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2012年12月01日(土) |  健康に繋がる足元ケア…そして美味しい牛乳へ

片山さんからみんなにプレゼント。
それは削られた“ひづめ”!

あやか「硬~い!木の板みたい」

リーダーも触ってみます。
森崎
「うわ~木の薄い板みたいな感触あるよ」

牛の‘ひづめ’をケアする削蹄は
実は食卓に上がるミルクに
関係の深い仕事なんです!

ではプロの片山さんに色々聞いてみよう!
【牛の‘ひづめ’は
 どのぐらいのペースで切るの?】

片山さん
「1年に2~3回。牛舎に出向いて削ていします」

牛の蹄はひと月に約5mm
伸びると言われています。
つまり1回の削蹄でおよそ2~4センチ
削ってるのです。
ちなみに人間の手の爪は
ひと月に2ミリ伸びると言われています。
牛の方が2倍も伸びているんです。

二つ目のギモン
【そもそも伸びっぱなしじゃだめなの?】

片山さん
「例えばケガをしたり
 “ひづめ”の病気にもなったりするんです」

ひづめが伸び過ぎると歩きにくくなったり、
ひづめの病気にかかりやすくなります。
病気がひどくなると
牛は痛くて立っていられません!
ひづめを削るという事は
病気の早期発見にも繋がるのです。
さらに伸びっぱなしだと…

片山さん
「牛乳の量が少なくなってしまうんです」

森崎「ツメの長さで?」
片山さん「ツメの長さでです!」

とても小さな面積で体重を支えている牛。
‘ひづめ’が病気になったり、
しっかり立っていられない事は
大きなストレスになります。

牛はストレスにとっても弱い生き物なので
ミルクの出が悪くなってしまう
原因の一つになるのです。

そこで酪農家は牛舎内を清潔に保つなどの
工夫をしています。
お邪魔した神田さんの牛舎は心地が良いらしく、
満足げに座っている牛がたくさん!

美味しいミルクのため、酪農家と削蹄師は
タッグを組み、日々気を配っているのです。

藤尾
牛のツメと美味しい牛乳が関係しているって
 ここに接点があったのが意外でした」

森崎
全ては牛の健康からってことだよね!」

ではお次は
《削蹄につかう道具を見せてもらおう》

※並んでいるのはハンマーやナタ、ヤスリ。
下段の右から2番目のニッパーのようなものは
「せんかん」という道具です。
 
色々不思議な道具がありますが…

森崎
「これは何の道具ですか??」

塩ビニール管を半分に切ってヒモが付いている
この道具の正体は??

片山さん
「踏まれても大丈夫なように手作りしました」

これは足を保護する手作りプロテクターでした。

藤尾
「体を張った仕事っすね~~!」

道具の説明をしてくれた武田守さん。
実はスゴイ人なんです!

片山さん
「全国牛の削ていの競技大会で
 最優秀賞に輝きました!」

牛にあった削蹄が出来ているか?
削蹄に関する知識や技術を競う大会。
「全国牛削蹄競技大会」で
武田さんは二度も全国ナンバー1に
なっているんです!

2012年12月01日(土) |  藤尾君が挑戦!しかし…足が上がらない!
改めて専門的な道具を見てみましょう。
森崎
「これは“鎌(カマ)”ですね!
 鋭利ですね~~」
武田さん
「刃物が切れないと
 仕事ができないので、
 常に手入れだけはしてます!

森崎
「これは“前掛け”ですね」

武田さん
「刃物を使うので
 刃物から保護するために使います」

さて道具に触れてみた感想は?

ミク「小さくて軽いと思ったら意外と重たい!」

カイトが持っているのは“ヤスリ”!

森崎「ヤスリも粗いよ~!」

カイト「すごい重い!」

ここでリーダーから武田さんに質問が…

森崎「足持つだけでも難しいですか?」

武田さん「難しいですね!最初は難しい」

森崎
「僕らができるような事じゃ無いですか?」

武田さん
「…そうですね!やってみますか?
 牛の足持ち??」

ということで…
もちろん藤尾君がチャレンジすることに!

