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2011年03月26日(土) | ♯136 ペーパーポット発祥地で“てん菜”を学ぶ
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2011年03月26日(土) |  ♯136 ペーパーポット発祥地で“てん菜”を学ぶ
「食材を腐らせずに保存する」
「どら焼きの皮に美味しそうな焼き色をつける」
「生クリームやスポンジをフワフワに保つ」 
 
これらの効果があると言われているものな~んだ?
正解は、砂糖!
砂糖の原料である「てん菜」。
実は、あのスポーツで有名な町と
ふか~い関係があったんです。
森崎
「スキッパー森崎博之!
 目指せ金メダル!
 ヤ~~ヤ~~ヤ~~!!」

佐々木
「盛り上がってきましたね。
 今日はカーリングの町、
 北見市常呂町にやってまいりました。

 本日はジャーン!これに注目です。
 日本の砂糖づくりに大きな
 影響を与えたモノですよ~」

ホタテ・流氷・カーリング。
魅力いっぱいの北見市常呂町。

実は常呂町は日本の砂糖生産を支える
ある栽培術を開発した地。

労力軽減で収量アップ!
その栽培術を勉強しちゃいます!

まずは砂糖の原料は何でしょうか?

森崎
「この農産物からできているんです!ジャーン」

ヒカル君
「じゃがいもみたい…」

森崎
「これは“てん菜”という農作物です!」

森崎
「さて、コレ1キロあります。
 1000gのてん菜から砂糖は何g
 できるでしょうか?」

あぐりっこ
「500g!100g!200g!」

色々な答えが出ましたが…

森崎
「正解はコチラ!170g
 これしか出来ないの!17%しかとれない」

ヒカル君
「貴重じゃん!」

森崎
「そうだね。北海道ではものスゴイ大量の
 砂糖をつくっていて、それ以上に大量の
 てん菜が農作物として収穫しているんだ」

あぐり王国でも以前
取り上げたことがある“てん菜”。
ビート砂糖大根とも呼ばれていて
北海道は日本で作られる“てん菜”の
ほぼ100%を賄っているんです。

今時期はてん菜栽培の肝心な時と言う事で、
あるセンターにお邪魔することに!

ご案内頂いたのは、
てん菜の栽培に深~い関わりがあるというお二人。
JAところの田渕収一さんと
砂糖を作る工場のセンター長 瓜生弘幸さんです。


2011年03月26日(土) |  立体絵本のように広がるポットとは?

JAところ
田渕さん
「コチラは“てん菜”の共同育苗センターです」

森崎
「みんなわかるかな?
 土に植える前の段階ですよね!
 苗を育てる幼稚園みたいな感じかな」

田渕さん
「ここはてん菜の苗を育てる
 ポットを作る施設なんです」

ペーパーポットを実際に手にとって見ると-

森崎
「ペーパーポットというだけあって
 紙ですね!コレをどうするの?」

田渕さん
「こうします…(と広げていく)」

森崎
「うわ~すげ~」

藤尾
「10倍以上に広がった!」

森崎
「ファッファーン♪ファファー♪」
(なんとなくアコーディオン、空気を送ってます・・・)

佐々木
「アコーデオンみたいな・・・ね!」

藤尾
「扇子みたいになる!」

リーダーポットを広げて-
森崎
「見えますか~~!?
 いやあ~この中に種を入れるってコトですか?」

田渕さん
「そうですよ」

藤尾
「1個が小さい鉢ってコトですよね」

あぐりっこも持ってみると-
グニョーーーンと伸びるペーパーポット

森崎
「伸びるねえ~~何個苗を植えれるの?」

田渕さん
「この一冊で1400本ありますよ!」

森崎
「苗は幼稚園みたいなモノで
 畑にデビューする前に苗として育てられる。
 なんで、これマンモス幼稚園ですよ!」

佐々木
「このペーパーポットを作られた 
 会社の方が、瓜生さんです!」

日本甜菜製糖 美幌製糖所
瓜生さん
「上質なてん菜を安定的に欲しいと言う理由で
 ペーパーポットを作ったんですが、
 北海道では雪どけが遅いので、
 生育期間が短いワケなんですよね。
 その中で思った通りの収穫量が上がらなかった
 っていうのが、1つの理由です。

 それで日本甜菜製糖の技術員が研究を重ね、
 開発したのが、このペーパーポットなんです」

雪が解ける前から苗を育てられるので
十分な生育期間を取ることができ、
安定した収量確保につながるのです。

ではどのように作っていくのか見てみよう。
まずは、ペーパーポットを広げ
突起がついた板にセットします。
この突起が後から
大切な仕事をするんですよ!

