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2020年05月16日(土) | 白カブ料理のフルコース
2020年05月09日(土) | ♯568 日高町門別・軟白長ネギ編
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[+10] >>

2013年12月21日(土) |  苦手を克服!本当に最高だよ~♪

森崎
「わたし…しいたけが…
 ずっと苦手だったんです。
 2000年まで食べられませんでした。
 食べられるようになったきっかけが
 桧山地区の原木しいたけだったんです」

あぐり一行「ええ~」

藤尾「リーダーの人生を変えた場所だ」

森崎
「まさにここで食べたしいたけで
 私の好き嫌いがなくなった!」
 
苦手を克服できるほどのしいたけの味とは?
では早速いただきましょう!

ノノア「あっいい匂い♪」

森崎「いい匂いだね~贅沢だね」

今回はしいたけにバターしょうゆを
合わせていただきます。

ノノア「早く!箸はしハシ…」

藤尾「大丈夫!箸はまわってくるから!」

しいたけのおいしい香りに
ジタバタパニックあぐりっこ♪

ではいただきま~す♪

藤尾「おおおお~っ!」

森崎「おいしいね。贅沢です」

佐々木「ものすごいジューシーですね!」

さてあぐりっこは?
ヒロト
「バターとしいたけが合わさっていて
 いい感じで美味しい!」

ノノアは一気に口に頬張り「最高!」

カイ「もう本当サイコウだよっ!」

森崎
「ちょっと居酒屋に遅くまでいた人みたく
 なってるけど…最高だね…」

佐々木
「カイはしいたけが苦手かもって
 言ってたよね?」

森崎「そうなの?」

カイ
「今まで嫌いだったけど
大丈夫になった!」

森崎
「そうか!まさに13年前…
 僕も同じような気持ちでした。
 すごいその時幸せになったんです

上村さん
「まだまだありますから
 じゃんじゃん食べて下さい!」

ノノア「もう1個食べる~」

稲作と兼業で原木しいたけ作っている
上村さん。しいたけ栽培のやりがいとは?

上村さん
「お米は1年に1回しか収穫できません。
 しいたけも芽が出なくてあまり
 収穫できない時もありますが
 環境を整えてあげたり
 工夫をすることによって
 いっぱいしいたけをつける事もある!
 しいたけは毎日の工夫が出来る!
 それが出来てキレイに穴から1個ずつ
 芽が出たときに『やった!』という
 嬉しさを感じますね」

じゃ~ん もんすけです!
現在しいたけの多くが
菌床を使って栽培しているなか、
今金町では3軒の生産者が
原木にこだわって栽培しています。

そのうちの一軒
ワークショップ今金では、  
なにやらしいたけを網に並べて  
大きな機械に入れました。 

スイッチを入れて18時間後-

出来たのはジャーン干ししいたけ!  
こちらでは育てた原木しいたけを
干ししいたけに加工し販売しているんです。
肉厚で味が濃いと人気の商品なんだって!  
僕も食べた~い

■ワークショップいまかね
住所:今金町字神丘912-8
電話:0137-82-4001
『里の恵』1袋2500円

JA今金町の女性部が
原木シイタケを使って
絶品料理を作ってくれました!

教えてくださったのは鈴木幸子さん。
今金男爵をつかったコロッケや
南蛮漬けなど絶品揃い!
詳しい作り方はレシピコーナーへ!

今日一日でしいたけが
大好きになったあぐりっこたち。

果たしてノノアちゃんは今日
何個しいたけを食べたのかな?

カオイ「3個でしょ?」

ノノア「う~ん?何個…」

カオイ「最初4つ食べたか?」

ノノア「最初に4つ食べた?」

森崎
「みんな見てるからね~(笑)」

みんな笑顔になる今金のしいたけでした♪

--------------------------------------
さて来週のあぐり王国は
豪華1時間の総集編! 
2013年末スペシャル!

全道各地に訪れて学んだ今年1年を
絶品料理も交えてたっぷり振り返ります!

放送時間はいつもより30分早い
16:30スタートです。

お楽しみに~


2013年12月14日(土) |  ♯271 地域の特産物を軸に学ぶ!倶知安農業高校

さて今回のあぐり王国は…
熱血!野球部??

