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2013年01月19日(土) |  ダメって分かっているけど止められない…

藤尾「ちゃんと晩ご飯、食べてる?」

マサキ「食べてます!」

藤尾
「僕ちょっと聞いてることあるんです!
 マサキは学校から帰ったらある物を
 お腹いっぱい飲んじゃうんでしょ?

マサキ
「ある物をお腹いっぱい…コーラ!

藤尾
「炭酸飲料を好きなだけ飲んじゃうんでしょ?
 それでお腹いっぱいになっちゃって
 晩ご飯が食べられない時もあるって聞いたよ」

マサキ「…あります…」
藤尾「あるんじゃない!」

さらに食べ方にも癖があるらしく…
由加子さん(マサキちゃんのお母さん)
「普通はご飯茶碗を持って
 おかず食べてご飯食べて…
 でも違うんですよ。
 まず好きなおかずをガーッと食べて
 次に好きなおかずを食べて、
 お米は最後!お米もおかずの一種…」

するとマサキちゃんつかさず反撃!

マサキ
「だってお米に何も味がついてない

由加子さん「はっ??」

マサキ
「納豆とかかかっていれば食べられるのに~!」

 

藤尾
「おじさんの感覚だとおかずを食べてると
 白いご飯が当たり前に欲しくなる…
 “とんかつ”だけ食べ続けられる? 」

マサキ「うん」

すると由加子さん
「それが一枚は食べられない!

藤尾
「そうなんだ…一品だけを食べ続けてしまうし
 それすら残してしまう…少食なんですね

早食いに少食など…
あぐりっこの食生活に
いろいろ問題が見えてきました。

そこで大事な食生活を見直して
家族みんなで健康になろう~
「食生活改善大作戦」!

佐々木
「さて食生活と生活習慣を
 チェックしてもらうため
 専門の先生をお呼びしています」

みなさんご存知の天使大学・荒川義人先生。
食を通じて北海道を元気にすることが
ライフワークです。

そして札幌市中央区うめつ小児科の
岡村暁子医師。小児肥満についても
お詳しい先生です。

ではここで突然ですが
あぐりっこにあるVTRを
見ていただきます…
森崎「シッカリとご覧ください!どうぞ!」

さて映し出された映像は…なんと
それぞれのあぐりっこの様子!

ちららはヒロト君のおうちでの夕食の様子。
食生活をチェックするため
ヒロトには内緒で撮影しました。

この日の献立はご飯・豚汁・ほっけの塩焼き、
白菜のおひたし、かぼちゃ煮。

バランスよく食べていますが、
ヒロト君、食事を初めてから
箸と口が休むことなくず~っと
動いていています! 噛む回数も少ない!

食事の途中お母さんに
「落ち着いて食べなさい…」
注意される様子も映し出されています。

食べ終わるまでの時間は16分!
完食しました~!

続いてマサキちゃんの様子。
もちろん本人には内緒で撮影!
この日の献立はご飯、みそ汁、
焼きうどん、卵焼きです。

マサキ「肉うまいっ!」

好物のお肉をお父さんからもらい、
焼きうどんを食べ終わると…
食べるペースに変化が!

まず「はし」が進まなくなります…

ついには「はし」を置いて
おしゃべり
が始まります…

お父さん
「しゃべるの真剣で手が止まってる」

なんとか味噌汁を飲み終えて食事終了!
食べ終えるまで23分でした。


2013年01月19日(土) |  早食い少食はなぜダメなの?

