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2019年04月27日(土) |
♯520 収穫後も作り育てる味!上士幌・熟成ジャガイモ編
2019年04月27日(土) |
どうやって熟成させるのかな?
>>
2019年04月20日(土) |
あぐりっこOBファームステイ
3月の末、一人の若者が岡田牧場を訪ねました。
「あの時はレン君と一緒だったので
とにかくキャッキャキャッキャやってた!」
彼は佐藤優成くん。
この春から高校2年生です。
2014年に岡田牧場を取材した時の
あぐりっこなんです。
この左側が優成くんですね。
当時は小学6年生。
確かお医者さんか科学者になりたい!って
言っていたな~
ユウセイ「こんにちは~」
岡田さん「こんにちは~」
ユウセイ「お久しぶりです」
岡田さん
「うわ~大人になったわ…すっかり!
これ覚えてる?」
ユウセイ
「覚えてます!“魂”は僕が書いた!」
そうなんです!あの時、みんなで
フレーズとかデザインを考えて、
就農したばかりの岡田さんに、
「引き継いだ牛魂」と書いたボードを
贈らせてもらったんです。
5年経った今でも、
こうして残してもらっているなんて、
ありがたいですね。
岡田さん「牛舎覚えてる?」
ユウセイ
「覚えてます。
レン君と一緒に重くて大丈夫?って」
ユウセイ
「けっこう大きいですね~
こんな大きかったっけ?」
岡田さん
「自分が大きくなっても大きく見える?」
ユウセイ「大きく見えます」
優成くんは今、札幌で有数の進学校に通い、
勉学に励んでいます。
農業とは関係の無い理系の道を志していますが、
今回あぐりっこOBとして
1泊2日の酪農体験をしてもらい、
何を感じるのか取材したいと打診したところ、
快く引き受けてくれました。
岡田さん
「ここは人間でいるお茶碗、
ここはグレーゾーン、あっちトイレ」
ユウセイ「あはは。なるほど!」
岡田さん
「なるべく向こうには踏み入れないように
あそこに集めて!」
優成くんの酪農体験が始まりました。
まずは、牛舎の掃除です。
岡田さん「前回もエサやったよね?」
ユウセ「はい!」
この作業をおよそ50頭分!
エサやりだけでも、なかなかの力仕事です。
優成くんは冬はスキー、夏はロードバイク、
加えて毎日の筋トレと体を鍛えているだけあって、
イイ動きしています!
ユウセイ「おいしょ…」
岡田さん「よし!お疲れ様」
ユウセイ「あっちいなあ~」
ユウセイ
「あっつい!!
ちょっとダウン脱ぎますね。
あっつい!!サウナ状態!」
この日、3月も末ですが、
中標津町の最高気温は2℃、最低気温は-7.8℃。
牛舎の中も、それなりに冷え込んでいますが、
優成くんは力仕事の連続に
寒さも吹き飛んだようです。
2019年04月20日(土) |
手を抜かない!命を扱う仕事とは
トイレ掃除のあとは…
先程配ったエサの後片付け。
最初に掃除を始めてからおよそ1時間、
体を動かし続けます。
それが終わったら今度はトイレの土手づくり。
人で言えば、便座シートを取り換えるような
モノでしょうか…。
一方の岡田さんは、
優成くんの作業に並行して
干し草を配り始めました。
優成くんに任せるところはちゃんと任せています。
しっかりと戦力として役立ってるんだな~
最初の掃除を始めてから1時間半経過。
ここで休憩です。
岡田さん
「仕事の順番を覚えてほしいとかじゃなくて
なんか…ね…
牛ってこうだったっていうのを
覚えていってくれたら…」
と、ここに家事の合間を縫って
優子さんが来ました。
子牛にミルクを飲ませる作業を始めます。
優子さん
「うちはそんなに頭数がいないのもあって
出荷する牛乳から少し抜いて仔牛にあげてる」
ユウセイ「贅沢ですね!」
優子さん
「まあもとは仔牛のための牛乳なので…
それをいただいているので…」
ユウセイ
「それを贅沢って言うのは…」
優子さん「どっちが正しいかね…」
私たちは本来仔牛が飲むはずのミルクを
いただいています。
酪農を身を持って体験すると、
何気ないけど大切なことに気付かされます。
2019年04月20日(土) |
その手が食卓へとつながっている責任!
