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2016年11月26日(土) | ♯408 尾木先生が置戸町の食育に触れる後編
2016年11月26日(土) | どんぐり園の食育授業とは?
2016年11月26日(土) | 生産者が先生になる!?
>>

2016年11月19日(土) |  毎日違うこだわりのメニュー!

梶原さん
「学校に配属される栄養士が栄養教諭
 栄養士さんとはまた仕事内容が違います」

尾木ママ
「“教諭”がつくと教えてもいい立場になる!
 だからこうして一緒に食事をとりながら
 食育などを語る資格があるの」

梶原さん
基本的なマナー献立の説明をしてます」

そんな置戸小学校の給食がコチラ!

訪れた日の献立は、山菜ピラフ、コロッケ、
マカロニのカレー炒め、
ごぼうのスープ、そして牛乳。
一見、普通の給食にも思えますが…

梶原さん
「山菜ピラフなんですけど
 置戸町の食材のフキを取りに行って
 それを食材にしているんですけど、
 フキが苦手な子が多いので
 ご飯に混ぜて食べやすくしています」

森崎
「フキ単品ではなく、ご飯に混ぜる」

梶原さん
「こちら“給食のコロッケ”と言って
 ジャガイモと玉ネギ・小麦粉・パン粉、塩、
 全部オホーツクで作られた食材です」

森崎「地域のものしか使ってない!」

梶原さん
「ほとんどが手作りで
 産地や調味料にもこだわって
 子どもたちの健康を思って作っています」

コチラは1ヶ月間の給食献立表。
地元食材や手作りにこだわるのはもちろん、
同じ献立にならないよう、
1年間毎日違うメニュー
考案しているんです!
さらには、地元農家から提供される
食材についての紹介カードを作り、
どのような野菜が使われているのかも
児童に伝えています。

憧れ「一年間で何食?」

梶原さん「約200日あります。学校が」

憧れ
約200通りの献立があるということ?」

梶原さん「そうですね!」

あぐり一行「へえええええ」

梶原さん
「給食を楽しみにしてもらいたいですし
 楽しむことで興味を持ってもらえるので!」
梶原さん
「長年やってきた土台があったので
 私もそれに乗っからせてもらって
 引き継がせてもらいました」

じゃじゃん! もんすけです。

開校して105年目を迎える、
全校児童115名の置戸小学校。

食材と調理法にこだわった手作り給食は、
今や全国から注目を集めるほどに
なっているんだけど…
そのパイオニアと言える方が佐々木十美さん
梶原さんが赴任するまでのおよそ40年間、
こだわりの給食を作り続けていたんだよ。

置戸町 食のアドバイザー
佐々木 十美さん
「私が最初に仕事を始めた時には
 もう1500食ほど献立があったので
 食べておいしいか?というよりか
 栄養管理、自己満足の仕事をしていた…
 と自分では思っています」

佐々木さん
「この子たちに給食を通して
 何を教えたらいいのかなって
 少しずつ思うようになってきたんです。
 それで少しずつ少しずつ調味料の吟味をしたり
 食材はどんなものがいいんだろうかって
 地元のものにも目を向け出したし…
 食べる子どもたちが
 楽しくとか美味しく食べないと
 何も意味が無いのではないかと
 考えるようになっていったんですね」

給食は美味しい!
食べることは楽しい! 

料理に興味を持って欲しい!
そんな思いから、できるだけ地元産の食材や
無添加の調味料にこだわった、
毎日違うレシピが味わえる、
手作り給食が始まったんだよ。


2016年11月19日(土) |  おいしい給食…羨ましい!

森崎
「それでは置戸小学校で
 日本一の給食をいただきます!」

いただきま~す♪

尾木ママ
「ようやく!ここまでどれだけの
 時間がかかったか…」

憧れ
「具だくさんですね。野菜いっぱい」

尾木ママ
「ん!!スープの味が違う」

森崎
君たちが羨ましい。
 おいしい給食だねえ」

梶原さん
鶏ガラスープでダシをとっています」

森崎「普段のお味噌汁は?」

梶原さん
「ふだんは煮干しでダシをとってます」

森崎
「オホーツク食材のコロッケです」

尾木ママ
「あっおいしいわ。これコロッケだ。
 純粋なコロッケよ」

森崎「味わい深い美味しさがありますよね」

尾木ママ
「いつも僕食べてるのは…
 油がネトネトしている。どうしよう…」

森崎
「奥さんが見ないと思って
 好き勝手言ってるでしょう!?
 北海道しか放送されないと思って」

尾木ママ「そう!安心よ♪」

森崎
「残念ながらね…
 これBSで全国放送
 されますからね!」

尾木ママ
ヤバイ。
 うちの女房BS好きなんですよ」

※BS12で毎週日曜午後1時30から放送中です!

