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2013年03月02日(土) |  サフォーク贅沢料理にうまあ~~い♪
その絶品料理とは…
《士別サフォークラムの丸焼き》です。

あぐりっこ「うわ~~!」

もう大はしゃぎのあぐりっこ。

谷内さん
「羊の丸焼きになります!」

谷内さん「じっくり火を入れてます!」

森崎「焼き具合はどうですか?」

谷内さん「ちょうどいい感じです!」

タケシ「早く食べたい!」

サフォークラムの肩ロースを
塩コショウだけの味付けで
2時間じっくり炭火で焼いた
生産地ならではの贅沢料理。

さっそく頂いちゃいましょう!

タケシ「うまあ~~い」

イツキ「おいしい!(ニッコリ)」

森崎「臭みなんて全く感じない!」

谷内さん
「お客さんからの要望で
 この肉をジンギスカンのタレに漬けて
 販売しているんですが
 (臭みがないので)本当は勿体ない!

森崎
「ですよね!
 これは塩コショウで頂きたいです」

佐々木
「食感はチキンとかターキーに似ていて
 いつも食べているジンギスカンとは
 明らかない違うなと言うのが判ります!」

森崎「カイどうだった?」

カイ「美味しかった!」

森崎「どんなふうな…」

タケシ「おかわり下さい!」

森崎
「今カイに聞いているのに
 目の前を横切ったな!」

さて今日1日を振り返ってみましょう。

セナ
「あのちっちゃい可愛らしい羊が
 1年もたたないで
 お肉になっちゃうのが判って
 今日から羊じゃなくても
 色んなお肉を食べるときは
 感謝しようと思います」

イツキ
「羊の命をいただいて
 自分たちが成長していけるから、
 そういうことも含めて心から
 『いただきます』っていえるように
 していきたいです」

カイ
「カワイイ子羊が6ヶ月くらいで
 お肉になっちゃうって知って…
 もっともっと感謝をして食べて
 頑張って生きようと思います!」

士別サフォーク、みなさんもぜひ
食べてみてくださいね。

※来週3月9日の放送は
 午後4時30分から
 スタートです!ご了承くださいませ…


2013年02月23日(土) |  ♯231 麦で地域をチェンジするRuRuRosso編
ラーメンやうどん、パンそしてパスタ…
これらの料理に使用されている作物、
それは『小麦』。
実は日本で消費される小麦のおよそ9割
輸入品なんです。
まだまだ少ない国産小麦ですが、
そのおよそ6割は北海道産。

国産小麦の一大産地である北海道で、
地域が一丸となって取り組み
パスタに最適と言われる
新たなブランド小麦が誕生したのです。

その小麦とは…「ルルロッソ」
 
その驚くべき食感とほかにはない
美味しさの秘密に迫ります!

という事で今回のあぐり王国は、
留萌エリアが誇る
道産の新たなブランド小麦に注目です!