仔牛のお世話が終わったら、続いては搾乳。
岡田牧場を手伝っている、
関口さんにも教わりながら優成くんも作業します。
岡田さん
「シュッシュッシュッってたっぷりかけて」
岡田さん
「かかってないと…そこのキレイさが、
そのまま食卓にいくと思って!!」
ユウセイ「あああ~怖いな…」
ユウセイ「めいちゃくちゃ重要な…」
岡田さん「重要だよ」
慎重に作業するユウセイ
岡田さん「そうそう!ナイス!」
およそ50頭の牛は、それぞれ性格も違えば、
その日によって体調も異なります。
そんな牛のコンディションと、
衛生面に細心の注意を払いながら、
搾乳作業が続きます。
一通りの作業を終えたのは、夜の8時過ぎ。
岡田さん
「いっちゃう?自分が絞った牛乳!」
ユウセイ「ありがとうございます」
岡田さん「ふふふふ」
グビッ グビッ グビッ
ユウセイ「甘い!甘いですね!」
岡田さん「自分で絞ったの!」
ユウセイ
「なんか言葉にできないですね」
岡田さん「あはははは!」
ユウセイ
「美味しいです。ありがとうございます」
さてご自宅に戻ると…
岡田さん「遅くなりました~」
家族みんなで「いただきま~す」
大家族で囲むカレー
ユウセイ「おいしい…」
岡田さん「なんか牛のイメージ変わって?」
ユウセイ「単純に嬉しかった…」
岡田さん
「もうやらないっす。明日いいっす!って
言われなくてよかった(笑)」
優子さん
「5年ってあっという間だったけど
ユウセイ君の成長みると
年取ったな~って思う!あははは(笑)」
こうしてファームステイ初日が終了。
明日は早朝の3時半から仕事です。
優成くん、しっかり英気を養ってください!
2019年04月20日(土) |
愛を持ちプライドを持つ酪農家に出会って…
ファームステイ2日目。
朝の3時半。
岡田さん
「まだ来ない??
集合時間3時30分だよって…
大丈夫ですって言って…(笑)」
優成くんが…姿を現しません。
すると、岡田さんが…
ガシャガシャ ガシャガシャ
トラクターをガシャガシャ始めて…!?
岡田さん流のスゴイ目覚まし!
するとまもなく…
あ~出てきた出てきた!!
優成くんひとまず安心です。
ユウセイ
「おはようございま~す…」
猛ダッシュで牛舎へ!!!
バタバタバタバタ…
岡田さん「おはよう♪」
ユウセイ
「もうゴメンナサイ…
遅刻しました!ごめんなさい!」
岡田さん
「大丈夫大丈夫(笑)」
寝坊したユウセイ君を笑顔で迎える岡田さん。
ニコニコしながら写真を撮ります。
ユウセイ
「本当にごめんなさい…
いやああああああ~もうっ!!」
(※二度寝しちゃったんです…)
悔しがるユウセイ。
カメラに背中を向けます。
岡田さん「疲れたんだよ、昨日!」
岡田さん「目覚めないかと思った(笑)」
ユウセイ「本当にごめんなさい」
岡田さん「したらユウセイ君お得意の!」
ユウセイ「はい!」
慣れないことをしてね
疲れていたんでしょう。
さあ、気を取り直して
ここからもうひと頑張りだよ!
