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2020年12月12日(土) | ♯596 ニセコ町・チーズ編

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2019年09月07日(土) |  ♯538 褐色のいけだ牛編
全国の飼育頭数250万頭のうち、
50万頭以上を飼育する、肉牛王国・北海道。
そんな中、年間250頭ほどの出荷頭数でありながら、
少数精鋭のブランド牛として愛されている牛がいます。 
赤い毛をまとったその牛は、
一つの町でその生涯を終えます。
正真正銘のご当地牛、いけだ牛!

今回のあぐり王国ネクストは、
生まれも育ちも池田町!
町内で全てが完結する「いけだ牛」に注目です。
森結有花アナウンサー
「池田町にやってきました!」

森崎博之リーダー
「来る途中もワイン城があって
 ワインの町って印象があるよね!
 でも畑作も非常に盛んで
 十勝はどの町もそうですけど
 色んな野菜が収穫を待ってますなあ」
森アナ
「そんな池田町でワインにも合いますね…
 ブランド牛!です」

森崎リーダー
「うわーい!」

森アナ
「いけだ牛に注目していきましょう」
あぐりっこは小学5年生の2人、
笑顔が素敵な後藤里緒(リオ)ちゃんと、
しっかり者の山崎樹(イツキ)君。
ともに帯広からの参加です。

森崎リーダー「牛肉は好きですか?」

あぐりっこ「好きです!はい!」

リーダー
「良かったねえ~今日食べられるよ!」

あぐりっこ「よっしっっ!!」

リーダー「あははは」
リーダー「牛は見たことありますか?」

リオ「あります!牧場とか!」

イツキ「同じく…」

森アナ「どんな牛だった?」

リ「白黒の牛とか黒い牛とか…」
リーダー
「白黒の牛は北海道にたくさんいるけど
 何ていう牛か?」

リオ「乳牛!」

リーダー「そう!カタカナ6文字で言うと?」

リオ「…??」

リーダー「ホ…ホル…」

リオ「ホルモン!!!」

リーダー「惜しい!あはは」

森アナ「確かにある(笑)」
リーダー
「牛のホルモンもあるけど…いつき分かる?」

イツキ「はい!ホルスタイン!!」

リーダー
「そうです!ホルスタイン種っていう乳牛です。
 そういう牛もいれば
 今日は牛肉…お肉を頂く牛も…
 リオは前回あぐり王国に来てくれた時に
 一緒に牛舎に行ったもんな。
 どれくらいの大きさだった?」
さあ体を使って表現します!

リオ
「このぐらーい大きい!!」

リーダー「あはは」

森アナ「とにかく大きかった!」

リーダー
「乳牛の大きいサイズは見てます。イツキは?」
イツキ
「こういうところを車で走ってたら見たり…
 あと茶色い牛もみたことある!」

リーダー「あーなるほどー」
リーダー
「今日は取材するのは“いけだ牛”ですけど
 どんな牛だと思いますか?」

イツキ「柄がない牛だと思う」

リオ「一色なのだと思う!!」

リーダー「何色だと思う?」

リオ「茶色か黒だと思う」

森アナ
「そのいけだ牛について学んでいきましょう」
ということで、いけだ牛を飼育している牧場へ。
果たして、どんな牛なのでしょうか?

2019年09月07日(土) |  一貫体制へのこだわり!
リーダー
「では後ろをみて下さい!はいどうぞ」

イツキ「おおお大っきい!」

リオ「思っていたより薄い茶色でした!」
リーダー
「二人は黒か茶色の牛だろうと予想してました」

森アナ
「どちらかと言うと淡い茶色…
 赤に近い茶色ですね」
牧場主の神谷雅之さんに
いけだ牛を詳しく教えて頂きます。

リーダー
「色が薄い茶色で特徴的ですよね」

神谷さん
「これは褐毛和種(かつもうわしゅ)と言って
 もともとは池田町にはいなかったけど
 熊本県から繁殖素牛(もとうし)を導入して
 池田町で頭数が増えました」
熊本県から、初めて繁殖用の赤毛の牛を
導入したのは1973年。
以降、定期的に熊本県から導入しながらも、
池田町で脈々と繁殖・生産が続けられています。
リーダー「いけだ牛の条件とは?」