佐々木
「今日は留萌管内の小平町にやってきました」

森崎
「いや~当たり前過ぎて
 言うのも何だけど…寒いね~

河野
浜風がね~やっぱありますよ」

佐々木
「今日はパスタに最適な新たな北海道産小麦
 ルルロッソに注目します」

森崎
「ルルッソ?」

佐々木
「このルルロッソは“コチコチ”とした
 食感がウリだそうです!」

森崎
「食べたことないよコチコチなんて…」

河野
モチモチじゃないんですか?」

佐々木
コチコチと聞いております。
 ではみんなで美味しさの秘密を探ります!」

さて本日一緒にお勉強するあぐりっこです。

今回は全員小学6年生。
スポーツが得意なユウト君と
手品が特技のコウタ君。
そして音楽が大好きなモモカちゃんと
水泳が得意なリオナちゃんです。

佐々木
「さてここで小麦の豆知識。
 小麦と言っても色々種類があるのは
 知ってる?」

ユウト「知らなかった」

森崎「小麦粉で作ったものって何がある?」

コウタ「うどん」
ユウト「ラーメン」
リオナ「パン」

佐々木「用途によって種類が違います!」

河野「粘りが弱い薄力粉がケーキ・お菓子!」

森崎
「モチモチした粘りがあるものは強力粉。
 で今日のルルロッソは…?」

佐々木
“デュラムセモリナ”!
 タンパク質の割合がより多いんです

森崎「強力粉より粘りが強いな」

佐々木
「(デュラムセモリナは)
 パスタに最適な小麦粉なんです」

森崎
「つまり北海道産パスタ用の小麦だ!」

パスタなどに用いられる
強力な粘りが特徴の小麦粉、
「デュラムセモリナ」に近いと言われる
超硬質な小麦「ルルロッソ」。
一行は早速その詳しいお話を伺いに
小平町内の生産者のもとへ-


2013年02月23日(土) |  パスタに最適♪ルルロッソとは?

小平町大椴(おおとど)地区で
ルルロッソを生産している林寛治さん。
その栽培方法や特徴を教えて頂きます。

森崎「ルルロッソの畑はどちらですか?」

林さん
「雪の下で見えないですけど…」

振り返ると一面広大な《雪原》

森崎「見えないどころじゃないですよね」

佐々木「雪しか見えない!」

森崎「これは秋まき小麦ですか?」

林さん「そうです!」

森崎
「秋に種をまいて冬を越えて
 夏に収穫ですか?」

林さん「8月の頭ぐらいです!」

森崎
「ルルロッソ会いたかったなあ~」

河野
「留萌管内はルルロッソばっかり
 育てているんですか?」

林さん
「多くは『きたほなみ』です。
 ルルロッソは200ヘクタールのうち
 10ヘクタールなんで5%くらいかな。
 まだ栽培を始めて4年目で
 売れるかどうかわからないので
 あまり大きくも出来ない…
 ただ最近評判がいいので
 どんどん増やしていきたいなと
 思っています!」

ルルロッソは主に小平町大椴地区にある
8戸の生産者でおよそ10ヘクタールを栽培。
年々少しずつですが、
生産量を増やし続けていて、まさにこれからが
期待されている小麦なんです。

ここでルルロッソと留萌エリアの主力小麦、
「きたほなみ」の麦穂でその違いを確かめます。

コウタ
「先の部分が“きたほなみ”より
 ルルロッソのほうが濃い!

森崎「穂の色が違うよね」

リオナ
「クキの部分がルルロッソのほうが太い!

林さん
「クキの部分が太いんで倒れずらい!
 機械で刈りやすいという利点もあります」

河野「ピーンとしっかり立ってますね

林さん「穂が大きいですよね」

森崎
「粒感もルルロッソのほうが大きいですね」

河野
「ルルロッソってどういう意味?」

林さん
「留萌地域がアイヌ語で“ルルモッペ”。
 “ロッソ”というのは
 イタリア語で“赤い”という意味。
 留萌は夕日が綺麗な町でPRしてるので
 ルルモッペの“ルル”と
 夕日・赤の“ロッソ”をくっ付けて
 『ルルロッソ』という名前になりました」

森崎「留萌のあの赤い夕映えのねえ」

河野「黄金岬の赤いヤツね!」

コチラが留萌のシンボルとも言える
美しい夕日。
「夕日に映え、潮風にたなびく小麦」を
イメージして名付けられたのが
ルルロッソなんです。

森崎「今後どう広げていきたいですか?」

林さん
「パスタ用の小麦はほとんど輸入なので
 北海道産というのはほとんど無い状態です。
 “ゆめちから”というもの出てきましたが
 まだまだ少ない状況。我々生産者としては
 北海道の物を作っていきたい!
 好評なんでまだまだ面積を増やしたいですね」

森崎「好評なのはエネルギーになりますね!」


2013年02月23日(土) |  麺作りは企業秘密…その舞台に潜入
佐々木
「さて私達は留萌市に移動してきました。
 ここは日本で唯一といって過言ではない
 ルルロッソを使った生パスタを
 作っている製麺所です」
生パスタを製造する
フタバ製麺の仲田隆彦社長に
その製造工程を少しだけ見せて頂きます。

