片山さんからみんなにプレゼント。
それは削られた“ひづめ”!
あやか「硬~い!木の板みたい」
リーダーも触ってみます。
森崎
「うわ~木の薄い板みたいな感触あるよ」
牛の‘ひづめ’をケアする削蹄は
実は食卓に上がるミルクに
関係の深い仕事なんです!
ではプロの片山さんに色々聞いてみよう!
【牛の‘ひづめ’は
どのぐらいのペースで切るの?】
片山さん
「1年に2~3回。牛舎に出向いて削ていします」
牛の蹄はひと月に約5mm
伸びると言われています。
つまり1回の削蹄でおよそ2~4センチ
削ってるのです。
ちなみに人間の手の爪は
ひと月に2ミリ伸びると言われています。
牛の方が2倍も伸びているんです。
二つ目のギモン
【そもそも伸びっぱなしじゃだめなの?】
片山さん
「例えばケガをしたり…
“ひづめ”の病気にもなったりするんです」
ひづめが伸び過ぎると歩きにくくなったり、
ひづめの病気にかかりやすくなります。
病気がひどくなると
牛は痛くて立っていられません!
ひづめを削るという事は
病気の早期発見にも繋がるのです。
さらに伸びっぱなしだと…
片山さん
「牛乳の量が少なくなってしまうんです」
森崎「ツメの長さで?」
片山さん「ツメの長さでです!」
とても小さな面積で体重を支えている牛。
‘ひづめ’が病気になったり、
しっかり立っていられない事は
大きなストレスになります。
牛はストレスにとっても弱い生き物なので
ミルクの出が悪くなってしまう
原因の一つになるのです。
そこで酪農家は牛舎内を清潔に保つなどの
工夫をしています。
お邪魔した神田さんの牛舎は心地が良いらしく、
満足げに座っている牛がたくさん!
美味しいミルクのため、酪農家と削蹄師は
タッグを組み、日々気を配っているのです。
藤尾
「牛のツメと美味しい牛乳が関係しているって
ここに接点があったのが意外でした」
森崎
「全ては牛の健康からってことだよね!」
ではお次は
《削蹄につかう道具を見せてもらおう》
※並んでいるのはハンマーやナタ、ヤスリ。
下段の右から2番目のニッパーのようなものは
「せんかん」という道具です。
色々不思議な道具がありますが…
森崎
「これは何の道具ですか??」
塩ビニール管を半分に切ってヒモが付いている
この道具の正体は??
片山さん
「踏まれても大丈夫なように手作りしました」
これは足を保護する手作りプロテクターでした。
藤尾
「体を張った仕事っすね~~!」
道具の説明をしてくれた武田守さん。
実はスゴイ人なんです!
片山さん
「全国牛の削ていの競技大会で
最優秀賞に輝きました!」