器具を牛の口に入れて
三角フラスコの中に胃液を集めます。
藤尾「胃液が出てきました!」
織井先生「匂いするよ」
早速あぐりっこも生徒も
匂いをかいでみると…
生徒さん「うわっ!」
森崎
「人間の胃液とちょっと違う。
牧草が発酵した香り!
これはなかなか普通の高校では
やらないい授業だよ…」
とここで胃液を採取された
牛さんの顔を見ると…
森崎
「牛さんちょっとグッタリ…
胃カメラ検査が終わった後です
みたくなってる…」
藤尾
「牛ってグッタリした表情みせるんですね」
続いては場所を移して
胃液を観察していきます。
森崎
「見てください…
生徒さん1人ずつ顕微鏡があるんですよ」
では胃液の中にいる微生物を観察します。
牛さんの胃液をプレパラートに移します。
急がないと微生物が死んでしまうので
時間との勝負です!
では観察してみると…
森崎
「うわ~~動いてますね!」
微生物が活発に動いていました。
織井先生
「この微生物が牛の食べた『エサ』を
分解しているんです。
そしてこの微生物自身が
4番目の胃まで流れていって、
タンパク源として消化されちゃうんです」
藤尾
「微生物が消化を助けて
最終的にはタンパク源として
牛に吸収されるんですか…
この微生物がいないと牛は生きていけないし
おいしい牛乳も飲めない!」
織井先生
「これは胃袋が4つある
羊・ヤギ・牛・鹿などの仲間にみられます」
森崎
「こうやって実際に採取して観察するって
全然実感が違うよね!」
生徒のみんなにも感想を聞いてみよう!
「最初はキモチ悪い!と思いました。
(だけど先生の話を聞いて…)
『いい働きをしているんだ』と思いました」
森崎
「この授業で感じて欲しいことは何ですか?」
織井先生
「エサを食べているのは牛なんで
牛しか見てないんですけど…
実は分解したりするのは微生物なんで
エサを適当にやったら
微生物に影響がでるっていう感覚を
将来的にもってもらえれば…と思います」
森崎
「生徒さんが酪農家デビューした後の
ことまでも視野に入れている!へえ~」
じゃ~ん もんすけです!
帯広農業高校には専門的な機械や
道具がたくさん!
酪農科学科ではどんなものを
使っているのかというと…
織井先生
「こちらはミルキングパーラー。
牛乳を搾って地下にある
ミルクメーターで乳量を測定して
パイプを通ってバルククーラーに入ります」
プロの酪農家が行う搾乳と
同じ作業が出来るのです!
ちなみにここでは
毎日500~600リットルの
ミルクを絞っているんだって!
そしてここ、顕微鏡が並んだ
まるで研究室のような場所は??
織井先生
「今後、家畜の改良も大事になるので
受精卵の操作の基本・衛生管理など
そういう事も勉強してほしいと思います」
こんなに恵まれた環境で学べるなんて
うらやましいよね~~!