リーダーから藤尾君へ炎のノックが!

森崎「ファイト~!」

藤尾「うわ~ふああ~」
スタミナ切れで倒れ込む藤尾。

森崎「そんなんで大丈夫なのか?」

部員「ハイ!」

森崎「気を抜いてんじゃないぞ~」

部員「ハイ!」

森崎
グローブを見せてみろ!」

グローブを見つめる部員たち…

森崎
「お前らのグローブ泣いてるぞ

「グローブが泣いてる」
とはどういう意味か?そのヒントは…
倶知安農業高校!

佐々木
倶知安農業高校にやって来ました」

森崎
「我々色々農業高校へ行ってますが…」

藤尾
「今回で10校目だそうです」

藤尾
「農業高校の生徒さんはがあって
 未来のことをしっかり考えているので
 毎回取材させてもらうと
 勉強させてもらうというか… 
 正直師匠みたいな感じありますよ」

森崎
「わかりますよ!
 俺だって大きくなったら農業高校入りたい

藤尾「十分大きいですよ」

あぐりメンバーも憧れる農業高校。
今回伺った倶知安農業高校には
「生産科学科」の1学科があります。
まず1年生で畑作やお米作り・畜産など
将来、豊かな食文化を担う人間になるための
様々な事を学びます。

そして2年生からは
生産加工コース生活園芸コースに分かれ
より専門的に農業を体験し学ぶのです。

それでは2年生の
美濃栄里花さんと後藤優弥君に
学校生活について聞いてみよう!

森崎
「生産加工コースはどういうことを勉強する?」

美濃さん
「牛舎や中小家畜舎で色んな動物を飼っていて
 ハンバーグにしたりですとか
 ステーキを作って自分たちで食べたりとか!
 あとはお店で販売したりとか」

森崎
「スゲ~
 1次産業から3次産業まで
 すべて高校生の力でやっている!」

美濃さん
「それで地産地消を目指してます!」

もうひとつの「生活園芸コース」では
草花について学んだり、
学校で栽培した「じゃがいも」を使って
スイーツを考えるなど
フードデザインについて学びます。

佐々木
「この学校は道内では唯一のものが
 あるんですよね?

美濃さん「肥育牛を飼っています」

森崎「ええ!」

美濃さん
黒毛和種という種類を飼っています」

森崎
「牛と言われてパッと浮かぶ
 黒と白のホルスタインの乳牛と違う!
 肥育牛とは肉牛ですね。珍しいなあ」

藤尾「それを加工までするんだ」

それでは畜産班が実習を行うという
中小家畜舎を案内してもらいましょう!

森崎
「お邪魔します。さっそく…
 カワイイ~~♪」

リーダーの視界に飛び込んできた
そのカワイイ子ちゃんとは?


2013年12月14日(土) |  たくさんの命に囲まれて…
美濃さん
サフォークというヒツジです。
 お尻のほうに赤い印がついてますよね?
 あれは繁殖し終わって
 お腹に中に(赤ちゃんが)いる!
 あと毛刈りも自分たちでするんです。
 羊毛になったやつを洗って毛糸玉にします」

リーダーで手を差し出すと…

ペロペロペロペロ…

森崎
「なんて人懐っこい!
 君らがよく可愛がっているからだね」

佐々木
「この子たちがお肉になることも
 授業で勉強したわけだよね。
 それを知った時はどう思った?」

美濃さん
「この子たちがいなかったら
 私たちも生きていけないから
 受け止めなきゃいけない事実だと思います」

ヒツジの向かいには
ハイコープという種類のブタがいました。
倶知安農業高校オリジナルのエサを
与えて育てているんですよ。

美濃さん
「今150キロぐらいあります。
 人口受精の勉強がこれから始まるんです」

佐々木
「人工授精を学んで将来子供を産ませて
 その後どういう道をたどるかを
 一連で学んでいくんですね」

森崎
を扱っていますな~~」

さてお次はニワトリです。

美濃さん
「7月に生まれたニワトリです。
 ニワトリは産れてから5か月ぐらいで
 卵を産み始めるんですよ。
 12月になったらこの子たちも
 卵を産むニワトリになりますよ」