仲田社長
「まずミキサーにルルロッソを入れます。
 次に卵ですね。」

ミキサーでポコポコ混ぜていく様子に
あぐりっこ「うお~~~!」
ある程度混ざったところで…

仲田社長「そぼろ状になっていますよ」

森崎「もう食べたいなあ~」

河野「他では出来ないんですか?」

仲田社長「機械を工夫しているので…」
 
森崎「どんな秘密なんですか?」

仲田社長「え~それは内緒です!」

続いての工程は残念ながら企業秘密で
お見せできませんが、
その機械音だけなら…ということで…

ウイイイイ~~ン

佐々木「地下鉄の音みたい」

仲田社長
「普通の製麺所では聞けない音です」

森崎「この音が秘密なんですねえ」

ここからはあぐり一行の表情で…

森崎「ゆっくりですね~」
あぐりっこ「おおおお~」
河野「羊かんみたい!」
森崎「羊かんどころの硬さじゃないね」
モモカ「硬いお餅みたい!」

一同驚きの特殊な工程を終えたあとは、
麺体(めんたい)と呼ばれる
麺の元になる生地を
帯状に延ばして
ロールへ巻き付けます。

仲田社長
「この後は“めんせん”と言って
 1本ずつ麺にしていきます。
 今回は“フィットチーネ”という平たい麺」

あぐりっこ「ああ~~(納得!)」

森崎「知ってんの?フィットチーネ?」

リオナ「そういう名前のグミがあるから!」

コウタ「ときどき学校で出ることがある」

河野「えっイタリアの小学校通ってんの?」

さていよいよルルロッソが生パスタに…

仲田社長「これが食べられる状態です」

ここでリーダー、麺を引っ張ってみます。

森崎「お~チカラあるわ」

あぐりっこも麺を触ってみると-

コウタ「すごい弾力がある!」
モモカ「風船ガム触っているみたい!」

仲田社長
「ルルロッソだから
 この弾力がでるんです

ルルロッソの生パスタは、
1時間でおよそ1000食が製造可能。
1年間で1万食以上が出荷されています。
ルルロッソの特性を
最大限引き出すための企業努力が
ぎっしり詰め込まれたパスタなんです。

2013年02月23日(土) |  コチコチを実感!コシが持続する!
じゃ~ん、もんすけです。
パスタに最適なブランド小麦ルルロッソ。
留萌エリアで新たなブランド作物を作ろう
という思いのもと、
JAの若手生産者が中心となって平成21年に
「留萌・麦で地域をチェンジする会」を発足。
小麦の生産から加工製造、そして消費までを
全て留萌エリアで行う地産地消の取り組みが
始まったんです。
北海道留萌振興局 竹谷千里振興局長
「小麦の主産地に比べると
 畑の面積も狭いですし、そういった中で
 留萌ならではの小麦を作りたいということで
 パスタに最適な物を育てていこうと
 留萌振興局も支援して地域全体で
 『留萌のルルロッソはスゴイよね』 
 言ってもらえるように、これからも大きく
 育てていきたいと思っています」
 
地元の生産者や企業・行政など
地域が一丸となって取り組むルルロッソ。
現在は留萌管内だけではなく、
札幌の有名レストランなどにも出荷されたり
数多くの料理人からも注目を集めているんだよ!

佐々木
「ルルロッソがどんな特徴があるのか?
 みんなで実験をしてみましょう!」

非常に粘りが強いと言われるルルロッソ。
その特徴の違いをほかの道産小麦の
小麦粉と比較します!

まず小麦に対して50%の水を入れて
手でしっかり混ぜていきます。

仲田社長「色とかハッキリ判ってきますよ」

森崎
「ルルロッソ透明感スゴイですね」

さて粘りの違いは?
モモカ「硬い!」
リオナ「ルルロッソは硬いって感じがする」

ほかの北海道産小麦は…
コウタ「全然違う!柔らかい!」

森崎「言っても、みんな大げさちゃうの?」

河野「なんで大阪弁なんですか」

さてリーダーも比較してみると…

森崎「かてえ~~!」
河野「そんなに??」
森崎「突き指しますよ!これ」

仲田社長
「これが硬質系強力系と言われる部分です!」

森崎
「なんかグーッと押しても跳ね返ってくる!」

仲田社長「これだけ違うんです」

河野「食べても違うんですか?」

仲田社長「違います」

河野
「その実験は早くしないのでしょうか?

