ではポテトサイレージを作っている現場を
のぞいてみましょう。
藤尾「細かくなってるね」
森崎
「じゃがいもを機械に入れて
自動でスライスされてるんですね」
柳川昌寛先生
「こういう状態にして他のエサと
混ぜやすくしています」
森崎
「先生ポテトサイレージって何でしょう?」
柳川先生
「小さすぎたり大きすぎたり…
形の歪んでいるものを
和牛のエサにできないかって考えて
乾物飼料と混ぜてサイレージにしました」
森崎
「この地域や学校には
たくさんの規格外のジャガイモがある。
それを牛のエサに流用している!
これは新しい試みですね」
柳川先生
「地域のものを使って
より安い牛が作られたら…
と思っています」
森崎「完璧な循環型になるんじゃないですか?」
柳川先生
「この学校でも循環型を目指して
生徒たちと研究を重ねています」
校内での「循環型農業」。
これが倶知安農業高校の目標なんです。
学校でとれたジャガイモに、
こちらももちろん高校でとれた
大豆・ふすま・お米を混ぜ合わせ
発酵させて作る「ポテトサイレージ」。
12月頃からこのエサを与え、
牛がよく食べる配合を
見つけていくんだそうです!
佐々木 勇希さん(2年)
「規格外のジャガイモが利用されるんで
無駄がなくなっていいと思う!」
森崎
「牛のコストを下げる…ということは
我々消費者が牛肉を買うときに
お安く購入できることに繋がる!」
藤尾「頑張ってくれよ」
森崎「お肉安くなるかもしれないよ~」
工藤 雄将君(2年)「いいと思います!」
森崎
「そのためにみんなは研究している!」
大場 功次君(2年)
「普通科の高校では出来ない
貴重な体験をしていると思います!」
さて続いては2年生・生活班です。
石山志穂さん(2年生)
「ここではポテトペーストの普及拡大に向けた
研究をしています」
藤尾「ポテトペースト?」
石山さん
「規格外の男しゃくに2種類の酵素を加えて
ペースト状にしたものが
“ポテトペースト”です」
生活班が研究する「ポテトペースト」が
どんなものなのかを確かめるため、
まずは原料である越冬男しゃくを試食!
森崎「甘い!スイーツみたい」
石山さん
「これに2種類の酵素を入れてペースト状にし
甘さをもっとアップさせました」
ではポテトペーストをいただくと…
森崎「甘い!おやつ!おやつ!」
藤尾「はちみつに近い甘さ」
佐々木「これは美味しいですね」
ポテトペーストを使い
地元のお菓子屋さんと作った
“ぽてぷりん”は大人気商品となりました。
イベント限定で手作り販売しているドーナツも
クセになるほど美味しいのですが…
■ぽてぷりん(1個 190円)
森崎
「プリンとドーナツは君らが開発したの?」
石山さん
「これは先輩方から受け継いだ商品です。
今、私たちが開発中なのは
『モンテバー』と言って
地元の野菜を使った『スポーツバー』を
作っています」
倶知安農業高校自慢のポテトペーストを使って
なんと10年ぶりに新商品を開発!
その名は「モンテバー」
地元の企業とタッグを組み
ほぼ完成しているという事なのです!