佐々木「それを実際にとるの?」

美濃さん
「とってパック詰めにしてお店で売ります」

今、現役で卵を産んでいるニワトリも
いるということで、
そちらのゲージに行ってみると…

落ち着いた個室のような場所に
卵がコロンコロンと転がっていました。

森崎「すご~い」

およそ30羽のニワトリが
一日平均20個もの卵を産むんです。

そこでリーダーたまらず…

佐々木
「特別にニワトリの恵みを頂きます」

卵を割ってみると…

森崎「うわ…モリモリ~!」
 
藤尾「キレイなレモン色

佐々木「レモンイエローですね」

森崎「白味の部分がスゴイねえ~」

さてそのお味は…

森崎「めちゃくちゃ濃厚で甘い

リーダーも大絶賛の卵。
実はヨーグルトを加えたエサを
与えています。
ほかにトウモロコシ・大豆カスなどを
混ぜ合わせて作ったエサは
鶏舎内の臭いを軽減するとも
言われているんです。

2013年12月14日(土) |  感謝する気持ちが芽生える学び舎

続いて向かったのは牛舎。
ここでは道内の農業高校で唯一、
牛肉を生産するため
和牛を肥育しています。

森崎
「前田先生ですね。
 この方がとても面白いけど
 怒ると学校で一番怖い先生!」

前田康晴先生
「うちは黒毛和種を中心に飼育してます」

前田先生
「ここにいるのが繁殖牛です。
 大体、お腹に赤ちゃんがいます」

森崎
「種付け終わってるんだ」

肉牛として出荷するために育てている肥育牛。
すでに出荷が決まっている牛もいるんです。

前田先生
「肥育牛のブラッシングを生徒がやってます」

前田先生
「金ブラシと普通のブラシがあります。
 (金ブラシで)汚れをとってから
 仕上げていく!」

森崎
「ブラッシングはどんな効果がありますか?」

桶野 恭介君(2年生)
「牛の体の汚れを取る!
 あと牛も人間と同じくストレスがあるので
 ストレス解消に役立ってます」

森崎
「へえ~~ヒーリングの時間なんだ」

森崎
「この牛は出荷されてどうなるか知ってる?」

中島 健太君(2年生)
「加工されてになる…」

桶野君
すごく複雑な気持ちですね…
 今は命にちゃんと感謝して
 キチンと残さず食べています」

前田先生
「僕ら教師が教えてなくても
 感じてくれることがあればいいと思うし
 動物が教えてくれるのかな 
 って思います」
森崎
「この学校は教えられたこと以外に
 自分自身で考える…
 乗り越えるってことが多いのかもしれない」

じゃ~ん、もんすけです!
倶知安町の特産品といえば「じゃがいも」
この学校では各班に分かれて行う
プロジェクト活動という授業のなかで
「じゃがいも」を軸にした活動を
多く行っています。

作物班は55品種ものジャガイモを栽培し、
品種の特徴などを学びます。

草花班は花を観賞するためのじゃがいもを
栽培し観察しています。

そして畜産班は
ジャガイモを使った牛のエサ作りを
研究しているんです!
その名も「ポテトサイレージ」。

一体ポテトサイレージって何?


2013年12月14日(土) |  循環型農業をめざし切磋琢磨!

ではポテトサイレージを作っている現場を
のぞいてみましょう。

藤尾「細かくなってるね」

森崎
「じゃがいもを機械に入れて
 自動でスライスされてるんですね」

柳川昌寛先生
「こういう状態にして他のエサと
 混ぜやすくしています」

森崎
「先生ポテトサイレージって何でしょう?」

柳川先生
「小さすぎたり大きすぎたり…
 形の歪んでいるものを
 和牛のエサにできないかって考えて
 乾物飼料と混ぜてサイレージにしました」

森崎
「この地域や学校には
 たくさんの規格外のジャガイモがある。
 それを牛のエサに流用している!
 これは新しい試みですね」

柳川先生
地域のものを使って
 より安い牛が作られたら
 と思っています」

森崎「完璧な循環型になるんじゃないですか?」

柳川先生
「この学校でも循環型を目指して
 生徒たちと研究を重ねています

校内での「循環型農業」。
これが倶知安農業高校の目標なんです。

学校でとれたジャガイモに、
こちらももちろん高校でとれた
大豆・ふすま・お米を混ぜ合わせ
発酵させて作る「ポテトサイレージ」。

12月頃からこのエサを与え、
牛がよく食べる配合を
見つけていくんだそうです!

