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2020年11月28日(土) | ♯594 芽室町のゴボウ①
2020年11月28日(土) | ②森アナ!立派なゴボウと格闘!?
2020年11月28日(土) | ③こだわりのゴボウ…想いは消費者に届く!
2020年11月21日(土) | ♯593 斜里&網走 ワサビ編①
2020年11月21日(土) | ②番組初登場!いざ本ワサビ畑へ!
2020年11月21日(土) | ③金印わさび工場へ潜入!!
2020年11月14日(土) | ♯592 ①滝上町・加工用スイートコーン編
2020年11月14日(土) | ②色・香り・鮮度をそのままフレークに!
2020年11月14日(土) | ③大人も一緒に楽しめる離乳食お料理♪
2020年11月07日(土) | ♯591 新得町ソバ編
2020年11月07日(土) | どこよりも早く新ソバを届けたい!調製工場へー

[+10] >>

2019年03月02日(土) |  ♯513 郷土愛と農業愛の結晶!白滝じゃがリンピック編
白く美しい滝があることから、
そう名付けられました。

遠軽町白滝地区。旧白滝村。

畑作と酪農を基幹産業とする、
人口700人ほどの集落。

1912年、和歌山県の人々が入植。
1946年、遠軽町から分かれて白滝村となります。
2005年、近隣のマチと合併して遠軽町となり、
現在に至ります。
旧白滝村は、ジャガイモの産地でした。
「白滝じゃが」と呼ばれるそのジャガイモは、
全国的、全道的な知名度こそ低いものの、
甘くてホクホクした美味しさが、
地域の人々に深く愛されていました。
白滝じゃがをブランド化することで、
白滝の名前を残したい。
そう願う人たちがいました。
「JAえんゆう白滝じゃが・生産部会・加工班」。
白滝の農家の女性たちで構成されたグループです。
2006年、そのグループが中心となって、
ジャガイモ料理コンテスト
「じゃがリンピック」が開催されました。
白滝及び白滝じゃがのPR、
ジャガイモの消費拡大、
ジャガイモ料理の普及などを目的に、
年に1度開かれるこのイベント。

今年2月には14回目の開催を迎え、
大きく盛り上がりました。
ここに2冊の本があります。
「じゃがリンピックのじゃがいも料理」。

過去のじゃがリンピックの入賞レシピが
まとめられた、料理ブック。
「白滝じゃが・生産部会・加工班」の
自費出版によるものです。

2012年に1冊目、2018年に2冊目を発行。
これまでに、合計9000部以上を売り上げ、
2013年からは遠軽町の
「ふるさと納税返礼品」にもなるなど
大きな反響を呼んでいます。
また白滝じゃがは、地元の小中学校の
地域学習や食育の題材にもなるなど、
着実に地域に根付いてきています。

「白滝じゃが・生産部会・加工班」は、
夢見ています。

白滝がいつか、
ジャガイモ料理の聖地になる日を…。

今回のあぐり王国ネクストは
遠軽町白滝のジャガイモ料理コンテスト、
じゃがリンピックに注目します!
森結有花アナウンサー
「遠軽町白滝にやってきました!」

森崎博之リーダー
「この辺りは遠軽・湧別エリアは
 えんゆう地区と言われていますね。
 なんでもとれます!
 玉ねぎとか小麦とか…
 北海道の主要作物いろんなものがとれる!」
森崎リーダー
「なかでも、この白滝という地名のついた
 “白滝じゃが”っていう
 有名なジャガイモがあるんです」

森アナ「白滝でとれるじゃがいもですよね」
森崎リーダー
「白滝じゃが!
 それだけで肉じゃがの素材、
 2つ揃っているんじゃないか…」

森アナ「名前だけでも美味しそう」

リーダー
「白滝という村の名前。
 今は遠軽と合併しているんですけど
 白滝という名前のついたジャガです」

そんな遠軽町白滝で行われる、
第14回じゃがリンピック。
果たしてどんなイベントなのか、
さっそく会場へ―

2019年03月02日(土) |  白滝のブランドを残し、町おこしへ!
森アナ「こちらがじゃがリンピック会場です」

森崎リーダー
「おじゃまいたしま~す」
森アナ
「主催者の大久保さんにお話しを
 お聞きしましょう」

大久保 真由美さん
「よろしくお願いします」
白滝じゃがの生産者である大久保さん。
じゃがリンピックでは、
2006年の立ち上げ当初から、
主催者側の中心的な役割を担い、
現在は「JAえんゆう白滝じゃが・生産部会・加工班」の
代表を務めています。
リーダー
「料理コンテストってことですか?」

