お米のタネを作り続けて40年の
上野恭敬(やすのり)さんに詳しいお話を伺います。
森崎
「お米のタネを作る生産者さん?」
上野さん
「あいすッ!そうです!
お米農家さんにタネを供給する…
分かる?分かんないか!」
森崎
「我々消費者が対象ではなくて
お米農家さんにタネを作って渡している!」
森崎
「普通にお米を作るのと
お米のタネを作るのとでは
違いはありますか?」
上野さん
「大きくはそんなに変わりませんが
タネを供給する責任など
いろいろと大変な部分は多くあります。
やはり1粒から約700~1000粒(りゅう)に
増えるんですけど…」
森崎「えっ!種もみ1粒から??」
上野さん
「約700~1000粒に増えるんです」
森崎
「その1粒を作っている責任ですか?」
上野さん「そうです!」
タネの栽培はお米農家同様に
タネを撒いて育てた苗を田んぼに移植。
そして収穫した籾(もみ)が、
タネとしてお米農家に供給されています。
栽培方法に大きな違いはありませんが、
お米農家が安心して使えるタネにする為、
様々な努力をしているんです。
河野
「ハウスは一般のお米農家との違いはどこ?」
上野さん
「ハウスの入口に表示されている部分です」
河野
「“ゆめぴりか”“採種”“620枚”って
書いてありますね。これは?」
上野さん
「ここに何の品種があるかを確認して
誰もが見て分かる
ようにしてあります」
河野
「他にもハウスがありますがそれぞれお
色々育てているんですね」
ハウスごとに栽培品種の名前や
タネを蒔いた日付などを明記するほか、
苗の生育をこまめに観察することも
大切な仕事です。
上野さん
「やはりタネを作るということは
その品種が持つ特徴を守る
作業なんですよね」
佐々木「今の時期に大切な作業は?」
上野さん
「毎日の巡回です。
何か違うことがないか?という確認を
毎日1つ1つ見て回ってます」
森崎「巡回ってどうやるの?」
上野さん
「あまりにも地味で…いいんですか?」
森崎
「地味だなんてっ!
地味だなんて思ってないよな?なあ?」
あぐりっこ「…。」
上野さんが徹底管理しているという、
お米の苗のタネ 。
さっそく見せて頂きました!
佐々木
「苗を1つずつ見ていくんですか?」
上野さん「そうですね」
河野
「1つのタネから約700粒ものタネを作って
農家さんに配るから、もし1つに異常があると
約700粒も異常がある物が配られちゃう…
だからより慎重になる感じですかね」
上野さん「慎重に慎重を重ねています」
ユウセイ
「病気とかが流行っちゃって
出荷できなかった時はありますか?」
上野さん
「良い質問ですね…
ありません!(断言)
お米農家の方々に安心して
使って頂けるように
気を遣いながら育てています!」
森崎
「稲を育てている人がいるのは想像できる。
だけどその前!稲を育てる人にタネを渡す
上野さんみたいな人がいるんだ。
これは今日教えてもらってよかったね!」