森崎 「いや見事だな~ 霧多布湿原~!! 鮮やかな色合いだあ~」
今回のあぐり王国は晴れ渡る霧多布湿原から スタート…と思いきや実は-
森崎 「真っ白~~!」
佐々木「冬ですから雪が降りました」
森崎「やっぱり寒いな~」
佐々木「今日は浜中町にやってきましたよ」
森崎 「釧路を越えてもうすぐ根室ですよ!」
佐々木 「さて今回は我々は農業分野では国内初! 国内初のエコな酪農システムについて 学んでいきたいと思います」
森崎「ひょよ~~」
藤尾「寒くてリアクションもおかしくなってる!」
やって来たのは道内屈指の 酪農地帯「浜中町」。 今回は“エコ”をテーマに、 国内初!の酪農システムや 環境を守る取り組みを学びます。
その前に実はあぐり王国では過去にも 浜中町を訪れたことがありました。
森崎 「新規就農者への受け入れシステムが 充実した町でした」(2010年11月27日OA)
佐々木 「関西から来られて家族で酪農を やっている方にお会いしましたよね」
森崎 「そして今回は国内初のエコな取り組み? 浜中町って色々取り組んでいるなあ~!」
さてここでみんなに質問です。
佐々木「エコってみんな聞いたことある?」
あぐりっこ「あります!」
森崎 「じゃあ“エコ”ってなんだろう?」
リク 「エネルギーを節約して、 なるべく使わないようにすること!」
コウタ「リサイクル」
ユメ「地球に優しい活動」
サヤカ「資源を大切にすること」
藤尾 「そういう考えにのっとった 日本で初めての新しい酪農システムが この浜中町にはあるってことですね」
佐々木 「まさにその通りで、 太陽光で電気を作っている エコな酪農システム。 しかも国内初がこの町にあるんです! どんな取り組みなんでしょうか?」 自然エネルギーの「太陽光」を利用した、 エコな酪農に取り組む浜中町。 さっそく一行は生産者のもとへ。
お話を伺うのは佐々木隆雄さん。 太陽光を利用した酪農経営で、 およそ150頭の乳牛を飼育しています。
ではエコなシステムを探してみましょう。
森崎 「“太陽光”と聞いて何を探しているか 想像がつくかな??」
あぐりっこ「…できない!」
と、ここでリクが何かを発見!
近づいてみると…
佐々木さん 「これが太陽光発電です」
森崎「でっかい!ほぼ家じゃん!」
奥行き3メートル、幅18メートルという 巨大なパネル。 太陽の光が48枚にも及ぶ 特殊なパネルに当たることで電流が流れ、 電気を起こす仕組みの発電装置。 一般的には「ソーラーパネル」と 言われるものですが、 国内初というのは その大きさではないんです…
佐々木さん 「こういう太陽光パネルは最近 それぞれ取り入れてると思います。 ただ浜中町は全体で105戸の酪農家が 取り入れたんです。 それで全部が牛乳生産の動力電源に 使われているんですね。 全体でいくと約1メガワットの発電量!」
森崎「1メガワット??」
佐々木アナ「わからなくなっていますね…」
佐々木アナ 「一般家庭の消費電力で見てみましょう。 1時間あたり使ったときの電気の量が これぐらいです!」
藤尾 「テレビ100台くらいを1時間くらい 動かせる電力なんですね…」
藤尾 「ちなみに関西人なんで… どれくらいの電気代を まかなえているのかな?」
森崎 「いやらしい事をきくなあ~そんな… ちなみにいかほど?」
佐々木さん 「年間20万ぐらいですね」
佐々木アナ 「でもそれが105戸集まると… けっこな金額になるんじゃないですか?」
藤尾「それはスゴイですね…」
リク「フェラーリ2台買える!」
藤尾「なんでフェラーリ?」 森崎「小学生ってそんな事いうのっ?」
それだけスゴイ節約ってことですね!
続いて、その電力が実際に 使われているという牛舎を拝見します。
森崎 「こちらはフリーストール牛舎ですね」
すると目の前にまるでUFOのような 不思議な物体が…
佐々木さん 「これは牛のエサを押す機械ですよ」
佐々木アナ 「牛さんがエサを食べやすいように この機械が寄せてくれるんですね」
実際に動かしてみると… 通路に広がったエサを牛さんに側に 寄せていっています。
佐々木さん 「人が押さなくても自動でやってくれますから これは本当に楽ですね!」
藤尾 「電力も太陽光発電から得た電力なんですね」
佐々木アナ 「こういう所に使われているんですね」
このほか牛舎内に設置された扇風機や 搾乳をする機械など、 様々な動力に太陽光の電力が使用されています。
藤尾 「使っているエネルギーも 自然のエネルギーですから本当にエコですね」
佐々木さん 「地域のみんながそういう意識を持って 去年からやっているということなんです」
じゃ~ん もんすけです! 自然エネルギーの太陽光を利用した エコな酪農システム。この取り組みは 「浜中町の豊かな自然環境を守りたい」という 地元の人達の思いから始まったんだよ!
