北海道が全国に誇る、 生産量ダントツ1位の農作物 「ジャガイモ」。 品種も「メークイン」「インカのめざめ」、 「レッドアンデス」「キタアカリ」など様々… その中でも、全国から注文が殺到する 大人気のブランドがあるんです!
品質の高さとおいしさから 「日本一」とも言われているジャガイモ。 それが…
道南・今金町が生んだ最高級ブランド 「今金(いまかね)男しゃく」。
デンプンをたっぷりと含み、 ホクホクでなめらかな食感。
今回のあぐり王国ネクストは、 今月から植え付け準備が始まった 「今金男しゃく」の生産現場へ- ブランドを維持するための徹底的な こだわりに一同驚きです!
森崎 「北海道の春!気持ちいいねえ~」
憧れ 「今まさに今金男しゃくの生産が スタートしたところなんですって」
森崎 「スタートしたかね…」
憧れ「あっ!まさにイマカネ?」 森崎「今金!」
憧れ 「実は今金男しゃくって初めて聞きました」
森崎 「そう知らなかった…子どもはどうだろう。 呼んでみましょう!あぐりっこ~~」
はーい
森崎「ん?なんだ?」
憧れ「ん??」
今回のあぐりっこは小学6年生。 田渕蓮華(レンカ)ちゃんと澤田花(ハナ)ちゃん。 そして女の子2人に混ざった野太い声の主は?
憧れ「レンカとハナの2人で…」
男性 「ちょっと待てよ!触れよオレ。 ちょっと息切れしてきたよ!初登場」
森崎「どうぞ自己紹介を!」
大下 「大下宗吾(オオシタ・シュウゴ)38歳です」
森崎「へええ~」
大下「へーじゃない!知ってるでしょ」
森崎「2人は知ってる?」
レンカ・ハナ「知らない!」
森崎「知らないよね…」
大下「おいスタート悪いな…」
レポーターや映画情報番組で活躍している 大下くんが参加してくれますよ~
さて今金男しゃくに戻りましょう!
森崎 「今金男しゃくというイモは知ってる?」
あぐりっこ「知らない…」
大下 「ジャガイモ料理で何がすき?」
レンカ「肉じゃが!」
ハナ「ポテトサラダ!」
森崎 「いいね~ 今金男しゃくのポテトサラダなんて 最高かもしれないね!」
「こんにちは~」
親子4代に渡って「今金男しゃく」を 生産し続けている日置(ひおき)勇馬さん。 札幌ドームと同じくらいの広さの畑で 栽培しています。ハウスの中に入っていくと-
森崎 「なんでみんなこっち向いてるの? テレビ用なの?」
日置さん 「日光に当てて芽を出している所です」
日置さん 「いまは種イモを切って 畑にまく準備をしています」
森崎 「みんな種イモってわかる?」
森崎 「このジャガイモが種になる!」
日置さん 「今金町には種イモを生産する農家と みなさんが食べるジャガイモを生産する 農家があって、うちでは食用のイモを 作るための種イモを生産しています」
憧れ 「種イモ農家さんと食用農家さんと 分かれているんですね。 初めて知りました」
日置さん 「デンプン質が高くて とてもホクホクしていると思います」
森崎「どれくらい高いの?」
日置さん 「一般的なジャガイモで約12~13%。 今金だと約15~20%」
森崎「えええええ~高い!」
じゃじゃん!もんすけです。 デンプン量が多いほど、 ホクホクしてるといわれるジャガイモ。
今金町は昼と夜の寒暖差が大きくて、 デンプンを蓄えやすい 栽培環境なんだって!
さらに60年以上前から「男しゃく」に こだわって、品質向上に努力し続けてきた 今金町の生産者の皆さん。 その思いが極上のホクホク感を つくりあげてきたんだね~!
憧れ 「今金男しゃくの種イモを作るには ポイントがあるとお聞きしたんですが」
日置さん 「通常の食用の種イモの場合ですと… このように切り分けてしまいます」
森崎 「これが実際に種になるんですね」
日置さん 「これを機械に入れて畑にまきます。 しかし今金の種イモ栽培用の 種イモの場合ですと… 溝があるまな板を使います」
さてこの細工をしたまな板を使って 種イモを切るとどうなるのでしょうか?
スパッ…
日置さんが種イモをカットすると-
ハナ「全部切れていない!」
森崎 「わざと切るのを途中でやめましたね!」
切れ目だけ入って最後まだ切れてません。
日置さん 「仮にこの種イモがウイルスを保有して いたりするとバラバタの状態でまいたら 畑のあちこちに広がってしまいますよね。 ひとつにまとまっていれば 必ず並んで畑にまくことになるんです」
森崎「なるほど~」
更に切込み作業も徹底的な 衛生管理の下、行われます。 これも万が一に備えて 個体から別の個体への 病気の感染を防ぐためなんです。
日置さん 「なので1個1個消毒します」
森崎 「イヤン!大変だよこれ! 1個1個やるんでしょ? 何千、何万って種イモあるんでしょ?」
憧れ 「万が一のために、こんなにたくさん 工夫をしてらっしゃるんですね」
大きさに合わせ、芽を分けるように 2分割から4分割に切り込みを入れる 「種イモ作り」。あぐりっこもチャレンジ!