さてここからは藤尾君の奮闘ぶりを
ダイジェストでお伝えします。

①その後も力いっぱい牛の足を
 持ち上げようとする藤尾君
②「それじゃ~だめだよ!」と
 片山さんにコツを教えてもらい
③チャレンジすること数回。

すると…
森崎「動いた動いた!うお~」
前足が上がってきました。

森崎「上がった!上がった!」

一瞬足が上がりましたが、
スルッ抜けてしまいました。やった~~!

額に汗がにじむ藤尾君。

足上げにチャレンジした感想は?

藤尾
「いや~難しい!ちょっと足をずらしてあげると
 牛さんも曲げてくれるんですよ。
 その感覚はわかるけど…牛さんの
 『お前に委ねようか…』ってとこまでには
 行っていないですね!」

森崎
「いあ~それでツメを
 切らせてもらうなんて…
 大変なんだね~
 やっぱり1人前になるのには
 4~5年かかるって
 言われるのが、わかるよね」

佐々木「スゴイですね~」

じゃ~ん、もんすけです!
藤尾君おつかれさま~
熟練の技が必要な牛の削蹄。
もともとは馬のひずめに
‘蹄鉄(ていてつ)’をつける
‘装てい(そうてい)’から始まったもの。
昔は畑をおこしは馬や牛もやっていました。
そこでひずめをケアする必要が出てきて
今までは乳牛だけでなく、
肉牛にも行われているんだって。
北海道牛削蹄師会 阿部優会長
「北海道牛削蹄師会は
 今年で20周年を迎えまして
 現在の会員数が160名です。
 基本的なところを忠実に守っていかなければ
 いけない技術です。
 我流に走ることが牛にとって良ければいいが
 牛や(酪農家に)迷惑がかかることもあるので
 我々の先輩達からご指導を受けてやってます」
 
へ~日々切磋琢磨しているだね!
ところであぐり一行は??

2012年12月01日(土) |  プロの技と牛への愛情が美味しいミルクを守る!

あぐり一行は子牛の牛舎にいました。
かわいらしい子牛にウットリのあぐりっこ。
実はこの子牛たちは神田さんの息子さん達が
お世話をしているです。早速お話を伺ってみました。

神田修輔くん(中2)
「エサやりをしてます。
 牛(の身長)が伸びていると時は
 タンパク質をあげたり、
 太っている時は濃厚飼料を減らしたり…」

修輔君が子牛の世話を任されたのは
小学校6年生の冬。
それから毎日、学校と子牛の世話を
両立しているんです。
今は部活が終わり家に着いたら、
早速着替え子牛の牛舎へ。
エサをあげたり牛舎内を掃除したり、
牛の観察をします。
この中にはコンテストに出場する牛もいるので
エサの管理は重要なのです。

さらにご両親の搾乳を手伝っています。
神田ファームでは家族みんなで
牛の世話をしているんです。

とここであぐりっこが-
牛に触りたい…お願いします!」

実は朝からず~っと
牛を触ってみたかったあぐりっこ。

修輔君の牛
「バレルフアームトーカーフエイス」を
ブラッシングさせてもら事に!

ユウト
「気持ち良い!
 洗いたてのカーペットみたいで気持ち良い!」
アヤカ「ふわふわしている」
ミク「あったかい!」

大満足の体験でした!

さて今日一番印象的だったことは何かな?

アヤカ
「牛のツメ切りかな~やっぱり。
 すっごいワイルドだな~って思った」

ミク
「(牛さんが)近くで見たら可愛かった」

カイト
「危ないんじゃないかってぐらい
 太く(ツメを)切っていて、怖かったけど…
 見ていて気持ちよかった!

ユウト
「牛のツメの話でこんなに盛り上がったことが
 なかったから、すごく勉強になったし
 最後の牛も可愛かった!」

さて皆さんにとって削蹄という仕事は…
神田さん
「牛を長く健康に保って
 長生きしてもらうには
 削蹄(さくてい)は重要なのかなって!」

森崎
「削ていで一番気をかけていることは?」

片山さん
「削ていをする牛に対して
 ストレスをあたえないこと!
 そのためにはツメに対しての知識・技術を
 持っていなければ出来ない仕事ですね」

森崎
「片山さんはどんなリーダーですか?」

武田さん
グイグイ引っ張ってくれますよね。
 ついて行きたいと思いますね」

あぐり一同「お~~」

片山さん「照れますね…」

美味しいミルクは健康な牛から。
食卓にあがるミルクは、
プロ達の技と牛への愛情
守られているものなのです。

そんなミルクをたっぷり使った
あっつあつ!ト~ロトロの料理をいただこう!
神田文恵さんとそのお友達のみなさんに
ミルク料理を教えてもらいました。
※詳しい内容はレシピコーナーーへ!

