

あぐり一行の目の前に巨大な雪山が出現!
森崎
「うわ~すごいな~こんなにあるんだ。
あっちまでずっとだよ!」
藤尾「体の芯まで冷えるんちゃう?」
一歩踏み入れると-
森崎「うわ~うわ~中は冬です!」
藤尾「空気冷たい!」

カイト
「なんかロッククライミングするべえ~
みたいな感じになる!」
森崎
「ロッククライミングするべえ~」

森崎
「(蔵では)冷風が出てましたよね。
ってことは風を送っているってこと?」
小山さん
「そうです。お米が貯蔵されていた倉庫に
冷気が送られているんです」


小山さん
「雪をみて何か気がつくことないかな?
あぐりっこさん!」
カイト「茶色っぽい!黒っぽい!」
ミスズ
「土が付いたみたいになっている」
森崎「そうだねえ」

小山さん
「空気を循環させているので
その空気中の不純物が
雪に付着するようになっています!」
佐々木「雪はとけないんですか?」
小山さん
「とけないです!
少しずつ解けてしまうんですけど
倉庫を囲っておりますので
低温で雪が保管されます」

森崎
「もしこの雪が北海道に無い!とします。
でもお米は貯蔵しなちゃなりません。
雪が無かったらどうなりますか?
ミスズ「米の鮮度が保たれない」
森崎
「そうだね。じゃあ鮮度を保つためには
どうすればいい?」
カイト「北極とかから持ってくる!」
森崎
「それは凄いお金がかかるよね!
これは天然の冷蔵庫です!凄いな~」
今年一年間、米作りを学ぶ美唄市には
農業スピリッツを感じさせる
逸話が残されていました…

佐々木
「中村豊次郎という人の名前知ってる?」
びばいっこ2人「知りません…」
佐々木
「中村豊次郎(とよじろう)さん。
1871年10月に三重県に生まれた方。
若くしてアメリカに行き、
戻ってきて仏教の道へ…
なんとも型破りな青年だったんです」
中村豊次郎が今の美唄市に入植したのは
23歳の時、1894年。故郷の農家24世帯と共に
先発隊としてだったといいます。
翌年には「みなさん、よく来てくれました。
今日からここが故郷です」と、
600人の農民を迎え入れたそうです。
ここに大規模な中村農場が誕生!
しかし…

森崎
「あの人達の周りは全部“水”ですか?」
佐々木
「この地域は石狩川の氾濫が非常に多くて
何年も水害に悩まされてきた地域でも
あったんです…そんな災害を、
豊次郎さんは逆手に取ります!」
イギリスからマシンを取り寄せて、
石狩川から組み上げた水を水田に引き入れよう
当時としては
とても大胆な計画を発表した豊次郎。
前例のない取り組みに周囲の人たちは大反対。
できるわけないという意見が圧倒的でした。
森崎「100年以上も前のことですか
簡単なことではなかったとおもいますよ」
1912年、豊次郎の計画は大成功を収めました。
そして全道に中村の名前を轟かせたのです。
美唄市内でも「西」に位置するこの地域。
地名を「中村」と言います。
豊次郎の功績を称え、
名前を残したということなんです。

佐々木
「熱い想いは私達あぐり王国も一緒ですから!
その想いを胸に、この土地で今シーズン
米作りをしていきませんか?」
あぐりっこ「はい!」
森崎「頑張るぞ~おー!」