普段の食事をみせてもらうため
隠しカメラを設置させてもらいました。
森崎「お母さん全面協力!」
マサキ「全然気がつかなかった~」

ではVTRを見て-
森崎「ご飯はだいたい残すのかな?」

マサキ「はい…」

藤尾
「今日お宅を伺いましたけど
 最初に好きなものを食べて始めて
 それだけでお腹いっぱいになっちゃって
 結局は一品喰いになってしまう」

森崎
「最初は好きな物を食べるから
 テンション高かったよね!
 好きな物、食べつくして無くなったら
 テンションが下がったよね」

藤尾
「みそ汁を飲むときのテンションが
 異常に低かったよね」

森崎
「ヒロトもいつもあのような感じですか」

真紀さん
もくもくと食べ続けて一番最初に
 食べ終わっちゃう…感じです」

二人の特徴、ヒロトくんは「早食い」
マサキちゃんは
「好きなものから食べてしまうこと」と、
そもそも「食べる量が少ない」事。

では荒川先生に「早食い」の問題点について
聞いて見てみよう!

荒川先生
「“消化に良くない!”。
 いっぺんに食べちゃうと
 しっかり噛まないうちにお腹にいって、
 きちんと消化・吸収されないで
 素通りしてしまう可能性があります。
 なので時間をかけて
 “ゆっくり食べる”ことが大事です」
 
佐々木
「私から見るとリーダーと藤尾君も
 早食いの所がある感じします!」

続いては岡村先生の解説!
岡村先生
「“肥満の原因になる”。
 早食いのお子さんはけっこう
 量を食べられる子が多いんです。
 よく噛んだりしていると脳に
 『もう満腹ですよ』と刺激が行きます。
 しかしよく噛まないと『満腹サイン』が
 脳に届く前に次の物をおかわりしちゃう。
岡村先生
「そうすると知らない間に
 量を少しずつ少しずつ多く食べて…
 気付くとぽっちゃりになっている…
 という事が多いかもしれないですね」

偏食・少食の問題点というとやはり
「成長に必要な栄養がバランスよく取れない」
という事!

森崎
「ご飯であまり量を食べられないって子は
 その前におやつを食べてるでしょって
 場合もありますよね?マサキはどう?」

マサキ
「炭酸飲料を飲むの…
 多いときで4~5杯!

一同「ええ~

佐々木
「それだけでお腹いっぱいに
 なっちゃうんじゃない?」

マサキ「5杯飲んだらパンパン!」

荒川先生
「甘い物はエネルギーがいっぱいありますから
 取りすぎると体に溜まっていきますよね。
 肥満とかになる可能性がありますね」

森崎
「いきなりゼロにしろとは言わないけど
 2杯!

マサキ「え~3杯!

森崎「

マサキ「3!」

藤尾「お母さんも言ってくださいよ!」

それでは目からウロコの
「偏食・少食の解決法」を教えていただこう!

荒川先生
「“お腹がすくようにする”!
 そのためにはおやつも甘い物も
 食べ過ぎないようにとか運動が大事!
 ゲームばっかりしないでたくさん運動すると
 自然にごはんの時間になると
 お腹がすいてくると思うんですよ。
 そういう生活をしたいなと思います」

しかしもともと食が細い子供は一日三食では
必要な栄養が取れないこともあります。

荒川先生
「3回の食事でとれない物を
 おやつでフォローすることで量的にも
 カバーできると思います」

森崎「おやつは食事の補助という考えですね」

荒川先生
「果物や野菜を形ある状態で食べると
 シッカリ噛むということで出てきますので
 簡単にジュースなどに置き換えないように
 してほしいなと思いますね」


2013年01月19日(土) |  家族で楽しく改善していこう!

続いては『早食い』の解決法。
藤尾君がその解決方法を
ジェスチャーで表現。さてその方法とは…

マサキ「ゆっくり噛んで食べる!」
ヒロト
食べて(はし)置いて、噛んで、食べる。
 次々と行けないように(はしを)置く!」

岡村先生
「次々食べてあっという間に
 終わってしまうのが
 早食いの人のクセです。
 なので一回ハシを置いて
 “噛むこと”を意識すると、
 かなり変わるとも言われています。
 数日でも1週間でもお母さんと一緒に
 頑張ってみると違うと思います!」

