あぐり王国 放送内容

2013ǯ1109土
かつてこの一帯は泥炭地だった!


新篠津村一帯がなぜ米どころに発展したのか?
その秘密を探るため一行が向かったのは、
農業用水路などを維持管理している
『水土里(みどり)ネットしのつ中央』
「泥炭(でいたん)地資料館」。
館長で北海道大学名誉教授の
梅田安治さんに詳しくお話を伺います。



さて資料館に入ると黒い物体が
ゴロンゴロンと並んでいました。

森崎「何だ何だ。土?泥?

梅田館長「これが泥炭(でいたん)!

森崎「なんですか?泥炭って?」

梅田館長
「見た目は土かねんどみたいですけど
 実はぜ~んぶ昔の植物です。
 植物が腐りかかってそのままずっと
 水の中で積み上がってきたんです





『泥炭』とは湿地などに繁殖している
植物が枯れたあと、
長い間分解が進まず堆積したもので、
多くの水分を含んでいます。




森崎
「土だったら(触ったら)ボロボロになる…
 これはボロボロというより
 ベチャベチャです~粘土みたいな感じ!」

藤尾「湿っているんですか?」

森崎「なんか壊れていくって感じ」

藤尾「ホント。繊維が絡み合っている」





ミスズ「さけるチーズみたい」

森崎
「男子2人でこれを持ち上げてみて」

梅田館長「気を付けてよ」

いざ持ち上げようとすると…
タクヤ「重いっ」

森崎
「たっぷり水分を含んでいるから重いんだ」





梅田館長
「50年ぐらい前に新篠津村に来た時
 長靴で歩きました…
 その時に長靴に紐を付けて
 その紐を引っ張って足を上げました。
 そのぐらいこの辺は湿った土地だった」



かつて足がぬかるほどの
泥炭地帯だったという新篠津村。
その泥炭層は数千年もの歳月をかけて
できたものなんです。

森崎
「これは土の断面を見ているんですね」

これは泥炭モノリスという
堆積した泥炭の標本です。





森崎
「泥炭はすごい地中の奥深くにあるの?」

梅田館長
「この辺は3~5メートル

藤尾
「けど、それだけ積み重なるってことは
 すごく昔の土ってこと?」





梅田館長
「一般的に言うと1年に1ミリ積もる 

森崎
「1年に1ミリずつ植物の残骸が
 どんどん溜まっていった…」

梅田館長「だから5メートルなら?」

森崎「5000年だ!!」

あぐり一行「へえ~(息をのむ)」





梅田館長
「新篠津村一帯は5~6000年前から
 泥炭地が出来始めてきた…」

森崎「地球のスケールを感じるね」




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