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2020年11月21日(土) | ♯593 斜里&網走 ワサビ編①
>>

2020年11月21日(土) |  ♯593 斜里&網走 ワサビ編①
北海道の特産品としておなじみの『山ワサビ』。
北海道以外では、西洋ワサビと呼ぶのが一般的だそうです。
原産地のヨーロッパと気候が似ている北海道が、
栽培に適しているのだとか。

一方『本ワサビ』は日本が原産地。
飛鳥時代から、薬草として用いられていたようです。
江戸時代になると、寿司の薬味などとして普及して、
現在に至ります。

ということで今回のあぐり王国ネクストは、
オホーツクエリアのワサビに注目していきます!
森結有花アナウンサー
「斜里町にやってきました」

森崎博之リーダー
「斜里いいですね!
 知床の玄関口とも呼ばれていますよね。
 世界遺産の一部。
 観光の町でもあり、漁業が盛ん。
 そしてもちろん農業も!」

森アナ「畑も広いですよね~」
森アナ
「そんな斜里町で今回は山ワサビに注目します!
 北海道と言えば山ワサビのイメージですが
 実はここ斜里町ではなく大空町女満別では
 本ワサビの栽培もしているんです。
 なので今回は斜里町・女満別・網走まで行って
 オホーツクエリアのワサビについて学んでいきます」

リーダー
「なんか嬉しいですよね。
 北海道と言えばお寿司ですよ。
 魚介が美味しい!
 でもその下のワサビまでが北海道なんだ!
 しかも北海道米は美味しいからすし飯まで北海道!
 オール北海道のお寿司!食べたいです!」

森アナ
「もしかしたら試食で食べられるかも…!!
 まずはワサビについてしっかり学びましょう」
 
山ワサビ畑へー
ということでまずは、斜里町の山ワサビ畑へー

植木幸一さんに、
山ワサビについて詳しく教えて頂きます。

リーダー
「ワサビ畑…こんなにたわわに葉っぱが伸びてるんだ」

森アナ
「というか葉が多いし大きいですよね!
 この下に山ワサビが眠ってるんですか?」

植木さん「そうですね!」

森アナ「1つ抜いてみてもいいですか?」

植木さん
「いいですよ。はは(笑)。やってみてください!」

不敵な笑みをみせる植木さん…
早速、山ワサビを収穫する森アナ。

森アナ
「すごい!1つの株からすごい茎が生えてる!」

リーダー
「なんかビート並みに出てますね」

植木さん「ビートより出てますからね」

そんな会話の横で悪戦苦闘する森アナ…

リーダー「がんばれ~森結有花~!!」
リーダー
「がんばれ~がんばれ~行け~!!」

すると、茎が切れてしまい、
勢いよく尻もち!!!

植木さん「あはははは」

リーダー
「(山ワサビが)ついてな~~い
 森さん。全部、土の中に置いてきちゃった」

森アナ「ちょっと出てきてくれない」

リーダー「こうなったら掘ろう」
森アナ
「でもどんどん香りが強くなってます」

植木さん「横掘っていって…」

リーダー
「えっ!山ワサビって横になってるの?
 長イモみたいなのが横になってる感じ?」

植木さん
「春に植える時、少し斜めに植えているんです!
 横から生えてる根っこが長いんですよ!」

森アナ「何がどうしてこうなってるの?」

リーダー「何だろう!これカオスだな」

植木さん
「細い側根がピシーッと根を張っているんです!」

森アナ
「掘っていくとグラグラしてもうちょっとかと思うけど
 全然動かなくて出てくる気がしない!!」
植木さん
「たぶんムリだと思いますよ~!!
 ひゃっはっはっはっ!(笑)」

リーダー「抜けないの?」

植木さん
「抜けないですよ!手では!!
 もうすごいですからね。根っこが」
植木さん
「これ現物ですから」

リーダー&森アナ
「うわ~~~これは無理だ!」

植木さん
「本当はもっと長いんですよ。
 でも機械で掘ってるうちに折れちゃう」

リーダー
「まだまだ一部なんだ!
 これは…取れない!!」
 
この屈強な山ワサビを、
どのように収穫するのか見せて頂きます。
屈強な山ワサビを収穫するマシーン!
森アナ
「さあ機械がスタンバイしてますけど
 今から収穫ですか?」