佐々木
「早食いが気になるヒロト君はどう?」

ヒロト
「家でもやってみようと思いました」

森崎
「こういった食への取り組み方って
 わかっていても
 出来ないことが多いですよね」
 
岡村先生
「習慣になっていて各家庭の
 “当たり前”になっているので、
 お子さんだけじゃなくて家族みんなでやると
 お子さんも入ってきやすいので、
 みんなで考えて、
 楽しい食事にしてもらいたい
 というのが私の希望ですね」

おいしい食材の宝庫・北海道。

地元で採れた食材を積極的にとることで
自然と食生活のバランスが取れていくんです。

そんな生活のことを荒川先生は
『北海道型食生活』と言っています。
 『日本型食生活』という、
 米を主食に魚・肉・野菜・豆類などを
 組み合わせて食べる、
 バランスの取れた食生活が
 世界中から注目を集めているんですね
 北海道の場合は『日本型食生活』の素材が
 全部地元北海道でまかなえる。
 近くでとれたものを食べることで
 “環境に優しい”食生活を送ることが
 出来ますよね」

森崎
「目の前の地元の収穫物を楽しむ!
 ということがあれば
 色んな事が改善できるんじゃないか…
 とも思っています!」

では美味しい北海道をいただきましょう!

今回は管理栄養士の資格を持つ
料理研究家・東海林明子先生と
荒川先生がタッグを組んで
美味しいメニューを作っていただきました。

東海林先生
「海のものもお肉も入っているし
 まさに北海道パエリアかなっ!」

ポイントは大きく切った具材。
よく噛んで食べられるように
工夫しているんです!

※詳しい内容はレシピコーナーをご覧ください。

 

さて今日一日お勉強した感想は?

ヒロト
「栄養とか北海道の食卓とかがわかって
 しかも最後にこんな豪華なものを
 食べられたので、すごく意義があった!」

真紀さん(ヒロト君のお母さん)
「早食いのことはすごく
 困っていたんですけど
 なかなか解決策がなかったので
 ハシを置くという簡単なことだけど
 試してみる価値はあるなあと
 思ったんですけど…
 やっぱりこう美味しいものだと
 ついつい…(笑)」

由加子さん(マサキのお母さん)
「自分の方がヒドいかなって…
 直さなきゃな~みたいな…」

マサキ
「パパにも言って炭酸飲料を2リットルを
 3本買うのを1本に!」

森崎「じゃあ学校から帰ってきたら?」

マサキ「3杯!」

と言っていたマサキちゃんですが、
収録後に大きな変化が!

マサキちゃんのお父さんが撮影した
VTRを見てみると…

お父さん「今日炭酸とか飲んだ?」

マサキ
飲んでない!一週間に1回飲んでるか
 飲んでないかぐらい!」

しかもご飯をよく食べるよう
なったんだって~~!

さらに、ヒロトくんは…

ヒロト君ののお母さんが撮影した
VTRを見てみると…

お~よく噛んでる!噛んでる!

お母さん
「あぐりに言われたことは
 一応気をつけているね。
 でもさあ~お茶碗持ってないよ! 」

家族全員で食生活を見直して
健康な体を作ろうね!


2013年01月12日(土) |  ♯225 北海道産ナチュラルチーズの魅力を発信編

突然ですが問題です!
最も多いのはオーストラリアからで9万トン。
次がニュージーランドからで5万5千トン。
そして3番目がアメリカからで2万トン。
コレは日本が輸入している
とある加工食品の原産国と輸入量。

何だかわかりますか~~?

一般の方の声
「小麦粉?」「牛肉」「ジンギスカン?」
「(答えを聞いて…)
 道産のは少ないんですね…ふーん」

こちらは日本人一人当たりの年間消費量。
ヨーロッパ諸国では、
日本の10倍以上も食べられているんです!

さて何の加工品だかわかりましたか?

