さてここからは実際に暗きょ工事を
見学させてもらいましょう。
ご説明していただくのは北海道石狩振興局の
井上秀治さんです。
藤尾
「奥のほうもずっと…すごい広い範囲だ」
森崎「この敷地、全部やるんですか?
井上さん「全部やります」
森崎「あのホースは?」
井上さん
「あれが暗きょ管です。
排水の溝を掘った後に
暗きょ管を埋めているんです」
藤尾
「ってことは掘り出されている
黒い物体は?」
井上さん「泥炭(でいたん)です」
溝をのぞいてみると…
森崎「もうパイプが入ってる~~」
佐々木「結構、深い!」
藤尾「ホントだ!綺麗に掘れてますね」
さてこの暗渠溝はどの位なのか
高さを測ってみると…
森崎
「15センチしか幅がないのに
90センチも掘ってる!」
さてここで井上さんがあるものを
引っ張り上げました。
藤尾
「井上さんが何かを引っこ抜いたら
出てきた~~」
大量の水がドパーっと出てきました。
井上さん
「これは弁なんです。
お米を作るときは水を張りますよね。
その時に水が抜けていくと困りますよね。
その時にはこれで弁を止めるんです。
畑の時には水が溜まると困るので
弁を開けておくんです」
森崎
「弁を開けるとこんなに一気に出るんだ~
排水おもしれ~」
この水田では暗きょ排水工事のほか、
いくつかの水田を一つにして、
大きな区画に広げる工事も行い、
生産性の向上を計っています。
明治時代から現在に至るまで
土地の改良工事は続けられているんです。
森崎
「先人からずっと取り組み続けている
ことじゃないですか~」
井上さん
「そうですね。歴史の一部を私たちが
やらせてもらっている…」
森崎
「研究・設備そして農家さんのみなさんの
たゆまぬ努力で私たちがいただくお米が
おいしくなっていく!
すごいことを今日は学んだね!」