田植えから14日後と40日後では
随分見た目が違います。
森崎
「クキが増えているね~」
佐々木
「これを《分げつ》と言うんですよね」
山田さん
「田植えの時に苗を2~3本ずつ持って
植えてくださいと言いましたよね。
それが25~26本ぐらいに分げつするんです」
稲が成長するにつれて
根元から次々と新しい茎が出る
イネ科特有の成長過程「分げつ」。
なかでも「ふっくりんこ」は、
23本程度の分げつが最適と言われ、
枝分かれをした茎には、
やがて沢山の穂が出てきます。
田植えから穂が出るまでは、
水田の水の量・温度など
徹底した管理が行われるんです。
山田さん
「分げつが終わったら
今度は穂が出る準備をするんです。
その時が一番危険な時期です。
なので田んぼの水を20cmぐらいに保つ!」
森崎
「どういう事ですか?」
稲作は古くから
「人の足音を聞いて育つ」とも言われます。
田んぼへ何度も足を運んで稲の成長を見たり、
水の管理をすることが、
美味しいお米を作る秘訣となんだそうです。
森崎
「農業番組では田植えと稲刈りくらいしか
追いかけませんから…こういうふうに
毎日の管理が重要なんだというのは
改めて農家の方に
感謝申し上げたいですね」
じゃ~ん!もんすけです。
春から秋まで手間ひまをかけて栽培されるお米。
「ふっくりんこ」を含めた
全ての品種の北海道米の種は、
道内7カ所およそ100戸の種子農家で生産!
その種が全道およそ1万5千戸もの農家に
供給されているんです。
中でも「ふっくりんこ」の種は、
道南の北斗市だけで栽培されているんだよ。
白戸さん
「食べるお米を作る農家のみなさんが
安心して作れる
種作りをしていきたいです」
種も道南で作られるお米「ふっくりんこ」。
生産に携わる人たちのこだわりと情熱が、
ぎっしり詰まったお米なんだね。