大久保さん
「そうです。平成18年から始めてまして
 今回で14回目になります」

リーダー
「どうして始めたんですか?」
大久保さん
「平成の大合併…ということで
 白滝村・丸瀬布町・生田原町・遠軽町で
 大きな遠軽町になるっていうことで
 決まっているところで
 白滝村の名前を残していこう!ということで
 もともと“白滝じゃが”は
 この土地でブランドだったんですけども
 それを使って何か町おこしが出来ないか?
 ということで始めました」
白滝じゃが生産者たちの郷土愛が、
そもそもの始まり…。
それが大きなイベントとなっていった
いきさつとは…?

大久保さん
「最初は私達メンバーの家庭料理の持ち寄りで
 レシピ化して、お客さんに配ってましたが
 何年か続けていたら…」
大久保さん
「さすがに自分の家庭料理のネタが尽きて…」

リーダー「それはそうですよね」
大久保さん
「それぞれ持ち寄りに向けて考えだしたんです。
 次の持ち寄り、何もっていこうかな…って。
 それで考えだしたら
 意外とジャガイモってクセのない食材で
 切り方・調理方法・味付けなんかで
 無限に料理ができることに気が付きまして
 だったら一般の地域の方も参加できるような
 イベントにしようということで
 じゃがリンピックが始まりました」
リーダー
「すごいじゃーん。
 意味のある、大義あることですよね。
 今でも14回も続いてるって…。
 すばらしいですね」

大久保さん
「みんなのおかげで14回続いています。
 まだまだ続きます!!」
ところで白滝じゃがには、
どんな特徴があるのでしょうか。

2019年03月02日(土) |  石が多い畑のイモはうまい!?
大久保さん
「標高が400mから500mぐらいと
 道内でもトップクラスの高地に
 なってますので…」

森崎リーダー
「高地ですねえ~!400m、500m!!」

大久保さん
「ここでも400m以上あると思うんですけど…」

リーダー
「したら…寒いしょっ?」
 
大久保さん
「寒くて夏は暑い!
 道内どこでも昼夜の寒暖差が大きいと
 思うのですが
 より寒暖差が大きいというのもあります」
大久保さん
「それとここは
 畑にすごく石が多いところなんですよ。
 まっ川沿い…ですよね。
 昔から石が多い畑のイモはうまい!って
 いうんだそうです」

森アナ「なんでですか?」
大久保さん
「夏場…暑いですよね。
 畑の石が熱を蓄えて
 それがじっくり冷めることで
 デンプンがじっくりたっぷり生成される!」

リーダー「ほーーー」

大久保さん
「すごくでんぷん質の多いジャガイモ。
 ホクホクのジャガイモが育つんです」

リーダー「そうなんだあ」
大久保さん
「甘みが強いジャガイモが育つのが
 白滝じゃがの特徴になってます。
 あとこの辺りは火山灰土壌で
 水はけがいいということで
 ジャガイモの生育に適している!」

リーダー
「湿気が多いとジャガイモによくない…」

大久保さん
「病気ついたりとかしちゃうんで
 水はけが良いってことは大事なことです」

リーダー
「白滝はカラッとして
 暑くて冷え切っているから!
 人にとっては過酷な環境かもしれないけど
 農産物はとっても美味しくなる!」

大久保さん
「そうですね。ここの土地にあった
 ジャガイモなのかなって思います」
その美味しい白滝じゃがを使った、
生産者たちの取り組みは、
着実に実を結んでいるようです。
大久保さん
「ふるさと納税の返礼品として
 “白滝じゃが”と私達が作ったレシピ本を
 セットで使っていただいています」

