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2017年04月29日(土) | ♯427 軽馬種生産と循環型農業で栽培するアスパラを学ぶ
2017年04月29日(土) | 大きくてビックリ!どうやって育てるのかな?
2017年04月29日(土) | 馬さんにエサやり!とっても上機嫌に♪
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2017年04月29日(土) |  ♯427 軽馬種生産と循環型農業で栽培するアスパラを学ぶ

生産量・品質…
ともに日本トップクラスを誇る、
北海道の農畜産物。

稲作・畑作・酪農・野菜などなど、
そのジャンルは多岐にわたります。

そんな北海道で、
今回あぐり王国が注目するのは-

日本一の馬産地として知られる、
新ひだか町競走馬生産に注目します!

森有結花アナウンサー
「気持ちがいいですね!
 今回は新ひだか町三石エリアに来ています」

森崎リーダー
「三石といえば…」


馬(うま)です!
 サラブレット(競走馬)について学びます。
 どうですか?あぐり王国の中で牛はありますが
 馬に触れ合う事ってありました?」

リーダー
「馬を扱ったのは、これまで2回!」
(2009年10月31日OA日高町
 2011年6月4日OA新ひだか町)


「そうですか~
 じゃあリーダーも専門外!

リーダー
「いやそりゃね~
 そりゃあ~そうですね…
 まっ俺、牛専門でもないし!! 」

では今回のあぐりっこです。

今回、参加してくれたあぐりっこは5年生。
笑顔が素敵な小澤愛花(ナナ)ちゃんと、
食べることが大好きな中川理筑(リツ)君です!

リーダー
「今日は馬です!好きですか?」

ナナ「好きです!」

リツ「…ちょっと怖いけど…」


「今日はサラブレッドについて学びますが、
 まずはこちらをご覧ください。
 国内における軽種馬(競走馬)の
 生産頭数は約6900頭です。
 そのうち日高地方で約5500頭。
 さらに新ひだか町では約1600頭

リーダー「まさにお馬の名産地!」


「この名前聞いたことありますか?」

リーダー
「正直、競馬はわからないけど
 このオレだってオグリキャップ
 聞いたことある!!」

森「そうですよね」

あぐりっこ「分かんない…」

リーダー
「いや2人は分かんないさ~
 生まれるずっと前だもーん(笑)」

あぐり一行は、新ひだか町三石エリアにある、
競走馬の育成牧場へ-

2017年04月29日(土) |  大きくてビックリ!どうやって育てるのかな?

育成牧場のセールスプレップサービス
やってきました。

森「お話をうかがう前山さんです」

1歳までの競走馬を育成している前山友厚さん。
さっそく、厩舎(きゅうしゃ)に
お邪魔させていただくことに!

リーダー
「あの中にいるの?うわ~いたいたいた!」

「かわいい~」

リーダー「近いねえ~こっち見てるよ」

ナナ「でっかい!」

リーダー「挨拶して」

あぐりっこ「こんにちは…」

厩舎は1頭ずつの部屋が設けられ、
全部で12頭の1歳馬を飼育しています。

リーダー
「うおっ!見つけちゃった!お馬さんは
 お父さんお母さんの名前が書いてあって
 その中に知ってる名前がありました」

前山さん
「有名な…日本で一番有名な
 (ディープインパクト)」 

リーダー「超有名ですね」

森「やっぱり血統が大事なんですか?」

前山さん「競走馬は血統が重要ですね」

リーダー
「この馬が生まれるまで大変だったのでは?」

前山さん
「繁殖牧場で育った子馬をお預かりして
 ここで生育しています」
前山さんの牧場では、
繁殖牧場で6カ月から1年ほど
母馬とともに育てられた仔馬を預かり
競走馬のセールに出される1歳の夏まで
様々な飼育管理を行って、
良質な馬を育てているのです。


「この後はスケジュールは?」

前山さん
「放牧が基本です。
 朝6時に【収牧】と言って厩舎に戻すんです」

リーダー
夜は外で過ごすんですか?」

前山さん「そうです!」


2017年04月29日(土) |  馬さんにエサやり!とっても上機嫌に♪

リーダー
「エサはなんで12時までに3回も食べるの?」

前山さん
「回数を分けたほうが
 消化が良くなったり胃痛予防になるんで!」

エサは、それぞれの馬に適した量を調整して、
牧草・配合飼料、そして水分を含ませた
ビートパルプなど、
6種類を混ぜ合わせて与えるのですが、
中には、こんなものも…

前山さん「サラダ油です」

リーダー「サラダ油を…食べるの?」

前山さん「はい!」

あぐり一行「えええええ」

前山さん
「人間でいう成長痛が馬にもあり
 それの予防にサラダ油が効く!
 これは手離せないんです!」
毛艶も良くすると言われるサラダ油を
最後に加えたところで、
しっかりとエサを混ぜ合わせたら、
いよいよエサやりです!
重たいエサのバケツを抱え、
あぐりっこの二人が挑戦!