お腹いっぱいになったところで、
小学校に併設された給食センター
やってきました。

梶原さん
「置戸町の小・中・高校の給食を
 この給食センターで作っています」

森崎
ピカピカですね。
 ここで今日も給食を作って
 私たちがいただいた!」

憧れ
「給食後は、どんなお仕事をなさるのですか」

梶原さん
次の週の給食の準備をしたり
 次の月の献立を考えたりしています」

憧れ「毎日違う献立なんですもんね」

1年間すべて違う献立という
置戸町の学校給食。
前任者から受け継いだという
膨大な数のレシピを参考に、
梶原さんが日々、考えているそうです。

梶原さん
「先代から引き取ったものから
 私が作ったものから…レシピです」

尾木ママ「一番悩むポイントは?」

梶原さん
「いつも同じ味付けになってしまったり
 そういうバランスを整えるのが大変です」

森崎
「色んな素材・野菜たちが
 町から集まることもあるんですよね。
 それはどうやって?」

梶原さん
生産者と連絡を取り合って
 納品してもらったり取りにいったりします」

森崎
「農家さんの畑から産地直送でくるんだ」

梶原さんは給食の献立作りや調理だけではなく、
町内3軒の農家が育ててくれる
給食用食材の調達までも行います。
その仕事に同行させていただきました。

2016年11月19日(土) |  自ら生産者を訪れ収穫へ―

梶原さん
「今日は育ててもらったトマトを収穫に来ました」

尾木ママ「すごい量が多いね!」

森崎
「こうやって自ら来てらっしゃるんだ」

トマトは様々な料理に使う
ピューレ用として収穫。
真っ赤に完熟するまで育ててくれた
生産者に感謝を込めながら、
ひとつひとつ丁寧にカゴへ入れていきます。
せっかくなので、
尾木先生も収穫させていただくことに-

尾木ママ
「おーこれどう?すごいなあ。
 ちょっと持ってくれる?」

森崎「はい!!」

森崎
「キレイ。真っ赤ですねえ」

尾木ママ
「見て!小粒ながらも光っている。
 ルビーみたい」

憧れ「美しいですね」

森崎
「1個1個素晴らしい感想。
 これまでのあぐり王国で聞いたことない!」

尾木先生も大興奮の完熟トマト。
その採れたての美味しさを確かめるべく、
特別に試食もさせていただきました!

尾木ママ
「うわっこの味…
 これは東京には売ってないね。
 違う!」

森崎
うまい。味が濃いですね~」

森崎
「これを子どもたちに食べさせてあげようって
 どんな気持ちなんですか?」

梶原さん
本物の味を覚えてもらいたい
 という思いから続けています」

森崎
「学校の取り組み、どうですか?」

生産者 安達京子さん
自然の食材をいっぱい使って
 子どもたちに色んなものを
 食べさせているので素晴らしいと思う」

安達さん
「ご飯でもなんでも作って
 すごいと思います!その努力が!!」

2016年11月19日(土) |  食をめぐる連携体制
置戸町では学校や病院など
町内の栄養士が中心となった
“栄養士連絡会議”という組織を作り、
生産者とコミュニケーションを図りながら
給食用野菜の栽培計画を立てるほか、

地域住民も参加する“フキ採り”なども
行っています。

まち全体のバックアップによって、
“日本一の給食”は支えられているのです。

次世代を担う置戸町の子供たちへ、
食を通して梶原さんが伝えたい思いとは…
梶原さん
「置戸町は小さな町なので
 人と人の距離が近いことが
 いい所だと思うので
 その距離感給食でも
 伝えられたらいいなと思います」
尾木ママ
「置戸町の給食は日本一っていうことで
 僕は“味”しかイメージできてなかった。
 今だから言いますけど。
 人と人との繋がり、あったかい…
 そして子どもたちを育む愛情に満ちた…
 人のつながりに溢れているから
 日本一の給食なんだと
 気が付きました!」

大学を卒業後、置戸小学校に赴任して
6年が経過した梶原さん。
そんな彼女へ、同じ教育者である
尾木先生からエールを…

尾木ママ
「自分らしく楽しみながら
 この伝統をさらに発展させて
 欲しいと思います」

尾木ママ
「必ずそれが出来る感性を持っている方
 だと思いました」

森崎「どうですか?」

梶原さん「きょうひゅくです…」

森崎「恐縮ですと…」

森崎
「ちょっとなでなでしてもらったら?
 なでなで…」

梶原さん「あっ?はい……すみません」

???

