佐々木 「今日は一度社会に出て会社勤めをした後に 実家に戻って農業を継いでいる 平岡さんという方に会いに行きます。 大変な働き者なんだそうですよ!」
森崎 「働き者、大好きですよ~」
あぐり一行「こんにちは~」
就農して8年。以前は札幌で別のお仕事を していた平岡敏幸さん。 とっても働き者と言われる秘密は 農業スタイルがちょっと変わっているから…
と、その前に- 平岡さんと一緒に出迎えてくれたのは…
アリサ 「カワイイ! 黒い牛、初めて見たからカワイイ♪」
森崎 「そうか~」
アリサ「白いのしか見たことなかったから…」
森崎「牛のイメージでいうと白と黒だよね」
佐々木「ホルスタイン牛ですね」
平岡さん 「こちらは“黒毛和牛”と言って 《お肉》になる牛ですね」
平岡さん 「お母さん牛に種付けして その子牛を出荷しています」
平岡さんの仕事は生まれた子牛を 半年から1年ほど育てること。 育てた牛は更に大きくするための 専門の生産者へ出荷します。
森崎 「テレビ(取材陣)を怖がりませんね、 この子たち!」
平岡さん 「そうですね。 和牛の方が人懐っこいかもしれないです」
森崎 「人懐っこいだけにね… 悲しい思いもありますよね…」
さてワラを敷きつめました。
ルル「もっとフカフカになった!」
すると後ろにいた牛さんが ンモ~~~ッ!
森崎「お~喜んでる喜んでる」
平岡さん 「朝エサやりなどが終わったら 次はハウスで作業があります! 行ってみますか?」
森崎「ハウス?へ~」
真冬のハウスで作業? 一体どんな事をするのかな? ハウスの中に入ってみましょう!
森崎 「ではビニルハウスの中に入ったら…」
森崎「またビニルハウス!!」
平岡さん「なかに野菜があります!」
森崎「アレッ?畜産農家さんですよね?」
平岡さん「畜産だけではありません!」
森崎「他にもやってるんだ!」
真冬に栽培している野菜とは? トンネルの中を見てみよう!
平岡さん 「じゃあ1枚ずつはがしていきましょう」
1枚はがして…2枚目登場 あれまだトンネルが出てきた!
藤尾「まだあるの?」
2枚目をはがすと…3枚目も登場!
3枚目をはがして4枚目も…
森崎 「まだある!まだある! まだあるけど緑色の物が うっすらと見えてきたぞ~」
藤尾「これが最後の1枚だ~!」
いよいよ4枚目をはがしてみると…
ルル「あ~アスパラ!」
森崎 「待って待って…!今1月ですよ! 北海道のもの(アスパラ)って 6月前後ですよね?」
平岡さん 「そうですね! 春芽でも4月初めから秋ぐらいなんです」
平岡さん 「日本で収穫されるアスパラが 11月頃から品薄になるために うちでは11月出荷を目指して 冬にアスパラ栽培をやっています!」
森崎 「ということは… 冬場にアスパラ作ると…もうかりますね!」
藤尾 「リーダー!子供たちの前で! そんな大人の話!」
牛の世話とアスパラ栽培… 二足のわらじの平岡さんです。
藤尾「牛を育てながらって大変ですよね」
平岡さん 「冬場の労働時間としては 午前中に終わるので そんなにではないですよ。 搾乳とかの時間がない分、 そうした時間を栽培などにまわせるんです」
森崎「なるほどね~」
平岡さん 「ちなみに今は 天候が予定通りに行かなかったので 残っている状態です。 本来でしたら12月いっぱいぐらいで 終了していますね」
佐々木 「あの~外はすごく寒いんですけど ハウスの中はどれぐらいの温度なんですか?」
平岡さん 「この二重ハウスの中は 朝方は氷点下まで下がります! ですがこの(4重の)トンネルの中は 朝方でも5度ぐらいまで保てるように 下に電熱線を敷いて温度を保ってます」
ここであぐりっこアスパラ収穫体験! 収穫の目安になる棒を持って 太さや長さを確認しながら収穫します。
ルル「とれた~!」
早速もぎたてのアスパラをいただきましょう! 「いただきま~す!」
アリサ「おいしい!」 タクト「おいしい!けどちょっと苦い!」 ルル「けど甘い!」
佐々木 「こんな美味しいアスパラができて どう思いますか?」
平岡さん 「こんなに美味しい物が出来るんだ! ということに気付いて 頑張ってやっていきたいと思っています」
全国的にアスパラが 品薄になるという11月ですが、 美幌町には栽培出荷を可能にする ポイントがあるのです!