2011年03月26日(土) |  工夫と知恵がいっぱい!ポットの種入れ

続いては土を入れていきます。

佐々木
「うわ~土のシャワーみたいですね!」

こんもりと土が盛られました。
すると今度は10数センチ持ち上げられ、
ガンガンと下に落とされます。

田渕さん
「振動を与え、隙間無くキッチリ詰めます」

森崎
「ガンガン来たね~~」

森崎
「さあ次は~」

藤尾
「鉄板でフタがされましたねえ~。
 そして機械の中に入っていきましたよ」

と突然、機械ごとぐるりと大回転!
180度回転し鉄板でフタをしたほうが
下になりましたよ。

このようにひっくり返すと、
突起がついた板が上になります。

この板をハンマーでたたき土を固めると、
くぼみが出来ます。
さっきの突起は種を入れるための“くぼみ”
作るものだったんです。

お次はこの“くぼみ”に種を入れていきます。

種をいれる道具に着色した種を入れ、
スライドを引くと種が“くぼみ”に落ちます。

ヒカル君
「種ってピンクなんだ!」

田渕さん
「色がついてないと土だから目立たない!
 わざと色をつけているんだよ」

さて種を入れる道具の仕組みですが…

田渕さん
「秘密兵器です!」

森崎
「この道具すごい!
 穴に種を入れて、バーを引くと落ちる」

あぐりっこも持ってみると-

森崎
「小学生が持つとけっこう大きいね」

ペーパーポットの上に持っていき
スライドを引いて種を植えます。

森崎
「できた?できた!?どうだった?」

シンノスケ君
「おもしろい!!」

あるるちゃん
「気持ちイイ~」

さらに今年導入したスーパーマシンも活躍し、
一日に作るポットの量はなんと三万冊!
およそ4千2百万もの苗を作っているんです!

2011年03月26日(土) |  ペーパーポットの引越しに密着!

森崎
「どういった経緯で育苗センターが
 できたのでしょうか?」

JAところ 田渕さん
「小麦だとか馬鈴薯と同じように
 “てん菜”は重要な収入源なんですよ。
 量をたくさん取りたいとか
 良いモノを収穫したいと、
 そういう風な想いがあったワケですね」

森崎
「農業って言うと畑とか田んぼのイメージが
 あります。その以前のですよね!
 畑以前をしっかりやることで
 収穫量を上げることができる!」


瓜生さん
「育苗センターを建てて頂いたってコトは
 本当にあり難いコトだと思っています」

人手がかかり重労働である育苗。
個人でやると日数がかかり、
苗の成長にバラつきが出ます。

そこで一括して苗を作ることで
生産者の負担を軽くし、
さらに成長の誤差が出にくいという
メリットもあるんです。

実は常呂町はペーパーポットを使った
栽培法の発祥の地なんです。

町には記念碑が建てられています。

森崎
「さてペーパーポットに種が入りました。
 ここからはどうなるの?」

田渕さん
「委託している業者さんが、
 農家さんのお宅まで・・・ようは
 ハウスの中に入れるまで作業を行います」

てん菜生産者である
井川 靖敏さんのお宅へお邪魔します。
ハウスの中まで…とは、どういうことかな?

ハウスの中にペーパーポットが入ってきました。
すると流れ作業でポットがどんどん
運ばれていきます。

佐々木
「引越しみたいな感じ!」

藤尾
「ペーパーポットを運んで来てくださった方が
 こういう並べる作業もやってくださる・・・
 コレ、スゴイですね」

森崎
「井川さん、すごいシステムですね」

井川さん
「私も今年初めて、やっているんです」

さて藤尾もお手伝いに参加してみますが、
意外に小回りが利きません。

森崎
「みんなスイスイやってたよ!」

佐々木
「落とさないでくださいよ!」

ハウスに並んだペーパーポットには、
保温のためのシートを二枚かけ、
22度から25度をキープ。
およそ7日後には一斉に発芽します。
その後、4月の下旬、
立派に成長した苗はこのポットのまま
畑に植えるのです。そして10月、
青々とした葉っぱが茂り、
てん菜収穫となります。

森崎
「全部やっていただくことで
 どんなメリットがありますか?」

井川さん
「去年までは自分でやっていたんですけども、
 家族もだんだん年齢をとっていくし、
 人を探すのも大変になってくる。
 そういう機械に育苗センターを利用すると
 家族も楽にさせてあげられる
 大変良いと思います」

じゃ~ん、もんすけです!   
立派に成長した“てん菜”。
一体どうやって
砂糖になるのか簡単に紹介するね。
まずは“てん菜”の中の砂糖になる成分を
取り出すため、お湯に浸していきます。
そうしたら、糖分が含まれたその液体を
熱い水蒸気を使って煮詰めて、
濃度を上げていくんです。
そして結晶化したものが「砂糖」なんだよ。

