あぐり王国 放送内容

2013ǯ0427土
輪作は畑にも地域にも重要な仕組みだ


十勝の畑作を語る上で欠かせない
「輪作」とは一体どんなものなのか?
JA幕別町の森晃さんに詳しく教えて頂きます。

森さん
「“輪作”とは農業技術のひとつです。
 みんな小学校で毎日同じ勉強を
 ずーっとしてたら嫌でしょ。
 作物も一緒なんです。
 畑に植える物を毎年変えていく技術。
 それが輪作なんですね」

森崎
「同じ畑に次の年も同じ作物を植えない!」





森さん
「作物によって好きな栄養分が違うんです。
 特定の作物を植え続けると、
 好きな栄養分ばかり無くなってしまう!

ひとつの畑で同じ作物を作り続けると、
畑の栄養分のバランスが崩れて
しまうだけではなく、
雑草や病原菌などが増えやすい状態に
なってしまいます。
また「輪作」は作物を健康に育てる
農業技術
であると同時に、
消費者へ品質の良いものを安定して
供給できる役割も担っているんです。

タクヤ
「画期的でスゴイなあと思いました」

森崎「加工貿易ではなかったんだね」





森崎「何品種でやるんですか?」

森さん
「基本の畑作4品ですね。
 小麦豆類ビート馬鈴薯。
 これがおなじみです」





森崎「みんなビートわかるかな?」

森さん「何の原料かわかるかな?」

タクヤ「砂糖?」

森崎「そう正解!」





森さん
「さてここで問題があります。
 この4品は(順番に)決まりがあるんですが
 わかるかな?」

輪作の基本となるこれらの作物。
例えば小麦を今年植えたとすると、
次の年はビート、その次は豆類、そして馬鈴薯。
と言うように、ある法則のもと
順番が決められているそうなんです。
みなさんは、その法則が何かわかりますか?





佐々木
「実はこの順番である必要があるんです」

森崎
「ヒントを出しましょう。
 地面があったとします。
 どこにできるでしょうか??」

大人チームはピンときましたよ。

森崎「小麦はどこになる?」

あぐりっこ「土の
森崎「ビートは?」…「
森崎「豆は?」  …「
森崎「馬鈴薯は?」…「

森さん
「正解です!これが1つの理想の形です」





森さん
小麦は地面の上にできます。
 根は下に張りますけど、
 ビートができる部分よりも
(小麦の)根っこは浅いです。
 ビートを作ることによって収穫時に
 土を深く掘り起こして
 深く耕すことが出来ますね。
 土の入れ替えになります。
 は空気中の栄養分を土に取り込む
 働きをしています。
 そうなると次の年に馬鈴薯が沢山取れる!」

森崎「はああああ~(すごい納得!)」
 
輪作は生産者達の経験から生まれた
農業技術と言われ、
地域ごとに様々な作物を組み合わせて、
全道各地で行われています。
畑作4品と呼ばれる作物を基本に
輪作を行っている十勝。
そこには大きな理由があるんです!





佐々木
「続いては輪作の主要作物の収穫量を
 みていきたいと思います」

十勝が占める量は
小麦が29%、ビート46%、馬鈴薯36%、豆類17%。

河野「すごいなあ」

佐々木
「日本の食を支える十勝と言われる所以が
 このグラフからも分かると思います」





森崎
「みんなの所には小麦とかビートとか
 そのまま目の前には出て来ないと思います。
 これは《原料作物》と言います。
 そして原料を加工する工場には
 たくさんの人が働いていますね。
 そういった人が地元で働くことによって
 地元経済の活性化にも貢献してるんですね」

河野
「それだけたくさんの物を作ってる訳だから
 作る上で色んな機械とか大変じゃないです?」





森さん
「やはり経営面積が日本の平均の
 10倍以上の面積があるので
 機械化はものスゴクされています

ということで大規模農業を支える
機械を見に行きましょう!




(C)HBC