扉を開けてエサを壁に引っ掛けます。

パクパク…食べだしました。

ナナ「かわいい~~♪」

すると馬に思いが通じたのか?
ナナに急接近!

ナナ「うふふふ~♪」

あぐりっこ二人のエサやりに、
馬も上機嫌の様子!
しかもカメラマンにも興味津々。
レンズが鼻息で曇っちゃいました(笑)

エサやりに続いては競走馬の飼育管理で
非常に大切な作業と言われる、
ブラッシングもお手伝い!

前山さんが馬を部屋からだしました。

リーダー
「来た来た来た…かわいい…
 近くでみた感想は?」
ナナ
「とてつもなくでかい!です」

2017年04月29日(土) |  ツメのお手入れ!これで姿勢が変わる!

ではブラッシングの道具を見てみましょう。

ブラシは用途の違う2種類を使って行います。
まずは前山さんがゴムブラシのお手本を…

ゴシゴシゴシ…

リーダー
気持ちよさそう!うっとりしてない?」

前山さん「気持ち良いと思います」

まず毛の下の汚れを浮き立たせます。

前山さん
「これをやった後に、手入れブラシを
 縦に使うんじゃなくて横にして
 はらう感じです!
 毛並を整えながら残った毛を払う!」

リーダー
「ブラシをかけた所がキレイになってる。
 美しい~!」


「ブラッシングする・しないで
 市場での評価が変わってくるんですね」

前山さん「そうです!違うんです」

マッサージ効果もあるという大切な
ブラッシング作業。
あぐりっこは、上手にできるかな??

二人とも上手ですよ~

リーダー「カーペットみたいだねえ」

前山さん
「センスありますね。大きくなったら
 うちで働いてもらいたいですね」


「ブラッシングのあと他にはどんなことを
 やるんですか?」

前山さん
「競走馬にとってツメは非常に大事なので
 月に一度切ってもらいます」

森「えっ?この蹄を切るってことですか?」

これから見学するのは、
「削蹄(さくてい)」というヒヅメを切る作業。

まず、装蹄師(そうていし)の設楽巧喜さんが
馬の歩き方をチェックすることから始まります。


「股に挟んでやるんですね…
 馬は痛くないんですか?」

設楽さん
「痛くないような所を切ってます。
 古い角質をとっている感じです」

角質を削り、周囲をペンチでカット。
最後はやすりが出てきました。

設楽さん
「これで平らに仕上げていきますね」

リーダー「かっこいい~」

前山さん
「ツメを切りながら
 姿勢も直しているんですよ」

競走馬にとって蹄(ヒズメ)は、
第2の心臓とも言われるほど重要な部分。
この削蹄によって馬の歩く姿勢を矯正したり、
筋肉や関節などに関わる、
様々な病気を予防してくれるのです。

そしてさらにこのあと、重要な作業が…

前山さん
「このあとにウオーキングマシンです」

リーダー
「それ富裕層がジムでやるやつでしょ?」

ということで、
そのウォーキングマシンがあるという
厩舎の外へ出てみると…


2017年04月29日(土) |  メリーゴーラウンドの招待は…?

あぐりっこ「あれ?」

リーダー
「なんでしょう遊園地にあるような」

前山さん
「メリーゴーラウランド的な感じですが
 これがウォーキングマシンです」

さっそく馬をウォーキングマシンに入れて
その様子を見学!

ウォーキングマシーンの中は
小部屋のように仕切られており、
そこに馬を1頭ずつ入れます。
スイッチを入れると仕切りが動き
メリーゴウランドのようにまわり出します。
それで馬も走り出す仕組みになっています。

ウォーキングマシンでの運動は、
時速5キロ~10キロ程度で、
1日およそ20分間行なっています。

いったい、どのくらいの速さなのか?
あぐりっこが体感してみることに!