植木さん
「いえ。前処理で葉をチョッパーします!」

リーダー
「葉っぱを切っちゃうんだ!前でチョッパー!」

植木さん
「前で大方の上の方の葉っぱを切って
 茎だけ残ったのを後ろの機械で短めにカットします」
チョッパーした後を見てみると…

リーダー「何も残ってない」

植木さん
「いや上の葉っぱだけ切って
 下にはちゃんとありますよ!」

リーダー
「あ~残ってる残ってる。
 つまりこれさっき森アナがやった
 うわ~~って上の葉を全部もいだのと同じだ。
 さっきの森アナは順序では正しかったんですよ!」
葉や茎を粉砕したあと、
別の機械で山ワサビを掘り、拾い上げていきます。

リーダー
「根こそぎ山ワサビが全部上に上がっているんですね」

森アナ「土ごと持っていくんですね!」
リーダー
「人が4人乗っていて…
 後ろは巨大扇風機のようになっている」

森アナ
「山ワサビが引っかかっていますね」

リーダー
「山ワサビがぐるっと回って上に行くんだ」

植木さん
「それで手で土をほろっています」
 
ということで今回特別に作業台に乗せて頂きました。

植木さん
「回りますよ~土をほろってこちらに入れます」

リーダー「次々くるよ!これね…肩こってきた」
このように、ダイナミックに収穫される山ワサビ。
ところで、このあぐり王国。
もぎたてや掘りたての野菜を
『生(ナマ)』でかじるという習わしがありまして…
さあ山ワサビの辛さを体験しましょう!
森アナ
「さてリーダー!
 ワサビというのは“する”ことで
 辛味成分が出てくるんだそうです。
 だから生の状態だと辛くないんですって!
 じゃあ丸かじり!見せてください」

リーダー「ポリポリポリ」

植木さん「大丈夫ですか??」

リーダー「あっ本当だ!!辛くないですね」

植木さん「うそ~」

と次の瞬間!!!
リーダー「うわああああああああ」

植木さん「あはははは」

リーダー「あああああああ」

リーダー
「がっ…かつてない辛さです…
 うわ~すごい!うわうわうわ~
 まだいるううううううう」

森アナ
「おかしいですね。
 すったりしなければ辛くないんですけど…」

リーダー
「ヤバイヤバイヤバイ…
 口の中でワサビすった!!!」
と、再びリーダー急変!!

リーダー「なんてね…全然大丈夫です」

森アナ「嘘つけっっ!!!」

リーダー
「ちょっとやってみてくださいよ。
 これは経験するべき!!」

森アナ「じゃあ…ポリッ」

リーダー
「そうそう。ガリガリいける感じね」
リーダー「大丈夫でしょ?」

森アナ
「そうですね。最初はねほんのり甘いですね」

するとー悶絶する森アナ

リーダー
「そっからですね!
 はじまった!山ワサビタイム!!!」

ゲホゲホ…

森アナ「いやすごいですね…」
山ワサビを甘く見るな!!
ということはさておきまして…

収穫した山ワサビは、網走市にある、
ワサビメーカー金印(きんじるし)の工場に運ばれ、
加工製品となり私たちのもとへ届きます。
植木さん
「安全安心な作物なので皆さんに色々なところで
 使って頂けたらありがたいですね。
 よろしくお願いします」

リーダー
「今日はありがとうございました。
 ごちそうさまでした…辛かったです…」

植木さん「あはははは(笑)」

2020年11月21日(土) |  ②番組初登場!いざ本ワサビ畑へ!
一行は斜里町の山ワサビ畑から大空町女満別へ移動。
続いては、本ワサビの生産地へー
リーダー
「なんか本ワサビってもっと沢というか
 水のあるイメージですけどね…」

森アナ「そうですよね」
松田泰和さんに本ワサビについて詳しく教えて頂きます。
リーダー
「ワサビが…あっ!!!
 ハウスでなるの?本ワサビって??」
森アナ
「私たちのイメージではワサビは沢や
 水が流れている所になってるんですけど」
松田さん
「種類的には沢というかキレイな水が流れている所で
 栽培しているワサビとモノは同じなんですよね」
 
リーダー「同じなの!!」

松田さん
「でもこちらは加工用の原料として
 こういう風に土で栽培しています」
リーダー
「あのゴツゴツしたワサビではないんですか?」

松田さん
「とれることはとれるんですけど
 メインは葉と茎の部分ですね」
こちらで栽培しているのは、加工用の本ワサビ。
このように、ハウスや畑で栽培する本ワサビを
畑(はた)ワサビ。
渓流で栽培する本ワサビを、
沢(さわ)ワサビと呼んだりします。

