和牛の世話に画期的なアスパラ栽培…
冬も忙しい平岡さんですが、
これだけではないんです!
和牛・もち米・小麦・大豆・
ビート・ジャガイモ・アスパラ…
平岡さん「これ全部やってます!」
森崎
「スゲー!働き者だな~」
しかもとってもエコな関係が
成り立っているのです!
平岡さん
「もち米の稲ワラを牛が食べる…
小麦の麦ワラはあぐりっこが
お手伝いしてくれた牛のベットの
敷きワラとして使っています」
さらにそのワラとフンを
堆肥として畑に使うので
エコな循環が生まれているのです!
佐々木
「こうやって色々つくっているからこそ
成り立つ仕組みがあるんですね」
森崎「へえ~面白い!」
ではここでUターン就農について
説明しましょう。
Uターン就農とは
生まれ育った土地を離れて仕事に就き、
その後、故郷に戻って農業を継ぐ事。
平岡さんが就農したのは8年前。
それまでは飲食店で働いていました。
さてここからは平岡さんのお父さん
平岡稠祥(しげよし)さんもご一緒に
お話を伺っていきます。
森崎「息子さん戻ってきて良かったですね」
稠祥さん
「自分の好きな道を進んでいいよって
言ってはいたけれど、やっぱり本人から
『帰ってくる』と言われるとね…
そりゃあ誰で“嬉しい”んじゃないですか」
都会で社会経験を積んでみたい!
と思った平岡さんは
「30歳までには戻ってくる」という
お父さんとの約束を胸に札幌へ進学。
卒業後は27歳まで札幌で仕事をしていました。
森崎
「札幌でずっと行く(働く)って道は無かった?」
平岡さん
「一時期そう思った時期もありました…
ただ約束したって話もあったので。
地元の家がなくなると実家が無くなるので
それはものすごく悲しいと思って
『戻ってこなければ』
というのは常々思っていましたね」
使命感を胸に実家に戻った平岡さん。
しかしお父さんの稠祥さんは
農業に勤しむ息子を見て、
心配が募り始めます。
稠祥さん
「農家を手伝うってことになると
農家同士の青年との付き合いを
親としてはしてほしい訳ですよね…
それがなかなか進んで行かない…」
同じ地域で農業に取り組む仲間。
お父さんはその大切さを知っています。
だからこそ信頼関係を築いて
欲しかったのです。
しかし当時の平岡さんはあまり外出をせず、
家を継ぐつもりで帰ってきたものの
農業と向き合えずにいました。
平岡さん
「ここで生まれ育ったんですけど
やはり札幌に学生時代を入れると
10年ぐらいいたので、
その環境に慣れてしまうと…
美幌の土地の環境に慣れるのに
1年ぐらいかかりました」
森崎
「都会に10年ぐらいいて戻ってきたら
転校生みたいな感じでさ、
最初は…居場所を見つけるの大変ですよね」
ただ漠然と仕事をこなしていた平岡さんに
ある時、転機が訪れます。
平岡さん
「青年部に誘われて初めて
みなさんが集まっている場に行った時に
当時は漠然と『とりあえずやるか』
みたいな感じだったんですけど
周りの人の話を聞いていると
ものすごく真剣で…しかも
その話をしている人が
自分より若いんです。
こんなに若い人が一生懸命、話をしているのに
『オレは何をやっているんだろうな』
というのがあったんで、その辺りから
考え方が徐々に変わっていきました」