神谷さん
「池田町内で生まれて、
 池田町内の生産者が肥育までして
 池田町の“と場”で屠畜(とちく)して 
 お肉になる…それが条件です!」
いけだ牛をはじめ、肉牛の飼育は、
子牛を育てる哺育期、
体を丈夫に育てる育成期、
体を大きくする肥育期、
主に3つの時期に分けられます
神谷さん「池田町の中で…」

リーダー「一貫生産!!」
リーダー
「実はこれ珍しいことで
 だいたい牛は生まれたら
 人間でいうと幼稚園みたいなところがあって
 仔牛がみーんな育つの。
 大きくなったら大きくなったところに引っ越して
 それが町外とか実は道外にも行ったりするの!
 でもここは珍しいんだけど
 ずっと池田町で生涯、生まれてから肉になるまで
 いるんだって!」
いけだ牛は町内で飼育が完結するのはもちろん、
その生産体系には、もう一つ特徴が…

神谷さん
「だいたいが一軒の農家で
 哺育・育成・肥育を段階的に
 牛舎の中で区別されています」
リーダー
「じゃあ一軒の肉牛農家さんが
 全てみるということですか?」

神谷さん「そうです!それが一貫体制です」

リーダー
「それっとすごく大変なことじゃないですか?
 各パート育て方も違うものを
 一家庭でみるって…」 
いけだ牛は10軒の農家で年間およそ250頭を出荷。
肉牛の生産では、それぞれの飼育過程を
専門の牧場が担当する場合が多い中、
いけだ牛は1つの牧場で、
繁殖・出産から肥育までの全てを行います。
生産者にとっては、それぞれの時期で、
違う技術や知識が必要となります。
少数精鋭の生産者が少数精鋭の牛を
育てているのです。

2019年09月07日(土) |  育成から肥育まで見てみよう
リーダー
「ここが哺育期に育つ場所!パドックと言われている」
リオ「かわいい…」

リーダー
「この子なんて産まれてどれくらい?」
神谷さん「生後約2か月ですね」

リーダー
「かわいい♪美人さんだね。まつ毛長い!」

神谷さん
「まつ毛が長いから可愛く見える!」
森アナ
「この段階の牛たちはお母さんのお乳を飲んで
 育っているんですね。
 この光景もあんまり見たことないですよね」

リーダー「そうだわ」

森アナ
「いつもは哺乳瓶でミルクを飲ませてますよね」
褐毛和種(かつもうわしゅ)は、体が強くおとなしい。
母乳の量が多く子牛の発達が良いなど、
比較的育てやすい、という特徴があります。

さて続いては、育成期の牛舎におじゃまします。
リーダー
「石灰です。よその菌をつけないように
 しっかりここで落としていきます」
神谷さん
「うちは黒牛と赤牛(褐毛和種)の
 2種類の和牛を飼っています」

リーダー「黒いよ!」

イツキ「真っ黒だ」

リオ「想像していた牛だ!」
神谷さん
「さっき(パドックで)哺育して4か月経ったら
 お母さんから牛を離して
 ここの育成舎につれてきます」

イツキ「逃げていった!!」

リーダー
「牛は怖がりだけど好奇心旺盛なんだよ」
神谷さん「触れるよ!」

リオ「この子…モフモフだ!!」

イツキ「かわいい!!この子は硬かった(笑)」
リーダー

「こっからさらに大きくなんだもんね。
 もう十分肥育してるように見えるけどね。
 この時点で何キロくらいあるんですか?」

神谷さん「だいたい400~500㎏!」

2019年09月07日(土) |  美味しさの秘訣はブドウ!?
育成期は肥育期に向けて丈夫な体を作ることが重要。
神谷さん自前の牧草や、
とうきび・大豆・麦などを混ぜた
配合飼料といったヘルシーなものを
量を制限しながら食べさせています。
そして、池田町ならではのエサも…
神谷さん「ブドウのサイレージです」