あぐりっこが仕切りの中に入ります。
馬と一緒に走り出す、あぐりっこ。
「楽しい~♪」

リーダー
「帰っておいでー。どうだった?」

リツ「ちょっと疲れる…」

じゃじゃん、もんすけです。
日本有数の馬産地として知られる新ひだか町。
ここでは、地元の子供たちを中心とした、
馬産地ならではの教育活動が行われて
いるんだって。

新ひだか町地域おこし協力隊
糸井いくみさん
「日本一の馬産地である新ひだか町では
 この町だからこそできる
 馬を通してのまちづくり事業
 『馬力本願プロジェクト』
 取り組んでいます。
 地域の子供たちを中心に身近な馬とふれあい
 馬の文化や歴史を学ぶ機会を作る活動を
 行っています。馬をきっかけに
 子供たちがこの町をより好きになり
 新ひだか町の魅力を誇りを持って多くの人に
 伝えてほしい!と思っています」
 
地域の大切な馬とのふれあいで、
住んでいる町の魅力を学びながら、
豊かな心も育む
「馬力本願(ばりきほんがん)プロジェクト」。
なんか、素敵な取り組みだね♪

さて-競走馬について学んだあとは、
馬産地ならではのアスパラ栽培
行われているという、生産者のもとへ!

リーダー「ハウスが何棟も並んでいます」

森さん「生産者の片山さんです」

アスパラ栽培について教えていただく、
生産者の片山英夫さん。
馬産地ならではのアスパラ栽培とは、
どういうことなのでしょうか?

リーダー
「何か撒いてますね…何かな?」

リツ「馬ふん!」

リーダー「ははは。それを撒いているの?」

片山さん「そうで~す!」

リーダー
「ハウスが並んでいますが、ここは?」

片山さん「露地栽培です」

かたやま農園では、
を取り入れて、ハウスと露地、
合わせて6000株以上アスパラを栽培。
アスパラの芽はまだ出ていない露地栽培は、
5月中旬からの出荷ということで、
今は畑の土に養分を蓄えている期間なんです。

リーダー
「アスパラの根がこの中に深くあるわけだ」


「私もうちょっと土に混ぜるのかなと…」

片山さん
「今から混ぜるんです!機械で混ぜます」

一般的に、
馬は咀嚼(そしゃく)の荒い動物と言われ、
牧草やエサなどの養分を豊富に含んだ、
質の高い堆肥ができるのです。

アスパラ栽培では、
芽が出る畝(うね)の部分
牛糞と鶏糞の堆肥を、
そして通路部分馬ふんの堆肥を、
それぞれ混ぜています。

片山さん
「なぜ畝に馬ふんを入れないかというと…
 それこそ馬は雑草の種も食べてますから」

リーダー
「なるほど!馬が食べてた雑草の種が
 またここから生えてきちゃうんだ!」

片山さん「そうそうそう…」

リーダー「種って生命力あるねえ」


「馬ふんを使う事でアスパラへの効果は?」

片山さん
「有機質を吸収しているので
 太くおいしいアスパラになってくれる!」

リーダー「へ~見たい!」

片山さん「いま見せます!」

ということで、ハウス栽培で育つ、
片山さん自慢のアスパラを
見せていただくことに!


2017年04月29日(土) |  馬のたい肥で美味しいアスパラが育つ!

片山さん「あっついよ~」

リーダー
「暑いの?うわ~なってる!
 うわっ熱気!サウナみたい」

森「すごい数のアスパラですね」

あぐりっこ「太い!」

森「すごい太いですね!!」

リーダー「馬ふんパワーだ!」

馬ふんの堆肥で、太く立派に育ったアスパラ。
出荷最盛期ということで、
あぐりっこも収穫させていただきました!

