早速牛舎に案内してもらいました。
実はタクヤとチカルはこんなに近くで
牛さんを見るのは初めてです。
森崎
「どう?」
タクヤ
「すごい!迫力が!」
チカルは初めてエサやりにチャレンジ。
おとなしくエサを食べる乳牛に
チョット慣れてきたチカル。ところが-
ブウウ~~(ものすごい鼻息!)
鼻息の勢いとビックリでよろけるチカル。
森崎「何かかかった!大丈夫か?」
牛さんもあぐり一行に興味津々なんですね。
さてこちらの牛舎の中に
生乳量アップする秘密があるのでしょうか?
藤尾
「見た感じ今まで取材してきた牛舎と
そんなに変わらない…と言いますか…」
森崎
「フリーストール牛舎ですよね。
牛が自由にそれぞれの時間を過ごしている」
軍司さんの牧場のほか二宮地区大半の牧場では、
生まれた子牛を町内の
哺育専用の会社に預けて育成するほか、
牧草やデントコーンなど
飼料収穫も外部に委託して、
酪農家が搾乳に専念できる
経営スタイルを実践しているんです。
ここでリーダーがこの仕組みを簡単に解説!
森崎
「三軒の酪農家さんがいます。3つの仕事、
“エサの収穫”“哺育・育成”“搾乳”を
それぞれやっている…というのが
本来の酪農家さんなんです」
藤尾「大変だよね~休み無く…」
森崎
「そうだよ。それで…仕事を分けたんだよね。
Aさんは搾乳という仕事。
Bさんは哺育・育成。Cさんはエサの収穫。
こうなったらどうですか?」
タクヤ
「搾乳だけに集中できる!」
森崎
「そう!軍司さんは搾乳だけ集中している。
その結果、乳量がアップする!」
森崎「飼育頭数は増えました?」
軍司さん「増えました!」
森崎「10年前は何頭ぐらい?」
軍司さん「今の半分以下です」
森崎
「じゃあ搾乳に集中することによって
牛の飼育頭数が2倍以上になった!
したらお乳の量はあがるわな~」
じゃ~ん もんすけです!
軍司さんを含め二宮地区ではおよそ8割、
豊頃町全体では3割ほどの酪農家が
町内の哺育施設に子牛を預けていて、
エサの収穫作業も町内のほとんどの酪農家が
外部にお願いしているんです。
ちなみに、この取り組みを
「アウトソーシング」って言います。
酪農家の負担を減らして
搾乳に専念してもらうことで、
牛の頭数が増やせて乳量もアップ!
それぞれの専門家が集中して作業してくれるので、
質の高い生乳が生産できるんだよ!
コレが生乳出荷量を増やし続けている
秘密だったんだね~!!