あぐり王国 放送内容

2012ǯ0818土
水を入れて温度調整!?


田植えから14日後と40日後では
随分見た目が違います。

森崎
「クキが増えているね~」

佐々木
「これを《分げつ》と言うんですよね」

山田さん
「田植えの時に苗を2~3本ずつ持って
 植えてくださいと言いましたよね。
 それが25~26本ぐらいに分げつするんです





稲が成長するにつれて
根元から次々と新しい茎が出る
イネ科特有の成長過程「分げつ」。
なかでも「ふっくりんこ」は、
23本程度の分げつが最適と言われ、
枝分かれをした茎には、
やがて沢山の穂が出てきます。

田植えから穂が出るまでは、
水田の水の量・温度など
徹底した管理
が行われるんです。





山田さん
「分げつが終わったら
 今度は穂が出る準備をするんです。
 その時が一番危険な時期です。
 なので田んぼの水を20cmぐらいに保つ!」

森崎
「どういう事ですか?」





山田さん
「水で温度を調整するんです。
 そのために夜に水を入れる
 《深水(ふかみず》をして、
 昼真の太陽の光で水を温めます。
 こうして田んぼを15℃以上に保ちます



河野
「水があったら冷えそうなイメージですけど
 そうじゃないんですね。
 昼のうちに、いっぱい水を貯めておいて
 太陽を当てて温かくして
 夜もその温かい水で過ごすんですね」




森崎
「みんな意外じゃない?
 寒くなるな~って時は水を入れる。
 それが《深水》と言うんですって。
 そうしたら温度の低下を
 ある程度防げるんですね」



稲作は古くから
「人の足音を聞いて育つ」とも言われます。
田んぼへ何度も足を運んで稲の成長を見たり、
水の管理をすることが、
美味しいお米を作る秘訣となんだそうです。

森崎
「農業番組では田植えと稲刈りくらいしか
 追いかけませんから…こういうふうに
 毎日の管理が重要なんだというのは
 改めて農家の方に
 感謝申し上げたいですね」





じゃ~ん!もんすけです。
春から秋まで手間ひまをかけて栽培されるお米。
「ふっくりんこ」を含めた
全ての品種の北海道米の種は、
道内7カ所およそ100戸の種子農家で生産!

その種が全道およそ1万5千戸もの農家に
供給されているんです。
中でも「ふっくりんこ」の種は、
道南の北斗市だけで栽培されているんだよ。





北斗市水稲播種組合
白戸 昭司組合長
「年間通して3~4回、田んぼの中に入って
 穂の付け根の《カン》という部分が
 長かったり短かったり、毛が長かったりと
 おかしな稲を取らなければいけない」



白戸さん
「食べるお米を作る農家のみなさんが 
 安心して作れる
 種作りをしていきたいです」

種も道南で作られるお米「ふっくりんこ」。
生産に携わる人たちのこだわりと情熱が、
ぎっしり詰まったお米なんだね。




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