津波が襲った後の町の様子です…
土生さん
「これは鉄骨のイチゴ大型ハウスです。
波の強さで押されちゃったんです…
この年は秋から寒さが続いていまして
これから本当の収穫期になる!
という直前でした…」
土生さん
「震災の時間帯もこのように生産者さんが
イチゴを持ち込んで(箱詰めなど)
やっていました。
どうやって入ってきたのか?
分からない物までありました…」
河野「言葉が出ないです…」
森崎
「僕達は規模が大きすぎてニュースでも
東日本全体を捉えていましたけど
こうやって一部分にズームしていくと
また違った想いが出てきます」
そのままだと作物を育てる事が出来ないので
塩分を取り除くため、
雨水や川の水をかけ流れ出るようにします。
この「除塩作業」は町内のいたるところで
行われています。
亘理町がある宮城県では
津波などの被害を受けた農地は
沿岸部を中心に
13000ヘクタールにも及びました。
そのうち55%、7200ヘクタールは
除塩などの復旧作業が始まっています。
河野「どのくらいの期間かかるものですか?」
土生さん
「こまめに“耕うん”して雨に当てれば
1~2ヶ月ぐらいで
なんとかなるんです、表面は。
ただ下に溜まっているんです。
でハウス栽培っていうのは
下から(水分が)上がってくるので
極力こまめに水をかけなければいけない」
さらに地下水が塩水化してしまい、
イチゴ栽培を再開できない生産者も多いのです。
佐々木
「これまでと同じように自分の畑で
イチゴを作る方もいらっしゃるんですか」
土生さん
「ハイおります!今年だけで吉田地区では
20名が再開されております」
震災の前、亘理町吉田地区の
イチゴ生産者は200名ほど。
現在は66名の生産者が
イチゴ栽培を再開しています。
さて続いては念願のイチゴ栽培を再開した
生産者のところへ-
佐々木
「イチゴ栽培をしている小野秀男さんに
お話を伺います。宜しくお願いします」
森崎
「寒いですね!宮城!
小野さん北海道の雪まつりの格好ですね」」
小野さん「これで犬の散歩しているんで」
さてココでリーダーがあることに気付きました。
森崎「みんな足元どうですか?」
タクヤ「サラサラ!」
河野「砂浜みたい!」
小野さん「この辺一体は全部“砂地”なんです」
河野「イチゴ栽培に適しているんですか?」
小野さん「適しているんです」
森崎「知らなかった!」
佐々木
「さてここでイチゴ栽培に大切な水の話です」
小野さん
「今までは地下水をかけていたのですが
まだ塩分濃度が高いので、
そのままかけるとイチゴが枯れちゃうので
水道水と地下水を半分に割って
かけている状態です」
森崎
「水道水を軽トラに乗せて運んできている?」
1棟のハウスに必要な水の量はおよそ1トン。
2日に1回はこの作業をしイチゴ栽培を行います。