仲田社長「…やりましょうか!」

ということで2種類の生パスタを
塩茹でして食べ比べ!
果たしてルルロッソの実力とは!?

ツルツルツルツル…
 
あぐり一行「んっ!!!」

ユウト「すごく弾力がある」

森崎
コチコチ!歯で噛んでいくうちに
 麺が細かくなりますよね。
 細かくなってもずっとコチコチ!
 硬くはないのよ…」

河野
「モチモチしててだんだんコチコチに…
 これがモチコチなんですね!
 これは食べないと分からないですね」

続いて道産小麦のパスタを試食すると-
コウタ「さっきとチョット違う」
ユウト「こっちのほうが柔らかい」
コウタ「柔らかくてモチモチしている!」

森崎
「歯ごたえが長持ちしないですね…
 ルルロッソはずっとコチコチしていた」

仲田社長「その違いですね!」

ルルロッソは茹で延びしにくいのも特徴。
なのでスープパスタで味わっても
食べ終わるまでその強いコシが持続するんです。

森崎
「地元からスターがデビューしたみたいな…
 どういう思いなんでしょうか?」

仲田社長
「僕らも生産者さんも含めて
 丹精込めて一生懸命作っている製品なんで
 みなさん食べるときに
 そういう顔を浮かべて食べて頂きたい!
 今後は留萌管内がルルロッソの町になるような
 夢を描いてやっていきたいと思います」


2013年02月23日(土) |  大地の風土を感じられるルルロッソ!

佐々木
「みんなでルルロッソを頂きましょう!
 ということで留萌市から羽幌町に
 やってきました。続いては
 『ラ・フラスカ』さんにお邪魔してます」

ラ・フラスカのオーナーシェフ
高野里美さんが腕を振るった
ルルロッソの絶品パスタを頂きます。

■ラ・フラスカ
住所)羽幌町南6条4-1-2
電話)0164-62-5078

高野さん
「メニューは野菜のカポナータです」

河野「野菜がカッパみつけた!ですか」

佐々木「違います違います!」

いただくのは地元産の花豆やタマネギ、
そしてパプリカなどを特性トマトソースで
じっくり煮込み、高野さん自らが手打ちした
というルルロッソの生パスタと絡めた
「野菜のカポナータ」です。

さてそのお味は…
モモカ
美味しい!トマトも相性がスゴイ良い!」

コウタ
「大人っぽい味かと思ったんですけど
 子供でも簡単に食べられる!」

森崎
「硬いコチコチのルルロッソだったんですけど
 トマトとオリーブオイルに守られて
 優しい風合いでいただけますねえ

佐々木
「パスタってこのくらい硬さあるんだなって
 舌で感じられますよね」

高野さん
「今まで手打ちはしていなかったんです。
 輸入食材でわざわざ手打ちで作るより
 地元食材の小麦を使って
 『パスタに仕上げた方が当然いいな』
 思っていたので…
 (ルルロッソが登場して)
 超テンション上がりましたね

佐々木
「新しいものを生み出すチカラが
 ルルロッソにはある!
 ということですよね」

森崎
「市町村を超えた繋がりで
 みなさんの想いが結びついていって…」

高野さん
「全国に限らず
本場のイタリアでも
 使ってもらえるようになると思います」

森崎「すげ~~」

河野「逆輸入みたいな!」

森崎
「大地とかフードの味わいを感じながら
 スローフードとして楽しめる
 スパゲッティじゃないでしょうか!」

カメラ目線でキメポーズ!!

河野
気持ち悪い!(超速球ツッコミ)」

あぐりっこも大爆笑!