4時半…ようやく空が白んできました。
ところでこの早朝作業の休憩中、
岡田さんが、こんな話を聞かせてくれました。
岡田さん
「地震の時…
うちは自家発電があって搾った。
大事には至らなかった…」
牛は定期的に搾乳しないと、
体調を崩してしまいます。
そして搾乳には機械を動かす電力が必要なんです。
岡田さん
「発電機ない所は、すご~い大変な思いして…
でも計根別農協の方…昨日あった今野さんとか、
寝ないで発電機借りてきて、
それを一軒一軒まわって
寝ないで頑張ってくれてる人たちがいるって
話で伝わってきたから、
ありがたいなっていうのもあるし
頑張んなきゃなっていうのもあるし…」
男二人。静かに語り合いました…。
午前10時30分。
一通りの作業を終えた後、
牛を放牧して優成くんのファームステイが
終わりました。
この1泊2日で酪農から何を感じたんだろう?
ユウセイ
「情熱ですかね。
自分で愛を持って、こだわりを持って
プライドをもって…」
ユウセイ
「それを毎日貫いてやっていかないと
到底成立しないお仕事だなと感じた。
なので本当に尊敬というか…
感銘を受けました」
そんなことを感じて、
優成くんは札幌に戻りました。
岡田さんは優成君と過ごして
何を感じましたか?
岡田さん
「(自分を)振り返るきっかけになって
すごく良い時間を与えてもらって
ありがたく思います。
仕事に追われた毎日ではあったんですけど
振り返ると短くも感じているんですけど
色々な経験を積んできているんだなって感じて
牛たちにとって
うちの牧場に生まれてよかったなと
思われるような牧場を作っていきたいな」
岡田ファミリー&ユウセイ君
ありがとうございました。
---------------------------
4月13日のクイズ
「今回取材した北海道大学があるのは
なんてマチだったかな~?」
正解は「札幌市」でした。
2019年04月13日(土) |
♯517 北大で最新農業技術を学ぶ! 後編
前回、北海道大学におじゃました
あぐりメンバー!
あぐりっこは、
将来農業関係の仕事に就きたい、
酪農大学4年國友裕成(ユウセイ)君!
一行は、リーダーが
去年ドラマ「下町ロケット」で演じた
野木教授のモデルとなった野口教授の案内のもと、
様々な農業技術を見せてもらった!
無人トラクター4台、遠隔操作による同時走行!
カボチャなど重量野菜の、無人収穫ロボット!
さらには、北大とJAグループの共同研究による、
農産物に含まれ、安全かつ、疲労回復などの効果も
見込まれる色素ベタニンの抽出など、
北大ならではの技術を目の当たりにした!
そして北大では、まだまだ驚くべき技術を、
研究・開発しているという!!
今回のあぐり王国ネクストは
北大が研究している最新の農業技術を、
さらに深掘りします!
森結有花アナウンサー
「今週も北海道大学からお届けします」
森崎博之リーダー
「まるで生徒ですね!前回は面白かった!」
森アナ
「無人トラクターも発展していて
4台同時走行も見せてもらいました」
森崎リーダー
「楽しいですよね。すごくワクワクしています。
今日は何を学ぶんでしょうね」
森アナ「ということで野口教授です!」
森崎リーダー
「いや~クラークさんがよくお似合いですね」
森アナ
「ユウセイ君も一緒に学んでいきます」
リーダー
「かなり前回見せちゃったから
もうないんじゃないですか?」
野口伸教授
「いや~まだまだ!
北海道大学はかなり第一次産業に対して
力を入れてまして、
農学部と工学部が連携して
良質なものを低コストでたくさん作って
それを役立てるような技術開発を進めてます」
森アナ
「農学部と工学部が連携している!」
野口教授
「今日見てもらいたいのは
工学部の長谷川先生が研究されている
光の波長を変換できるフィルム」
リーダー「光の波長が…?」
野口教授「変換させてね…」
リーダー
「何をどうとらえていいのかわからない」
森アナ
「そもそもそれと農業にどう関係があるのか?