沢ワサビは、澄んだ水質と豊富な水量が必要で、
全国的にも限られた場所でしか栽培できません。
畑ワサビは、湿気の多い涼しい場所が栽培に向いています。
リーダー「抜いてもいいですか?」

松田さん
「抜いても面白いものは見られないですが…」

リーダー「えっ!こういうの出てこない?」

松田さん
「今年の春に植えてこの状態なんですが
 根の方はイメージしているような
 ワサビはできていないんです」
リーダー「えっ?1年じゃできないの?」

松田さん
「基本は2年1作で作っているので!」

リーダー&森アナ「2年1作??」

松田さん
「これから茎の部分を収穫し、冬を越して
 来年の8月末にもう1度茎を収穫して、
 その後に根を掘り起こします」
松田さんが栽培する本ワサビは、
加工原料として茎と葉の出荷がメインなので、
それを効率よく収穫するために、
2年で1(ひと)サイクルとなっています。

今見ているのは1年目のワサビで、
茎と葉だけを収穫します。
では松田さんに収穫してもらいます。

リーダー
「何回も何回も鎌をちょっとずつ入れるんですね」
松田さん
「一気にいっちゃうと…
 株の真ん中に新しい芽が出ているの分かります?」

森アナ「ちっちゃいの出てる」

松田さん
「来年も収穫するので芽の部分を下から切っちゃうと
 生えてこないんですよね。
 なので真ん中の小さい葉は絶対に切らないで欲しい」

リーダー「これ難しいですよ~」
森アナ
「難し~~芽が見えないですもん。
 茎が多すぎて…どれが芽?芽?」

リーダー「あ…もう(小さい芽を)切った…」

森アナ「あ…」

リーダー「ここもう来年生えてこないぞ!」

松田さん
「一応横からも生えてきますが…
 でもメインは真ん中なんですよね…」

森アナ「ごめんなさい…」
森アナ
「でもこんな小さな芽を残しながら
 この量のワサビを収穫するんですか?」

松田さん
「もちろん人頼んだりしますけどね!」

さて、もぎたての野菜ということで…
茎と葉っぱに辛さが集中!!
リーダー
「この葉っぱって辛いんですか?」

松田さん
「茎より葉の方が辛いと思いますね」
ということで…

リーダー
「もぎたての本ワサビいただきます!」

パリパリパリ…

リーダー「いやうまいんだけど!」

森アナ「えっ?辛くないんですか?」

リーダー
「あま味があって、ねっとりした食感がある」

松田さん「ずっと噛んでると辛くはなる…」
リーダー
「全然辛くない!食べてごらん」

リーダーのススメで一口葉っぱを食べたところ…
リーダー
「ウソプー!メッチャ辛い~~
 なまら辛い~~!!!」
森アナ「ああああああ~きたっ!!」

リーダー「あ~来たねっ来たね!」
リーダー
「でも山ワサビの耐えられない辛さではないね」

森アナ「ではないですね!」

リーダー
「ちょっととろみがあって
 なんか俺は好きだなあ」
この本ワサビも斜里町の山ワサビ同様、
網走市にある金印の工場に運ばれ、
加工製品として私たちのもとへ届きます。

松田さん
「網走に加工場があって
 周りに原料をつくる生産者がいて…
 できているものは本当においしいですよね。
 それをもうちょっとお店とか
 消費者さんに知ってもらえたら嬉しいかな…」

リーダー
「もっともっとPRして
 北海道の食べ物をもっと辛くしたいですね!
 もっといろんなものにワサビ使って!」

森アナ
「北海道産のワサビがあるんだって
 たくさんの人に知ってもらって食べてもらいたい!」
   

2020年11月21日(土) |  ③金印わさび工場へ潜入!!
さて一行は、網走市にある
「金印わさび・オホーツク工場」へー

森アナ
「こちらで先ほど取材させてもらった
 山ワサビ・本ワサビが加工されています。
 工場長の瀬川さんにお話しを聞きます」
金印わさび・オホーツク工場では、
およそ100種類のワサビ製品を作っています。
金印わさび・オホーツク工場 工場長
瀬川友之さん
「ワサビ…ご試食されてますか?」