工場では、毎年10月~3月までの5か月の間、
一日の休みもなく24時間体制で
作り続けているんだよ。


2011年03月26日(土) |  砂糖豆知識&お料理コーナー

佐々木
「お次は砂糖はエライよのコーナー!」

北海道てん菜協会事務局長
吉村清和さんに聞く
甘いだけじゃない!砂糖の底力~~

佐々木
「みんなの目の前に色んな砂糖が並んでます。
 主に北海道で多く作られているのは?」

吉村さん
「上白糖とグラニュー糖の二種類」

森崎
「白い砂糖ですね。なんでこんなに白いの?」

吉村さん
「光が乱反射して、ソレで白く見えるんです。
 本来は透明なんです!」

一同一斉に「えええ~~~」

吉村さん
「ひと粒ひと粒見ると透明なんです」

森崎
「漂白して真っ白って言う人もいましたね」

吉村さん
「全く漂白していない自然の甘味作物です!」

食卓に欠かせない砂糖。
実は私達の生活にとっても役立っているんです。

脳のエネルギー源は「ぶどう糖」。
砂糖に含まれる「ぶどう糖」は
消化吸収が早いので、
集中力や記憶力の持続に
効果的と言われています。

さらに傷みやすい果物などは
砂糖で煮ることで保存がききます。
これは砂糖が水分を包み込み、
カビや細菌が発生しにくくするから。
そして、ケーキのスポンジやクリームを
フワフワに保っているのも砂糖の働き。
砂糖は適量を守っていれば
体に悪いものではありません。

吉村さん
「疲れたなっていったらよくあめ玉、
 昔なめていましたよね」

リネちゃん
「スキー授業の時とかに
 あめ玉持っていくのもそうかな?」

森崎
「そうだね!疲れるからだね」

もんすけです!
ホタテのマチ常呂町。
実はそのホタテが質の高い作物作りに
大活躍しているんです。

常呂町 産業振興公社
平池弘之さん
「ここではホタテの貝殻だけを
 ここの工場に持ってきて乾燥して、
 そして肥料を作っています。

 成分は主な部分はカルシウム。
 これは畑に投入すると
 作物の根の生育を良くするんです。
 したがって養分の吸収を
 助ける働きをするんですよ」

処理に困った貝殻を有効活用!
常呂町では地域に根差した取り組みが
行われているんだね。

JAところ女性部のみなさんに 
常呂町の美味しい食材をタップリ使った
お料理を教えてもらいましたよ!

※詳しい内容はレシピコーナーへ! 

今日一日タップリ
常呂の“てん菜”を学んだ一行。

藤尾
「いやあ~“てん菜”の未来は明るいなあ」

森崎
「今週は随分オレのコト、ほめられたなあ~」
 “てん菜”=天才=リーダー??

しばらく間があって・・・

佐々木
「えっ!!」

最後に【婚活中】の
JAところ青年部がご出演!
「常呂で一緒に農業やろう!!」

■常呂町に住みたい&農業に興味のある方は-
 JAところ TEL:0152-54-2121 まで

佐々木佑花の週刊あぐりニュース。

みなさん、お仕事として
おいしいフルーツの栽培はいかがでしょうか?
今日は農業のお手伝いさん募集のお知らせです。

そのフルーツとは、
北海道が誇る超人気ブランド・夕張メロン。

日本のメロンの代名詞ともいえる夕張メロン。
以前「あぐり王国」でも取材に訪れました。

2007年に財政再生団体となった夕張市、
高齢化や人口の減少が進み、
地元の特産である夕張メロンを栽培する人を
確保するのが難しくなっています。

そこで今回JA夕張市では、
将来、新規就農してもらうことも視野に入れて、
メロン栽培に関心のある人を大募集。

応募条件は、20歳から45歳までの健康な方。
雇用期間は今年の3月~8月で、
メロンの栽培から収穫までを
栽培農家の方が指導します。

ちなみに今時期は、メロンの育成期間を
短縮するために行う
「新芽の接ぎ木作業」が最盛期を迎えています。

メロンの出荷が始まるのは5月中旬を予定。
今年の目標は、猛暑の影響をうけた去年より、
売上で2億円を上回ることだそうです。

興味があるなぁ、やってみたいな、とお考えの方は
ごらんの電話番号、JA夕張市営農部まで
お問い合わせください。

■平成23年度 農作業スタッフ募集要項
 求める人材:20才~45才までの健康な方
 雇用期間:3月~8月
     (実働8時間・日給5800円・週休1日)
 メロンの栽培~収穫までを栽培農家が指導!
 未経験者大歓迎!

■お問合せは・申し込みは-
 JA夕張市営農部
 TEL:0123-57-3115
  HP:http://www.yubari-melon.or.jp/




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