佐々木 勇希さん(2年)
「規格外のジャガイモが利用されるんで
 無駄がなくなっていいと思う!

森崎
「牛のコストを下げる…ということは
 我々消費者が牛肉を買うときに
 お安く購入できることに繋がる!」

藤尾「頑張ってくれよ」

森崎「お肉安くなるかもしれないよ~」

工藤 雄将君(2年)「いいと思います!」

森崎
「そのためにみんなは研究している!」

大場 功次君(2年)
「普通科の高校では出来ない
 貴重な体験をしていると思います!」

さて続いては2年生・生活班です。

石山志穂さん(2年生)
「ここではポテトペーストの普及拡大に向けた
 研究をしています」

藤尾「ポテトペースト?」

石山さん
「規格外の男しゃくに2種類の酵素を加えて
 ペースト状にしたものが
 “ポテトペースト”です」

生活班が研究する「ポテトペースト」が
どんなものなのかを確かめるため、
まずは原料である越冬男しゃくを試食!

森崎「甘い!スイーツみたい」

石山さん
「これに2種類の酵素を入れてペースト状にし
 甘さをもっとアップさせました」

ではポテトペーストをいただくと…
森崎「甘い!おやつ!おやつ!」

藤尾「はちみつに近い甘さ」

佐々木「これは美味しいですね」

ポテトペーストを使い
地元のお菓子屋さんと作った
“ぽてぷりん”は大人気商品となりました。
イベント限定で手作り販売しているドーナツも
クセになるほど美味しいのですが…

■ぽてぷりん(1個 190円)

森崎
「プリンとドーナツは君らが開発したの?」

石山さん
「これは先輩方から受け継いだ商品です。
 今、私たちが開発中なのは
 『モンテバー』と言って
 地元の野菜を使った『スポーツバー』を
 作っています」

倶知安農業高校自慢のポテトペーストを使って
なんと10年ぶりに新商品を開発!
その名は「モンテバー」
地元の企業とタッグを組み
ほぼ完成しているという事なのです!


2013年12月14日(土) |  オリジナルお弁当にリーダー感動♪

石山さん
「倶知安町は海外からの観光客がすごく多く
 スキー客も多いのでなどの色んな場所で
 食べてもらいたいと思って、
 ネーミングを設定しました」

商品を見せてもらうと…

藤尾
「パッケージも出来ている!
 ボードしている人が江戸時代の衣装ですよ。
 オシャレ!!」

石山さん
「みんなでアイデアを出して
 デザイナーさんと一緒に作り上げました」

さてお味は…
森崎「素材それぞれがギュッとしてる」

藤尾「ガツンとくるね」

佐々木
「色んな味がする!ベースはポテトペースト。
 みなさんが作ったジャガイモがキチンと
 使われているんですね」

藤尾
「地元らしさもありますね。
 山があってスキー客が多い…だからこそ!」

■ニセコモンテバアー (1個250円前後)
男しゃく・ニンジン・プルーン・うるち米
大豆など規格外の作物を使用。
12月下旬に羊蹄山ろく周辺で販売予定。

生徒さん
「食感とかも食べ応えがあって
 スポーツしている時にも良いと思います」

「試作を何回も繰り返さなきゃいけないのが
 大変でした…」

森崎
「ヒット商品を高校生が町の人たちと一緒に
 生み出す!こういう時代が来てるね!
 素晴らしい~」

倶知安農業高校のクオリティーが高い商品は
他にもたっくさんあるんです!