最後のヒントは天使大学看護栄養学部の
荒川義人教授からです。
「カルシウムが豊富で吸収性がいいので
 特に成長期の丈夫な骨を作っていく子供達、
 骨粗しょう症の心配がある
 ご高齢の方にとっても良い食材ですね!」

国産品の原料は主に北海道産の牛乳ですが、
その国産品は消費量全体のわずか
2割程度しかありません。

北海道民であれば
誰もがこの現状に目を疑う食品、
それは…チーズなんです!

ということで今回のあぐり王国は
北海道産のチーズに注目!
富良野市
で取り組むチーズ作りと
その魅力に迫ります!

佐々木
「富良野市にやってきました~~!
 みなさん…チョット
 笑顔が硬いようですけど」

森崎「寒いねっ!寒いっ

藤尾「気温、低すぎませんか?」

森崎「今年の冬は厳しいぞお~これは~」

さて今回参加してくれたあぐりっこです。
初参加の小学4年生カズサ君、
同じく小学4年生のカオリちゃん。
小学5年生のフウガ君と
同じく小学5年生のミサキちゃん。
以上の4名です!

森崎
「さてみんなはチーズ好きですか?」

あぐりっこ「好きです!」

森崎「じゃあどんなチーズを知ってるかな?」

カオリ「ブルーチーズ!」
ミサキ「モッツァレラチーズ!」

藤尾
「最近の小学生はチーズに詳しいですね」

佐々木
「チーズは大きく2つに分類できます。
 ナチュラルチーズプロセスチーズです。
 ナチュラルチーズはミルクから作られ
 チーズを作る菌が生きたまま入ってます。
 プロセスチーズはナチュラルチーズを
 加工してできたチーズで保存性に優れ、
 長持ちするチーズなんですね!」

藤尾
「僕が子供のときはナチュラルチーズって
 知らなかったですよ~」

さて今回はこのチーズの中でも
ナチュラルチーズについて勉強していきます。

ということで一行は
そのナチュラルチーズを製造する
富良野市郊外にあるチーズ工房へ。

森崎「立派な建物だね~」
藤尾「オシャレですね~」

■訪問先■
富良野チーズ工房
住所:富良野市中五区
※工場見学・チーズ作り体験も出来ますよ。

お話を伺うのは富良野チーズ工房の
チーズ職人の小林裕之さん。
早速チーズのイロハを
教えてもらいましょう。

2013年01月12日(土) |  チーズの分類方法とは?

小林さん
「平成5年に建てた富良野チーズ工房!
 日本で唯一ここでしか
 作っていないチーズや珍しいチーズを
 全部で6種類、製造しています」

藤尾「日本で唯一って言いました?」

森崎
「大好きです唯一って言葉!
 唯一って聞いたら
 食べずにはいられません!」

一行がまず案内されたのは、
工房の2階にある「乳製品伝承室」。
ここではチーズに関わる情報や
歴史資料などが数多く展示されています。

佐々木
「世界のチーズパッケージと題して
 色んなチーズが展示されています」

藤尾「パッケージ見てるだけでも楽しい」

小林さん
「ヨーロッパ中心の物を展示してますが、
 モンゴルやインドでも
 たくさん食べられています。
 日本人ですと“そのまま食べる”か
 “ピザにのせて焼く”ぐらいですが
 ヨーロッパでは調味料代わりだったり
 デザートとして食べたりして
 消費量が多いと思います」 

森崎
「またチーズって種類がスゴイですもんね…」

小林さん
「だいたい1000~2000種類あると
 言われています。フランスだけでも
 400種類あるとも言われています。
 ただチーズも名前で分けると
 数千種類になるんですが、
 硬さの分類だとグッと減ります…」

藤尾「硬さ?硬さで種類分かれるの?」

小林さん
「分類の種類も色々あるんですが
 硬さが一番分かりやすいです」

ここでチーズの硬さによって
細かく分類した種類の違いを教えて頂きました。

ナチュラルチーズは4種類に分類されます。
【軟質チーズ】
 カッテージ・クリーム・カマンベールなど
【半硬質チーズ】
 ブリックチーズ・ブルーチーズなど
【硬質チーズ】
 エメンタール・コーダ・チェダーなど
【超硬質チーズ】
 パルメザン・ロマノなど