JA浜中町 宮崎義幸さん 「開拓時代から牧草地にしていった環境から やっぱり農業生産をしていくには 自然というものがすごく大事で、 昔の自然環境にできるだけ 近づけていきたいという思いがありました」
森崎 「エコを取り入れてますよね。 どういうふうに酪農を取り巻く町づくり… 変わっていけばいいですか?」
佐々木さん 「やっぱり環境に優しい酪農というのは 一番大事だと思いますね。 特にフン尿の問題というのは 河川を汚したり海も汚したりしますから… フン尿を溜める施設もあるんですよ。 だいたい皆さん作っています。 有名な霧多布湿原の保全! そういう取り組みはずっとやっていかなければ ならないと思っています!」
阪野さん 「さあコチラが湿原ですよ」
森崎「うわ~広~~い!」
阪野さん 「さてここで問題です!霧多布湿原は 札幌ドーム何個分でしょうか??」
リク「50個分!」
阪野さん「ちいさいね~まだまだ~」
リク「100個分!」
阪野さん「小さいよ~~!!」
あぐり一同「ええ~~!」
藤尾「どこからどこまでが霧多布湿原??」
阪野さん「見える範囲です!」
阪野さん 「正解はだいたい600個分です!」
あぐり一同「へえ~~」
霧多布湿原のお話を聞いたところで、 一行は湿原の木道を散策する ネイチャーツアーへ!
佐々木アナ 「湿原の中に入ってるってすごくないですか? 大自然という感じでね!」
阪野さん 「でね!ここの木道の名前って覚えてる?」
リク 「『ヤチボウズ木道』
阪野さん 「正解!そのヤチボウズっていうのが コレです!」
目の前にあるモコッとした草の塊が “ヤチボウズ”とのこと…
阪野さん 「湿原のことを北海道の方言で 『ヤチ』って呼ぶんです。 そのヤチに生えている、 このボウズみたいなものがあるから 『ヤチボウズ』ってなったんです」
湿原にだけ生息する珍しい植物 「ヤチボウズ」を見学し、 一行は木道をさらに奥へ。
すると雪原に現われたのは…
カエル…!!
阪野さん 「この辺に一番多い種類の 『エゾアカガエル』と言います」
近づいて… リク「こんにちわ!」
阪野さん 「雪の上のカエルは初めて見ました!」
森崎「すごいよ~」
そして先頭を歩いていたリーダーに異変が-
森崎 「うわっうわっおお~っ~ デッカイのいた!デッカイの!」
動揺するリーダー!
阪野さん 「えっ?どんなんですか??」
森崎 「大きくて~ 黒くて~ なんか… 素早かったです!うえ~ん (驚きのあまり泣き出すリーダー)」
藤尾「泣かないで!」 そして阪野さんも「泣かないで!」
阪野さん 「上からみると広大な景色が楽しめるし 下に下りてくると身近に感じることが たくさんありますよね。 だから僕らは木道を作って最終的には 好きになってもらって、 “守りたいな”という気持ちが 育まれればいいなと思って木道を作っています」
森崎 「何か僕らにも出来ることってありますか?」
阪野さん 「この木道は旅行に来た人はもちろん、 浜中町内の子ども達が 環境を勉強するためにも歩いたりします。 今歩いているこの木道も 誰かが作ってくれた木道です。 みんなにもちょっと木道を作ってもらって 次の人のために作業をしてもらいたい と思います」
阪野さん 「まずここに1枚板をおいてみましょう!」
ジャブジャブコースに足を取られながらも なんとか板を設置しました。
お次は杭打ちです。
リーダーが湿地に杭を打ちます。 するとドンドン地面に吸い込まれていきます。
藤尾 「湿地帯だからメチャメチャ中まで 入っていきますね。 奥の方までゆるい地層なんですね」
そして木道が流されてしまわないように しっかりと杭に結びつけたらできあがり! さらに、このコース一番の ジャブジャブゾーンにも設置します。
がココでトラブル発生!
藤尾くんと佐々木アナが 見事にジャブジャブコースに はまりました!
藤尾「やっても~た!」 佐々木「キャーちょっと~~」
動けば動くほど“ぬかるみ”にはまる 2人でしたが、 なんとかジャブジャブから脱出!
森崎 「みんなで作った木道が 完成しました~」
あぐり一同「ヤッタ~!」
森崎「正直大変でした」
豊かな自然環境を大切にしている浜中町では、 自然エネルギーを使ったエコな生乳生産のほかに、 新たな取り組みも行っています!
平成21年にJA浜中町と地元企業が中心となって 国内のJAで初めての農協出資型酪農生産法人 「酪農王国」を設立。 およそ390ヘクタールの大規模牧場経営で 生乳の大量生産、酪農家の担い手の育成など、 地域経済の活性化を目的にした会社なんだ。 JA浜中町は様々なな取り組みを積極的に 行っているんだね。