収穫の秋が終わりを告げ、 いよいよ厳しい冬を迎える北海道。 その厳しさは凍てつく寒さだけでなく、 北海道のある農産物にとっても同じです…
冬場の道産野菜のイメージは? 「たまに見かける感じですね」 「冬場に緑の野菜がもうちょっと あると良いですね」 「値段が高い!新鮮なものがないでしょ」 「安心な野菜を1年中供給してもらえた いいなと思います」
コレは札幌市中央卸売市場の 野菜取扱量を示すグラフ。 夏場は北海道産の野菜が 圧倒的に多く出回るのに比べ、 冬場は道外産に頼らなくては いけないのが現状となっています。 しかしそんな冬場に 「新鮮な野菜を北海道の消費者に届けたい!」 という思いのもと、 種類豊富な野菜を生産する名産地が、 その栽培から出荷まで積極的に 行っているんです。
佐々木 「今回は伊達市にやってきました」
河野 「北の湘南と呼ばれていますからね。 気持ちいいですね」
森崎 「気持ちいいですか!? ふとっちょにはいい気温ですか」
河野「どうされました?」
森崎「もうもうもう寒いって!」
佐々木 「今回は伊達市で生産されている 冬野菜について学びたいと思います」
森崎 「冬野菜というと根菜のイメージ! また最近の北海道ですと エコでクリーンな取り組みで 雪の中に野菜を閉じ込めて うま味を凝縮させてあまみを出す… なんて越冬野菜も冬のイメージです」
佐々木 「こちらではどんな冬野菜なのか? あぐりっこと学んでいきましょう」
佐々木 「まずはこちらをご覧ください」
森崎「JA伊達市の野菜カレンダー」
佐々木 「伊達市では10種類以上の 野菜を作ってますが このように色んな季節にまたがっています」
冬場も北海道内では比較的温暖と言われる 野菜の名産地「伊達市」では、 この時期“冬野菜”と呼ばれる野菜を 生産しています。その主力野菜が…?
佐々木 「みなさん!こちら読めますか?」
れいあ 「その“草”を“そう”って読むの?」
ミノリ「ホウレン草?」
森崎 「これはペルシャって意味なんです…」
河野「ペルシャ?」
森崎 「ペルシャから伝わった野菜なんです…」
河野「ペルシャ…草…ペルシャ絨毯!」
森崎「出た!昭和のイメージ!」
河野「ハウスがいっぱい並んでいますよ」
森崎 「本当だ!大きなハウスだよ」
冬野菜はこのハウスの中に…
ではこのハウスの中に入ってみましょう。
森崎「ほうほうほうほう…」
さて目の前に広がるのは…
あぐりっこ「ホウレン草!」
白井さん「そうです~~!」
森崎「うわ~すごい!」
白井さん「今収穫が始まっています」
森崎「土と緑の香りがいいねえ~」
河野 「いま外から入ってきたら メガネが曇りました。 外とは気温が違いますね?」
白井さん 「約7~8度ぐらい。 8度はないですけど7度は朝でもあります」
河野 「北海道では他の地域では雪降って ハウスに積もって出来ないとか、 ここではハウスの上に積もらないですか?」
白井さん 「普通のやわらかい雪は積もるけど すぐに落ちます。 昼ごろになると暖かいから!」 森崎 「みんなハウスの屋根を見て! ビニールが1個じゃないよね?」
あぐりっこ「2重になっている!」
白井さん 「これはね伊達市で冬野菜を栽培するために 寒さに強い材質のビニールを使って (ハウスを)2重にして取り組んでいるんです」
森崎 「冬用ハウスになっているんだ!」
2重構造のビニールハウスには、 室温を5度以上に保つための暖房設備も 備え付けられていますが、 温暖な気候の伊達市は、 燃料費の負担も少なく済みます。
そして、さらに…
河野 「冬に栽培する利点は他にあるんですか?」
白井さん「虫も非常に少ないです」
森崎 「と言うことは 防除する回数も少ない! よりクリーンな野菜ですよね」