パチンッパチンッ

太いアスパラを手にあぐりっこも嬉しそう♪
そして、気になるのは美味しさ!
ということで、収穫したてを
味わってみることに…

カリッ

リツ「うん!みずみずしくて甘い!」

ナナ「本当だ!うん」

リーダー「ものすごい味が深い」

片山さん
「あのね~甘みっていうより
 うま味が強いんです。
 うちで植えているのは
 オランダ系品種のガインリム

片山さん
「北海道はアメリカ系が多いと思うんですけど 
 食味に関しては、これにかなわない!」

リーダー「なるほど!味がいい」

馬ふんの堆肥を使った循環型栽培で育てる
良質なアスパラを
より多くの人に知ってもらうため、
直売も行っているという「かたやま農園」。

日本一の馬産地としての誇りを持ちながら、
三石名産のアスパラを出荷しているのです。

■かたやま農園
住所)新ひだか町三石冨沢30-3
電話)0146-33-2855

リーダー
「やはりおいしいアスパラが育つためには
 馬ふんは絶対必要ですか?」

片山さん「そうですね!」

リーダー
ひだかならではの肥料ですね!
 何かあと言い残しないですか?」

片山さん「ありませ~ん」

うーーーん♪片山さんおちゃめ♪

ではお楽しみにお料理コーナーです。


「三石のアスパラを使った
 お手軽アスパラ料理です。
 作って下さったのは先ほどの
 アスパラ生産者片山さんの奥様秀子さん
 JAみついし女性部の下屋敷さん角さんです」

地元産ななつぼしのブランド米
「トキノミノル」のご飯に、
高級和牛としても名高い、
みついし牛の肉でアスパラを巻いた
「みついし牛のアスパラ肉巻き丼」!

そして、味わい深いと言われる
アスパラの根元部分と湯葉を具材に入れ、
ダシを使わず、みそをといただけという
「アスパラの味噌汁」。

最後は、茹でたアスパラを
めんつゆとカツオ節でサッと和えただけという、
「アスパラのめんつゆ漬け」の3品です。

※詳しい作り方はレシピコーナーをご覧下さい!

リーダー
「三石で農業を営む想いとは?」

片山秀子さん
「馬と牛にサンドしてアスパラを育ててね!
 これもまわりの方の協力があってこそ
 皆さんに美味しいって言われるのが
 何よりの楽しみにしております」

リーダー
「どうしても聞きたいことがあるんですけど…
 YOSAKOIはやっています?」

下屋敷さん「以前やってました」

リーダー
「強かったんだよ~なるこ会は!!」

秀子さん「ちょうど優勝している頃です」

リーダー
「どこで踊っていただこう…」

わはははは~♪

馬とアスパラが繋がっている三石。
町の奥深さを感じた一日でした。
みなさんありがとうございました。

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4月22日のクイズ
「月齢14か月で出荷される、
 清水町のブランド牛は何だったかな?」

正解は「十勝若牛」でした


2017年04月22日(土) |  ♯426 品質管理でブランド力UP!十勝若牛に注目編

今や日本の食卓に欠かせない食材、牛肉!
道内各地にも数多くのブランド牛がいます。
牛肉、豚肉、鶏肉…
それぞれ高い生産量を誇る北海道。
中でも牛肉の生産量は日本一なんです!

ところが…!
食文化の違いからか、その購入量は、
豚肉や鶏肉に比べて圧倒的に少ないんです。
マチの皆さんに普段よく使うお肉について聞くと…

街頭インタビュー
「おもに豚肉と鶏肉ですね。外食だと牛肉!」
「主に豚肉が多いです。牛肉より豚肉の方が
 脂身が少ないので、その方が好きなので…」
「牛肉はあまり買わないですね。
 かたそうなイメージはあります、安いものだと。
(値段が)高いものだとちょっと脂が多い!」

豚肉や鶏肉に比べて、
高カロリーのイメージがある牛肉ですが、
近年、よりヘルシーで、サッパリと食べられる
牛肉が注目を集めているんです!

今週のあぐり王国ネクストは、
あの人気パン屋さんや、ヤフーの社員食堂に!?
全国から大注目のブランド牛に迫ります。

森結有花アナウンサー
「今回は十勝西部の清水町にやってきました」

森崎リーダー「すっかり春だね」

森アナウンサー
「今回はここ清水町で生産されている
 ブランド牛を勉強します!」

リーダー
「あれ?それボク5年前にも取材したんじゃ?」

森「そうなんですよ」

ではあぐりっこをご紹介。

動物との触れ合いが大好きな、
しっかり者の6年生、石崎朋愛(トア)ちゃんと
食べることが大好き!明るく元気な6年生、
佐藤駿成(シュンセイ)くんの2人です。

リーダー「あぐり何回目?」

トア「今日で6回目

シュンセイ「今日で10回目

リーダー「森さん何回目?」

森「キャー3回目でーす」


「さあ今日は清水町のブランド牛を 
 学んでいくんですけども
 ある数字がキーワードになります。
 それがこちら…14

リーダー「牛にまつわる数字です」

トア「牛の数とか?」

シュンセイ
「(牛が)1年に食べる牧草ロールの数?」


果たして、牛と14という数字の関係とは?
その答えを探るため、生産者のもとへ…

リーダー
牛舎の数がすごいな!こんにちは」

清水町でブランド牛を育てる吉田哲郎さん。
早速、その牛たちを見せていただきます!