この4つの種類は何が違うかというと…
小林さん
「水分の量が違います!」

小林さん
「水分の多い物のほうが熟成期間も短く
 すぐ食べられますが、日持ちしない!
 逆に水分を徹底的に排除して作る
 超硬質チーズになると日持ちするので
 5年ぐらい普通にもちます

森崎
「5年!5年も待ったらこの子たち
 高校生になっちゃいますよ!」

小林さん
「今買って高校行ったら食べるって、
 できますよ!」

じゃ~ん もんすけです!
世界におよそ1000種類以上もあると
言われる種類豊富なチーズ!
国産チーズに使用される
生乳の98%
酪農王国北海道産!

だけど…

その消費量をナチュラルチーズで換算すると
80%が輸入品なんだよね…

グラフの2008年で消費量が
急激に下がっているんだけど、
これは最大の輸入先オーストラリアの
干ばつの影響で、日本への輸出量が減って
国内の消費量も落ち込んでしまったんです。

最近は日本国内でもチーズの生産が
盛んになってきて、
道内でも富良野チーズ工房を含めた
110以上の工場や工房で
チーズの製造が積極的に行われています。

酪農王国北海道の美味しいチーズ! 

もっともっと食べたいよね~

しっかりチーズのお勉強をしたところで
こんどは製造室でのチーズ作りを見学です。

みんなの目の前には
大きな牛乳のプールのようなものがあります…
一体コレは何かな~?


2013年01月12日(土) |  チーズ作りを見学しよう♪

さてこの真っ白いプールですが…

森崎「プルンプルンじゃないの?!」
カズサ「においが違う」
フウガ「牛乳の匂いだ」

小林さん
「軟質系チーズ“メゾン・ドゥ・ピエール”。
 牛乳に乳酸菌と酵素を入れて
 固めている状態です」

小林さん
「富良野の牧場から
 タンクローリーで集められた牛乳が、
 低温殺菌65度30分
 牛乳の成分が変質しないように殺菌、
 それをすみやかに冷やします。
 その牛乳に乳酸菌と酵素を添加して
 固まるまで保温します」

乳酸菌と酵素で牛乳をしっかり固めたら、
続いての工程へ-

細い針金のようなものがついた
鉄の網を持った職人さんが登場!

すると固まった牛乳に静か沈め
ゆっくりと動かしていきます。

藤尾「うわ~楽しそう!」
森崎「細かくカットしているって事?」

小林さん
「縦横それぞれ細かくカットしていきます。
 この白い部分は牛乳を固めた“カード”
 黄色い部分(水分)が“ホエー”です」

固まったばかりのチーズの赤ちゃん
“カード”を試食してみると…

森崎「んっ!何だろう~甘いっ

フウガ「美味しい、甘いっ」
カズサ「バターのプリンみたい!」

藤尾
「甘みが凝縮された感じですね」

小林さん
「牛乳本来の甘みがギュっと凝縮してます!」

さてこの工程は実は大変重要なんです。
小林さん
水分の抜く度合い切る大きさ
 加える温度だったりで
 ソフトタイプ・ハードタイプが決まります

森崎
「ここで決まるんだ!
 ここからドンドン色んな分類が始まるんだ」

このあとホエーを全て排出したあと、
一晩かけてさらにホエーを特殊な機械で
しっかり抜きます。
そして熟成室へと運ばれます。

では熟成室を覗いてみましょう。

カズサ「すごい!チーズの匂いがする」
フウガ「カビの匂いする」
藤尾「酸っぱい匂いするね」

小林さん
「これは先週作ったチーズを種カビを付けて
 熟成庫で1週間、冷蔵庫で3週間で
 合計1ヵ月熟成します」
 
藤尾
「製品で買うとパッケージされてるので
 周りのカビがペタッとなってますけど、
 本当にカビなんですね!」

小林さん
「そうです!フワフワ…
 毛足の長いモコモコになってますよね」

熟成を終えたチーズは
包装をして一つずつ品質をチェック。
最後にオリジナルの
パッケージに詰めて完成です。
ここで富良野チーズ工房で製造するチーズを、
軟質・半硬質・硬質の分類で食べ比べ!