白井さん 「なので病気の発生も少ないです。 ほとんどしない感じです」
河野「いいことだらけですね」
ではホウレン草の収穫を体験しよう♪
白井さん 「じゃあ白井さんが取り方を教えるからね♪」
河野 「自分で白井さんと言いましたね…」
白井さん 「ではヒザを曲げて座りまして…」
河野 「そこから!? ヒザ曲げないで座るのは難しいですわ」
はいはい!白井さんは進めますよ。
白井さん 「そしてホウレン草を優しく持って… 簡単に切れますから!」
れいあ「早い!」 ではあぐりっこも挑戦です。
ザクッと土の中に刃を入れます。
レイア「簡単でした!」
森崎「どんな感触ですか?」
ミノリ 「スーパーとかで買ったものよりも 新鮮さをすごく感じる」
森崎 「本当に弾力というの?すごいですよ」
河野「葉の厚みもありますよね」
白井さん 「厚いですよ! 寒くなればなるほど厚くなります。 栄養も豊富であま味があって おいしいものが冬場に出来るんです」
じゃ~ん もんすけです! 専用のハウスで栽培される 伊達市の冬野菜「ホウレン草」。 夏にも栽培される野菜だけど、 “冬が旬!”と言われるには 大きな理由があるんだよ~
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「冬になるとしっかりと 糖分やビタミンCを作って 栄養価の高いホウレン草になります。 糖分やビタミンCは夏場に比べて 約3倍に増えます。 たとえば風邪をひいたときに 症状を和らげるためにビタミンCは大事です。 そんな意味で冬場のホウレン草から ビタミンCをしっかり取るは大切ですね」
旬のホウレン草は美味しさも栄養も満点! 早く北海道産のホウレン草食べたいな~
白井さん 「食べやすいように手でもって こう簡単に(2~3秒ほど湯に通す) これだけ!」
森崎「それで終わり??」
河野「本当にしゃぶ、しゃぶだ」
それをパクッと食べるんです。
あぐりっこも挑戦します。
森崎「裏~表~って感じ」
しゃぶ・しゃぶって感じですね…
それをパクリといただきます…
レイア「おいしい!」
森崎「なんだろう!甘いっ!美味しい」
河野「美味しい!味が濃い」
佐々木「緑黄色野菜って感じ!」
贅沢に1葉まるごといきました…
リーダー 「うわ~!ムシャムシャムシャ」
森崎「サイコウだ」
何も味付けしなくても美味しいんです。 あぐりっこも止まらなくなりましたよ…
森崎 「ホウレン草のイメージが覆るね…」
佐々木 「こちら珍しい野菜ということなんですが…」
中野さん 「ちょっと食べてみてください」
森崎「このまま?」
中野さん「ガブリといってみてください」
ムシャムシャム…
森崎 「うまい… うまいんだけどピリピリするんです」
河野 「あっ!鼻に抜けてくる感じ… これは他でも味わったことがありますね。 これは何ですか?」
中野さん「ワサビ菜です!」
伊達市で栽培される冬野菜のひとつワサビ菜。 本州で主に栽培される 「高菜」や「からし菜」の仲間で、 ホウレン草と同じく冬が旬の野菜なんです。
河野「うわっあっ!どんどん来るな辛味」
中野さん「来ますでしょ」
レイア「あっヤバイこれ。辛い!辛い」
中野さん 「またしゃぶしゃぶすると違いますよ」
しゃぶしゃぶしてみると…
レイア「辛味がなくなった!」
佐々木「香りがツンと来るけど爽やか!」
河野「ワサビ菜ってどうやって食べるの?」
中野さん 「お浸しとかサラダがいいと思います」
佐々木「うわっ来た来た来た!」
河野 「すごく遅れてくるのさ。 だからねワサビ菜を食べて1分後に お刺身を食べるとちょうどいいと思う」
ピリッとした辛さが特徴のワサビ菜! 北海道では珍しい野菜だけど、 いったいどんな栄養があるのかな?