こんにちは週刊あぐりニュースです。
これからの北海道農業の方向性を決める
JA北海道大会が先月、札幌で行われました。

3年に1度開かれるこの大会には、
道内の109すべてのJAから
職員や役員などおよそ2000人が集結し、
これからの3年間で、
JAが目指すべきビジョンなどが決められました。

飛田稔章(とびたとしあき)
JA北海道中央会会長はあいさつの中で、
『安全で安心な農畜産物を生産し、
安定的に供給するという使命を果たすため
「農業生産の担い手の確保と育成」に
取り組むとともに、
地域の一員としてJAが地域における
ライフラインの一翼を担って
豊かな地域社会の実現を目指していく
という方針を説明しました。

大会では「持続可能な北海道農業の実現」と
「次代を担う協同の実践」に関する
2つの決議案が承認され、
食料自給率の向上や新規就農支援に
これからも取り組んでいくほか、
地域との連携を進め、
消費者や地域住民の満足度の向上を図っていく
ことなどが確認されました。

またTPP環太平洋パートナーシップ協定の
交渉参加問題については、
交渉参加を阻止するための理解促進運動を
続けていくことなどを盛り込んだ
「TPP交渉参加阻止に関する特別決議」が
満場一致で承認されました。

日本の「食の安全安心」を確保して、
北海道が食糧基地であり続けるために、
私たち消費者も北海道農業にもっと関心を持って、
そして応援していきたいですね。
以上、週刊あぐりNEWSでした。


2012年11月24日(土) |  ♯219 協同の精神で取り組む新たな「地域資源」編

さて今回のあぐり王国はなぜか
ホタテの試食からスタート!

森崎「もういいんじゃないか?」

河野「いいと思います」

焼きたてを一口パクリッ♪

森崎・河野「(んぐんぐ)…」

森崎「うまいぞ~!」

河野「ぞ~」

雄たけびをあげる二人

佐々木
「みなさん!今、食べている
 その美味しい美味しいホタテ
 我々が立っているこの牧草地
 深い関係があるんです!」

河野
「牧草地?この広いの全部、牧草地?」

佐々木
「そうなんです!この牧草地の中には
 ホタテの貝殻が含まれた
 《たい肥》が使われているんです!」

河野「この中にすでにホタテの貝殻が…?」

やって来たのは酪農と漁業、
そして林業が盛んな枝幸町。
今回は様々な産業が協力して作る
画期的なたい肥に注目します!

佐々木
「さて我々は枝幸町公共育成牧場に
 やってきました。
 こちらでホタテの貝殻入りの
 《たい肥》が見られるんです」

森崎
「《たい肥》というコトは
 言葉を選ばずに言ってしまいますが…
 牛のふん尿ですね?」

佐々木「そうです!」

するとリーダーと河野君が深呼吸…

森崎
「いやいや…
 普通は深呼吸できるぐらいじゃないですよ」

河野「前、行きましたけどね!」

森崎
「前は呼吸を少なくしましたから!」

※2011年5月7日放送
 (更別村で輪作体系を学ぶ!)

《たい肥》ってどんなニオイなんでしょう。
ではあぐりっこ登場です!

今回はみんな札幌からやって来ました。
アヤリ(小4)、ナツミ(小5)、
コウタ(小6)、タクト(小6)です。

森崎
「みんな、今の話、聞いていたね~
 今日の取材は《たい肥》!
 土に混ぜる肥料です。
 主な成分は牛のうんちとおしっこで~す」

では《たい肥》についての詳しいお話を
宗谷南農業協同組合の寺前孝義さんに
教えて頂きます。

寺前さんについて行った先は
《たい肥》置き場ですが…

河野「全然、ニオイしない!」

森崎
「近づいている感じもしませんが…」

と目の前に現われたのが-

寺前さん
「これが《たい肥》です」

森崎
うそーん!前見たのと量も違うけど…
 牛さんのうんこ・おしっこに見える?」

あぐりっこ「いや~見えない」

森崎「ニオイはどう?」

あぐりっこ
「全然におわない!」

森崎「しないよね~」

さてなぜ臭わないのでしょうか?