リオ「ブドウの匂いします!」

イツキ「すごいブドウの匂いだ!」

リーダー「うわ~飲みたい!これ笑」

神谷さん
「これはかなり嗜好性が高くて
 タンパク質も多めに入っています」

森アナ
「栄養価も高いですし牛も好き!!」
 
※サイレージとは…
 飼料作物をサイロで発酵させたもの
エサを与えてみると…

リーダー
「すごい寄ってきてる。好きなんだあ。
 池田町ならではですね! 
 ワインブドウの産地である池田町だから
 こうした《ざんさ》(残りかすのこと)が
 たくさんあって、本当は捨てるものですけど
 牛が喜んで食べてくれる…
 良い事尽くめですね!これは」

イツキ「バケツごと食べたがってる…」

リーダー
「これワイン飲んでる気分でしょう!」

森アナ
「人間もそうですけど牛も好きなんですね。
 食べすぎちゃったりしないんですか?」

神谷さん
「あんまり多めには与えてません。
 ふりかけ程度です」

森アナ
「じゃあこんな量食べられるのは
 牛さん的には『うおおおお』って感じ?」

リーダー「盛ってるよ~今日!!みたいな」
さて移動してきました。

神谷さん
「こちらは肥育牛舎です。
 ここで徐々に大きくなっていきます」

リーダー
「順に大きくなっていくんですね」

イツキ「あっちめっちゃでかい…背が高い」
イツキ「大きいから触りづらい…」

リオ「大きいからちょっと怖い」

リーダー「もう触れない?」

森アナ
「お腹の部分も丸々としてきました」
リーダー
「ほら…部屋にギュウギュウ!
 牛だけに…」

神谷さん
「あははは(唯一大爆笑してくれた…)」

リーダー
「すみません…言いたいことじゃなかったんです。
 ごめんなさい…」

肥育期に入るとピーク時には
1日15キロほどのエサを食べます。
出荷する頃には体重が800キロくらいになります。
リーダー
「足元変わりましたね。
 さっきまで敷き藁でしたが」

神谷さん
「おがくずです。排泄物が吸収されるんです」

リーダー
「でも糞尿が混ざると不潔ですよね…」

神谷さん
「そうですよね。
 なので1週間に1回おがくずを変えます。
 で今日はその日なのでここを掃除したい…」
リーダー「おっ!手伝いますか?」

神谷さん
「お手伝いできますか?」

あぐりっこ
「はい!できます!!やりたいです」

神谷さん「ではお願いします」
ということで、牛舎の掃除のお手伝い。
実は、いま歩いていたところは、
牛の居住スペースの片側半分。

そこに新しいおがくずを敷くために、
まずは、古いおがくずの残りをキレイに取り除きます。
神谷さん
「で次があります!
 ゼオライトというものを撒いてもらいます。
 で!森さんお願いします。
 機械がありますので…」
実は神谷さん、森アナが不器用なことをご存知で、
何かを期待してご指名したようです。
ゼオライトとは、水分やアンモニアなどを
吸着することができる石。
それを撒くことで寝床を清潔に保つのです。

2019年09月07日(土) |  森アナに惨事が!!
森アナ
「撒いてる幅をみる?撒いてる…」

リーダー「全く理解できてない…」

森「撒いてる幅をみて、どれくらいの幅?」
神谷さん 「いやいや全面に撒かさるくらいの幅!」

森アナ「全部にまくんですか?」

リーダー「神谷さん…失敗したと思ってる!」

神谷さん
「いやいや真っ直ぐ行けばまかさる!
 手前に…いやいや手前にガバッ!と」
ではスタート!!!

なぜか猛ダッシュで駆け出す森アナ。

森アナ「あーちょっと待って!!」

リーダー「どうしたどうした?」

神谷さん
「ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!」

リーダー「危ない危ない!!」

森アナ「きゃああああ」

神谷さん「ああああぎゃははは(爆笑)」

なぜか機械に引っ張られ、
止めようとしてひっくり返り、
乙女なのに大股でまたぐ…

リーダー「何やってんの!!」

神谷さん「大丈夫大丈夫。」
するとなぜか今度は後ろにのけぞって
そんまま尻もち!!

