森崎
「糖液を結晶化させるってどういう事?」
井上さん
「煮詰めた糖液に小さな砂糖の粒を入れて
それを少しずつ大きく成長させていくんです。
砂糖の粒を均一にするために
わざとそういうことをやっています」
森崎「煮詰めただけでも砂糖になる?」
井上さん
「なりゆきで結晶にすると
色んな大きさになってしまうので
あらかじめ決めた量の
砂糖の赤ちゃん(粒)を入れてあげて
それを大きくすることで
粒ぞろいの砂糖にしています」
井上さん
「ちなみにこの1つのタンクで
砂糖が10トンできます!」
森崎
「我々がよくみる1キロの袋が千個できる!」
井上さん「いや…1万個できます」
森崎「1万個だ!!」
河野「ここで!ええ~~」
砂糖のほか腸内環境を整える
働きが期待できる『オリゴ糖』や
化粧品などに使われる保湿成分を含んだ
『アミノ酸』が作られています。
そしてさらに地域の農業に貢献する
大切なモノもできるそうなんです。
森崎
「ビートオリゴ糖、大好きです!
パンにもかけるし煮物にも使えるし
ヨーグルトにこのままかけると
そのまま腸に届く感じ!
すっごく良いです、これは!!」
てん菜から抽出される砂糖やオリゴ糖。
その栄養価について詳しく聞いてみました。
天使大学 看護栄養学部 荒川義人教授
「(砂糖に含まれる)ブドウ糖は
生きていくために必要なエネルギー源。
特に脳へのエネルギーはブドウ糖でしか
供給できないので非常に重要な働きをします。
(てん菜に含まれる)オリゴ糖は
弱い甘みが特徴で虫歯になりにくい!
お腹に入るといい腸内細菌を元気にする
働きもあります。
アレルギーの予防効果も期待できます」
砂糖を使った甘いものは
リラックス効果も期待できたり、
身体にとって大切な役割があるんだよ。
くれぐれも食べすぎには注意しようね。
さててん菜から砂糖やオリゴ糖が
作られるだけでなく
農業にとって大切な副産物も
作られています。
その副産物とは一体どんなものなのか?
向かった先には-
河野「でけ~何これ?」
森崎「飛行機のジェットエンジンみたい!」
井上さん
「ここはビートパルプが
出来るところ」
森崎
「ビートパルプは主に牛さんのエサです。
それがこんなでっかいので…!」
井上さん
「てん菜から砂糖を抽出した後の
しぼりカスを
700度の温風で乾燥している所です」
河野「700度の温風が通ってる!」
佐々木「すごい巨大な施設ですよね」
森崎
「僕たちは美味しく砂糖を頂いています。
牛さんたちは美味しい牛乳を生み出してる。
大事な大事な産業ですね」
井上さん
「この工場で働いている人ももちろんですが
てん菜を運ぶ人、製品や砂糖を運ぶ人、
色んな人が関わっています」
森崎
「そうか…北海道はスゴイよね。
より甘いものが好きになりました!」