まずは製造見学をした軟質タイプの
メゾン・ドゥ・ピエールから-

森崎「癖がなく食べやすい」

フウガ
「口に残らない。あっさりしている!」


2013年01月12日(土) |  手作りチーズにチャレンジ!

お次も軟質チーズ“セピア”。

小林さん
イカスミを練りこんだ
 カマンベールタイプのチーズです」

さてお味は…
森崎「うん芳醇!!」
藤尾「美味しい!」

小林さん
「料理にもお酒のツマミにも合います。
 ワインや日本酒だったり…」

佐々木「続いては“ホワイト”

小林さん
「熟成2ヶ月の半硬質チーズです」

藤尾
「噛めば噛むほど香りが出てきますね」

小林さん
「このまま食べても美味しいですし
 熱をかけると伸びるので
 ピザとかの料理に最適かと…」

佐々木「次は“ワインチェダー”」 

小林さん
「富良野産の赤ワインを練りこんだチーズ。
 食べても酔っ払わないですよ。
 硬質タイプのチーズです」

藤尾
「チーズの発酵の酸味プラス
 ワインのちょっと違う酸味!」

佐々木
「日本で唯一作っているチーズがある!と
 言っていましたが、この中にありますか?」

小林さん
「こちらのワインチェダーです。
 富良野を表す逸品です」

料理にも使えて色々な食べ方が楽しめるチーズ。
その栄養価を聞いてみました。

天使大学看護栄養学部 荒川義人教授
「チーズは栄養の成分をギュッと
 濃縮したものなのです。
 牛乳に特徴的なタンパク質や脂質が
 豊富に含まれています。
 それから吸収性のいいカルシウムも
 たくさん含まれていますし、
 牛乳だと乳糖(乳に含まれる糖質)が苦手で
 下痢を起こしたりする人がいます。
 ‘乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)’
 と言いますが、乳糖もチーズでは分解されて
 少なくなっているので、そういう方にとって
 牛乳の成分を取り入れる有効な食材です」

北海道産の美味しい牛乳で作る、
栄養がぎっしり詰まったチーズ!
みんなも沢山食べて健康な毎日を送ろうね~

ここからは富良野チーズ工房の
土田喜代美さんに教えて頂きながら、
超簡単!「マスカルポーネ」作りに挑戦です。

《使用する材料》
牛乳360ml、生クリーム120g、乳酸2ml

※電気ポットを使用します
※乳酸は薬局で購入可能です。

《作り方》
①生クリームを電気ポットに入れる
②牛乳も電気ポットに入れる
③電源を入れる
④少し湯気が出てくる98度位になるまで
 ゆっくりかき混ぜる。
⑤今度は30回程度、強くかき混ぜたあと、
 乳酸を加えてさらに20回かき混ぜます。

カオリ
「さっきの牛乳の匂いとは変わってきた」

土田さん
「ミルクの良い匂いかな?」

藤尾「ホントだ!香りの良いホットミルク」

⑥8分間じっくり生地を落ち着かせる。
⑦2~3回軽くかき混ぜたら布でこす。
《ポイント》
 この時手でしぼらずにザルへ軽く
 叩きつけるように水分を抜く!
⑧最後にボウルの中でチーズが
 滑らかになるまで練り上げたら完成!

出来立てのマスカルポーネをいただきます!

フウガ
「なめらかだけど、もっちりしている!」

森崎「豆腐!」
藤尾「美味しい~!」

さてこのマスカルポーネは
お料理にも使えるのですが
どんな料理に変身するのでしょうか…?