尾木ママ「なでなで…」

森崎「はい。なでなで…」

憧れ「これどういうことですか(笑)」

なにか御利益あればいいですね!

次週(11月26日)は置戸町後半編です。
まだまだ尾木ママとの旅は続きますよ~
みなさんお楽しみに!

みなさんこんにちは!
今日は「北海道新規就農フェア」の
お知らせだよ~

来週26日土曜日に札幌市白石区の
札幌コンベンションセンターで
「北海道新規就農フェア」が開かれます。

農業を仕事にしたい!という方のために
先輩農業者に話を聞ける相談会や、
農業の技術や知識を学ぶための
相談コーナーなど
道内外各地から140のブースが出展する
道内最大規模の就農イベントだよ。

入場無料で予約不要。
興味のある方はぜひ会場へ!

以上もんすけの週刊あぐりニュースでした。

【北海道新規就農フェア】
日時:11月26日(土)10:30-16:00
場所:札幌コンベンションセンター
     札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1
お問合せ:公益財団法人 北海道農業公社 
               担い手支援部   ℡:0570-044-055

11月12日のクイズ
「剣淵町の若手生産者グループの名前は
 なんだったかな?」

正解は「VIVAマルシェ」でした


2016年11月12日(土) |  ♯406 ドキュメンタリー企画 剣淵町軽トラマルシェ編
森崎
「私はいま赤レンガ庁舎前に来ています。
今日は農業・農村フェスタと言って
北海道の美味しい野菜・農産物が
たくさんここに集まっていて
ご来場の方々で賑わっています」
森崎
「見て!ちょっと、オシャレな軽トラが!
 荷台に野菜が並んでいるんですね。
 わーなんか珍しいのがいっぱい!
 こっちはジャガイモです。
 あらっビシッとカッコイイ」

男性
「こんにちは。道北の剣淵町から
 軽トラ3台出来ました」

森崎
「あれ。なかなか珍しいおイモばっかり」

男性「今日は全部で42種類です」

黒いソムリエ・エプロンに、白いシャツと
ビシッと身なりを整えた男性達。
格好良いですね~
ところで彼らはいったい…?

男性
「実は私達は農業者でして
 農業者団体の集まり
 【VIVAマルシェ】と言って
 その中の活動の1つとして
 【軽トラマルシェ】を行っています」

森崎
「ということはですね…
 本業は農家さんで(農産物の)出荷をしている。
 で農協で流通している。それとは別で
 こういった活動をしている!」

ナレーション(憧れアナウンサー)
 彼らは剣淵町からやってきた、
 若手農業生産者たちのグループ。
 その名も「VIVAマルシェ」。
 自分たちで作った野菜などを、
 軽トラックに積んで
 道内外で販売する『軽トラマルシェ』
 開催しています。
マルシェとはフランス語で
「市場(いちば)」の意味。
生産者が自分たちの育てた
野菜や果物などを持ち寄り
「市民の台所」として親しまれてきた
市場のことを指します。
生産者の顔を見ながら
直接購入できるという点が魅力であり、
近年都市圏を中心に増え続けているんです。
お客さんインタビュー
ピンクとかあってキレイ!」
「ニンジンはオレンジじゃなきゃって話したら
 この方がポキッと折ってキレイな色が出てきた!
 初めてよね~楽しいですよね」

お客さんインタビュー
「並べ方もキレイですよね…」

この『軽トラマルシェ』に並ぶ野菜は
普段あまり見かけない珍しいモノばかり。
取り扱う野菜の種類は、
なんと300品種にもおよびます。

生産者がつくる、
美味しくて珍しい野菜が評判となり
道内はもちろん、道外へも
活動の幅を広げるVIVAマルシェ。
この意欲的な活動が評価され、数々の賞を受賞、
日本全国から注目されているんです。