佐々木
「倶知安農業高校で作っているものを
 並べてみました~」

森崎「すごいね~」

佐々木
「学校でとれた野菜もありますし…
 ジュース・卵・お米・じゃがいも・お花!」

藤尾
「高校で作ったものですよね…
 あの~さきほど使ったグローブが…
 なんでこれが並んでいるんですか」

石山さん
「これは野球部の監督の前田先生と部員が
 一緒に作ったグローブです

森崎
「この農業高校で育った牛の皮
 使用しています」

藤尾「マジで??」

発案者は前田先生。
昨年、肥育した牛の皮を使い
希望する野球部員と作りました。

藤尾
「食べ物だとね、いただく時に
 命を意識するようになったけど…
 考えたら当たり前だけど
 道具も命ですもんね!」
 
森崎
「大事にするよね!素晴らしいね」

さて最後は倶知安農業高校の皆さんが
自分たちの学校でとれたものを使って
お弁当を作ってくれました♪

藤尾「お品書きが書いてますよ」

森崎
「ハンバーグ・ヒレカツ・天ぷら…
 ほとんど学校でとれたもの?」

石山さん「すべて!」

森崎「全部と言っていい?」

石山さん「はい!」

中身は色とりどりのおかずが!

佐々木
「存在感を放っているポテトサラダ」

森崎「甘い~!」

佐々木
「卵焼きはネギが入っていて美味しい!」

生徒さん
「初めて作ったんですけど…
 難しかったけどうまく出来てよかった!」

黒毛和牛のハンバーグは…
森崎「ギッシリしてます!美味しい」

あぐり一行も大満足の手作りお弁当。

倶知安農業高校の生徒さん!
これから自分たちの夢に向かって
頑張ってくださいね~♪


2013年12月07日(土) |  ♯270 北海道の重要作物・てん菜の魅力 編

こちらはあるモノの国内における
供給量を表すグラフです。

輸入品が大半を占めるなかで、
国産品の8割が北海道
生産されているもの。
いったい何か分かりますか?

答えは…砂糖!

北海道産砂糖の原料は北海道でのみ
栽培されている作物『てん菜』です。
その砂糖には人間の身体にとって
実は重要な役割を果たす成分が、
豊富に含まれています!

道産の砂糖をもっと学ぼう!
今回はその迫力の製造工程や、
地域を盛り上げる様々な役割など
『てん菜』から作られる
『砂糖』の魅力に迫ります。

佐々木
「道北の剣淵町にやって来ました。
 今日は北海道を代表する
  “てん菜”について学んでいきます。
 と言うことで我々の目の前に
 すでにありますよ…てん菜が!」

河野「すごい!迫力すごいよね」

佐々木「どういう作物か分からない人も…」

森崎
「いや~本州から来たら
 何だろう?ってなるでしょうね。
 子供たちも何だろうって思ってるでしょうね」

佐々木
「あぐりっこ分からないと思いますね」

さて今回のあぐりっこは、
小学5年生の松田一桜(カズサ)君と、
小学6年生の本間海斗(カイト)君
伊原麻菜(マナ)ちゃんと
阿部夢姫(イブキ)ちゃんの以上の4名です。

森崎
「みんなの目の前にある山。
 何にみえる?」

イブキ「ダイコンみたいな…」

カイト「レンコン?」

森崎「なるほど~」

あぐりっこは作物のことを全く分かりません…

では実際に手に持って考えてみよう。

佐々木
「この作物はあるもの変化します!」

森崎
「絶対みんなが知ってるものになります。
 さて何だと思いますか?」

しばしあぐりっこ考えて…

カイト「ニンニク?」

森崎「これがニンニク~?」

河野「なか開けたらポロポロポロって!?」

佐々木
「ではヒントです!
 お菓子に使われています」

イブキ「砂糖??」

森崎「せいか~~い!」

砂糖の原料となる『てん菜』は、
ビートサトウダイコンとも呼ばれ、
全道各地で栽培される、
涼しい気候に適した農作物なんです。

森崎
「このてん菜というのは
 お菓子やケーキに使われる
 砂糖の原料。寒さには強いんだけど
 長い期間、育てる必要があるんです」

森崎
「てん菜(ビート)の種っていうのは
 本当に小さい!
 俺のこのホクロぐらい!
 これぐらいの種があんなに大きくなるの」

『てん菜』の栽培は3月頃からはじまります。
まずは大量の苗を効率よく育てる
紙製の苗床(なえどこ)“ペーパーポット”に
種を植えてビニルハウスで45日ほど育てます。
そのあと苗を広大な畑へ移植して、
タネ植えから8ヶ月ほど経つと、
およそ1キログラムまで成長するのです。

佐々木
「それではこのてん菜が集められる
 製糖工場に行きたいと思います」

森崎「砂糖が作られる工場ですね!」


2013年12月07日(土) |  真冬の極寒に大活躍!製糖工場に潜入
一行がやって来たのは
日本甜菜製糖(にっぽんてんさいせいとう)
士別製糖所(しべつせいとうしょ)。
1936年(昭和11)に操業を始めた製糖工場です。

河野「衝撃的なモクモクが出てますね」

佐々木
「では詳しいお話を伺っていきましょう」

士別製糖所の井上政尚さんに、
工場内を詳しく案内して頂きます。

まず一行の目に飛び込んできたのは
巨大ロボットのような機械! 