2012年11月24日(土) |  たい肥の中に町の連携が見える…
寺前さん
「これは“牛ふん”“ホタテの貝殻”
 “木材のチップ”が入っています。
 臭いもしませんし、触っても大丈夫です」

森崎
「触っても大丈夫?」

寺前さん「触ってください!」

河野
「触って大丈夫ってどんな基準なんですか?」

寺前さん
「ベタベタしません。サラサラしてます」

と言う事で…
本当にサラサラしているのかを確かめる為、
河野が素手で触ってみることに!

河野
「じゃあ行きます!
 (たい肥に手をズボッと入れる)
 あっヒンヤリしている!
 あっホントだ!サラサラしている!」

森崎「へえ~~」

すると河野君、振り返って
河野「ほらっ!」
素手で持ったたい肥をみんなに近づけます。

あぐりっこ「ひゃあ~」
森崎「ちょっと待ってチョットまって!

みんな一斉に後ずさりしていきます。

河野
「なんで寺前さんも嫌がっているんですか!」

さてこの《たい肥》、
河野君いわく、全く臭いがしないそう。
ではあぐりっこも勇気を出して触ってみると-

コウタ「におわない!」

アヤリ
「フンとか入っているような臭いがしない」

タクト
「まさかフンが入っているなんて思わない!」

寺前さん
「この《たい肥》は
 ホタテカルシウムが溶け出して
 カルシウムの多いたい肥なんです。
 カルシウムの少ない途上に散布することで
 おいしい牧草が取れるんです」

河野
「牧草地だけじゃなくて
 畑とかにも使っているんですか?」

寺前さん
「今は実験段階で牧草地にしか
 まいていないんですけど
 将来的には野菜畑とかに
 活用できれば…と思っています」

じゃ~ん、もんすけです!
枝幸町で試験的に作られている
この堆肥。これは町内にある
様々な組織が協力して開発しました。
ここでその堆肥製造の仕組みを詳しく解説!

まずは組織の説明です。
佐々木「農業協同組合とは?」
寺前さん
「組合員ができないことを
 手助けするような組合ですね」

佐々木
漁業協同組合は海の仕事に携わる人たちが
 助け合っていく組織」

寺前さん
森林組合は森の管理などの仕事をする組合」

では先ほどみた《たい肥》ですが…
寺前さん
「農業協同組合からは“家畜のふん尿”、
 漁業協同組合からは“ホタテの貝殻”、
 森林組合からは“木材の木屑・チップ”
 などがそれぞれ出ます。
 それを使って協力し合って出来たのが
 先ほどの《たい肥》なんです」

森崎
「つまりそれぞれの協同組合で
 産業物で無い物を集めて
 《たい肥》を作っている!」

寺前さん
「こういう事で地域の活性化を図っていくという
 ことも重要なことではないかなと思います!」


2012年11月24日(土) |  突然現われた雪山の正体は…?

堆肥の製造方法は、
枝幸町の役場職員の方々によって行われます。

まず細かくしたホタテの貝殻、木材のチップ、
そして家畜の糞尿の順に大きな機械に積み込み!

※ホタテ貝殻は1㎝ほど粉砕。
 木材のチップは大小さまざま。
 大きさを変えることで空気の隙間を作り、
 微生物が酸素を吸って呼吸できるように
 しています。

かき混ぜた後、もう一度、
機械に積み込んでまたかき混ぜる…
この作業を3回繰り返して熟成させると完成!

農業・漁業・林業、そして役場といった
町全体の協力で作られるこの《たい肥》は
実用化に向けた研究が
今も行われているんだって!

さてお次にあぐり一行がやって来たのは
一面真っ白な雪原??

