あぐり王国 放送内容

2013ǯ0309土
震災を乗り越えて…イチゴ栽培再開へ!


津波が襲った後の町の様子です…

土生さん
「これは鉄骨のイチゴ大型ハウスです。
 波の強さで押されちゃったんです…
 この年は秋から寒さが続いていまして
 これから本当の収穫期になる!
 という直前でした…」





土生さん
「震災の時間帯もこのように生産者さんが
 イチゴを持ち込んで(箱詰めなど)
 やっていました。
 どうやって入ってきたのか?
 分からない物までありました…」

河野「言葉が出ないです…」

森崎
「僕達は規模が大きすぎてニュースでも
 東日本全体を捉えていましたけど
 こうやって一部分にズームしていくと
 また違った想いが出てきます」





津波が押し寄せた農地には
海水がはいりこみ、
水が引いたあとも土の中には
塩分が残っています。



そのままだと作物を育てる事が出来ないので
塩分を取り除くため、
雨水や川の水をかけ流れ出るようにします。

この「除塩作業」は町内のいたるところで
行われています。





亘理町がある宮城県では
津波などの被害を受けた農地は
沿岸部を中心に
13000ヘクタールにも及びました。

そのうち55%、7200ヘクタール
除塩などの復旧作業が始まっています。





河野「どのくらいの期間かかるものですか?」

土生さん
「こまめに“耕うん”して雨に当てれば
 1~2ヶ月ぐらいで
 なんとかなるんです、表面は。
 ただ下に溜まっているんです。
 でハウス栽培っていうのは
 下から(水分が)上がってくるので
 極力こまめに水をかけなければいけない」

さらに地下水が塩水化してしまい、
イチゴ栽培を再開できない生産者も多いのです。





佐々木
「これまでと同じように自分の畑で
 イチゴを作る方もいらっしゃるんですか」

土生さん
「ハイおります!今年だけで吉田地区では
 20名が再開されております」

震災の前、亘理町吉田地区の
イチゴ生産者は200名ほど。

現在は66名の生産者が
イチゴ栽培を再開しています。





さて続いては念願のイチゴ栽培を再開した
生産者のところへ-

佐々木
「イチゴ栽培をしている小野秀男さんに
 お話を伺います。宜しくお願いします」

森崎
「寒いですね!宮城!
 小野さん北海道の雪まつりの格好ですね」」

小野さん「これで犬の散歩しているんで」

さてココでリーダーがあることに気付きました。





森崎「みんな足元どうですか?」

タクヤ「サラサラ!」

河野「砂浜みたい!」

小野さん「この辺一体は全部“砂地”なんです」

河野「イチゴ栽培に適しているんですか?」

小野さん「適しているんです」

森崎「知らなかった!」





佐々木
「さてここでイチゴ栽培に大切な水の話です」

小野さん
「今までは地下水をかけていたのですが
 まだ塩分濃度が高いので、
 そのままかけるとイチゴが枯れちゃうので
 水道水と地下水を半分に割って
 かけている状態です」

森崎
「水道水を軽トラに乗せて運んできている?」

1棟のハウスに必要な水の量はおよそ1トン。
2日に1回はこの作業をしイチゴ栽培を行います。




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