さて今日一日を振り返ってみましょう。

ユウト
「最初はルルロッソというブランド食材を
 知らなかったけど、見ていくうちにわかって
 いい勉強になりました」

リオナ
「留萌の周りの方々とか
 みんなの協力があってこそ
 素晴らしい味になるんだなあと思って
 すごいステキだと思いました」

世界を目指すルルロッソ!
みなさんも食べて応援してね。


2013年02月16日(土) |  ♯230 特区認定でどぶろく製造販売 編

森崎
「やってきたぞ~ながぬま~

佐々木
「米どころ長沼町にやってきました」

森崎
「冬にこの米どころ・長沼町で
 どんな農業を紹介するのか印象がない…」

佐々木
「そうですよね!それを学んでいきますよ~ 
 では一緒にお勉強するあぐりっこを
 呼んでみましょう!あぐりっこ~~」

あぐりっこ
「は~い」 「はあ~~い」

アレレ??
いつもの可愛らしい声に混じって
野太い声が…

森崎「あれ?あれなんですか?

河野「老けた小学生…」

森崎「あの、オッサンも今日…」

河野
「表現悪いな~
 もうちょっとなんかあるでしょ」

今回はあぐりっこは…
小学4年生かずさくんと、
お父さんのやすひこさん、
そして小学6年生ゆいちゃんと、
お父さんのきょうかずさん親子二組。

お父さんたちにも参加していただいたのは、
道内ではここ長沼町新篠津村だけが
特別に製造販売を許されている
あるものを取材するため! 
それは…

佐々木
「ジャジャーン!
 こちらを取材するためなんです!」

河野「どぶろく??」

森崎「まだ午前中ですよ?」

さてどぶろくって何から出来ているかな?

カズサ「お米?」

森崎「お~そうなんです!」

そう!今回はお米からできる酒
‘どぶろく’について学びます。

‘どぶろく’とは炊いたお米を
麹(こうじ)などで発酵させただけの
素朴なお酒のこと。

弥生時代にはすでに飲まれていたらしく、
日本酒の原型とも言われているんです。

佐々木
「お父さん、どぶろくはいかがでしょうか?」

ヤスヒコさん(カズサのお父さん)
「昔飲んだことがあります」

森崎「お酒のほうは…?」

ヤスヒコさん
好きです♪日本酒を飲みます!」

河野「いいですねえ~」

キョウカズさん(ユイのお父さん)
「私はどぶろくというのは…正直初めて!

森崎
「お米からお父さんたちの大好物が
 作られているんですね…」

河野
「見てみな、お父さんの顔。
 いい顔してはるやろ!

さて今回はあぐりおじさん4人が大暴走!?
どぶろくをお勉強です!

では早速生産者さんの元へ移動します。
とここで佐々木アナから確認が…

佐々木
「みなさん今日は納豆食べてないですよね?」

河野「納豆を昨日から食べるなと言われました」

森崎「皆さんも食べていないですか?」

あぐりっこ一同「はい!」

佐々木
「実はどぶろくをつくるための菌
 納豆が持っている菌
 ケンカしちゃうことがあるんですって。
 なので納豆とかチーズとかは
 食べないようにと言われましたね」

河野「そうなんだ~」

さてお話しているうちに到着!
今回お話を伺うのは
阪 正光(さか・せいこう)さん。

阪農場ではお米や野菜を栽培しながら
‘どぶろく’を製造販売しています。
阪さんは平成19年に行われた
「全国どぶろくコンテスト・淡麗部門」で
最優秀賞に輝いたこともある実力者なんです!

さて工房で大人の挨拶、
名刺交換が始まりました…すると-

森崎
「ああっ、杜氏(とうじ)って書いてある!」

阪さん
「お酒を仕込む人は杜氏と呼ばれます」

では杜氏の阪さんからどぶろくについて
うかがっていきましょう。


2013年02月16日(土) |  どぶろくの仕込み体験♪

まずは阪さん自慢のどぶろく、
全部で5種類をご用意いただきました。

それぞれアルコール度数や風味が違います。

カズサ「上の方が水っぽい!