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授 「ほかの葉もの野菜と一緒で 体の中でビタミンAに変わる ベータカロテンやビタミンC これらが豊富に含まれています。 ほかの葉野菜と違うのは シニグリンという成分が 噛んだりすると酵素反応によって イソチオシアネートという辛味成分に変わる。 これが辛味の原因なんですよ。 この辛味の成分が抗菌作用や 食欲増進に繋がることがわかってます」
北海道での栽培はまだまだ少ないんだけど、 サラダとしてそのまま食べたり、 炒め物や和え物などに使ったり… 色々な楽しみ方がある野菜なんだよ!
中野さん 「伊達市は市役所・JA伊達市・生産者が 一体になって いかに伊達産冬野菜をPRして 消費者に喜ばれるように進めています」
森崎 「私たち消費者も北海道の冬野菜を応援します」
中野さん「ありがとうございます」
ガッチリ中野さんと握手するリーダー。
ところが…
森崎 「どうぞどうぞ白井さん入って! ほらほら… 今日から2人は友達!」
白井さん 「いや昔からです!」
みんな大爆笑。
みんなを笑顔で太陽のように照らして あったかくしてくれるような 白井さんと中野さんでした。
冬野菜に取り組むJA伊達市では、 「真冬でも北海道の消費者に 新鮮な野菜を届けたい!」という思いから、 2009年に6人の生産者で その栽培をはじめました!
JA伊達市 伊藤大介さん 「2013年からは冬野菜産地化ハウス設置事業が 始まり生産者も30名に増えて 現在まで大型ハウス50棟が新たに建設され ホウレン草を主力として 水菜・チンゲン菜・レタスなどを 100棟で栽培しております。 今後についてもホウレン草を主力野菜とし 伊達産冬野菜ブランドの確立をめざしつつ 安心安全新鮮な野菜を全道に 届けていきたいと考えております」
伊達産の冬野菜はAコープやホクレンショップ、 くるるの杜へ出荷されています。 僕たち消費者のことを第一に考えてくれた 冬場の新鮮野菜!たくさん食べなきゃ!
JA伊達市女性部の広瀬礼子さんと 阿部まゆみさんに作っていただいた、 地元産の冬野菜を使ったお手軽料理を頂きます。
広瀬さん 「伊達冬野菜モリモリダイナミック鍋です…」
河野「なんて覚えずらい名前~っ!」
森崎「略して伊達鍋がね…」
河野「略し過ぎ!」
広瀬さん 「大根・ニンジン・長ネギ・水菜・白菜、 最後にホウレン草を入れるんですが 全て伊達産です!」 森崎「この白菜の黄色?」
広瀬さん「オレンジクイーンと言います」
主役のホウレン草は鍋へ豪快に入れて、 サッと火を通すだけ! アッサリとポン酢でいただきます!
※詳しい作り方はレシピコーナーへ!
森崎「う~ん…」
河野「ブタとホウレン草がガッチリと…」
森崎「マッチ!」
ミノリ 「すごいホウレン草と豚肉がマッチしてて 美味しい!」
佐々木 「ホウレン草の歯ごたえがいいですね」
河野「野菜がバクバク食べられる鍋ですね」
森崎「あっさり~!」
佐々木「簡単にできるのがいいですよね~」
佐々木 「ホウレン草のイメージって変った?」
レイア 「味噌汁にホウレン草を入れて 良く食べていたけど味噌の味しかしなくて ホウレン草の苦味がなかった。 今日ホウレン草の苦味を知って もっと好きになりました!」
佐々木 「ホウレン草1つで味のバリエーションを 変えると感じ方が違いますよね」 森崎 「北海道の冬野菜には 北海道の寒さに震えてもらう… こうして成長していく野菜が美味しいんだ 応援していきます!」
こんにちは。週刊あぐりNEWSの時間です。 「くるるの杜特別ディナー」のお知らせです。
北広島市の「ホクレンのくるるの杜」 農村レストランでは 12月20日・21日・23日の3日間限定で クリスマスをイメージしたメニューが並ぶ 「くるるの杜のホワイトディナー」が 開催されます。
メインディッシュの鶏肉を豪快に使った 「北海道産鶏肉のオーブン焼き」は シェフが太鼓判を押す逸品です!