分からないですよね」
光の波長を変換?
なんのことやらさっぱり…。
そして、それが農業とどんな関わりが?
ということで早速、
工学部の長谷川教授のもとへー
森アナ
「北大で光の研究をなさっている
長谷川靖哉(ヨシチカ)教授です」
長谷川教授
「ハセガワです♪
よろしくおねがいします♪
はいっどうですか?工学部来て?」
リーダー
「いやっあのー工学部よりも
今やっぱり教授にお会いできた
喜びと言うんでしょうか…
どことなく『おフランスを感じる』
ハセガワで~っっす!って…
このアクセント!
今日、非常に楽しそうな予感がしました」
長谷川教授
「アリガトウゴザイマスッ!
学生から『マリオ』って呼ばれます!」
一行大爆笑。
キャラ立ちまくりの長谷川教授。
光の研究をしている、とのことですが…
2019年04月13日(土) |
白い粉が光りだす?!
長谷川教授
「これ学生さんが作ったものなんですけど、
“白い粉”!これ光るんです!」
あぐり一行「えっ???」
森崎リーダー「粉が光るって何だ?」
長谷川教授
「UVライトを当てますよ…」
カチッ!
あぐり一行「おおおおおお」
リーダー「光り方が赤いっ!」
森アナ「赤と緑?」
リーダー
「発光しているような感じ!」
長谷川教授「発光しているんですね」
森アナ
「蛍光オレンジと蛍光グリーンみたい」
リーダー「蛍光マーカーみたいな色」
森アナ
「さっきの白い粉が光を当てただけで
こんな風になるんですか?」
長谷川教授
「光を吸収して赤に変換しているんです。
色を変えるんです!」
リーダー
「そんなことできるの?スゲー」
長谷川教授
「粉の中に光を吸収する分子が入っているんです。
それを取り付けたんです、学生さんが!
それを作ったのが北大が世界で初めてなんです」
リーダー
「えっ!世界初のこと見てるの?我々…
すげえええー」
リーダー「これは2色ですか?」
長谷川教授
「色んな色が出せるんですけど
ちょっと応用も見てみましょう」
長谷川教授
「これ透明のプラスチックですよね。
ここに(粉の)ツブツブが入っているんです。
ただのガラスに見えますよね?」
リーダー
「ガラス四角です。ここに光を当てる?」
光を当てると…ピカッ!
あぐり一行「ああああ」
森アナ「真っ赤ですね!」
リーダー
「UVライトを当てると色が変わるという…」
リーダー
「非常に面白い実験でした…」
森アナ「ただ…」
長谷川教授「これ農業と…」
リーダー
「私達の番組、北海道の農業を
取材しているんですけど…
これ…ちょっと関係なかったかな…」
この光の色を変える技術が、
農業にどう役立つのか?
2019年04月13日(土) |
赤い光が農業スタイルを変える?
植物の光合成と関わりがある、とのことで…
長谷川教授
「葉っぱに光が当たって
二酸化炭素と水を吸って、酸素と糖を作る!
これが光合成ですよね」
長谷川教授
「ポイントなのが太陽光なんです。
太陽光を吸うところがポイントなんです!
じゃあ何が吸うのかというと
葉緑素の中に小さな分子が入っているんです」
長谷川教授
「それがクロロフィルという分子です」
リーダー「聞いたことある」
森アナ
「光合成の勉強する時に出てきた言葉だ!」
長谷川教授
「葉っぱって緑色しているじゃないですか。
これが緑色しているからなんです」
そのクロロフィルという、
植物の光合成に関わる物質には、
好きな光の色があるそうです。
長谷川教授
「この辺…盛り上がっていますね。
この辺りがクロロフィルが光を吸う
波長なんです」
リーダー「つまり赤が好きなんですか?」
長谷川教授
「そうなんです。
赤い光を当てると、
この葉っぱはたくさん光を吸って
光合成が活性化するんですよ」
長谷川教授
「実際太陽光というのは
紫外線も降り注いでいますよね。
紫外線は植物にもあんまりよくないんです。
嫌いな紫外線を取り除いて赤にする!