リーダー「それは嬉しいですね」

大久保さん
「本当にジャガイモが好きな人の所に
 私たちの美味しい白滝じゃがに
 レシピ本も添えて届く…なんて
 私たちにとって願ったり叶ったりで
 すごく良いなと思ってます」
大久保さん
「あと学校教育の一環として
 地域の特産品を学ぶ…ということで
 白滝じゃがに参加してくれている
 子供たちがいまして…。
 けっこう増えてきていまして
 今年は地元の白滝中学2年生と
 遠軽小学生5年生が授業の一環として
 自分たちでジャガイモを植えたりして
 レシピまで自分たちで考えて
 今回参加してくれることになりました」
リーダー
「子供たちが…ですか?」

森アナ
「自分たちでレシピも考える?」

大久保さん「そうです」

森アナ「調理も自分たちで?」

大久保さん「していると思います」

リーダー「へーすごい!」
リーダー
「そうやって大合併があって
 町と村が一緒になる…
 でもそのあとも 
 しっかりと町の名産になる!
 みんなが受け入れてくださっているって
 すごく嬉しいことですね」

大久保さん
「本当にうれしいことです。
 最初は出品者が集まらなくて苦労したけど…」
大久保さん
「今回は16品!
 2品もってきたいという人に
 1品だけにしてください…と
 お願いしたくらい
 いっぱい集まりました!!」

2019年03月02日(土) |  家族一緒にできる仕事…それがここでの農業
大久保さん
「本日はたくさんの方にお集まり頂き
 まことにありがとうございます。
 今年は平成最後のじゃがリンピックです」
 
第14回じゃがリンピック開幕。
今回は16チームがエントリーされています。
それぞれ持ち寄った料理を、
みんなで食べて楽しみつつ、
審査員が、基準に則って審査。
金・銀・銅賞を決めます。
森アナ
「イベント会場とは別の
 審査会場にやってきました。
 後ろには料理も並んでいますが
 ここからは主催者チーム副代表の
 江面(えづら)さんにお話しを伺います」

森崎リーダー
「江面さん!
 どこかでお会いしたことないですか?
 なんかナンパしてるみたいですけど…」

江面さん「う~ん…」
リーダー
「私、この方知ってますよ!
 あなた!CMに出てますよね」

江面さん「はい。あぐり王国の時の…」

リーダー
「あぐり王国の時のコマーシャル!」

江面さん「JAさんの…」

リーダー
「そう、てんてんてんてん(音楽イメージ)」

森アナ「ああああ。そんなすごい方が!」
JAの新規就農促進のコマーシャルに出ている、
江面(えづら)陽子さん。
もともとは東京で会社勤めをしていて、
10年前に北海道へやってきました。
江面さん
「夫と二人に農家になりたい!ということで 
 結婚式の次の日にフェリーに乗って
 北海道に来て3年間修業した後に
 白滝で江面ファームとして生産者になりました」

森アナ「えええ」
リーダー
「新婚旅行で北海道きた訳じゃなく…」

江面さん
「今が新婚旅行10年目です!」

森アナ
「いや~素敵~♪ステキ!!素敵ですね」
リーダー
「でも何で北海道で新規就農しようと思ったの」

江面さん
「東京で働いていた時に
 仕事はすごく充実していたんですけど
 その時、彼(夫)と結婚を考えた時に
 このままだったら
 家族一緒に過ごす時間がとれない!
 家族で一緒にできる仕事がしたいなと思って
 その時に浮かんできたのが農業だったんです」

リーダー
「白滝に来てみてどうですか?」
 
江面さん
「住んで9年目なんですけど
 ここが故郷と思えるくらい気に入ってます!」

リーダー「何が魅力ですか?」

江面さん
「まずは白滝に住む人たちの
 器の大きさというか
 私達、まったく農家でもないのに
 移住してきて農家になった訳ですけど
 こうやってみなさん応援してくれたり
 一緒に活動に参加させてもらっている…
 そういう器の大きさっていうのが
 こっちにはあるのかなと思って!」
江面さんは「白滝じゃが・生産部会・加工班」が
出版している料理ブックの、
デザインや撮影を担当するなど、
今やすっかり白滝になじんでいます。
森アナ
「じゃがリンピックに出品したり
 審査する基準ってあるんですか?」

江面さん
「出品するのはオリジナル料理なら
 なんでも大丈夫なんですけど
 基準は3つで
 おいしい・簡単・作ってみたい!
 こういう料理を項目として審査してます」

リーダー
「審査室も賑わってきましたねえ」
審査員は白滝じゃがの生産者やJA職員など9名。
今年はどんな料理が入賞するのでしょうか?