2013年01月12日(土) |  チーズが和風料理にピッタリ!

佐々木「どんな料理に使えますか?」

土田さん
「そうですね!
普段食べる“おじや”とか!」

……おじや?

森崎
「ハッ???」

チーズがおじや??固まるあぐり一行。

土田さん
「和風の物に洋風の物を入れてみようかと!」

 

土田さん
「マスカルポーネチーズを使った
 《マスカル雑炊》です」

森崎
「今回のあぐり王国の料理は
 “未知”すぎます!」
 
マスカル雑炊に使用する材料は、
マスカルポーネチーズとご飯、
そして卵とみそ汁だけ。
残りものの冷やご飯やみそ汁でも大丈夫!

マスカル雑炊の作り方は
レシピコーナーをご覧下さいね。

では早速いただきま~す!

カズサ
「チーズが溶けたようにすごく美味しい!」

ミサキ
「雑炊とチーズって合わないと思ってたけど
 すごい合っていて美味しい!」

リーダーもまず一口。

あれれ…見る見るうちに表情が変わります。
すると-

森崎
「ツッチー!
(グッドジョブ!と右指を差し出して…)
 最高においしいよ!

藤尾
「マスカルポーネが
 和食感をもっと引き出してますね」

佐々木
「本当にお味噌汁との相性バッチリ!」

※この他にもう逸品ご用意いただきました。
 詳しくはレシピコーナーへ!

さて今日1日チーズをお勉強してきて
みんなはどう思ったかな??

カオリ
「チーズがこんなに幅広く料理に
 使われているなんて知らなかったし
 こんなに美味しい料理ができるのも
 ビックリした」

フウガ
「僕はもともとチーズが好きで
 今日はどんな見学をするのかと思っていたら
 色んな経験をして特にビックリしたのが
 おじやにチーズが合うなんて
 一番ビックリしました!」

森崎
「ビックリしたね。
 テレビご覧になっている方も
 多分驚かれていると思うんだけど
 正直な感想を言ったつもりです…
 マスカル雑炊、おかわり欲しい人?」

「は~~~い!」

全員ピシッと手が上がりました。

そのままでもお料理でも美味しいチーズ!
毎日の食卓に取り入れたいですね。

番組で紹介した「富良野チーズ工房」のほか、
道内のチーズ工房や乳製品メーカーが参加する
「ミルク&ナチュラルチーズフェア2013」が
札幌と帯広で開催されます。
札幌会場には60社以上の工房やメーカー、
帯広会場にも50社以上が参加予定。
北海道産のナチュラルチーズが
一堂に集まるこの機会に
あなた好みの美味しいチーズを
探してみてはいかがでしょうか!


2013年01月05日(土) |  ♯224 日本の農業担い手を育てる 農業高校編

明けましておめでとうございます。
今年もあぐり王国を宜しくお願いいたします。

さて新年一回目の放送。
あぐり一行はある場所にお邪魔しています。
ここはどこでしょう~か?

仲良く食事をしたり…
お風呂に入ったり…
そして相部屋で就寝…
悩みを語りあったり…

なんだか青春の香りがするこちら!
今回あぐり一行がお邪魔しているのは…

ヒントはマンガ??

森崎「この本、面白いね!」

佐々木
「マンガに夢中になってる場合じゃないですよ!
 新年あけているんですよ!」

リーダーたちが夢中になっているのは
農業高校をテーマにしたマンガ。

佐々木
「いま農業高校はマンガになって
 ヒットするぐらい熱いんです!
 ということで…
 新年一回目は農業高校に来ました!」

ということであぐり一行が
今回お邪魔してるのは…

日本の農業を背負って立つ…
未来の農業人を育てる
北海道帯広農業高校!

一体どんな高校なんでしょうか?