リーダー「何やってんの!森さん」

森アナ「ひゃああああ!」

神谷さん「大丈夫大丈夫!あははは」

森アナ「いやああああああ」

神谷さん「大丈夫大丈夫!大丈夫大丈夫!」

リーダー
「ちょっと!何で森さんにやらせるんですか?
 できるわけないでしょ!!(大爆笑)」

もう笑うしかない…
ということで、
神谷さんのご期待に完璧に応えた森アナでした。
このあと、新しいおがくずを敷いて、
ふかふかのベットが完成。
リーダー
「どうぞ!広い寝室です」

リオ「スイートルームです♪」

リーダー「ふかふかの足場」

森アナ「気持ちいいでしょうね」

神谷さん
「自分の牛が美味しく育ちましたって…
 届けたいですよね」
繁殖や飼育はもちろん、
食肉加工までも池田町内で完結する「いけだ牛」。
あぐり一行は続いて、池田町食肉センターへ。

生産者が育てたいけだ牛が
どのようにお肉になったのか見せて頂きます。

リーダー「今、牛はどういう状態ですか?」

十勝ハンナン 城野豊浩さん
「枝肉といいまして4頭ぶら下がっております」
ではお願いします…
リーダー「うわ~」

イツキ「すごく大きい!」

リオ
「すごい!えっ?
 肉が釣り下がっているとは思わなかった」

リーダー
「そうだね。完璧に牛というより肉だよね」
この枝肉という状態で、肉の格付けがなされます。
どんなことが評価されるのでしょうか?

城野さん
「この部分がロース芯と言いまして
 ここのサシの入り具合、光沢、締り、キメ、
 あと脂の質で等級が決まります」
城野さん
「この赤牛の特徴というのは
 脂肪がとても少なくて、
 肉の割合が多い!イコールヘルシーである!」

リーダー「なるほど」
   
城野さん
「黒毛和牛に比べると
 サシの部分がやや少ないんですが
 逆にサシを求める牛ではないので
 赤身のおいしさを求める牛ですね」  
リーダー「うわ~好き!!」

城野さん「これを求める牛なんです」

リーダー
「ずっと昔から赤身が好きです!!」

2019年09月07日(土) |  いけだ牛のステーキをいただきます!
ところで、A5(エイ・ゴ)を最上級とする肉の等級。
アルファベットは、歩留まり(ぶどまり)といって、
簡単に言うと、その牛から、どれだけの量の肉が
とれるかを示します。
数字は、城野さんが説明してくれたような肉質の評価。
我々消費者にとっては、
数字のほうが重要かもしれませんね。
リーダー「等級で言うとどれくらい?」

城野さん「これで4等級!A4ですね」

森アナ「A4と言うと結構高価な…」
城野さん

「池田町の生産者の皆さんも
 技術が非常に上がりまして
 この枝肉だけでなく、そちらの枝肉も
 同じような感じです」

森アナ「ほんとだ!キレイにサシも入ってる」

城野さん「そして表面の脂も少ない!」
城野さん
「僕らお肉屋からすると
 脂が多いと歩留まりといって
 お肉がとれる部分が少なくなる!
 そういう部分では
 この池田牛は肉として非常に素晴らしい牛!」
 
いけだ牛は、枝肉成績をオープンにして、
生産者同士が情報を共有。
飼育管理の改善や品質の向上に、
一丸となって取り組んでいます。
この枝肉は、ロースやモモなど、
部位ごとに解体され、
やがて食肉として全国へ届けられます。
リーダー
「僕たちは牛だけでなく豚も鶏も羊も
 いっぱい食べるよね。魚もみんな命なんです。
 植物も米も豆も命を我々はいただいている。
 命をいただいているから
 『いただきます』と感謝を込めて
 ご飯前の挨拶をするね。
 食べる事に感謝して生きていってほしいです」

森アナ
「じゃあ感謝の気持ちを持ちながら
 いけだ牛をいただきましょう!」
さて場所を移動してきました…
もちろんワイン城です!