森崎「そうだよね~」

阪さん
「上ずみっていうんだけど
 これはアルコールがほとんどだね。
 下に沈んでいるのが“もろみ”です。
 中に入っているのはお米と麹(こうじ)。
 2層に分かれていますけど
 飲む時は上下混ぜて均一にしなければ
 最後にもろみだけ残って勿体無い!!」

河野
「どぶろくと清酒(日本酒)の違いって?」

阪さん
「(日本酒は)網でこすんです。
 目の粗い網で濾したのが“にごり酒”。
 きめ細かい網でこすと“日本酒”です」

どぶろくと日本酒は材料がほぼ同じです。
日本酒はこのような大規模な設備で
‘もろみ’を濾して透明にします。

どぶろくは沈殿している‘もろみ’と液体を
よく混ぜた状態でいただきます。

香りをかいでみると…

ヤスヒコさん「日本酒の匂いですね

キョウカズさん「いいですね~♪

阪さん
「時間をかけてゆっくり熟成したほうが
 まろやかな味になります。
 ビンの中でも刻々と変化していきます」

森崎「生き物なんですもんね~

お米からできるお酒‘どぶろく’づくりを
みんなで体験しよう~!

酒造好適酒米の彗星(すいせい)
炊き上がりましたよ~

阪さん
「このままの温度では高すぎて
 麹菌が死んじゃいます!
 なのでごはんを冷まします

豪快に炊き上がったお米を
台の上にあけていきます。

あぐり一行「よいしょ~~!」

一般的には食用のお米で作ることが多い
どぶろくですが、

阪さんは自家製の酒米‘彗星(すいせい)’を
使っています。
粒が大きく溶けやすい酒米で仕込むと、
まろやかな口当たりになるんだとか…!

彗星を試食してみると-

森崎
「普通のちょっと水足りないんじゃないか?
 っていうごはん!」

ヤスヒコさん
「酒米ってマズイって聞いていたんですけど
 普通のごはんですね。
 カレーとかチャーハンとか作るごはん!」

カズサ「少し硬い!」

阪さん
硬いようにわざわざ炊いてるんです!
 食べやすいご飯にしゃちゃうとね、
 “ノリ”が出てきて
 ネバネバのどぶろくになっちゃうの!
 そうなると飲めたもんじゃないです!」

硬めに炊いたごはんを使い、
サラッとした飲み口にしていきますよ~

さてお次の工程は-

森崎「巨大な扇風機が現われましたよ~」

阪さん「これで一気に冷まします

森崎
「扇風機の首を振らせて
 まんべんなく冷ましているんですね」

阪さん
「次は上下をひっくり返しますよ」


森崎
「確かに下になっていた部分はまだ熱がある!」

これでお米の準備が完了!

さて次は-


2013年02月16日(土) |  どぶろくは生きている!

森崎「ご飯に続いてはお味噌汁ですか?」

河野「いやいや食事じゃないんですから!」

阪さん「水麹(みずこうじ)が入っています」

では鍋の蓋を開けてみましょう、オープン!

一同「うわ~~」

阪さん
「これが麹(こうじ)なんです。
 水の中に酵母乳酸が入ってます。
 これにご飯が入ると酒作りが始まります!」

※麹とはコウジカビを蒸したお米や麦などの
穀物に繁殖させたもの。

では水麹の中に先ほどのお米「彗星」を
入れていきましょう。

阪さん
「おいしくな~れって言いながら入れる!」

ヤスヒコさん
おいしくな~れ~♪おいしくな~れ~♪」

河野
「なかなかあぐりっこでも
 ここまで素直な子はいないですよ!」

最後は一気に入れます。するとフワッと
いい香りがあたりに立ち込めます!