まずはあぐりっこのご紹介。

将来の夢は酪農家!小6ましろちゃんと、
本物の牛はまだ見たことがないという、
小6ももかちゃんです。

あぐりっこも興味津々の帯広農業高校。
なんと校訓に意外な言葉が…

酪農科学科2年 紺野 珠希さん
「わが校の校訓が
 礼儀・協同・勤労になります」

森崎
「礼儀・協同、ここまでは判りますよ。
 最後になんて言った?」

紺野さん「勤労です!」

森崎「高校生だよね!?」

紺野
「ここは農業高校なので牛や豚の世話
 食品加工などで加工した食品を販売する…
 などなど、たくさんの勤労があります!」

専門的な技術や知識を身につけることが
出来るこちらの学校。
6つの学科で実践的な授業が行われています。

《酪農科学科》
牛などの飼育について知識を深める

《農業科学科》
様々な研究栽培を行っている

《食品科学科》
農畜産物を中心とする食品加工について学ぶ

《農業土木工学科》
測量や土木について学び地域の中学校へ出向き
普段の研究を発表することもあります。

《森林科学科》
森林保護や利用方法を学ぶ

《農業科(定時制)》
農業についてより詳しく学ぶ

さらに卒業後も農業や「食の道」に
進む生徒が多く
進学率や就職内定率も高いのです。

そんな帯広農業高校で特徴的なのが…

紺野さん
酪農科学科と農業科学科の1年生
 寮生活が義務付けられているんです」

森崎「義務なの?」

紺野さん
「ハイ!必ず入る事になっています。
 家が近くて1分で着こうが
 必ず寮に入ることになっています」

そうなんです!
農業者としての自覚
責任を身に着けるため
一年間の寮生活
が義務づけられている
酪農科学科と農業科学科の一年生!

しかも彼らには大切な役割が
与えられているんです。


2013年01月05日(土) |  学び舎のスケールが違う!

とある日の朝5:45。

早朝、まだ暗い中、
着替えた彼らが向かうのは…

なんと「牛舎」!!。
一年生は学校で飼育している動物の世話
栽培している作物の管理をしています。
当番の生徒は朝の実習をしてから
登校するのです。
帯広農業高校では寮生活を通した
農業教育を行っているのです。

森崎
「やっぱり農家の子どもが多いの?」

紺野さん
「私のクラス(酪農科学科)は
 40人中30人ほどが酪農や農業関係で
 隣の農業科だと40人中39人!」

佐々木
「さすが…ほぼ全員ですね!」

さてここで農業高校のビックリが!

佐々木
「これは帯広農業高校の全体図です。
 こちらの敷地面積ですが…
 1097451㎡!!
 札幌ドームで表現すると…
 およそ20個分です!」

藤尾「わお~デカーイ!」

紺野
「今は第二牛舎前なんでココですね」

森崎
「端だな~じゃあ近い所から見よう!」

ということで、まずは牛舎へ!
牛が自由に歩き回れる
「フリーストール牛舎」には
60頭も牛が飼育されています。
ここで実習中なのが酪農科学科の1年生。
どんなことをしているのかな?
酪農科学科主任 織井恒先生
「牛の胃液の中には
 いっぱい微生物がいます。
 その微生物を採取して、
 実験室で顕微鏡で観察する授業です」
 
森崎「はあ~興味深いですね
藤尾「専門的ですね」

北海道農業を担うであろう卵たち。
中には道外から来ている生徒もいるんです。

酪農科学科1年 森瑞貴くん(栃木県出身)
「実家が酪農家で専門的な知識を
 北海道で学ぼうと思って…
 親に進められて一度見学にも来て、
 最終的には自分で決めました!」

森崎「見学にきた時にどう思いましたか?」

森くん
「栃木の農業高校と違って 
 牛もたくさんいるし設備も整っていて
 『いいなあ』と思いました」

酪農科学科1年 松尾 汐さん
(埼玉県出身・実家は農家ではありません)
「とっても広くて星がめっちゃキレイ
 空気も美味しいです!」
では実際の授業を見せてもらおう!



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