森アナ
「池田町といえばワイン城です。
 その中のレストランに移動してきました。
 生産者の神谷さんと一緒に
 いけだ牛をいただきましょう」

【ワイン城のレストラン】
池田町清見83-3 池田ワイン城4階
℡)015-572-3033 営業)11:00~17:00
スタッフ
「いけだ牛のサーロインでございます」

リーダー「うわああああ」

森アナ「おいしそう」
では命に感謝していただきま~す!

イツキ「柔らかくて美味しい…」

リーダー「幸せそうだなあ」

リオ「弾力があって美味しいです!」
リーダー
「ふーーーうまい!!
 歯を入れるたびに弾力があって
 押し返してくるくらいの弾力あって
 それをむぎゅって噛みつぶすと
 中からピシャピシャって肉汁の噴水です」
森アナ
「すっごいジューシーです。
 でも赤身がしっかりしてるので
 お肉の味がすごく濃いですね!
 美味しいです!!」
さて今日一日学んできて…

イツキ
「何も知らないで普通に食べていたけど
 今回、命の大切さを学べたから
 より感謝しなきゃと思いました」

リオ
「いつものお肉よりも何倍も美味しくて
 それはたぶんエサとか工夫してたりとか
 ベッドとか掃除とかちゃんとしてるところとか
 そういう所とつながっているんじゃないかなと
 思いました」
 
リーダー「子供たちの感想どうですか」

神谷さん
「生産者としてありがたく感じました」
神谷さん
「とてもヘルシーな肉として
 売り出してきましたが
 より赤身の美味しい肉を作りたいと思って
 日々一生懸命管理していますので
 これからもみなさんに食べて頂きたい!」

リーダー
「今日のステーキとっても美味しかったです。
 ありがとうございました」
 
---------------------------------- 
8月31日のクイズ
「今回取材した、赤いエンドウ豆は、
 なんていったかな~?!」

正解は「赤エンドウ」でした。

2019年08月31日(土) |  ♯537 上富良野町の希少豆赤エンドウ編
大豆や小豆など主要な豆の生産量は軒並み全国一位。
豆王国、北海道。

この見慣れない豆もまた、北海道が生産量日本一。 
しかも、ある町でとれたものが、
国内需要の6割を満たしています。
それは上富良野町の赤エンドウ!

今回のあぐり王国ネクストは、
和菓子職人をゲストに迎え、
日本一の赤エンドウ産地、上富良野町へ!
森結有花アナウンサー
「上富良野町にやってきました」

森崎博之リーダー
「絶景ですな!天気もいいしサイコウ!
 上富良野町はもうもう農業が基幹ですからね。
 なんでもあるでしょう!」
森アナ
「そんな上富良野町で希少な作物がありまして…
 じゃじゃじゃじゃん。こちらになります」

森崎リーダー
「期待していたメロンではないですね」

森アナ
「赤エンドウという豆なんですよね。
 聞いたことありますか?」

リーダー
「赤エンドウというと
 みつ豆の中に入っている豆!」

森アナ「そうですそうです」

リーダー
「こうなんだ~
 実際みつ豆以外で見るの初めてかもしんない!」
赤エンドウは、主に和菓子の素材として
使われています。
全国的にも生産地は限られていて、
富良野地方の隠れた特産品です。
森アナ
「和菓子に広く使われている豆なので
 東京から和菓子職人さんに来てもらってます」

様々なゲストが北海道の農業や食に触れる、
ゲスト企画!今回番組が迎えたのは…
ゲスト
「こんにちは~東京の千駄木から来ました」

森アナ
「和菓子職人のつくださちこさんです」

リーダー
「よろしくお願いします。
 もうお店は長いんですか?」

つくださん「今年8年目になります」

リーダー
「なんでまた和菓子のお店を出されたんでしょう」

つくださん
「その話をするとだいぶ長くなるんですけど
 大丈夫ですか?」
リーダー
「今日は“巻き”で終わりたいので…」

森アナ
「リーダー聞いて下さい。
 リーダーが質問したんですから!」
日本の食文化の伝道師つくださちこさん。
東京に店をかまえる
「和菓子薫風(くんぷう)」のオーナー。
「和菓子と日本酒のマリアージュ」をテーマに、
旬の食材を扱う和菓子と、
厳選された日本酒を提供しています。