さらに27日・28日は 「一家団らんディナー」と題した スペシャルイベントも開催! 柔らかくなったお肉が口の中でホロホロと溶ける 「北海道産牛すね肉のシチュー」を 家族で味わってみませんか?
どちらのイベントとも、 締め切りは各イベントの前日まで! 電話での完全予約をとなっています。 12月はくるるの杜の農村レストランで 特別なディナーを楽しんでみてはいかがですか? 以上、週刊あぐりニュースでした。
《くるるの杜のホワイトディナー》 日時:12月20(土)21(日)23(火)
《一家団らんディナー》 日時:12月27(土)28(日)
ともに完全予約制です!
場所:ほくれんくるるの杜 北広島市大曲377 問い合わせ: ホクレンくるるの杜 農村レストラン ℡011-377-8886 (受付時間9:00~11:00、14:30~17:00)
佐々木 「今日ご紹介する野菜はコチラです!」
森崎 「あ~(納得)けど分からない人 多いんじゃないですか?」
藤尾 「この野菜に会いに行くのは十勝でしょ? 今日来てるのって…夕張!?」
佐々木 「実は北海道の中では古くから 栽培している町の1つなんです」
佐々木 「しかも“売り切れ御免”の 美味しさなんですよ!」
森崎「人気あるんだねっ!」
今回のあぐりっこは初登場2人! 実家はお寺で礼儀正しい 4年・滝吉昭裕(アキヒロ)君と、 感性豊かでチャレンジ精神旺盛な 松下起晶(キリマ)君3年生です。
さてこの写真の野菜は何かな?
キリマ「ハイ!うんとねキュウリ?」
アキヒロ「カブ?」
森崎「あ~おしいっ!」
では正解は…実物をオープン。
アキヒロ 「なんだったっけ…? とろろの… とろろのもとです!」
藤尾「なんだそれ~」
夕張で長いも!?なかなか出回らない 夕張産長いもには驚きの秘密があった…
では生産者さんに会いに行きましょう。
佐々木「ここは長イモの畑ですか?」
谷口さん「そうです!」
アキヒロ 「えっ?なんか土でいっぱいになっている」
キリマ「モグラが住みそう!」
谷口さん 「(緑の写真は) たぶん1か月前ぐらいの写真だと思うんだ。 ツルで栄養をいっぱい蓄えて 長イモを大きくしたの。 したからツルは枯れてなくなって 収穫するときは必要ないの。 みんな取っちゃったの。 葉っぱが黄色にならないと食べられないの」
森崎 「葉っぱが黄色になるとお役御免」
谷口さん 「掘っていいよ~食べごろだよ~って!」
森崎 「(長イモが)自分で教えてくれる!」
地上の葉っぱが太陽を浴びて たっぷり養分を作り それが地中の長いもに蓄えられ大きくなります。
葉っぱが黄色くなり枯れ始めると 収穫間近のサイン!
