あぐり王国 放送内容

2013ǯ1109土
地中の水分を排水する暗きょとは?


水分を多く含んでいる泥炭層に
作物を植えても育ちません。
そこであるものを泥炭層の上に
運んで来たのです。

梅田館長
客土(きゃくど)と言って
 いわゆる普通の土ですね。 
 山の土やねんどを入れて畑として 
 使えるようにしたんですね」





藤尾
「ここの上の部分は他から持ってきた?」

梅田館長
「他の土を持ってきた。 
 このおけげで農業は成り立っている!」


そしてさらに泥炭地を良質な農地に
変える仕組みがあるということで、
見せて頂きました!





藤尾「水槽がある!」

佐々木「これは一体どういうもの?」

梅田館長
「これは土の中にパイプを入れて水を抜く
 ≪暗渠(あんきょ)≫
 水の流れを説明しているんです」

佐々木「暗きょだって!みんな」

梅田館長
「暗渠の≪渠≫は溝って意味ね」





「暗渠(あんきょ)」は、
地中に埋めた土管やパイプなどの水路
田畑に浸透した雨水などの水分を
排水する高度な技術なんです。


梅田館長
「いいですか。雨が降ってきました。
 水が土の中に染み込みます。
 染み込んだのがパイプのそばまで来ます。
 するとパイプの継ぎ目から
 水が入ります

あぐり一行「は~~すごい仕組みです」





藤尾
「新篠津村全体が泥炭地だったということは
 たくさんの水田が今あるってことは
 この≪暗きょ≫がものすごい距離、
 敷いてあるってことですか?」

梅田館長「そうでしょうね!」

タクヤ
「どうやって暗きょを埋めたんですか?」





梅田館長
溝を掘って、
 そこにパイプを並べて土を戻す

藤尾「どれくらい掘るんですか?」

梅田館長
「80~1メートル20センチぐらい」

藤尾「えっそんなに!」





新篠津村では、すでに明治時代から
暗きょ排水の仕組みが取り入れられ、
かつては、その工事を手作業で
行っていたそうなんです。



森崎
「このパイプを埋めるために
 どのくらい大変だったんだろう…
 重機なんてないから…」

梅田館長
「スコップで人力で掘っていた…」

佐々木
「広大な田園風景があるって事は
 大プロジェクトが昔に
 行われいたってことだね…」





じゃ~ん、もんすけです!
泥炭地を改良して道内有数の米どころに
発展した新篠津村。
戦後まもなく食料の増産を目的とした
『篠津泥炭地開発』と言われる
本格的な工事がはじまりました。

石狩川流域一帯の
広大な農地の排水工事のほか、
山などからの良質な土を運ぶ
「客土(きゃくど)」をするなど、
大規模な開発が行われたんだよ。

美しい田園風景が広がる新篠津村一帯は、
こうした先人達の苦労と努力によって
作り上げられたんだね~!





藤尾
「普段食べていたお米は
 そんな苦労をして作ったお米なんですね」

森崎
「田んぼの土の中に
 大人も子供もビックリするような
 秘密が隠されていたとは…

佐々木
「それでこの暗きょで排水された水は
 どこに行くんですか?」

梅田館長
≪篠津運河≫に行きます。
 地区の真ん中に幅50メートルほどの
 水路が掘ってあるから、その中に流れて
 それは石狩川に通じているから
 石狩川に流れていく…」

森崎「篠津運河って有名な所ですか?」

梅田館長
「あれ?超有名!世界的に有名!」

では暗きょの排水が流れていく、
意外と知られていない篠津運河にレッツゴ~!




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