リーダー
「牛が出迎えてくれました。
 何と言う名前でしょうか?」

吉田さん
“十勝若牛”というブランド牛です!」

リーダー
「十勝若牛(とかちわかうし)。
 若い牛とかいて若牛です」

リーダー
「牛さんのイメージってどんなの?」

あぐりっこ「黒と白」

リーダー
「そうだね。牛乳を搾る乳牛ですね。でも
 北海道ではこのホルスタイン種という牛を
 けっこう食べてます!」

あぐりっこ「ええ~??」

一般的に、乳牛のイメージが強い
ホルスタインですが、
お乳が出ないオス牛は、
肉牛として肥育されます。
その肉牛は、
和牛、ホルスタイン、F1(エフワン)と、
主に3種類に分かれ、
霜降りが特徴的な和牛に対し、
ホルスタインは赤身が多く、
中でも「十勝若牛」には、ある特徴が…?

2017年04月22日(土) |  通常より早く出荷している!

十勝若牛の特徴は…

吉田さん
「生後約14か月で出荷します」

リーダー「14か月」

シュンセイ
「えええ~えええ~」

シュンセイ「若い…」

リーダー
「若いな。若いんだよ」

吉田さん
「一般的な肥育は約20か月以上の牛で
 約800キロ以上で出荷するんですけども
 十勝若牛は“14か月”に設定して
 肥育期間を短くしているんです」
吉田さん
「普通のホルスタインと比べると
 お肉が少ないんだけど、
 その分“臭み”や“硬さ”が大きくなると
 出てくるんですけども、
 それが出る前に出荷するのでクセが少なく、
 柔らかい、おいしいお肉ができます」
リーダー
「オレみたいなオッサンまで育てるよりも
 シュンセイみたいな若々しくて~
 いい感じで育っているので出荷している!」

5年前にも番組で取材した「十勝若牛」。

およそ2万頭もの乳牛が飼育される清水町で、
出荷まで一貫生産されています。

ご当地グルメ「十勝清水牛玉ステーキ丼」が、
道内のグルメイベントで3連覇を達成し、
認知度もアップ!
5年前より生産者が増え、
現在6軒年間5000頭を出荷しているんです。

吉田さん
「こちらが出荷前の12~13ヶ月の牛です。
 育て方は6か月までは大体一緒ですが
 その先の肥育期間が短いので…」
吉田さん
濃厚飼料とか牧草デントコーンなどの
 割合を変えて…これが難しいんですけど
 細かく調整しています」

牛さんにとって大好物のエサ。
シュンセイ君が手で口元に持っていくと…

シュンセイ
「食べたっぽい!」

シュンセイ
「舌の粘着力みたいなのでとって行く!」

2017年04月22日(土) |  カワイイ子牛に対面♪
6か月以降は、
出荷の時期を一番おいしい状態にするため、
エサの配合を細かく調整します。

脂肪がつきすぎないよう、
適度な筋肉をつけながら、
独自の技術で早期肥育させるんです。

そして、この肥育以外にも、ある重要な仕事が!

ということであぐり一行が向かった場所は-

扉オープン♪

あぐりっこ「うわ~~」

吉田さん
「こちらが赤ちゃん牛がいる哺育牛舎

森「かわいいですよね」

吉田さん
高たんぱく・高カロリー
 ミルクで育つ牛です」

吉田さん
自動哺乳機といって、
 そこで飲ませる訓練をしています」

リーダー
「じゃあ…あぐりっこ3人頑張ってください」

あぐりっこ3人??(笑)

…ということで、生後1週間ほどの子牛を、
自動ほ乳機へ誘導し、
ミルクの味を体で覚えさせる訓練をお手伝い。
うまく連れて来れるかな?

