバーがいて、 同じ想いの人がいたと知って “よしやろうぜ”ってことで…」
2013年、高橋さんの熱い想いに賛同した 仲間たちが集まり VIVAマルシェは誕生しました。
ある日の夜VIVAマルシェ事務所
「カンパーイ!」
森崎 「この日、VIVAマルシェの事務所に メンバーが勢ぞろいしました。 なんだか盛り上がって楽しそうですね。 こうやって全員が集合できるのは、 年に数回だそうですが お互いの近況を報告したり、 農業についての相談など マルシェメンバーの親睦の場と なっているそうなんです。 ではここで、みなさんに質問です。 VIVAマルシェに参加してみていかがでしたか?」
児玉 博通さん 「最初はまともに会話も出来なかった部員が 少しずつ自信を持って接客できるようになる。 自分の商品も“こういう風に作りました”って 説明し届けることができる。 そういう流れを少しずつ学んでいきましたね。 そして新たな刺激をもらって それが活動の原動力になっていった…」
森崎 「自分で育てた作物を、 直接消費者にお届けし、言葉を交わす。 畑だけでは体験できない、 この経験が皆さんのモチベーションアップに 繋がっているんですね!
高橋さん 「一度もなったことなかったですね… もう湖のような別世界ですよね」
剣淵町の高橋さんの畑もご覧のとおり。 近くの水路が氾濫し、 畑の3分2が水浸しとなりました。
高橋さん 「そんな中でもお客さんから “来年頑張って”と 声をたくさん頂いたので 物だけの付き合いではなかったと実感しました」
高橋さん 「今ここに42種類あるんですけど コンテナごとに違うジャガイモが入ってます」
ディレクター 「注文はどこから入るんですか?」
高橋さん 「全国からありがたいことに入ってます」
高橋さん 「行ったり来たりしながら 心が折れるまで頑張っていますね!」
森崎 「高橋さんのこの日のスケジュールは ご覧のとおり。 早朝3時から深夜12時まで働きずくめ! 全然、寝てないじゃないですか! この時期は、こんなスケジュールが 連日続くそうです。本当にお疲れ様です」
VIVAマルシェ初期から取引が続いているという 札幌プリンスホテルさんとの打ち合わせに 同行させて頂きました。
シェフ 「VAVAマルシェさんとお付き合いを始めて 3年目になるので 是非是非続けていきたいと考えています」
高橋さん「ありがとうございます」
シェフ 「剣淵産はお客さんも興味を持ってくれている!」
森崎 「6年やったということですが 今後どうしていきたいですか?」
高橋さん 「農業・農産物の魅力を伝えたい。 まだまだ農業のイメージって ものすごく良いわけではないと思う。 農業って本当に面白いのねって 魅力的なんだという職業にしたいし それが剣淵町のような小さな町だから できる事もあると思うんで…」
みなさんこんにちは! 今月に開催される「めむろ収穫感謝祭」の お知らせだよ。JAめむろの皆さんからの ビデオメッセージをご覧下さい!
「あぐり王国をご覧のみなさん、こんにちは。 今月23日、9時40分から収穫祭をJAめむろで 行います。豚汁1000食無料配布、 特産バレイショマチルダのつめ放題、 屋台や楽しいアトラクション、大抽選大会など 盛りだくさんです。 11月23日(水)皆さまのお越しをお待ちしてます」
以上、もんすけの週間あぐりニュースでした。
≪めむろ収穫感謝祭≫ 日時:11月23日(水・祝)9:40-14:00 場所:JAめむろ本部事務所東側特設会場 芽室町西4条南1丁目9 問い合わせ:JAめむろ営農部営農情報課 (実行委員会事務局) ℡0155-62-2313
正解は「田んぼアート」でした