この長いも畑の広さは3500平方メートル。 この広さでどれだけの長イモが 収穫できるかというと…
谷口さん「今年は2万本ぐらいかな…」
キリマ「うわっ」
想像以上の数量にあぐりっこも 叫んじゃうほどビックリ
森崎「すごいしょ。2万とろろ!」
藤尾 「と言うことは この土の上にツルがあったんですね」
谷口さん 「そうなんです。せっかくだから 掘ってみないかい?」
キリマ 「掘りたい!掘りたい!やりたい」
谷口 「じゃあやるべっ! 20年前までは手で掘っていた。 今は違うけど… まあ~まずスコップで掘ってみよう!」
まず見本ということで谷口さんが掘ります。
谷口さん 「いいか~い!」
ノリノリの谷口さん♪
表面の土はフッカフカです。
藤尾「柔らかい土だねえ~」 森崎 「まず崩して崩していく。 でもどこにあるんだ?」
谷口さん 「まずね頭を探す!」
森崎 「これが頭なんですね」
ピョンと長いヒゲが出てきました。
そのヒゲまわりを深く掘りすすめます。 さっきと違って粘度質の すこし重い土になってきました。
森崎「谷口さんチャカチャカ動くわ~」
谷口さん「20年ぶりだよ~」
ヒゲがゾロゾロ見えてきました。
頭を何度か引っ張って スルリと抜けるまで掘り下げると…
スルスルスル…
藤尾「出てきた!」
あぐり一行 「うわ~~」「すごいすごい!」
手に持ってみると…
キリマ 「重い! なんかここ魚の骨みたい!」なんかここ魚の骨みたい!」
藤尾「そうだねえ~」
森崎「こんなに毛がついてるんだ!」
キリマ「毛深い!」
森崎「お父さんの足どう?こうなってない?」
キリマ「なってない!」
森崎「じゃあお母さんの足は?」
キリマ「なっていない!」
20年のブランクを感じさせない谷口さん。 1分ほどで掘り終わってしまいました。 それではキリマくんのチャレンジ! 初めての手掘り収穫です。
森崎 「長イモを切りまくらないようにね」
藤尾「キリマだけに…」
まずは長イモのまわりの土を そぎ落としていきます。
最初はいいのですが 深くほると土がずっしり重くなります。
谷口さん「まだまだだな…」
キリマ「さすがに疲れる!」
谷口さん「え~もう疲れたの?」
長いもを傷付けないように 注意をしながらも、 土の下をおよそ90センチは掘らなければ 収穫できません。 なかなか大胆に掘り進めるキリマくんは…
森崎 「穏やかに!穏やかに!」
藤尾 「そうそう、その辺り!その辺り!」
森崎「良いぞっ!」
藤尾「良いぞっ」
周囲の船頭がうるさい、うるさいっ(笑)
大胆かつ繊細に掘らないと スコップでキズがついてしまうため 見ている大人のほうが 必要以上に心配しちゃうんです。
すると…
森崎「ああ!!」
藤尾「ああっ!!」
谷口さん 「あっ!なんか今 白いものが見えなかったか!?」
ちょっとキズついたかな…?
さてヒゲを引っ張ると 土の壁からから剥がれるようる 長イモが出てきました。
キリマ「やったぞ~~」
キリマ君の身長の半分ほどもある 立派な長イモです。
キリマ「とにかく疲れた!」
藤尾「大丈夫かな?」
キリマ「無傷だと思うけど…」
森崎 「そんな訳はない…ほらここね…」
やはりスコップで引っ掻いた キズがありました。
森崎「けっこうエグレてますよ」
と観察していると
パキンッ!
半分に折れてしまいました!
あぐり一行「うわ~~っ!」
キリマ「おっお~」
谷口さん「あっ犯人はキミだ!」
森崎「過酷です!」
佐々木「降りかたが強くなってきた」
谷口さん 「アキヒロは真剣だぞっ!」
森崎「ああ~すみません」
谷口さんっ!アツイ人です!
さあみんなで応援です。
「頑張れ頑張れっ!」
アキヒロ(凍えそうな声で…) 「腰があああ~」
そして掘って掘って…
ついに…
長イモ収穫!
なんだか大人のほうが嬉しくなって 藤尾・佐々木「ヤッタ~」
アキヒロ 「最初は背骨が痛かったけど 取ったらなんか… あ~~~っ!」
谷口さん「良いどっ!よしよし!」
あぐりっこ「長イモとったぞ~」
実はあぐりっこが一本掘り終わるのに こんなに時間がかかっていました! かなりの肉体労働である長イモの手掘り。 つい20年前までは この方法が主流だったんです。
しかし今はというと…
長イモ収穫に重機が登場!?