森崎
「今回のあぐり王国では
 いつもとは違うドキュメンタリー企画
 お送りします。
 若い農業者の新しい挑戦に密着しました」


2016年11月12日(土) |  剣淵町の春…
道北にある人口およそ4000人のまち
「剣淵町」。
4月、町内の畑では秋の収穫を目指し、
種まき作業がはじまりました。
こちらは43ヘクタールもの広大な畑で
農作物を生産する高橋朋一(ともかず)さん。
剣淵町の若手生産者グループVIVAマルシェの
リーダーです。
高橋さん
「これはジャガイモの畑です。
 全部で43品種植えています」
高橋さん
「棒を立てながら品種を分けて植えるんですが
 一般的なジャガイモの種まきの3倍
 時間がかかります…」
森崎(ナレーション)
43種類のジャガイモということは……
この重~い種芋ののせ換えも、
43回あるということですね! 
それは大変な作業だ…
間違えて混ざったりしないんですかね?」 < id="F5_watermark" type="text/java">

高橋さん
「どのように植えるか?夜考えてですね…
 もし間違えても皮の色で分かるように…
 白い皮があったり紫の皮があったり、
 ピンクとか…色々あるんですけど
 代わりばんこに!仮に混ざっても
 すぐ分かるようにやってます!」

森崎
「なるほど、ジャガイモの皮の色で区別して
 計画的に植えているんですね」

森崎
「それにしても聞いたことのない
 種類のジャガイモが、たくさんありますね。
 こちらのディンキーは、
 フランス原産の珍しいジャガイモ。
 皮が薄いので調理しやすく、
 ホクホクした食感が魅力の品種だそうです。
 こうした一般的にはあまり見かけない野菜
 VIVAマルシェの魅力なんです」
高橋さん
「私はジャガイモをメインで作っていますが
 他にはカラフルトマトを作っている人もいるし
 ズッキーニがメインの人もいたり 
 生産者によって得意・不得意がありますので
 今までニンジンを作っていた人には
 ニンジン多品種をお願いしたり
 ズッキーニを作ってた人には
 20種類お願いしたりやっています」

2016年11月12日(土) |  魔法の言葉 おいしい!

高橋さんとハウスにやってきました。

高橋さん
「こんにちは~!」

こちらはトマトを担当している
マルシェメンバー本間秀樹さんのハウスです。

高橋さん
「彼はカラフルトマトを栽培してます」

本間さん
約50種類栽培してます。
 紫・茶色・白…緑!」

高橋さん
「それを一箱に入れてギフトにもしてます。
 軽トラマルシェでもつめ放題でやって、
 小さいお子さんも喜んでいますね」

高橋さん
「ここのお母さんが多品種の野菜を栽培していて
 もともと技術がすごく高くて、
 それが息子さんに引き継がれた…」

ディレクター
「VIVAマルシェにはうってつけの人材ですね」

高橋さん
「そうですね。
 お母さんがメンバーになって欲しい(笑)」

さて札幌のマルシェに戻り―

森崎
「実際に往来の人と触れ合うとどうですか?」

高橋さん
嬉しいですよね。
 去年来てくれたお客さんが
 今年も来てくれたのねって声をかけられて。
 正直、仕事もしたいです。
 天気いいから(笑)。
 ただこうしたことが、来年、再来年と
 繋がっていくことになりますよね」

今年で6年目を迎えるVIVAマルシェ。
メンバーは現在15名で、平均年齢はなんと36歳。
次世代を担う生産者たちです。

剣淵町ではここ数年、
Uターン組や新規就農者が相次ぎ
地元で農業に従事する方の年齢層が
グッと若返りました。
VIVAマルシェの中心人物、高橋さんも
そのひとりです。

高橋さん
「もともとは札幌で営業マンをやってまして
 輸入電化製品の販売が長かったですね。
 そこから【一生の仕事】と考えたときに
 全国の色んな所へ出張に行くため
 家を空ける日々が続くであろうと考えた時に
 家族と一緒にいられる職業「農業」
 どうだろうと考えたんですよね…」
高橋さん
「最初はですね…
 農業って朝早いとか休みないとかいう
 イメージが強いと思うんですけど
 実際入って、その通りだったんですね。
 当時は経済状況が良かったかっていうと
 そうではなくて…
 3年目くらいで売り上げもどんどん落ちて
 農協さんから肩たたかれるくらいに、
 当時はなりましたよね…」
森崎
「慣れない畑仕事に苦戦する毎日。
 そして経済的にも苦しい状況が続きました。
 そんな高橋さんはある日
 息子さんからの一言
 転機を迎えたそうです」
高橋さん
「夕飯時に当時3つくらいの息子が言った
 ひとことが当時の僕にとって、
 今のやることのきっかけになったのかも
 しれないんですけど…」
高橋さん
「≪パパ いも おいしい≫って片言で
 言ったのが…すごくね…
 グッときてご飯食べられなかったです。 
 恥ずかしいから下向いて、
 妻にも見られたくないし、
 そっか…って言いながら
 一人で目を真っ赤にしてました。
 感動して…」
高橋さん
「本当に魔法の4文字ですよね。
 おいしいの魔法の4文字は
 農業者であれば絶対言われたい
 言葉じゃないかなって思います」
森崎
「【おいしい】…
 たったそれだけのひとことで
 農業にかかわることへの喜び、素晴らしさを
 実感した高橋さん。
 その感動を仲間と共有したいと、
 次なるステップに進みます」