2019年03月02日(土) |  遠軽小のレシピ開発に密着!
森アナ
「さてこちらの試食コーナー
 10分経ってないんですけど
 ほとんど料理なくなりましたね(笑)」

試食会場では持ち寄った料理
参加者全員で試食します。
アットホームな雰囲気ですが、
料理の争奪戦は、思いの外、
熾烈だったようです…
森崎リーダー
「食べてますね!お邪魔します!
 キレイに食べてますね。
 こちらはチームですか?」

「遠軽小学校で参加してます!」
遠軽町遠軽小学校 太田三菜美先生
「子供たちが一年間かけて
 ジャガイモを勉強して
 それの成果として出品してます」

リーダー「みんな作ったの?」

児童たち「はい!」

リーダー
「ちょーすごいんだけどー。
 めちゃすごいじゃーん」
遠軽町遠軽地区にある遠軽小学校。
ここでも白滝じゃがの普及活動が、
形となっています。
5年生が、江面さんたちから、
種イモをもらい学校で栽培するなど、
1年を通して白滝じゃがを学んできました。
総合的な学習の時間では、
生徒たちが共同でオリジナルレシピを開発して、
じゃがリンピックに出品する料理を作りました。

いくつもメニューを作った中から、
厳選した2品を出品します。
児童
「ジャガイモを生地にしてチーズを包む!」

ひとつはジャガイモを練った生地で
チーズを包み
油で揚げるスナック感覚のおつまみ。

「いい感じです!
 焼き色がついてきたので!!」

そしてもう一品は…
児童
「ジャガイモの食感を少し残して
 ジャガイモアイスにする!」

「ジャガイモを入れたアイスを
 クッキーに挟んでトッピングして食べる」
もうひとつは、
マッシュポテトを混ぜたバニラアイスを、
クッキーで挟むスイーツ。
2品とも何度も試作と改良を重ねて、
ようやくレシピを完成させました。
男児「うまい!」
女児「バッチリ!」
「うん!美味しい~」
担任の太田先生は白滝じゃがを使った授業で、
どんなことを学んでほしかったのでしょうか。

太田先生
「江面さんと一緒に種イモもらって
 家園でも育ててってあったので
 地域っていいな~
 遠軽っていいなあ~という
 郷土愛に繋がれがいいなあっていうのと
 子供たちにとって“食”は身近なので
 “食べることは生きること”になるので
 食を大事にしてほしいな~と思って
 やっていきました」
じゃがリンピックには、
クラスを代表して6人が参加します。
意気込みの程を聞かせてください!

「じゃがリンピックで
 金メダルとるぞ!おおお~!!」

2019年03月02日(土) |  じゃがいも料理をいただきま~す!
では早速試食していきましょう!

遠軽小学校の遠藤さん・辻さん・斎藤さんが
代表して出品した
「白滝じゃがのチーズスティック」!
さてそのお味は?
森崎リーダー
「うまい!甘い!!
 イモの甘みがすごいです。
 イモ団子とかイモ餅とか…
 あのほんのりした甘み!
 イモの甘みが良いね~
 おいしいジャガイモだあ。
 これ本当に小学生が作ったの?」
児童「作りました!」

リーダー
「おばあちゃんが作ったんじゃないの?
 おばあちゃんが作ったかのごとく
 素朴でどこか懐かしい味ですよ」
同じく遠軽小学校の牧島さん・川口さん・影山さん
代表の「ゆめじゃがアイスサンド」!

森アナ
「かわいいですよね。いただきます!
 うん!美味しい~
 アイス美味しいですよね。
 クリーミー!潰し加減なのかな?
 ジャガイモの味がしっかりしていて
 すごいアイスおいしい~♪」
森アナ
「ジャガイモについて勉強してみて
 こういうレシピも作ってどうだった?」

児童
「あま味とか種類とかを
 気にするようになりました」

リーダー
「そうだよね。
 ジャガイモの持っている食感・あま味。
 こういったものをキチンと出すには
 どうすればいいだろうって
 そんなこと考えないもん…
 それを感じ取ってるんだからスゴイ!」
第14回じゃがリンピック、
いよいよ結果発表の時間です。