森崎
「もう雪?雪?アレ雪じゃないの?
 これ何ですか~」

寺前さん
「これは町内から集められたホタテの貝殻を
 一時的に保管している場所なんです」

森崎「コレ全部?え~~~スゴイ!」

この真っ白い山の正体はホタテの貝殻!
どこもかしこもホタテホタテホタテ
もうあぐりっこも大はしゃぎです。

森崎
「コウタ!端っこまで走って!」

貝殻山をかき分けて
駆け出すサッカー少年コウタ。

貝殻のザクザクザクッという
小気味良い音を立てながら
一気にダッシュ!

画面の一番奥で実は手を振ってくれています!

河野「これ…何枚あります?」

寺前さん
10000トンです。しかも1年間です」

森崎
「1年間でこの量!?スゴイ!」

河野
「そんなに獲れてるの…?
 枝幸のホタテ漁のすごさ!
 みたいなのがありますよね…」

森崎「スゴイわ」

続いて一行がやって来たのは枝幸港。
たい肥の原料にもなっている
大量のホタテが水揚げされています。

ではホタテに関する詳しいお話を伺いましょう。
教えてくださるのは枝幸漁業協同組合の
佐藤敬輔さんです。

森崎
「ホタテの大量の貝殻を見てきました。
 あれだけあるってことは
 ホタテの水揚げ量もスゴイんでしょうね」

佐藤さん
「そうですね。一隻年間約1800トン」
森崎
「枝幸の船、全部だとどのくらい?」

佐藤さん
17隻で30000トン以上はとっています!」

森崎
「そりゃ~貝殻が1万トンになるわなあ~」

枝幸港で水揚げされるホタテの量は
1年間でおよそ3万トン!
「4輪採(よんりんさい)」
と呼ばれる漁法で、
1年間成長させた稚貝を4つの漁場に
時期をずらして放流し、
それぞれ4年間成長させたものを
水揚げしているんです。

森崎
「毎年、成長したホタテを収穫するんですね!
 なんか収穫って言葉を海でも使いましたね~」

佐藤さん
「私達も『畑』とは言いますね!
 ホタテの漁場のことを。
 なのでホタテの稚貝をまく前には
 漁場造成といって、ホタテの天敵のヒトデ、
 そういうのを駆除しています」

あぐり一行「へえ~~」

農作物と同じで漁師さんもホタテを
しっかり育てているんですね。


2012年11月24日(土) |  ホタテの貝柱取りに驚きの技!

さてここ枝幸のホタテの特徴は?
佐藤さん
「オホーツク海は流氷がきますので、
 その流氷の下で育ったホタテは美味しいです」

森崎
「ミネラルがどんどん運ばれてくる海だから!
 いや~いつ船きますか?」

佐藤さん
「実は…今日はしけていて
出ていない
んですよ」

森崎
「あれっ獲れたてのホタテ…」

佐藤さん「ありません…」

森崎
「ありません…ほら~あぐり王国で
 珍しく海に来るとこうだ!」

残念ながら、この日は悪天候でホタテ漁が中止。
しかし町内では
「少しだけ加工作業が行われている」
とのことで、一行はホタテの加工場へ!

森崎
「ジャーン漁業スタイル!
 さてここは何をしている場所でしょうか?」

佐藤さん
「ここはホタテをむいている場所です」

森崎
「はあ~夢の場所だね!」

では早速貝殻から貝柱を取り出す作業を拝見!

河野「開いて…えっ早い!」

あぐりっこ「早い!」

河野「開いてからがスゴイ早いよ」

あぐりっこ「え~わかんない!」

森崎
「殻割って…
 ウロとかヒモとか取って…?
 うわ~熟練の技っていう感じするな~
 ずっと見ていても飽きないな」

あぐりっこも見入ってます…

森崎
「今まで色んな加工場を見てきたけど
 全然、今までと違うね」

コチラで加工するホタテの量は、
1日およそ40トン。
一人が加工する時間も、
1枚あたり3秒程度という早さなんです!
ここで、リーダーがホタテの加工に挑戦!!

まず平べったいほうを下にして手に持ち、
専用のヘラを貝の中にズボッと刺します。

ここからお母さんの説明を受けますが…
森崎「サッパリわからん!」

悪戦苦闘しながらも、
何とか貝柱の取り出しに成功!
続いて、あぐりっこも挑戦!

