あぐり王国 放送内容

2012ǯ1201土
まるで大工さん?力仕事のツメ切り!


森崎
「もう作業中です。確かに…
 牛の後ろ足ですね!後ろ足を持ち上げて…
 (ツメを削る様子を見て)
 うわああ~~~
 これは“ツメ”を切っている所でしょうか?」



大きな道具を使ってツメを削っています。

藤尾「豪快ですね~~」

あぐりっこ「うわ~~」

私達人間はツメを切っても痛くありません。
当然「牛も痛くないはず…」と思っていますが、
その豪快さや鋭い道具、
響き渡るトンカチの音に
あぐりっこも大人たちもかなりビックリ!

何がどうなっているのか…
あぐりっこ、言葉が見つかりません。





牛の“ひづめ”をケアする
「削蹄師(さくていし)」集団のボス、
この道28年の片山正幸さんに、
謎だらけの「さくてい」について聞いてみよう!

森崎「3人でやっているんですね?」
片山さん「そうです」
森崎
「1人は牛の足を脇にしっかり抱え、
 もう1人は尻尾を持ち、
 後ろには『落ち着けよ、大丈夫だよ』
 言っている方がもう1人います」





片山さん
「牛はもともと怖がりな動物なんで
 なるべくストレスをかけないように
 作業を進めることが大事なんです」



まずは牛のヒヅメに注目!
どんな形をしてるんだろ!?
  
片山さん
「“かかと”みたいな部分は“副てい”です」

ひづめの長さは7~8cmです。

片山さん
1トン近くになる牛もいるんですよ。 
 その体重を支えている“ひづめ”は
 とても大事な部分ですよね」





では削蹄作業を見せていただこう!
まずはナタとハンマーを使って
伸びた外周部分のツメを整えていきます。

あぐりっこ「すご~い」





片山さん
「牛はツメで立っているので
 体重を支えている面を
 平らに削っていきます。
 これが一番大事な作業です」



早速、前足の裏側を削る作業に入ります。
すると慣れた手つきで足をクッと折り曲げて
自分のひざの上に乗せました。

森崎
「うわっ自分のヒザを
 置き台にしているよっ!」

するとヒザの上に“ひづめ”を置いて
直てい刀(ちょくていとう)と言われる道具と
ハンマーを使って蹄を削りだしました。





カンカンカン…

ハンマーで直てい刀を叩くと
キレイにツメがはがれていきます。

佐々木
「これは技術がいりますね…」





削てい前後を見比べてみると
ご覧の通り!キレイになってますね。
一つのヒヅメにかかる時間は
およそ3分ほどでした。


(C)HBC