そのユニークなコンセプトと絶品の和菓子は、
テレビや雑誌をはじめ、
多くのメディアで特集が組まれるなど、
大きな注目を浴びています。

■和菓子薫風
住所:東京都文京区千駄木2-24-5
電話:03-3824-3131
営業時間(月火定休/土日不定休)
水木金13:30-20:00/土日13:30-19:00
つくださん
「和菓子と日本酒をオススメしている
 お店になるんですけど…」

リーダー
「和菓子と日本酒??合わない合わない…
 甘いものとお酒は合わないですよ。
 どうしてそういう事をしようと思ったんですか?」
つくださん
「え~と…長くなるんですけど…」

リーダー「あっじゃあもう…」

森アナ「教えてもらいましょう!!!」
つくださん
「和菓子と日本酒は元々農作物を豊作に導くために
 人々がお願いに使ったりだとか、
 農作物が収穫できたことへのお礼として
 神様に捧げたりしていた…
 そうした一連の流れがありまして
 そうした日本の食文化を知って頂くために始めました」

全国の生産地に赴いて、
自分が使う食材について学び、
その魅力をお客さんにも伝えているつくださん。
今回は、初めて訪れたという上富良野町で、
赤エンドウを学んで頂きます。

2019年08月31日(土) |  不思議風景!みんな倒れている?
森崎リーダー
「うわ~一大マメですね!大豆ですね!
 どうですか?こうした景色!」
つくださん「ワクワクしますね」

森アナ
「さあ、あちらで生産者の林さんがお待ちです」

リーダー
「こんにちは!お邪魔致します」
赤エンドウづくりの大ベテラン林雄司さんに、
収穫を迎えた畑を案内してもらいます。
リーダー「どこですか?」

林さん「こちらです」

リーダー「これ??収穫の後ですか?」

林さん「いえ。これから刈り取りします」

リーダー「これからですか?」

林さん「みなさんに刈ってもらいます」
リーダー「どうですか?つくださん」

つくださん
「刈り取りの後だと思ってました」

リーダー
「そう見えますよね…
 じゃあよく見てみましょうか。
 お豆どこにありますか?」
林さんがカサカサ…と豆を手繰り寄せるとー

リーダー
「確かに!房がありますよ」

森アナ「まだ刈ってないですね」

リーダー
「なんで、この子たちペタンって寝てるの?」
林さん
「茎を見て頂いたら分かります。
 中が空洞で大豆や小豆みたいに
 しっかりした茎じゃないんです。
 実が入ると、実の重さで倒れてしまう!」

リーダー
「ええええ~
 でも本当だ。ストロー状です!
 中が空洞ですね」

森アナ
「ほんとだ弱そうですよね」
リーダー
「暑いからヘバッている訳ではない!」


林さん
「違いますね。
 刈り取りごろになると
 このように茶色になって
 もう実が入りましたよって教えてくれる」
赤エンドウの中を見ていると…

つくださん
「うわ~カワイイ!」

リーダー
「なんかもうお菓子みたい!
 スナック菓子みたい。
 これ食べられるんですか?」

林さん「噛んでみてください」
カリッポリポリ

リーダー
「うんうまい!甘い!風味豊かですね」
 
林さん
「こうやって天候が良く続いてくれたので
 ここまで仕上がって!」
林さん
「いつになく良い赤エンドウになりました。
 収量的には平均並みかと思います!」  

2019年08月31日(土) |  栽培スケジュール
赤エンドウの栽培スケジュールは、ご覧の通り。
上富良野町では、
まだ寒さが残る4月下旬に種をまきます。
リーダー「ちょっと早めですかね?」