2016年11月12日(土) |  仲間と共に…そして苦難が

高橋さん
「当時はJA青年部の活動をしていたんですけど
軽トラで野菜を積んで自分たちで売ったら
楽しいじゃない?
って会議で言った
メンバーがいて、
同じ想いの人がいたと知って
“よしやろうぜ”ってことで…」

2013年、高橋さんの熱い想いに賛同した
仲間たちが集まり
VIVAマルシェは誕生しました。

ある日の夜VIVAマルシェ事務所

「カンパーイ!」

森崎
「この日、VIVAマルシェの事務所に
 メンバーが勢ぞろいしました。
 なんだか盛り上がって楽しそうですね。
 こうやって全員が集合できるのは、
 年に数回だそうですが
 お互いの近況を報告したり、
 農業についての相談など
 マルシェメンバーの親睦の場と
 なっているそうなんです。
 ではここで、みなさんに質問です。
 VIVAマルシェに参加してみていかがでしたか?」

森武 祐太さん
「最初は“いらっしゃいませ”なんて言えなくて
 これどうなるんだろうなって
 思ってたんだけど、
 やっぱり年々積み重ねていって
 ここまでこれると思ってなかったし
 軽トラマルシェをスタートしたときから
 今までずっと経験できているというのは
 本当に自分のためになったと思います」
武山 昌彦さん
「今の状況はすごく楽しいですよね。
 仲間との語らいの場所もありますし
 いろんな情報も交換できますし
 自分にとってすごい勉強になっています」

児玉 博通さん
「最初はまともに会話も出来なかった部員が
 少しずつ自信を持って接客できるようになる。
 自分の商品も“こういう風に作りました”って
 説明し届けることができる。
 そういう流れを少しずつ学んでいきましたね。
 そして新たな刺激をもらって
 それが活動の原動力になっていった…」

森崎
「自分で育てた作物を、
 直接消費者にお届けし、言葉を交わす。
 畑だけでは体験できない、
 この経験が皆さんのモチベーションアップに
 繋がっているんですね!

8月。高橋さんの畑では
ジャガイモの花が開花しました。
43種類のジャガイモ、それぞれが色の違う花。
高橋さんが一番好きな景色だそうです。
しかしこの後、予想だにしなかった事
VIVAマルシェのメンバー達を待ち受けていました。
高橋さん
「ここは掘り残した所なんですけど
 ジャガイモ畑が台風の影響でになってしまって
 ほとんど腐って、なくなってしまっている
 状態なんですよね…」
高橋さん
「もう…腐ってしまってトロトロになって
 最後は畑の中でデンプンになってしまう…」
8月 日本列島を直撃した「台風11号」。
観測史上記録的な大雨となり、
北海道・東北を中心に
大きな被害をもたらしたのです。

2016年11月12日(土) |  頑張って…繋がった人のために

高橋さん
「一度もなったことなかったですね…
もう湖のような別世界ですよね」

剣淵町の高橋さんの畑もご覧のとおり。
近くの水路が氾濫し、
畑の3分2が水浸しとなりました。

高橋さん
「まあ今年、正直春先は温度も低くて
 ジャガイモにとっては良い気候だなって
 途中経過までは大きくて
 良いイモだったんですけど…
 唖然というか愕然というか…
 残念のひとことですよね…ええ。
 
 実際、収穫は全く無かった訳ではなかったので
 ただ収穫量が圧倒的に少なかった。
 今まで少量多品種だったのですが
 今年から少しずつ大量多品種に移行してる
 最中だったので…

高橋さん
「そんな中でもお客さんから
 “来年頑張って”
 声をたくさん頂いたので
 物だけの付き合いではなかったと実感しました」

9月、台風被害の影響で、
収穫量は大幅に減りました。
しかし楽しみに待ってくれている
消費者の想いにこたえるため
VIVAマルシェは活動を続けたのです。
高橋さん
「ここが多品種のジャガイモが
 入っている倉庫です」