それを農業フィルムの中に入れようというのが
今回の研究なんです!」
リーダー「農業フィルムって何ですか?」
長谷川教授
「ビニールハウス!」
リーダー「はいはいはいはい「!」
長谷川教授
「あれ太陽光、降り注いでいますよね。
植物、よくないじゃないですか?
それを吸って、植物の好きな
赤に変えると成長が促進される!」
リーダー「ちょっとおおおおお」
植物が苦手な紫外線は少なく、
好きな赤い光を多く浴びると…
長谷川教授
「私が実験したのはホウレン草。
ホウレン草は葉っぱが大きくなります。
稲は成長がはやくなる!
なので育成機関が短くなる可能性が
高いですよね!」
リーダー
「すごい!北海道って特に冬が長くて雪深いので
今年は特殊で雪が少ないですけど、
いつも2月3月って農家さんは雪かきして
ハウス建てて、なんとか育苗してから
圃場に定植するんですけど、
そのビニールハウスでの成長が
もし半分までいかなくても短くなるなら
もうちょっとゆっくり雪解けしてから
農業が始められるとか、
非常に農業がラクになる!」
長谷川教授
「それもあるかもしれないですよね。
日照時間が長くなるのと同じですからね!」
リーダー「そういうことですよね!!!」
ということで、
光の色を変えるビニールを使った
実験も見せて頂きました。
長谷川教授
「ここに花があります。
これに太陽光を想定した
紫外線ライト(ブラックライト)を当てます」
当ててみると…
長谷川教授「何も変わらないですよね…」
長谷川教授
「ではここで我々が作った農業用フィルムを
当ててみましょう」
リーダー
「これにさっきの分子が入っているんですか。
汚れっぷりがビニールハウスっぽい」
長谷川教授「その辺りがリアルっぽい(笑)」
リーダー「では暗くしてください」
森アナ「透明シートをかざします」
長谷川教授
「UVライトを当てます!
こんな感じで真っ赤になります。
花を見ていただくとほんのり赤いですよね。
光が出ているんですよね」
リーダー
「白い花に赤い光が当たっている感じだ」
長谷川教授
「この赤い光で植物の光合成が活性化する!」
リーダー
「へえええ~。つまり農家の方は設備投資として
何か電気代がかかるものではなく、
ランニングコストがかさむものではなく
ビニールハウスのビニールを変えるだけ!」
長谷川教授「変えるだけなんです!」
森アナ
「実際にホウレン草を育ててみて
成分や味とかに影響はないんですか?」
長谷川教授
「実際に北大の農学部の先生が
調べて下さって成分分析したら、
不味くなると良くないじゃないですか?
でも味、ピッタリ同じだったんですね。
ってことは美味しく食べられるということ。
成長促進するけど味は変わらない!
ただホウレン草がそうだっただけで
トマトだったらリコピンが増えるという
結果もあるんですね」
リーダー「すごい!期待できますね」
長谷川教授
「これで色んな事やりたいですね」
森アナ
「農学部と連携してみてどうですか?」
長谷川教授
「文化がかなり違います!分かりますよね?
算数解いて難しいイメージありますよね。
農学部は野菜育てる…それも大変ですよね。
でもお互いの分野を話すことで
『あっそうか!』という気づきがあるのが
面白いですよね。
農学部の先生が出来ない事を
我々が出来るかもしれない。
我々がこんなことを応用したいなと思っても
気付かないかもしれない…。
それを農学部の先生が
これはこんなのに使えますよと
言ってくれるのも、また嬉しい!
農学部と工学部の連携は重要ですね!