河野
「ものすごい大きくて見たことない機械!」

井上さん
「こちらの機械で(てん菜についた)土を
 落としています。
 トラックから一度てん菜を機械に入れて
 (土を落として)またトラックに入れます」

と説明している間にももくもくと煙が!

森崎「あっ全く見えなくなった

これはある重要なものを作り出す工程で
発生する蒸気なんです。

まるで演出のように朝霧の中
うっすらとその姿を現す機械…

森崎「カ…カッコイイ~」

畑からトラックで運んで来たてん菜は、
巨大コンベアを搭載した機械で
泥などを落とします。
この工場には士別市周辺だけではなく、
富良野や空知の由仁町といった
広い地域から1日にトラックおよそ300台、
2800トンものてん菜が運ばれます。

泥を落としたてん菜は次の工程へ。

井上さん
「ここでてん菜に水かけて洗いながら
 水の勢いを利用して工場に
 てん菜を運んでいるところです

森崎「水の力で運搬しているんだ~」

河野
「てん菜の山も水の勢いで
 崩しているんですね」

河野「これは冷たい水ですか?」

井上さん「水です!」

佐々木
「これからどんどん寒くなりますよね?」

井上さん
10月から1月まで
 雪が降っても続けます。
 真冬になると凍ります。
 足場もツルツルになって危ないです。 
 気を付けながらやってます」

工場は10月から1月まで
およそ120日の間・24時間
休むことなく稼働します。
沢山の人が交代で作業をしながら、
砂糖は作られているんです。

森崎
「てん菜は度肝を抜かれるダイナミックさ!」

イブキ
「10月から1月まで24時間、
 ずっとこうした作業するのは
 つらいと思いから…励ましてあげたい!」

森崎「じゃあ励まして!」

イブキ「頑張ってください!」


2013年12月07日(土) |  まるで南国♪驚きの製造過程とは…

じゃ~ん、もんすけです。
北海道だけで栽培される砂糖の原料・てん菜。
その栽培は道内各地で行われていて、
士別を含めた8か所の製糖所で
砂糖が作られています。
てん菜はボクたち消費者にとってだけではなく、
生産者にとっても重要な作物なんだよ。

JA北ひびき 甜菜振興協議会
高井俊一会長
「てん菜や馬鈴薯は地下になる作物です。
 小麦や豆は地上になる作物です。
 上のものを作ったら下のものを作る…
 それが輪作ですが土壌の活性化に繋がったり
 病害虫も減らすことが出来るんです。
 よっててん菜は大切なものなので
 絶対必要不可欠なものだと思います」

北海道の畑作に重要な役割を担う・てん菜!
安全安心な北海道産の砂糖が
もっともっと増えたらうれしいな~

さて一行はいよいよ工場の中へ…

何やら大量にレーンにのって運ばれています。

井上さん
「これは洗浄したてん菜を機械を使って
 千切りにしています

ここで特別に加工前のてん菜を
味見させてもらうことに…

イブキ「甘い!」

森崎「糖度計で計るとどれぐらい?」

井上さん「16%ぐらいあります」

森崎「16%!それは甘い。フルーツだ!」

洗浄されたてん菜は、
まず工場で細かく刻まれます。
そして温水で糖分を抽出する工程へ-

さて次の工程の場所に行ってみると…

森崎「南国だな!」

カイト「暑すぎて死にそうです!」

外の寒さとはうって変わって
南国に来たかのような…
うだるような暑さです。

佐々木
「私たちの後ろに大きなタンクがあって
 小窓から白い液体が跳ねているように
 見えますが、これは何ですか?」

井上さん
「ここは煮詰めている工程なんですが
 砂糖にするには水分を飛ばさなければ
 いけないので、ここで濃縮します」

森崎
「つまり糖度が16%から
 何%になるんですか?」

井上さん「65%ぐらいですね」

森崎
「かなり糖度が上がっているんですね」

てん菜から糖分を抽出した液体は、
およそ75度の温水で煮詰めて、
糖液(とうえき)と呼ばれる、
糖度65%ほどの甘い液体になります。

そして濃縮された糖液は最後の工程へ-

するとみんなに前には
再び巨大なタンクが登場!