平岡さん 「美幌町は降雪量が少なくて 日照時間が長いので冬期間でも 太陽の日差しが当たり気温が上がって アスパラが育ちやすくなるんです」
藤尾 「ハウスの中の温度が上がりやすいんだ」
ところで、みなさんは アスパラの根がどのように生えているのか 見たことありますか?
平岡さん 「じゃあ、お見せします!」
すると平岡さん! アスパラが植えてある畑の 側面の板をググッと外しました!
森崎「取れるんだ~」 藤尾「すごい~」
森崎 「発砲スチロール(の壁)を取ったら…」
アリサ「根っこだ!!」
森崎 「うわ~っと下まで行ってるぜ~」
切れないように掘り起こしていくと 立派でモシャモシャした根が 現われました。
ルル「根っこパラダイスだ!」 藤尾「立派ですね~」
根っこを持ってみると- アリサ 「ズッシリしてる。1本1本は細いけど 密集するとしっかりとした 土台みたくなってる」
とここでリーダーに遊び心が…
森崎「ほらっ!これッ!」
あら~藤尾君に根っこを被せちゃった!
藤尾「どうなの?」
あぐりっこ 「似合う!」「前より雰囲気良いかも!」
藤尾「どうヘアースタイル?!」
森崎「似合うわよ~!藤尾君イメチェン!」
和牛の世話に画期的なアスパラ栽培… 冬も忙しい平岡さんですが、 これだけではないんです!
和牛・もち米・小麦・大豆・ ビート・ジャガイモ・アスパラ…
平岡さん「これ全部やってます!」
森崎 「スゲー!働き者だな~」
しかもとってもエコな関係が 成り立っているのです!
平岡さん 「もち米の稲ワラを牛が食べる… 小麦の麦ワラはあぐりっこが お手伝いしてくれた牛のベットの 敷きワラとして使っています」
さらにそのワラとフンを 堆肥として畑に使うので エコな循環が生まれているのです!
佐々木 「こうやって色々つくっているからこそ 成り立つ仕組みがあるんですね」
森崎「へえ~面白い!」
ではここでUターン就農について 説明しましょう。 Uターン就農とは 生まれ育った土地を離れて仕事に就き、 その後、故郷に戻って農業を継ぐ事。
平岡さんが就農したのは8年前。 それまでは飲食店で働いていました。
さてここからは平岡さんのお父さん 平岡稠祥(しげよし)さんもご一緒に お話を伺っていきます。
森崎「息子さん戻ってきて良かったですね」
稠祥さん 「自分の好きな道を進んでいいよって 言ってはいたけれど、やっぱり本人から 『帰ってくる』と言われるとね… そりゃあ誰で“嬉しい”んじゃないですか」
都会で社会経験を積んでみたい! と思った平岡さんは 「30歳までには戻ってくる」という お父さんとの約束を胸に札幌へ進学。
卒業後は27歳まで札幌で仕事をしていました。
森崎 「札幌でずっと行く(働く)って道は無かった?」
平岡さん 「一時期そう思った時期もありました… ただ約束したって話もあったので。 地元の家がなくなると実家が無くなるので それはものすごく悲しいと思って 『戻ってこなければ』 というのは常々思っていましたね」
使命感を胸に実家に戻った平岡さん。 しかしお父さんの稠祥さんは 農業に勤しむ息子を見て、 心配が募り始めます。
稠祥さん 「農家を手伝うってことになると 農家同士の青年との付き合いを 親としてはしてほしい訳ですよね… それがなかなか進んで行かない…」
同じ地域で農業に取り組む仲間。 お父さんはその大切さを知っています。 だからこそ信頼関係を築いて 欲しかったのです。 しかし当時の平岡さんはあまり外出をせず、 家を継ぐつもりで帰ってきたものの 農業と向き合えずにいました。
平岡さん 「ここで生まれ育ったんですけど やはり札幌に学生時代を入れると 10年ぐらいいたので、 その環境に慣れてしまうと… 美幌の土地の環境に慣れるのに 1年ぐらいかかりました」 森崎 「都会に10年ぐらいいて戻ってきたら 転校生みたいな感じでさ、 最初は…居場所を見つけるの大変ですよね」
ただ漠然と仕事をこなしていた平岡さんに ある時、転機が訪れます。