優しく一頭一頭、誘導します。


「はあ~今日の仕事はこれで終わりです♪」

トア
「なんか一生懸命ミルクを飲んでて
 出荷しないでほしい!!」

リーダー
「ただ逆に言うと出荷をするため!
 目的はそこだからねえ…
 畜産家さんの苦労と
 私たちがいただいているのは
 命なんだってことをね…」

リーダー
「しっかりと食事の時に考えて…」

シュンセイ
「へっぐしょん」

すごいタイミングでまさかのクシャミ!!
一瞬の沈黙の後、大爆笑♪

リーダー
「どうしてシュンセイ。
 どうして今、クシャミした?
 大事なとこだったぞ、いま(笑)」


2017年04月22日(土) |  日本でここだけ!全頭食味検査!


「続いては十勝若牛が加工されている
 “十勝清水フードサービス”にやってきました」

あぐりっこ「うおおお」

リーダー「十勝若牛が加工ってことは?」

あぐりっこ
「食べられる…」「食べるための…」

リーダー「そういう施設だね」

十勝若牛を中心に、
食肉加工から通信販売まで行なっている
十勝清水フードサービスの吉国泰輔さん。

衛生管理が行き届いた
「北海道ハサップ」の認証を受けた、
クリーンな施設です。

吉国さん
「うちの向上では画像検査、さらには
 食味検査も行っています」

リーダー
「食味検査って言われただけで
 心浮き上がっているもん!!」

コチラで行なわれるという、
十勝若牛の「画像検査」と「食味検査」。
そこには、驚きの作業が!?

リーダー
パーティーですか??」

吉国さん
「いえ!!実は十勝若牛ですが
 年間5100頭ほど出荷していますが
 その全てを食味検査をしています」

リーダー「えって??すべて??」

吉国さん
「1つのブランド牛を全頭、
 食味検査しているのは
 日本でもここだけだと思います」

そうなんです!
日本はもちろん、世界的にも珍しい、
出荷全頭の食味検査。
味に問題がないか、
そして更なる品質向上を目指し、
2015年から始めた、この取り組み。

1人が焼き手、3人が検査員となり、
従業員全員が毎日当番制で行なうんです。

吉国さん
「1日に23頭ほどを処理していまして
 すべて食べますと約350gくらいになります」

リーダー「これくらい?」
 
ステーキ2枚分!!

吉国さん
「そうですね!そのくらいの量になりますね」


「太ったりしないんですか?」

石津さん
あんまり分からないですね。
 1~2Kgぐらいは!」

食味検査は「見た目」「味」で、
それぞれ5項目を3段階評価でチェック。

食べるのはロースの中心部で、
最もやわらかく、
おいしいと言われる「ロース芯」。

ミディアムレアで焼き、検査します!

リーダー
「バクッとひと口でいきました。
 すぐに評価にいきます」

みなさんの評価をみてみると
バラバラの点数になってしまいましたが、
ここから項目ごとに、3人の平均点を算出。

それがその牛肉の点数となります。

これは1人だけの評価だと、
偏りが出てしまうのを防ぐためでもあるんです。

特別に、あぐりっこの2人も挑戦!

シュンセイ
「(一口)う~~~ん…うまい!
 脂の近い所は柔らかい味
 赤身の所は力強い味がします。
 5段階におさまらない!!」

トアちゃん
「噛めば噛むほどお肉の美味しさが出てきて
 おいしい♪♪」

別な牛も味を比べますが
シュンセイ「おいしい!」

リーダー「そうだよね~」

じゃじゃん もんすけです!
出荷する全頭の食味検査を行なう十勝若牛。
データは帯広畜産大学で分析されているんだ。
その研究結果について聞いてみたよ。

帯広畜産大学 口田圭吾教授
「今まで6000頭ぐらいの食味検査を行って
 十勝若肉は赤身肉ですが
 赤身肉だからと言って
 霜降りが全くなくていいかと言うとそうでなく
 見た目の霜降りの量
 だいたい13%を越えると
 食味特性が良いということが分かった!
 あと肉の色が濃すぎたりすると
 食味性が劣る原因になっているようです。
 ぜひ食べていただいて
 こんなにおいしいお肉があるんだ!と
 実感していただければいいなと思います」

牛肉の格付けでは、
霜降りに劣ってしまう赤身肉…。
口田教授は、赤身のおいしさを
もっと知ってもらおうと、
「香り」「やわらかさ」を軸にした、
新しい評価基準を開発中なんだって!

赤身肉がより身近になりそうで嬉しいよね!




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