大久保さん
「続きまして銀賞!遠軽小学校5年生!
 遠藤さん・辻さん・斎藤さんの
 白滝じゃがのチーズスティック!」
なんと、大人の参加者と同じ土俵で、
遠軽小学校5年生が、
見事銀賞に輝きました!
甲乙つけがたい16品のうち
金賞に輝いたのは、
遠軽町の農家・高橋玲子さんの
「豚しゃぶのせ・ポテキャベサラダ」でした。
最後はみんなで記念写真撮影!
森アナ「おめでとう」

リーダー
「すごいすごい!
 白滝には素晴らしいジャガイモがあるって
 みんな詳しくなった訳だからさ
 また美味しいレシピを作り出して下さい」

児童みんな「はい!」

リーダー「お疲れ様!おめでとう」
森アナ
「第14回じゃがリンピックが終わりました。
 お疲れ様でした」

リーダー「盛り上がりましたねえ」

大久保さん
「盛り上がりましたね。
 全部で16品ですもんね。
 おいしかったですよね」

リーダー
「持ち寄りからスタートしたという言葉通り
 他の人が何を作ってきたのか?
 それを楽しみにワイワイ食べているから」

森アナ
「大会でありつつホームパーティみたいな」
リーダー
「今年の参加者をみると
 子供、そして海外の方まで…」

大久保さん
「初めてですね!通訳が必要初めて!」

リーダー
「グローバルですし
 次の世代にしっかり受け渡す事もして
 こういうイベントっていうのが
 町を元気にしていくかと思いました」
大久保さん
「地域の子ども達がこういうことで
 白滝じゃがを食べてもらってね、
 だいたい遠軽って地方都市ですので
 高校まで出たらだいたい進学・就学で
 都会に出ていく方が多いじゃないですか。
 その時にね、
 昔食べた白滝じゃが美味しかったな!って
 思い出してもらえると嬉しいな」

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2月23日のクイズ
「道内で唯一うずらの卵を生産している
 マチはどこだったかな?」

正解は「室蘭市」でした。


2019年02月23日(土) |  ♯512 道内シェア100%!室蘭のうずらの卵 編
鉄のマチ室蘭。
立ち並ぶ工場群が圧巻の風景を描く
重工業都市。
農畜産業の生産戸数は、およそ20軒ほど。
そんな室蘭に道内シェア100%を誇る
畜産物があるという…。

森結有花アナウンサー
「室蘭にやってきました!」
森崎博之リーダー
「番組スタートして11年なんですけど
 室蘭は初訪問です!」
森アナ
「なかなか農業のイメージないですよね」

森崎リーダー
「酪農はあるみたいなんですけど
 鉄工場のマチってイメージがあるよね」
森アナ
「ただですね!ここ室蘭で
 道内シェア100%の畜産物があるんです」

リーダー
「鉄!
 牛のミルクを運んでくれるパイプ!
 いよいよですね~あぐり王国も
 そういう鉄工場を取材する時期に!」

森アナ
「農業機械の部品じゃないか?と。
 違います!食べられるものです」
森アナ
「その畜産物はプリン・アイスクリームの
 加工品になっています!」

リーダー
「牛乳!室蘭牛乳!鉄牛乳!
 鉄分たっぷりの!」

森アナ「飲みたくない…」
森アナ
「実はですね、今その畜産物…
 私の手の中にあるんです」

リーダー
「この中?小さいですよね…
 森さんの夢とか??」
森アナ
「私だって大きな夢がありますよ!」

リーダー
「手で握りつぶせるくらいの夢。
 あははは」

森アナ
「人の夢を粗末にしないで下さいよ」
森アナ
「正解は…うずらの卵です!」

今回のあぐり王国ネクストは
道内シェア100%!
室蘭のうずらの卵に注目です!
森崎リーダー
「うずらの卵が有名なんですね」

森アナ
「一緒に勉強してくれるあぐりっこです」

今回のあぐりっこは千歳から参加!
小学6年生、児玉椛野(カヤ)ちゃんと、
5年生、稲田奏葉(カナハ)ちゃんです!