佐々木「すごい良い香り~!」
森崎「フレッシュな香りだね!」

こうしていよいよ分解発酵が始まります。

さあ大人あぐり4人衆は早速
仕込みたての鍋に顔をくっつけて
香りをかいでいます。

阪さん「お好きなように~~!」

大人あぐり四人衆
「ああ~~♪(ニコリ)」

まさにウットリする4人。
すると河野君、一言ピシャリと…

河野
「今日数字(視聴率)が心配! 」

さてこれで準備完了。

水麹と炊いたお米が均等に混ざったら、
ある場所で熟成させます。
その場所がユニークなんです!

阪さん「テーブルの下です」

森崎「テーブルの下??」

阪さん
「毛布敷いてパネルヒーター入れてねっ!」

実はテーブルの周りは
発砲スチロールの板で囲ってあり、
中が見えない状態でした。

しかしその板をはずすと、テーブルを利用した
阪さんお手製の保温庫が登場!

この中を23度~25度にして
さきほどの仕込んだものを2~3日保温します。
そうすることで酵母の活動が活発に…
この工程が重要なんです。

阪さん
「けどね、これをいつまでも置いておくと
 尖った辛いお酒になっちゃう! 
 旨味のあるお酒を作るためには
 今度は冷蔵庫に入れて
 今度はゆっくりゆっくり熟成させる…
 すると美味しいお酒になってくれます!」

2013年02月16日(土) |  大人だけのドキドキ試飲大会!

じゃ~ん!もんすけです。
お米から作られるお酒“どぶろく”。
ずんどうの中では一体どんなことが
起こっているのか?
お酒ができる仕組みを説明いたしましょう。

まず水麹の中の「麹」
お米を「糖」に分解します。
すると今度は「酵母」「糖」
アルコール二酸化炭素に分解するんです。
ここでお酒になります。

ちなみにこの過程を「発酵」といいます。
どぶろくの発酵は「音」で確かめることも…

ピチン プチン プチン…

お酒づくりって不思議だな~~

ではみんなで保温庫を閉じて…

「美味しくなってね~~!」

またまた登場、もんすけです。
お酒を作って販売するには
国から許可をもらわなければいけません。
道内には特別に「どぶろく」を製造販売できる
地域が2か所だけあるんです。
許可されているエリアのことを
‘どぶろく特区’と言います。

長沼町はどうしてどぶろく特区の
認定を受けようとしたのかな?

長沼町産業振興課 山科隆男課長
「長沼町はグリーンツーリズムの特区を
 とったときに、どぶろく特区を取得した」
 
「グリーンツーリズム」とは
都市に住む人が農家などにホームステイをして
農作業を体験したり、その地域の歴史や自然に
親しみながら過ごすこと。

そうした中、街を訪れる人たちに
地元の特産品を使って
「おもてなし」をしたいと言うことで
「どぶろく特区」の認定を受けました。

山科課長
「どぶろくをつくる場合ルールがあります。
 ・宿泊を許可されている農家である。
 ・原料は自分の家でとれたお米以外は 
  使ってはいけない。
などあります」

現在5軒の生産者さんが
どぶろくの製造販売を行っています。

森崎
「ドキドキ!おっさんだらけの試飲大会!」

パチパチドンドンドン…

味やタイプが全然違うという
長沼町のとぶろくを
あぐりおじさん4人衆でいただきます!

河野
「5軒で作っているどぶろくが
 全てここに集まったことになります!」

森崎「ええ~~!」と行進するリーダー

河野「わかりやすくワクワクしている!」

まずは先ほどお世話になった
阪農場の「一魂」から!
唯一、酒米を使った‘どぶろく’です。

■どぶろく一魂プレミアム■
 ・酒造好適米・彗星使用(65%精米)
 ・アルコール13度

「かんぱ~い」

キョウカズさん「ヨーグルトみたい」

森崎
余韻がたまらない。アタックが…
 酸が強いかんじですね!」

と、ここで
ありことに気がついたリーダー。

森崎
「えっ!?この調子で
 5杯飲むんですか?

河野大爆笑!

さあ次行って見よう~

■どぶろく まい姫 甘口■(女性の杜氏)
・ほしのゆめ使用、アルコール4~6度

河野「甘い!」
キョウカズさん「優しい感じですね!」




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