


福田さんの言うJAS(ジャス)とは
『有機JAS規格』のこと。
JAS法に基づいた生産工程に
与えられるものなのです。
このJASの認定を取らなければ
「有機栽培」と表記できません。

佐々木
「認定する方がこちらの畑に来るんですか?」
福田さん
「来て二日間かけて検査をして
畑を見て倉庫を見て最後に書類審査をして
合格不合格が出るのが1か月後!」
藤尾「不合格ってあるんですか?」
福田さん
「あります!書類の不備があったとか
圃場に農薬の袋があったとか…」

佐々木
「キチンとした栽培方法をやってますよ
ということになって、もらえるのが…」
福田さん
「それがこの認定書なんです。
これをもらうと『有機栽培』として
出荷ができるんです」

訓子府町は昔からクリーンな栽培方法への
取り組みが盛んでした。
1987年には当時ではまだ珍しかった
減農薬の方法でタマネギの栽培を
スタートさせました。
JAきたみらい 加藤秀樹さん
「当時の生産者から減農薬タマネギは
ないか?という消費者の声を受けて
要望があがってきました。
ちゃんとタマネギができるかどうか?
大丈夫か?とかなりタマネギ生産者と
話し合いをしたと聞いてますが
JAとして生産者の気持ちに応えたいと
一丸となって取り組んでいこうと
体制を整えました」

その頃から「タマネギのデパート」を目指し、
様々な種類・栽培方法に取り組んだそうです。
そして2002年には「有機栽培の会」がスタート。
現在は福田さんを含め6戸の生産者が
JAS認定を取りタマネギを出荷しています。

さらにJAきたみらいでは、
化学肥料や農薬を地域によって
定められた基準の半分で育てた特別栽培や、
JAきたみらい独自の基準で
減農薬栽培したものなど、
様々なクリーン農業に取り組んでいるのです。
森崎
「労力は倍どころじゃないよね…」
福田さん
「3倍4倍ですよね…
けどお客さんがいるので
良いものを…と思ってやってます!」

じゃ~ん、もんすけです!
有機栽培のタマネギは選果場で
特別扱いを受けているんです。
その一「置かれる場所が違う!」
ひろ~い倉庫内にポツンと置かれた
有機栽培のタマネギ。
他のタマネギと混ざらないように
離れた場所に置かれているんです。
その二「朝一番に選果!」
なぜなら他のタマネギの皮などが
混ざらないように、
キレイに掃除された選果台で
選果するからなんです。
有機栽培のタマネギの選果がある時は、
前の日の終わりにみなさんで
掃除してるんだって!

うわ~~大量のタマネギ!
人の目で1つ1つ仕分けた後は、
5つの大きさに分けサイズごとに箱詰め。
一箱20キロだって~~
そして「その三」が…この人!

タマネギ生産者 林純一さん
「有機玉ねぎを選別するときは
必ず生産者が立ち会って
選別の状況やタマネギの品質を
確認しています。
自分のタマネギに責任を持って
消費者に届ける以上やってます!」
生産者の確認が済んだタマネギは
認定番号を箱に押し出荷。
この番号で生産者を特定できるように
なっています。
JAきたみらいの年間のタマネギ生産量は
およそ23万トン!
そのうち、およそ350トンが
有機栽培されタマネギ。
道内だけではなく
道外にも出荷しているんだってさ!