農業が新しく発展できたらという気持ちで
頑張りますので宜しくお願いします」
リーダー
「すごい楽しみになりました!」
長谷川教授の熱意にみんな感心しまくり…
リーダー
「いや~スーパーキノコ食べてると思う!」
2019年04月13日(土) |
ハウスの中に連携の技術が!
今回、あぐり王国が注目しているのは、
北大の、農学部と工学部の連携による、
農業技術の研究。
続いては、このビニールハウスでも、
研究の一端が見られるということで、
農学部の鈴木卓准教授にお話を伺います。
リーダー
「このビニールが赤い光を…」
鈴木准教授「それはまだですね!」
リーダー
「じゃあハウスでなく着目するのは?」
鈴木准教授「これですね!」
リーダー「これ?」
鈴木准教授
「隣の畜産施設でできた
バイオガスを燃やして熱を作り…」
鈴木准教授
「熱でつくったお湯が循環されます!」
鈴木准教授
「その循環されたもので
こちらの水耕栽培の肥料液を温めてます」
リーダー
「へええ~水耕栽培!やったなユウセイ。
今回初めて農産物見れたぞ」
ユウセイ「待ってました!」
鈴木准教授
「これはロメインレタスとサンチュです」
リーダーが味見をすると…
「めっちゃうまい!」
ところで、いま話に出てきた、
水耕(すいこう)栽培って何?
リーダー
「水道の出口があって水が出てます」
鈴木准教授「これ肥料液なんです」
鈴木准教授
「ゆるやかなスロープが出来てます。
というのも水を貯めちゃうと
根っこが酸欠を起こしちゃいますから
小川のように水が流れています。
それで向こう側から出て、
下に溜まってポンプで汲み上げられて
ここにくる」
リーダー「循環してるんだ」
鈴木准教授
「循環すると根が酸欠にならない!」
鈴木准教授
「私は園芸が専門で野菜やフルーツを
やっています」
リーダー
「そこに長谷川先生のように
工学部の知識研究がやってくる訳ですね」
鈴木准教授
「そう。なのでここは断熱ハウスでもありますし
地面!見てください。普通ハウスって土でしょ。
まずこれの特徴の1つは透水性。
工学部の技術なんですけど
透水性のブロックで一面覆っている」
この水を通すブロックがあることで、
雑草が生えにくくなり、
水たまりも出来にくくなります。
水耕栽培などを用いて、
地面の土を使わない農業の研究が行われている
このハウスには、工学部の技術が、
ふんだんに生かされているのです。
鈴木准教授
「バイオガスの熱で真冬でもそこそこの温度で
作物が凍らない程度に生育できるように…
そういうことを考えてますね」
リーダー
「すげーバイオガス。バイオガス分かる?」
ユウセイ
「ちょっと分からないですね」
リーダー
「じゃあバイオガスが何なのかを
見せてもらいたいです」
2019年04月13日(土) |
バイオガスは多様な用途に使える!
ということで…
バイオガスがどのようにして作られるのか、
牛舎におじゃまします。
森アナ
「先ほどのビニールハウスの温かさ。
その秘密を探るべく
私たちは牛舎にやってまいりました」
リーダー
「どうして暖房と牛が何の関係があると
お思いですよね。
密接な関係がありますので
しっかり学びましょう」
工学部の石井一英教授に、
エネルギーとなるバイオガスの作り方を
お聞きします。
石井教授
「まずですね牛のフンがありますね。
尿も混ざって下の溝に溜まっています。
これを集めて…ご案内します!!」
さて別室に移動すると…
リーダー
「強くはないですが若干の…
ニオイがありますね」
石井教授
「我々はかぐわしいニオイと言っております」
リーダー
「私はときめくニオイと言っております」
溜められた牛の糞尿は、管を通って、
別棟の発酵槽(はっこうそう)へ。
そこで糞尿は、微生物の働き分解され、
気体が発生します。
分解された糞尿は液体肥料として
別のタンクにストックされます。
そして、ここで発生した気体がバイオガス。
そのバイオガスを溜めている部屋に
案内して頂きます。
石井教授
「これに集まったのがバイオガスなんです。
メタン60%、二酸化炭素40%で構成されてます」
リーダー
「これが暖房の元。エネルギーの元!」
石井教授
「メタンが天然ガスの成分と一緒なんですね。
なので燃えます」
石井教授
「バイオガスというのはエネルギーとして
色んな形に変換できるのが1つの特徴なんです。
風力とか太陽光は電気にしかなりませんけど
バイオガスは電気にも、熱にも自動車燃料にも
なります!そういった色々な用途に使われるのが
バイオガスの特徴なんです」
2019年04月13日(土) |
北海道大学が農業に革新をおこす!