2012年11月24日(土) |  美味しいサイクルの誕生なんだ♪
ホタテの貝を開けるのも
初めてのあぐりっこ達。
慣れない道具を使いながらも
全員、貝柱を取り出しました
いつもの農作業とはまた違った
貴重な体験となりました。
ちなみに取り出された貝柱は
キレイに洗浄して干し貝柱や薫製の加工品に。
そして残された貝殻は細かく砕いたあと
保管場所に運ばれていくんです。

佐々木
「あれだけいっぱいの貝殻が出るということで
 これまでは使い道に困っていた物ですよね」

佐藤さん
「そうですね…廃棄物なんで…」

佐々木
「それが《たい肥》に変わる…どうですか?」

佐藤さん
「非常にありがたいですね」

森崎
「貝殻から抽出されるカルシウムを
 与えることによって、
 牛さんが喜んで食べて美味しい牛乳を出す!
 いいサイクルが出来上がって
 いるんじゃないですか~!
 町の中みんなで助け合って支えあって
 どんどんそれぞれが上がっていく!」

河野「協力が無いと出来ないことですよね」

農協や漁協などの「協同組合」って
聞いたことあるよね?
この協同組合は加盟している
組合員みんなの「共通の願い」や「ニーズ」を
満たすために、お互いに助け合う
「相互扶助」を目的としている組織。


生協と言われる生活協同組合もそうなんだよ。

国連は今年を「国際協同組合年」と
定めているんだけど
国内でもその活動や役割が
改めて注目されています。

たとえば農協と生協が行っている移動販売車。
近くにお店がない地域の人々に喜ばれています。
また北海道では豊かな食の自然環境を守ろうと、
漁協の女性部が中心になって
各地で「お魚殖やす植樹運動」を行っています。
25年間で植樹本数は93万本を超えたんだって!

さらに東日本大震災では、
いろんな協同組合がいち早く
支援物資を提供し、
医師や看護師の派遣も行いました。

絆の大切さが見直されている今こそ、
『お互いに助け合う気持ち』を
大切にしていかなければいけないよね~

枝幸町の山と海の幸を使ったお料理を
いただきましょう!

今回は番組史上初!
農協と漁協女性部のコラボで、
生産者直伝のお手軽料理を教えて頂きます。

※詳しい内容はレシピコーナーをご覧ください!
 またホタテの貝のむき方も伝授しますよ。

さてお料理をいただいた感想は…
ナツミ「美味しい」
タクト
「ホタテの味がご飯が
染み込んで美味しい!」

佐々木
「今回あぐり王国でも
 初めて農協さんと漁協さんの
 コラボ料理をご紹介したんです!」

奥出さん(宗谷南農協女性部)
「いいですね~また何かの機会に
 やりたいですね!
 消費者を交えた…
 そうした交流もしてみたいですね」

協力しあうことで町の新たな魅力が
創造されているんですね~


2012年11月17日(土) |  ♯218 食べても飲んでも美味しいりんごを徹底解明編

佐々木「キーワードクイズ~!」
みんな一斉に「イエ~イ!」

これから出すキーワードには
共通するものがあります。
それを早押しで答えてみよう!

キーワード①アダムとイブ
キーワード②ニュートン

森崎「ケーキにゅーとん?」
河野「ダジャレ答えるコーナーじゃないですよ」

キーワード③白雪姫

さあ、みんなわかったかな?

ミナミ「リンゴ??」

森崎
正解!今日取材する農産物はリンゴです!」

あぐりっこ「イエ~イ!」
一気にテンションUP!

旧約聖書や偉人のエピソード、
さらにおとぎ話にも登場する「リンゴ」。
いろんな場面で登場すているんです!

あぐり一行が向ったのは
フルーツ王国・余市町です。

朝からテンションが上がりっぱなしの
あぐりっこはリンゴ畑を見たくて
もうウズウズしています…

森崎
「さあどうでしょうか…」

あぐりっこ
「あ!あった!!すごいある~」

森崎「かわいい~」

河野「色んな色があるよ!」

ミナミ「こんなにあるんだ~」

お邪魔したのは坂本さんの農園。
リンゴだけでも13種類!
他にもサクランボや梨など
果物をたっくさん作っています。

まず最初に見せてもらったリンゴは
いつも赤いリンゴはなくて
 みどりのリンゴ。
これは王林(おうりん)といって
酸味が少なく香りの良い、
果肉がやや硬めのリンゴです。