森崎 「あれで繊細な長イモ堀りが出来ますか?」
藤尾「キズつけちゃいそうですよね」
するとショベルカーの先端部分が 土の中にガバッと突き刺さりました。
森崎「まんまいっちゃうの?」
藤尾「すげ~」
すると見た目とは違って ゆっくり優しく土をすくっていきます。
するとモコモコッと土が盛り上がり 長イモが見えてきます。 そこでお母さん方がその長イモを 取り上げていくんです。
森崎「一気に5本とった!」
藤尾「全部取れてるよ~」
佐々木 「荒々しく見えて意外に繊細です!」
藤尾「そうだよ!繊細だよ」
土ごとすくうように掘り 出てきた長イモを人の手で取り上げる。
森崎「お母さんが取る!」
藤尾「取り残しが全くないね!」
谷口さん「すごいべ?」
あぐりっこ「すご~い!」
谷口さん 「さっき何だったんだ? スコップで真剣にやったの!」
森崎「あんなに時間かかってな」
キリマ「(ガーン)」
谷口さんの奥様 宏世さん 「危なくないように 自分で注意しながらやらないと!」
佐々木 「信頼関係があるからこそ 旦那さんが掘ったところを 奥様がかき分けて収穫する!」
森崎 「そのどっちでもないですね。 横からお母さんごと掘り起こす!」
谷口さん 「夕張では2人か3人ぐらいだと思う」
藤尾「へええ~」
それでは土から掘り上げたばかりの長イモを かぶりついてみよう~
アキヒロ「新鮮な味だ!」
キリマ 「なんか口の中がガムを食べたときみたいに ネバネバネバネバしている!」
谷口さん「ほ~なるほどな」
森崎「あま~い」
谷口さん 「粘りけがすごいでしょ!」
森崎 「シャリシャリネバネバ♪ そして後、口にほんのりあま味が残ります」
谷口さん 「これが夕張の特徴です。 納豆に負けないぐらい!」
森崎「すごい粘るね!」
最近は品種改良をしたタネで 栽培するところが多い中、 「ねばりと味」に惚れ込んだ 夕張の生産者は およそ50年前から育てている品種、 「ゆうばり改良2号」を 今もなお作り続けています。
栽培し続けることで、 この品種の味だけではなく、 夕張での長いも栽培の伝統をも 守り続けているんです。しかし…
谷口さん 「なので作付けが少なくて市場へは出回らず この市内にしか出ないんです。 本当に少ないんです。 やっぱりメロンが優先になっちゃう」
森崎 「そりゃあそうだよ。 夕張メロン待ってる人たくさんいるし。 農家さんにとっても収入源ですよね」
谷口さん 「なので忙しい中をかいくぐって 長イモを植える! ただたくさんは植えられない…」
じゃ~ん もんすけです! 生産者の皆さんが丁寧に収穫した長イモは 町の選果場へ運ばれます。 うわ~すごい量の長イモですね、澤村さん!
JA夕張市 澤村知範さん 「こちらには約1000本ぐらいあると思います。 水洗いするとキズついてしまったりするので 鮮度の良いものを消費者に届けるために うちでは簡単に土を落とすだけにしてます」
ふ~ん、そうなんですね どんな作業をしているんですか~?
「正品にするために先を切って 土を軽く落としヒゲが長いものは抜いて キレイにしています」 「折れないように一生懸命こすってます」
澤村さん 「キズや凹凸がないもの真っ直ぐなものが正品。 少し曲がっているのが“まがり”、 平たくなっているものが“ひら”、 凹凸があるものが“B品”の4つに 大きくわかれています」
‘まがり’‘ひら’っだって! 「長いも」らしい規格に分かれているんだね! ところで今年の出来はいかがですか?
「出来はいいですね。 例年に比べてあま味がありますし 粘りが強いですね。 これは他の所にはないような 独特な粘りですから美味しいと思います」
JA夕張市の長いも生産者は54戸 出荷量はおよそ40トン。 夕張産の長いもは生産者も選果場の人も とっても自信を持って販売しているんだね。 僕も食べてみた~い
森崎 「夕張はもちろんですけども メロンだけじゃない!」
谷口さん 「そうです! 長イモもよろしく! ただ残念ながらちょっと少ないかな」
だから売り切れごめんなんですね。