リーダー
「うずらの卵は知っていますか?」

カヤ
「スーパーで見たことはあるけど
 食べたことはありません!」

カナハ
「なんか中華屋さんで食べたことある!」
リーダー
「中華屋さん!なんだ?
 ほれ、あの時食べた… 
 あん時おいしかったじゃん!」

カナハ「あんかけ焼きそばだ!」

リーダー
「そう!あんかけ焼きそば!
 って知らないけど(笑)」
リーダー
「プリンとかにもなるんだって」

カナハ「知らなかった」

リーダー「プリン好き?」
あぐりっこ
「好きです!食べてみたいです」

リーダー
「うずらのプリン!
 すっごい小っちゃいかもしれないよ。
 味わかんないかも(笑)」
森アナ
「今日はそのうずらの卵に注目しましょう」

リーダー
「よしっ!行こうずら!!」

えっ!ジャグ??

2019年02月23日(土) |  可愛くて悶絶!!うずらのふ化!
一行が向かったのは、
北海道で唯一の
うずらの卵の生産農場、室蘭うずら園。
ヒナのふ化、卵の生産、
加工から販売まで一貫して行っています。

森アナ
「あまり鳴き声とか聞こえない…」

森崎リーダー
「もちろん匂いも何もないね」

森アナ
「今日案内してくださる三浦社長です」
もともとはホクレン職員で、
ニワトリの卵の販売に携わっていたという
三浦忠雄さん。
その経験も生かして、11年前から、
室蘭うずら園を経営しています。

三浦さん
「今日ふ化したばかりのヒナを後で見て…」

リーダー「ふ化というのは?」

三浦さん
「卵からピヨピヨって出てきたやつね!」
ということでまずは、 
この日 ふ化したばかりのヒナ鳥を
見せて頂くことに…。

森アナ
「ふ化したばかりの雛鳥がいるヒナ小屋に
 やってきました」

リーダー
「すごいね。しっかりとこれを着込んで
 手もしっかりきれいに洗いました。
 これでようやく会える訳ですね」
三浦さん 
「ふ化したのをここにあげますから」

リーダー「えっ!ここでふ化するの?」

三浦さん
「これで38度でずっと温度を管理!
 ふ化に17日かかるんですけど、
 ピッタリ!今日でる!」

森アナ「ずれたりとかしないんですか?」

三浦さん
「温度がズレるとズレちゃうけど
 温度を一定に保ってるとピッタリ出てくる」

リーダー「へー」
さてふ化機の扉を開いてみると… 

ピヨピヨピヨピヨ

リーダー「うわ~」

森アナ
「わさわさわさわさ…ヤダー」
リーダー「うわああ」

森アナ「うわっ!鳥だ」

リーダー「小っちゃーい」
リーダー
「すごい小っちゃいねえ~
 やだーカワイイ」

森アナ「かわいい~」
三浦さん
「今ふ化したばっかり!」

カワイイ!かわいい!が止まりません。
リーダー
「ちょっと触ってもいい?
 えっ!こんな小っちゃ…
 カリメロみたいなんですけどー
 まだ殻の中にいるの。
 震えてる~」

森「やだカワイイ~」

リーダー
「プルプル震えているの。
 チョーかわいいチョーかわいい。
 どうしようどうしよう…」
あぐりっこも持ってみるとー

カヤ
「ちっちゃい!
 ちっちゃくてカワイイ♪」

森アナ
「なかなか卵から出てこれない」

三浦さん
「卵を持って振れば離れますから」
振ってみるけど
なかなか卵から出てこな~い!

カナハちゃんも振り振り振り振り…

ぴょこん!
リーダー
「出てきたーおめでとうございます!」

2019年02月23日(土) |  わずか2か月で産卵開始!
室蘭うずら園では、
2月から5月、
7月から10月の2段階に分けて、
年間およそ35万羽をふ化させています。

その期間、週に1度、ふ化させる日を設け、
1日におよそ2万5千羽が誕生します。
森アナ
「週に1度、2万5千羽をふ化させる!」

三浦さん
「大変なんですよ…
 ふ化もそうですけど
 この後、育てるのが大変なんです」
生まれたてのヒナ鳥は
その日のうちに
オスとメスに分けられます。
森アナ「リーダー分かりました?」