リーダー
「しました!ひどい目にあいました」

瀬川さん
「ひどい目にあいましたか!
 ワサビというのは
 辛味が短い時間しか存在しないんですよね」

リーダー
「確かにふわっと辛くなって
 すぐあっさりと駆け抜けるような感じ…」

瀬川さん
「そうなんです。揮発性の高い辛味なので
 鼻に抜けるツンッとした辛さと香りは
 おいしく感じるのは約30分と言われています」
森アナ
「そうなると商品になって手元に届く時には
 風味がなくなっちゃうんじゃないですか?」

瀬川さん
「そういう特徴があるので
 独自の製法で商品を作っていますので
 そちらのほうを見ていただきたいと思います」

ワサビの風味を逃さない、独自の技術とは…?
工場の中におじゃまします。
辛味を閉じ込める独自製法とは?
森アナ「さあ…もくもくですね」

リーダー
「面白いですね、この工場!!
 まずこの煙は何ですか??」

瀬川さん
「これは液体窒素の煙です!!」
この日見せてもらったのは、山ワサビの加工。
サイコロ状にカットした山ワサビを、
マイナス196℃の液体窒素で瞬間凍結させます。
それをすりおろしてパウダー状にしたものが
やがて製品になります。
リーダー
「うわ~何ですのコレ???」
瀬川さん
「サラサラの粉雪みたいな…
 触ってみてください!」
リーダー
「あ~冷たい冷たい!雪だ雪!!」

森アナ「うわ~冷たい!」
森アナ「香りがスゴイ!」

リーダー
「うわ~すごい! 目が覚めるワサビの香り!」

森アナ
「その香りをちゃんと閉じ込めているんですね」
瀬川さん
「この状態で嗅いでも何もしないと思います」

リーダー「何もしません!」

瀬川さん
「でも手に取って体温で溶けていくと
 今のように香り・味が出てきます」

森アナ「へえええ」

リーダー「なるほど。閉じこもってるんだ!」
ここからさらに様々な工程を経て製品となり、
全国、そして海外へと、
北海道産のワサビが羽ばたいていきます。
瀬川さん
「私も北海道出身なので
 北海道の素材を使って北海道のおいしいものを作り…
瀬川さん
「みなさんに食べてもらいたいと
 常日頃思っておりますので
 北海道って名前が付くだけでも嬉しいです」

リーダー
「誇りですよね。北海道と言う名前がね!」
ピリッとアクセント!ワサビをいただこう♪
さてお次は金印さんのワサビを使っている
お寿司屋さんにやってきました!

金印のワサビにこだわっている店長の中本さん!

■SUSHI BAR THE END -縁戸-
網走市南4条西1 ℡0152-67-7699
おひょう、炙りキンキ、生タラバガニ、
知床和牛とバフンウニという握りを用意して頂きました。
リーダー
「じゃあおひょうからいただきますね!
 いただきま~す!あま~い!
 お米のあまさ、おひょうのあまさ…」
 
リーダー
「そこにワサビの辛さがプーンとアクセント!
 盛り上げてくれますよ~うまいな!!」
森アナ
「では私は炙りキンキ…うわ~美味しいですね」

中本さん
「炙ることによってキンキ独特の脂が浮き出て
 脂のあまみと金印さんのワサビが非常に合う!!」

お次はカニ!

リーダー「あまい!」

中本さん
「お湯にくぐらすと独特の甘味が出てくる。
 それとワサビが非常に合うんです!!」
最後はうにく握り!

リーダー
「まずウニの甘味がきますよ。
 そこから牛の旨みが追いかけて追い抜かして
 牛と山ワサビ!最後ご飯とお肉!」

中本さん
「肉の握りにはシャープな山ワサビが
 一番あいます!」
 
中本さん
「香りと風味をしっかり際立たせてくれる
 寿司には欠かせないワサビ!」
中本さん
「地元の生産者さんが手間ひまをかけて作ったワサビを
 僕らもずっとこの先も使い続けていこうと思ってます」

リーダー
「上に乗ってるお魚・貝。
 北海道は美味しいなあと思ってたけど
 中のワサビにまで注目していきたいですね。
 今よりもっとお寿司が好きになりそうな気がします!
 ありがとうございました」

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11月14日のクイズ
「今回取材した、加工用スイートコーンの産地は、
 どこだったかな??」

正解は「滝上町」でした。

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