あぐり王国 放送内容

2013ǯ1026土
品種改良の道のりを舌で感じる!


ここで興味津々のコウタロウが質問!

コウタロウ「食べられる?」





菅原さん
「試験をしているときは食べていたので
 美味しいのは分かっていたんです。
 ただちょっと収量が足りなかったなどで
 品種にならなかったんですね」



コウタロウ
「この2つが無かったら…
 これ(きたくりん)が無かった…
 ありがとうだね」

佐々木
「そうだね。
 親になる品種の存在は大きかったね。
 この子たちも優秀でなければ
 良いところは次に残せない





そんな「きたくりん」は
1999年、道南農業試験場で
開発が始まりました。

2004年、空知の中央農業試験場に移り
改良を進め、
2012年、北海道米の優良品種として
認定されます。

そして2013年の秋、全道の生産者が栽培した
「きたくりん」が食卓にデビューしています。



菅原さん
「このいもち病というのは
 ずっと昔から日本の稲作にとって
 重要な病気でした。
 いもち病に対して強いお米を作る…
 これは研究者にとって美味しいお米を
 作るのと同じぐらい、昔からずっと
 取り組まれてきたテーマなんです。
 ここに至るまでのたくさんの
 研究の積み重ねが
 あってこその品種なんです」




品種改良の大変さを学んだ後は
目と舌で品種改良を体験しよう~

ということでご用意いただいたのは
炊き立てのお米!ですが…

コウタロウ「玄米っぽい」
ユメ「あんまり白くない」
ルリ「カピカピしてそう」

んんん~?茶色い線が見えるし
全体的に茶色っぽいような…
これは正直、おいしくなさそう…
あぐり一行もなんだかけげんな表情を
浮かべてます。まずは、よく見てみよう!

アユ
「ふっくりんこの特徴を受け継いでいるとは
 思えない…」

藤尾
「ここまでの話を聞いてるものとは
 イメージが違うよね」

コウノスケ「食べるには勇気がいる」





恐る恐る食べてみると…

コウタロウ
「いつも食べてるお米より…
 甘みがなくて…さっぱりしている」

コウノスケ「ごはんだけでいける!」

森崎「コウノスケは好きなのね」

ルリ「粘り気はあんまりない…」

藤尾
そしてちょっと不機嫌な感じになりました。
 これ炊いた人初めてごはんを炊いた?
 水の加減を間違えてるな」

佐々木
「普段食べているお米と違いますか?」

みんな「ちがう…」

あぐり一行が試食しているこのご飯。
実はとっても貴重なお米だったんです!





菅原さん
「みなさんにいただいてもらったのは
 ≪赤毛≫という昔の
 お米の品種なんです」

森崎
「これきたくりんじゃないんですか!
 きたくりんを食べさせるような演出で!
 きたくりんを応援できないな…
 と思っていましたよ~」
 
赤毛の稲穂を見てみると…
「毛みないなのが長い!」
 
ルリ「髪の毛の茶髪みたい!」
コウノスケ「茶色とオレンジ混ざってる」





菅原さん
「これは赤毛という品種で1870年代のもの。
 140年前のものですね。
 この渡島・大野平野の近辺で栽培されていた
 という品種なんですけど、
 北海道で稲作が定着するきっかけとなった
 お米なんです」



森崎
「その赤毛という品種は今でも
 作っているってことですか?」

菅原さん
「道南農業試験場では品種保存をするために
 毎年、昔の品種を植えて参観に来る方に
 見てもらうために作っているお米です」




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