リーダー
「ちっとも!
 まず、うずらを逆さまにして
 お腹をぴゅーと押すと
 ぴゅーとうんちが出るんです。
 それを手でよけてきれいにして
 それで見るんです。
 みんな山があるんです。
 その山の上に突起があるか?ないか?
 これは難しいです!」
熟練の技とスピードで、
オスとメスに分けられたヒナ鳥。
メスはこのあと、別の鶏舎で育てられ、
およそ2か月後に卵を生み始めます。
ヒナ鳥を見せて頂いた一行。
続いては、親鳥の鶏舎へー。

三浦さん
「どうぞ!卵産んでるところです」
森アナ
「すご~い!すごい卵の量ですね。
 ごろっごろ!」
リーダー「うずらいる?」

三浦さん「奥にいますよ」

森アナ「首出してますね」

リーダー
「大きくなったけど、それでも小さい!!
 60日でこんなに大きくなる?!」

森アナ
「親鳥になってもカワイイですよね」

リーダー「親鳥もかわいいね」
リーダー
「さっきの子たち。
 親鳥の頭くらいしかなかったよ。
 そして60日(約2か月)で
 立派な卵を産むんですね。
 めっちゃ産んでんじゃん!」
リーダー
「これはニワトリの話ですけど
 だいたい養鶏所のニワトリは
 年間で約300個の卵を産む。
 それってニワトリもだいたい…
 週休2日なんです。
 週休2日で考えると
 年間300日、卵を産む」

三浦さん「だいたい同じくらい」

リーダー
「うずらも週休2日制だ!」
室蘭うずら園では、およそ10万羽のうずらが、
1日に7万~8万個くらいの卵を生んでいます。

2019年02月23日(土) |  うずらの卵ってどうやって割るのかな?
森アナ
「こうやって飼育するにあたり
 大切なのは餌ですか?」

三浦さん
「エサが決めてです。
 うずらは自然界では虫を食べています。
 その代用として
 うずらの専用配合飼料を作るんですが
 その時に魚粉…
 魚を粉にしたのをかなり入っています」
三浦さん
「それが良い面でも悪い面でも作用。
 良い面では栄養面がとても高い!
 高タンパク!」
 
うずらにとって魚粉は
栄養源としては最適なのですが…

三浦さん
「魚粉が卵臭さだとか獣臭だとか
 そういう臭いのクセのある卵になるんです。
 そのままやると」

森アナ
「栄養価は高いけどクセが出てきちゃう」
三浦さん
「それを人間でいうと
 ヨーグルトと納豆を食べさせて…」
三浦さん
「腸をキレイにして
 体臭を取って産ませている!」

あぐり一行「ほおおお」
三浦さん
「生臭さとか卵臭さがなくなって
 スイーツが作れるようになった!
 このおかげなのね」

森アナ「普通はスイーツにしない?」

三浦さん
「普通は卵臭がキツイんで出来ない!」
森アナ
「他に飼育の上で特徴的なことは?」

三浦さん
「自分でふ化をさせているから
 一切薬を使っていません!」
三浦さん
「普通はワクチンとか薬とか入れるんですが
 一生涯、薬は与えない!
 他からヒナを導入しないから
 うちで全部完結するから
 病原菌を持ち込まないですね。
 だから逆に人だけ気を付けている!
 靴とか服とか…」

リーダー
「だから私達は出演者だけでなく
 カメラの後ろのオールスタッフも
 同じ格好をして
 外の菌を持ち込まないようにしています。
 それが大事なんですね」
こうして生産された安全・安心な卵は、
2割が市場へ。
ホクレン札幌鶏卵流通センターなどを経て、
お店に並びます。

残りの8割は、自社工場で、
水煮やプリンなどの加工品となり、
施設内の売店をはじめ
ホテルやデパートなどに出回ります。
森アナ
「さあ卵を加工する加工場にやってきました。
 ここでは何をするんでしょうか?」

三浦さん
「プリンを作るための卵を割ります。
 このハサミ!うずら専用です」

リーダー「どうやってやるんだろう?」
ハサミの輪の中に卵の上部を入れてー
カットします!

まるで卵の蓋をカットしたようです。

リーダー「キレイ♪」
あぐりっこもやってみますが
キレイにカットできました。

カヤ 「シャキッてなって気持ちいい!」

森アナ「ニワトリ殻より硬い?」

三浦さん「殻は柔らかいですね」



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