リーダー
「排泄物が新しくエネルギーとなって
生まれ変わるんですよ。
北海道これだけいっぱい牛を飼っている。
排泄物もいっぱいだ!
1頭の牛が1日で約50㎏排泄するんです。
それをどうするか?
今技術が進んでガスになる!」
リーダー
「農業と工業がサイクルしている!」
石井教授
「私は廃棄物の研究家で
どちらかと言うと
物を作るのは動脈ですけども
私は皆さんが使った後のものを
静脈としてもう一度
動脈に戻す仕事をしてます!!」
リーダー
「この分野の発展が未来への発展につながる。
素晴らしいですね!」
素晴らしい研究は見させていただきました!
森アナ
「北海道大学の農業技術について
2週に渡ってお送りしてきました」
リーダー
「野口先生!すごいですね…
もう面白かったですわ!」
リーダー
「どんどん良くなっていく
革新を見せてもらった気がします。
ひょっとしたら農家の方は
不自由に思ってない事かもしれない、
今すでに。それが新しくなると
あーなんて不自由な中で
やってきたんだろうと思うくらいに、
この技術は新しく塗り替えられていくと思う!」
森アナ
「当たり前を変える研究をしている!」
リーダー
「いいね。当たり前を変える…
良いコピーだ。
使わせてもらおう」
ユウセイ
「とても良い経験になって
今後どんなことできるんだろう…と
当たり前が変わっていくのを
これから見るのが楽しみです」
リーダー
「クラークさんの時代から
この北大が農業の中心となった
場所なんだなって改めて思いました」
野口教授
「ありがとうございます。
1876年に札幌農学校ができて
それから140年以上経つけど
北海道と一緒に大学が育ってきた」
野口教授
「北海道の第一次産業はとても重要な産業。
北海道大学としては進展・発展に
貢献したかなと思っていますし、
これから先もも農学部だけじゃなくて
全学部をあげて取り組む!という
感じだと思います」
リーダー
「私たちもテレビを通して各家庭に
農業はこんなに愉快で面白い!
美味しいということを10年ちょっと
伝えてきてはいますが
違うアプローチで北海道農業を照らして下さる!
先生これからもあぐり王国と連携を密にして…」
野口教授
「私はいち研究者ですけど大学としても
あぐり王国に取り上げて頂いて
多くの人に我々が開発・研究している技術を
知ってもらいたい」
リーダー「今後とも宜しくお願いします」
みなさん、こんにちは!
今日はJAバンクが取り組む、
食農教育についてお知らせするよ~!
子供たちに、食や農業の大切さを伝える、
この取り組み!
今年もJAバンクから、
みんなの暮らしと農業とのつながりを、
解りやすく解説した教材本が、
全道の小学校や特別支援学校の子供たちに、
渡されるんだって~!
3月20日には、北海道教育委員会に、
教材本の贈呈が行われたよ~!
授業に出たら、
みんなも農業と暮らしのつながりについて
考えてみようね~!
以上、もんすけの週刊あぐりニュースでした!
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3月30日のクイズ
「今回、農業技術の研究を見せてくれたのは、
なんて大学だったかな~?」
正解は「北海道大学」でした。
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