林さん
「作物の中では一番先に種をまきたいもの」

リーダー
「逆に言うと他の種まきとかち合わない」

林さん
「一番最初にまいて早く発芽して
 寒さがきたり霜が降りても枯れないんですよね。
 これは非常に寒さに強い豆で!」
芽が出た後は、除草や防虫作業。
7月上旬に花が咲き、やがて実をつけていきます。
リーダー
「やっぱり実が育つまでは水をやったり…」

林さん
「まっ!それな全部天候任せ!」
リーダー
「そのまんま北海道の力で育んでいく!」

林さん「その通りですね」
森アナ
「じゃあ収穫までは割りと手間が少ない?」

林さん
「そうですね。あまり手間のかからない作物です」

リーダー
「ということは他の野菜も手をかけて作る傍ら、
 赤エンドウも作れる!」

林さん「そうですね」
 
林さんの農場では、赤エンドウのほか、
種イモ、大豆、ビール大麦、イチゴなど、
数多くの作物を育てています。
林さん
「夏作ですので秋作と収穫時期がかぶらない!
 収穫が夏の間にできるので
 他のジャガイモとか大豆と一緒にならないので
 ちょっと手の空いた時に収穫ができる!
 というメリットがありますね」
林さん
「また早めに収穫するので
 ちょっと早めにお金がいただける!」

リーダー
「なるほどーそれは良いですよね」

比較的手間がかからず
他の栽培との兼ね合いも良い赤エンドウ。
ただし、収穫は真夏の晴れた日、
つまり炎天下のもと行われます。
茎がカラカラに乾燥しないと
刈り取りが出来ないのです。

2019年08月31日(土) |  収穫体験!あれ…いつもと全然違う!
森アナ
「では収穫期を迎えた赤エンドウの収穫を
 体験させていただきます」

現在は、機械で刈取りをしていますが、
今回は昔ながらの手刈りを体験させてもらいます。

森アナ「割りとスーッと」

鎌を使ってスーッとたぐり寄せる感じです。

リーダー
「なんか簡単そう!早い!
 そんなに簡単なのか森で検証してみます」
森アナ
「いけそうですよ!ほら!
 ほら!ほら!ほら!ほら!ほら!
 ほら!ほら!ほら!ほら!ほら…
 簡単に刈れますよ!ほら!ほら!ほら!」
 
不器用すぎることでおなじみの森アナが、
上手に作業できると、
やたら「ほらほら」と言うことがわかったことは、
何の収穫にもなりませんが、
赤エンドウの収穫作業は、
茎がしっかり乾燥していればスムーズなようです。
つくださん「パリパリパリっと…」

リーダー「上手です!」
リーダーもやってみます。

鎌を地面に水平に当て、
ぐいぐい引っ張って根を切っていきます。

つくださん&森アナ「すごーい!」

リーダー
「軽い!ほとんど水分含んでないからでしょうか。
 めっちゃ軽いですね!」
かき集めるように収穫していくリーダー

つくださん「すごい!!」

森アナ「リーダー見ていると楽しそう」
林さん
「もう任せて全部狩ってもらいたいですね」

みんなにおだてられて
はしゃぐリーダー!
リーダー「おりゃ!」

つくださん「フー!!」

リーダー「よしっ!」

つくださん「いえーい」

リーダー「おらおらおらー」

つくださん「最高です♪」
リーダー
「乗せられちゃって…やれって!」

つくださん「いや見惚れちゃいました!」

リーダー「やれって!」

林さん「本当に手馴れてますね」

つくださん「すごいですね」

リーダー「やれって!!」
簡単そうに見えますが、
昔はこの広い畑の豆を手作業で刈っていたと思うと、
大変な重労働だったことがうかがい知れます。
リーダー
「カボチャやスイカに比べたらラクかもしれない…
 でもこの暑い中っていうのが、ちょっとしんどい!!」

林さん
「これがずっと約35年前はみんな手狩でやっていた…」
つくださん
「頭が下がる思いというのは
 こういう事を言うのかと実感しました」



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