平岡さん 「青年部に誘われて初めて みなさんが集まっている場に行った時に 当時は漠然と『とりあえずやるか』 みたいな感じだったんですけど 周りの人の話を聞いていると ものすごく真剣で…しかも その話をしている人が 自分より若いんです。 こんなに若い人が一生懸命、話をしているのに 『オレは何をやっているんだろうな』 というのがあったんで、その辺りから 考え方が徐々に変わっていきました」
同世代から刺激を受けて一念発起! もともと負けず嫌いの平岡さんの気持ちに 火がつきました。 三年前からは経営も任されるようになり 農業にやりがいを感じていると言います。
森崎 「僕もUターン就職なんですよね。 わざと目線をずらしてみて よそで吸収したことをノウハウとして また違うところで活かすって オレはすごく判るんですけど…」
平岡さん 「前やっていた職業がサービス業なので 色々な人と話をする機会があって 話し慣れというか力もついてきたので!」
森崎 「場を踏むというか経験がつきますもんね」 平岡さん 「そういう意味では自分から話しかけたり できるようになりました」
稠祥さん 「思い通りにやっていってくれれば 良いと思います」
じゃ~ん もんすけです! JA青年部とは若い力で農業を活性化させよう という生産者の集まり。 道内の各JAそれぞれに青年部があって、 様々な情報交換をしたり 勉強会をしているんだって! 全道には7500人以上の部員がいるんです。
JAびほろの青年部は90人ほど。 地域での食育活動にも力を入れていて 毎年、地元の小学生に食育教室を 行っているんです。 それでは、平岡さんが影響を受けたという 青年部の方にお話を伺ってみましょう!
森崎 「平岡さんが地元に戻ってきたとき どんな印象でしたか?」
城さん 「前の仕事のクセが抜けていたいみたいで 『休みがほしい』と一生懸命言ってました」
森崎 「そういうのを聞いてどう思いました?」
城さん 「もう1~2年経ったらそういう考えも 無くなるんじゃないかと思っていました」
森崎「なるほど~」
佐々木 「困ったことやわからないこととか あったんじゃないかと思うんですけど」
城さん 「困ったらお互い助け合って… 『畑で機械がぬかった!』なんて言ったら 助けに行ったりもしますね。 農家だったら、これは当たり前!」
なんと平岡さんは現在、オホーツク地区の 14のJA青年部をまとめるリーダー、 地区会長としても忙しくしています。
小谷さん 「みんなのリーダー的な信頼できる 頼もしい先輩ですね!」
佐々木 「仲間がいるって良いことだなと思いますね」
森崎 「これからのオホーツクの農業が 楽しみになってきますね!」
さてここからは 「美幌の美味しいものをいただこう~」
アスパラ生産者の皆さんに 美幌町の特産品を使った 絶品料理を作っていただきました。 教えてくれたのは 鶴丸麗子さん、鈴木睦さん、 高橋美幸さん、平岡久美子さんです!
※詳しい作り方はレシピコーナーを ご覧下さい!
美幌町の絶品料理に大満足のあぐり一同! さて一日を振り返って…
森崎 「色々と見聞を深めた方々が帰ってきて 地元を底上げしてくれる… 」
佐々木 「周りの人もステキなんじゃないですか! 共に頑張るメンバーがいるから Uターンしてきても支え合っていける!」
藤尾 「お互いを刺激しあいながら 頑張っている姿を見られたのが嬉しかった! オレも頑張ろうと思ったもん! すごく刺激を受けたなっ!」
森崎 「じゃあお前、いつ頑張るの?」
森崎・藤尾(なんと同時に…) 「今でしょう!!」
みんな大爆笑!
仲間がいるから頑張れる! ステキな町での1日でした。
番組の後半に放送される 「町のPRコーナー。」 さて今回のJAびほろさんは いつものPRとはチョット違いました… 森崎 「JAびほろの意気込みをどうぞ!」 JAびほろさん 「どんなに寒くても負けないぞ~!」 あぐり一行「ん??」
突然手に持った視聴者プレゼントを リーダーと佐々木アナに手渡しました。 森崎「おおお~何ですか!」 すると振り返ることもなく 勢いよく…
藤尾く~ん♪ なぜか藤尾君も飛び込んできて 「負けないぞ~」を連呼! 森崎 「どうして?どうして?」 (意味合いが変わってきてます)