日置さんのOKをもらいましたよ~
日置さん 「種イモを畑まで運んでほしいんですけど…」
森崎 「いいですよ!良かったな。ついに出番だ!」
大下 「うそっ!ちょっと手伝ってよ~」
森崎「あれ?」
大下「ちょっと待って!」
憧れ「遅い!」
大下「結構(重量)あるよこれ!」
大下くん!ご苦労さまでした。
では植え付けをしていきましょう。
日置さん 「まずプランターのタンクに種イモを あけていきます」
大下「オレですね。やります!」
日置さん 「横から入れてください!」
ガラガラガラガラ…
タンクに入ると レンカ「あっ!(種イモ)割れた!」
日置さん 「割れたイモも欠片がわからない! こういうはしょうがないから… (廃棄する入れ物の中へ)」
森崎「えー植えないの?」
日置さん「植えません」
森崎 「エンジンがかかりました」
後ろには椅子がついていて そこに腰をかけて作業します。
下を見てみると―
大下「落ちてる!落ちてる」
レンカ「本当だ!」
森崎 「本来はもっと早いスピードだから 4人並んでやっている」
植えられた種イモを、 順番に組み合わせてみると…
森崎「1個になる!」
日置さん 「これがずっと4個ずつ並んで いくってことですね」
こうして植え付けし花が咲いたあとにも、 広大な畑を日々歩き回り、 病気がないかを1本1本 生育検査していきます。 これもすべて品質を維持するためなんです。
森崎 「大変だわ…こんだけ忙しかったら 種イモ作りしかできないんじゃない?」
日置さん 「いえ…今はアスパラがピークを 迎えていますので…」
森崎 「えらい大変ですね?収穫適期!? ではいきましょう」
忙しい生産準備の中、 グリーンアスパラの収穫も ピークを迎えているということで アスパラのハウスにやってきました。
ハウスの中を覗いてみると…
あぐり一行 「うわ~太い!!」 「すごい!」 大興奮の大人と子どもたち…
日置さん 「アスパラは太い方が柔らかくて スジが少なくておいしいんです」
憧れ 「どうやったら太くなるんですか?」
日置さん 「うちは立茎(りっけい)栽培といいまして この後、アスパラの茎を育てるんですけど 太い茎ばっかりを立てるんですよ。 そうすると、また来春、 太いのがさらに太くなって出てくるんです」
ちなみにサイズを比較してみるとご覧の通り。 (3Lサイズは1本75g以上あることも)
さてここでリーダーが収穫しますが―
森崎 「私ほどになるとですね… この大地に感謝をしていただく…」
森崎 「地球に感謝をして ありがとうございますと言いながら もがずに食べる!」
憧れ「えっ?ないないないな…」
パクッ… 森崎 「うーんまい!甘い!みずみずしい」
大下 「この食べ方をして人は過去にいますか?」
日置さん 「見たことないです!」
金井アナと大下くんも極太アスパラを収穫! 全員でとれたてを食べてみる事に!
「いただきま~す」
シャキッ! パリッ! モグモグ…
大下「甘い!」
憧れ 「おいしい!アスパラのジュースになる!」
ハナ 「このままでもパクパク食べれちゃう」
今金町では今金男しゃくやアスパラのほかにも、 様々な作物を生産しているんだって。 中でも力を入れている作物について聞いてみたよ。
JA今金町 田畑大郁さん 「今金町ではより良い品質の農産物を 生産するために ひとつひとつの作物に合った栽培と 環境にも配慮したクリーン農業に 取り組んでいます。 今年も今金産ミニトマトの栽培が始まりました。 目配り気配り土作りを心がけており ほどよい甘さと酸味が人気です。 若手農業者も増えており、今まで以上の食味と 品質のミニトマトを作っていきたいと思います。 今金産ミニトマトは7月上旬ころには皆様の元へ お届けできると思います。 これからも安全安心をモットーに 産地として美味しいと言って頂けるように 努力してまいります」
今金男しゃくとグリーンアスパラを使った 生産者ならではのお料理を作って頂きました。
生産者の奥様たちに作ってもらったのは、 今金男爵と極太グリーンアスパラの豪華料理。 素材を活かしたシンプルな炭焼きと、 チーズとマヨネーズをかけて焼いたアスパラ、 さらにゆで汁ごとミキサーにかけた アスパラポタージュ…
※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧下さい
日置さんの種イモから育った今金男しゃく。 去年秋に収穫し寝かせておいたものを ホイル焼きに…
レンカ 「すごいホクホクしてて じゃがバター食べたことあったけど それよりホクホクしてて美味しいです」
森崎 「冬のあいだ寝かせると デンプンは糖に変るから、あま味が増す。 もともとのデンプンが多いから 糖度もかなり上がってるんじゃないですか?」 さてひと口… 森崎 「ん~甘い! ハチミツとか入ってます?」
日置映枝さん 「入ってません!」
憧れ 「ホクホクしている!おいしい」
大下 「砂糖とか使ってないんですよね?」
映枝さん「入れてないです」
大下「スゲー」
60年以上受け継がれる 今金男しゃくの生産技術と、 努力を怠らない姿勢に感銘を受けた、 あぐりメンバー。 種イモを生産する日置さんが 今金男爵にかける思いとは?
日置さん 「大きい話になってしまいますけど 今金男しゃくがなくなってしまえば 町も…というくらいの気持ちで ブランド維持のために頑張っています!」
森崎 「今金男しゃく=今金町! すごい想いですね。 本当に頭が下がります… 人より頭が重いもので…」