高橋さん
「今ここに42種類あるんですけど
 コンテナごとに違うジャガイモが入ってます」

ディレクター
「注文はどこから入るんですか?」

高橋さん
全国からありがたいことに入ってます」

高橋さん
「メジャーな物より
 ちょっと変わった品種を
 10キロずつ10種類となると
 10回鉄コンテナをずらして
 選別機で作業するんです。
 一人でできるように改良した」

高橋さん
「行ったり来たりしながら
 心が折れるまで頑張っていますね!」

森崎
「高橋さんのこの日のスケジュールは
 ご覧のとおり。
 早朝3時から深夜12時まで働きずくめ!
  全然、寝てないじゃないですか!
 この時期は、こんなスケジュールが
 連日続くそうです。本当にお疲れ様です」

高橋さん
「好きじゃなきゃ出来ないかもしれない…
 やっぱりわざわざって言うのがあるんで
 私の場合は喜んでくれる方が
 本当に喜んでくれるんで
 経済効果ももちろん大事だと思うんですけど
 それと同じくらい、
 そういう方に良いことって訳ではないんですけど
 わざわざ…やりたい?好きなんですね。
 わざわざやりたいんです(笑)」
こういった高橋さんの努力が実を結び、
取引先は飲食店からホテルなどなど
日本全国から注文が殺到しているそうです。

2016年11月12日(土) |  農業は魅力的だと知って欲しい!

VIVAマルシェ初期から取引が続いているという
札幌プリンスホテルさんとの打ち合わせに
同行させて頂きました。

シェフ
「VAVAマルシェさんとお付き合いを始めて
3年目になるので
是非是非続けていきたいと考えています」

高橋さん「ありがとうございます」

シェフ
「剣淵産はお客さんも興味を持ってくれている!」

森崎
「札幌プリンスホテルでは朝食メニューに
 高橋さんが育てた6種類のジャガイモを
 提供しています。カラフルな見た目が
 目を引きますよね~美味しそう♪」
札幌王リンスホテル 購買部
名護屋 修一さん
「初めて色のついたジャガイモを見る方も
 いらっしゃって
 特にお子様とか感動して
 見て楽しい、食べてみて美味しいと
 評判が良いですね」
札幌プリンスホテル 料理長
古瀬 友二さん
「高橋さんがジャガイモを40種類以上
 栽培しているので見に来て下さいと…」
古瀬さん
「それで直接農場に行かせてもらって
 高橋さんがイモを掘りあげて
 これはこういうイモです、
 これはこんなイモです…って見ているうちに
 これは商売になる!って思ったの。
 そういった部分をホテルの強みにしたい!」

森崎
「6年やったということですが
 今後どうしていきたいですか?」

高橋さん
農業・農産物の魅力を伝えたい。
 まだまだ農業のイメージって
 ものすごく良いわけではないと思う。
 農業って本当に面白いのねって
 魅力的なんだという職業にしたいし
 それが剣淵町のような小さな町だから
 できる事もあると思うんで…」

高橋さん
「若いメンバーで若い力で
 できないんじゃなくて 
 とにかくやってみる!
 それで新しい形ができればいいな…」
森崎
「北海道の若者たち、それから子供たちに
 北海道の農業の魅力を伝えるために
 今できること…
 このVIVAマルシェは
 誰が来ても楽しめるような
 魅力的いっぱい溢れるイベントです。
 来れてよかったです…
 来年は…家族と来ます!」

みなさんこんにちは!
今月に開催される「めむろ収穫感謝祭」の
お知らせだよ。JAめむろの皆さんからの
ビデオメッセージをご覧下さい!

「あぐり王国をご覧のみなさん、こんにちは。
 今月23日、9時40分から収穫祭をJAめむろで
 行います。豚汁1000食無料配布、
 特産バレイショマチルダのつめ放題、
 屋台や楽しいアトラクション、大抽選大会など
 盛りだくさんです。
 11月23日(水)皆さまのお越しをお待ちしてます」

以上、もんすけの週間あぐりニュースでした。

≪めむろ収穫感謝祭≫
日時:11月23日(水・祝)9:40-14:00
場所:JAめむろ本部事務所東側特設会場
   芽室町西4条南1丁目9
問い合わせ:JAめむろ営農部営農情報課
      (実行委員会事務局)
       ℡0155-62-2313

11月05日のクイズ
「観賞用の稲で田んぼに描くアートを
 何といったかな?」

正解は「田んぼアート」でした




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