佐々木
「この木、向こう側の木と比べてどうかな?」

ユウセイ「細いし…小さい」
タカシ「リンゴのなっている数が少ない!」

佐々木
「この木はどういう木なんですか?」

ユウセイ「珍しい!」

河野
「ビックリした!坂本さん答えると思ったら
 ユウセイが答えた~!」 

佐々木「これは珍しい木ですか?」

坂本さん
「いえいえ珍しくありません(笑)」

坂本さん
「この木は4年弱ですね」

森崎
「4年で実をつけるんですか?」

坂本さん
「本当は5~6年かかるんですよ。
 だけどちょっと早く実った!だけですね」

森崎
「リンゴの木は何年で1人前になるの?」

坂本さん
「だいたい7~8年かかりますよ」

森崎「みんな何歳?」

あぐりっこ「8歳!」「9歳!」

森崎
「じゃあみんなの年齢くらいだね。
 みんなぐらいになったら
 リンゴの木は華々しくデビューするんだ」

8年から10年成長した木は
ワンシーズンで100~150個ほどの
リンゴを収穫可能!
上手に育てば、およそ20年もの間
収穫し続ける事ができるのです。
さらに、ビックリなのは…

2012年11月17日(土) |  不思議!リンゴの木が合体?

森崎
「実は…木は合体できるんだよ!」

ミナミ「そうなの??」

森崎
「このヒザみたいな関節にみえる
 部分までが台木ですって!
 どこから繋がっているのか見えないよ~」

判りやすくすると…
赤で囲った部分が「台木」。
黒の部分が実がなっている「リンゴ」の木。

なんと!ほとんどのリンゴの木は
根を張るための「台木(だいき)」リンゴの木
苗の時に合体させているのです。

もともとリンゴの木はとっても
高く育つ性質を持っているため、
収穫しにくく管理も大変。
そこで大きく育たない木とくっつける事で
収穫しやすい木に成長するのです。

タケシ「どうやって繋げるの??」

すると坂本さんリンゴの枝を使って
解説をしてくれました。

坂本さん
「木の周りに養分が流れるスジがあるんですよ。
 それをこのように切ります。
 そしてもう1本を裂いて…
 くっつけるんです!」

これは“接ぎ木”という方法です。

この接ぎ木は大きくなった木にも
使われていてます。

その木を見てみると不思議なことが-

森崎
「このリンゴの木。
 下のほうは赤いリンゴが実ってます。
 しかし!途中から緑のリンゴ
 “王林”が実っています!
 これはもともと“王林”の木。
 後から赤いリンゴを接ぎ木したってこと?」

坂本さん
「そうです!“ふじ”リンゴ
 接ぎ木しました」

森崎
「なぜ、そんなことをしたんですか?」

坂本さん
「おもしろ半分ですね!」

あぐり一同大爆笑!

河野
「チョット…
 こんな虫が来ないようにとか、
 何かあるんかな?と思ったら…
 おもしろ半分!!」

リンゴの不思議を学んだあとは、
お尻まで真っ赤な“ふじ”リンゴを収穫だ~!

リンゴの収穫ポイントは
軸をすこし押えながら真上にあげる!
ポキッと鳴って幹から離れるよ。
ねじらなくてもOKです。

ではみんな収穫スタート!

ユウセイ「取ったど~~!」
タカシ「取れた~~!」
河野「みんな上手~」」
あぐりっこ「イエ~イ!」

…と、あぐりっこが収穫している横で
何かコソコソやっている人がいますよ…

ミナミ「アレ?リーダー取りすぎじゃない?」

ユウセイ「赤ちゃん抱いてるみたい」
ミナミ「買えなくなるよ~!」
あぐりっこに攻撃されるリーダー!

森崎
「ぼく…だいぶ上手になりました…」

それではみんなで
もぎたてのリンゴを食べましょう!

タカシ「パリパリしてる」
ユウセイ「甘い!」
河野「蜜スゴイ!」

森崎
「リンゴ汁がバシャーと来ました」

佐々木
「水分たっぷりあるのがわかりますよね」

ユウセイ
「めちゃめちゃ汁がたれてくる!」

森崎
「そうだよな~~上手に食べろよ~」




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