伊藤さん
「転向がちょっと思わしくなくて…
8月中旬かたずっと雨ばかりで…」
通常は収穫の1か月前には
田んぼの水を抜き、土を乾かします。
しかし今年は保温効果がある
水を抜くタイミングが難しかったこと、
そして8月の長雨の影響で、
田んぼが全く乾いていないのです。
森崎
「収穫適期日に達したというのに
収穫しないとどうなるんですか?」
伊藤さん
「刈り遅れということで
白い米が茶色っぽくなってしまう。
収穫適期には刈りたいんですけど…
最終的な判断をするところです」
佐々木
「実際に収穫できるのかどうか
調べる方法ってあるんですか?」
伊藤さん
「圃場(ほじょう)の何点かのサンプルを採って
それを乾かし実際に(もみ殻を)むいて
米の色を見て判断しています。
これは適期調査といって
実際に粒をみているんです」
収穫予定日が近づくと
ほとんどのお米生産者が行う適期調査。
田んぼの状態がよくない今年は特に重要!
ということで収穫適期を調べよう!
適期調査に使うのは玄米。
まずは千歯こきを使って
稲穂から‘もみ’をとります。
伊藤さん「ぐっと力を入れて!」
千歯こきの間に稲穂を入れて引っ張ると
ザザザッともみが取れます。
コウキ「気持ち良い~♪」
さて玄米を取るための脱穀が終わりました。
伊藤さん
「この後は乾燥させます。電子レンジで!」
森崎「やっていいんですか?」
伊藤さん
「急ぎでサンプルを見たいときは
電子レンジを使って水分を下げます。
試しに1分ほど加熱して様子をみましょう」
収穫したてのもみには
水分がたっぷり含まれています。
もみを「玄米」と「もみ殻」に分けるには、
もみに含まれている水分を
低くしなければいけません。
そこで熱を加え水分を飛ばすのです!
チーン(1分加熱終了)
触ってみると…「熱い!」
森崎
「ちょっと混ぜると湿気が飛んで
いるような感じがするね」
もみが乾燥したので
「もみ殻」と「玄米」に分けていきます。
この作業を「もみすり」といいます。
さて玄米を見てみると
ミスズ「緑色の玄米が…少しある」
森崎
「伊藤さんぶっちゃけ
この緑色の玄米ってどういう状況?」
伊藤さん
「実りきっていない未熟な米なんです!」
実は適期調査で重要になってくるのが
この緑色の玄米だったんです。
佐々木
「みんなの前に10グラムの玄米があります」
伊藤さん
「10グラム中9グラム!
茶色の玄米があれば大丈夫!」
森崎「稲刈りが出来る!」
では緑色の玄米を取り除いていきます。
残った茶色の玄米が9グラム以上なら
本日稲刈り決行ですが
どうなるのでしょうか!
河野
「(測りを見て…)おお~余裕だ!」
伊藤さん
「平均をとっても94~95%に
いたってますので…」
森崎「ということは…」
伊藤さん
「刈り取り適期です!」
森崎「ヤッタ~稲刈りできるぞ~」
河野「長かったぜ~」
パチパチパチ!
あぐりっこもホッと一安心。
よ~し稲刈り頑張るぞ~
じゃ~ん、もんすけです!
北海道は全国でもトップクラスのお米の産地!
その北海道でどのぐらい
北海道米が食べられているか知ってますか?
1996年度は37%だったのが、
なんと2012年度には90%!
これは生産者の努力はもちろん、
積極的な販売活動の展開で
北海道米の美味しさへの評価や認知度が
アップしたから!ぼくももっと食べよう♪