あぐりっこ「あつい!」「あつい~」

井上さん「ここが結晶化する工程です」

さてどうやって結晶化するんでしょうか?


2013年12月07日(土) |  てん菜の副産物が熱風をかけると…!

森崎
「糖液を結晶化させるってどういう事?」

井上さん
「煮詰めた糖液に小さな砂糖の粒を入れて
 それを少しずつ大きく成長させていくんです。
 砂糖の粒を均一にするために
 わざとそういうことをやっています」

森崎「煮詰めただけでも砂糖になる?」

井上さん
「なりゆきで結晶にすると
 色んな大きさになってしまうので 
 あらかじめ決めた量の
 砂糖の赤ちゃん(粒)を入れてあげて
 それを大きくすることで
 粒ぞろいの砂糖にしています」

この工程では糖液を
およそ90度で煮詰めて結晶化させます。
糖液に細かくした砂糖の粒を加えながら
結晶を作ることで、粒子が均一に揃った
質の高い砂糖ができるのです。

井上さん
「ちなみにこの1つのタンクで
 砂糖が10トンできます!」

森崎
「我々がよくみる1キロの袋が千個できる!」

井上さん「いや…1万個できます」

森崎「1万個だ!!」

河野「ここで!ええ~~」

砂糖のほか腸内環境を整える
働きが期待できる『オリゴ糖』
化粧品などに使われる保湿成分を含んだ
『アミノ酸』が作られています。

そしてさらに地域の農業に貢献する
大切なモノもできるそうなんです。

森崎
「ビートオリゴ糖、大好きです!
 パンにもかけるし煮物にも使えるし
 ヨーグルトにこのままかけると
 そのまま腸に届く感じ!
 すっごく良いです、これは!!」

てん菜から抽出される砂糖やオリゴ糖。
その栄養価について詳しく聞いてみました。

天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授
「(砂糖に含まれる)ブドウ糖は
 生きていくために必要なエネルギー源。
 特に脳へのエネルギーはブドウ糖でしか
 供給できないので非常に重要な働きをします。
 
(てん菜に含まれる)オリゴ糖は
 弱い甘みが特徴で虫歯になりにくい!
 お腹に入るといい腸内細菌を元気にする 
 働きもあります。
 アレルギーの予防効果も期待できます」

砂糖を使った甘いものは
リラックス効果も期待できたり、
身体にとって大切な役割があるんだよ。
くれぐれも食べすぎには注意しようね。

さててん菜から砂糖やオリゴ糖が
作られるだけでなく
農業にとって大切な副産物
作られています。
その副産物とは一体どんなものなのか?
向かった先には-

河野「でけ~何これ?」
森崎「飛行機のジェットエンジンみたい!」

井上さん
「ここはビートパルプ
 出来るところ」

森崎
「ビートパルプは主に牛さんのエサです。
 それがこんなでっかいので…!」

井上さん
「てん菜から砂糖を抽出した後の
 しぼりカス
 700度の温風で乾燥している所です」

河野「700度の温風が通ってる!」

佐々木「すごい巨大な施設ですよね」

ビートパルプは60キロずつにプレスされ、
地元の畜産農家が家畜のエサとして利用します。
製糖工場は様々な副産物も製造しながら、
地域の農業を支える
重要な役割を担っているんです。

森崎
「僕たちは美味しく砂糖を頂いています。
 牛さんたちは美味しい牛乳を生み出してる。
 大事な大事な産業ですね」

井上さん
「この工場で働いている人ももちろんですが
 てん菜を運ぶ人製品や砂糖を運ぶ人、
 色んな人が関わっています」

森崎
「そうか…北海道はスゴイよね。
 より甘いものが好きになりました!」




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