大きな道具を使ってツメを削っています。
藤尾「豪快ですね~~」
あぐりっこ「うわ~~」
私達人間はツメを切っても痛くありません。
当然「牛も痛くないはず…」と思っていますが、
その豪快さや鋭い道具、
響き渡るトンカチの音に
あぐりっこも大人たちもかなりビックリ!
何がどうなっているのか…
あぐりっこ、言葉が見つかりません。
牛の“ひづめ”をケアする
「削蹄師(さくていし)」集団のボス、
この道28年の片山正幸さんに、
謎だらけの「さくてい」について聞いてみよう!
森崎「3人でやっているんですね?」
片山さん「そうです」
森崎
「1人は牛の足を脇にしっかり抱え、
もう1人は尻尾を持ち、
後ろには『落ち着けよ、大丈夫だよ』と
言っている方がもう1人います」
まずは牛のヒヅメに注目!
どんな形をしてるんだろ!?
片山さん
「“かかと”みたいな部分は“副てい”です」
ひづめの長さは7~8cmです。
片山さん
「1トン近くになる牛もいるんですよ。
その体重を支えている“ひづめ”は
とても大事な部分ですよね」
では削蹄作業を見せていただこう!
まずはナタとハンマーを使って
伸びた外周部分のツメを整えていきます。
あぐりっこ「すご~い」
早速、前足の裏側を削る作業に入ります。
すると慣れた手つきで足をクッと折り曲げて
自分のひざの上に乗せました。
森崎
「うわっ自分のヒザを
置き台にしているよっ!」
するとヒザの上に“ひづめ”を置いて
直てい刀(ちょくていとう)と言われる道具と
ハンマーを使って蹄を削りだしました。
カンカンカン…
ハンマーで直てい刀を叩くと
キレイにツメがはがれていきます。
佐々木
「これは技術がいりますね…」