滝川でお米のタネを学ぶあぐり一行。
タネ農家が行う厳しい栽培管理を見学し、
続いて向かったのは
「北海道立総合研究機構 中央農業試験場
遺伝資源部(いでんしげんぶ)」。
お米のタネに深い関わりがある場所なんです。
詳しいお話を吉村徹さんに伺います。
吉村さん
「遺伝資源部では“おおもと”のタネを
『基(もと)ダネ』と言いますが
これを作ることを仕事としています」
森崎「もとダネって言うんですね」
吉村さん
「本来であれば『基ダネ』を直接
農家さんに渡せればいいんですけど
タネが足りないので
【遺伝資源部】とは別な場所で
タネを増やしていきます」
森崎
「へえ~だけどタネを増やすと言ってもね…
タネが出来るのは1年に1回。
農家さんや消費者に届くまでには
何年も何年もかかりますよね?」
吉村さん
「そうですね…約4年かけて
米農家さんに届くことになります」
厳重な栽培管理はタネ農家だけではなく
遺伝資源部からステージごとに、
長い年月をかけて行われます。
この仕組みによって良質な品種特性を持った
安全安心なタネが大量に生産できるのです。
森崎
「こういうことか…
ただ増やすだけじゃなくって
しっかりと品質管理をしながら
お米のタネを増やさなきゃ
ならない…」
ユウセイ「全然地味じゃない!」
森崎「ほら~なあ!」
タネ生産の流れを学んだところで、
一行はなぜか真冬の服装にチェンジ!
貴重な場所へ案内して頂けるという事ですが…
あぐり一行「さむ~い!」「寒い!」
吉村さん
「ここ全部に基ダネが入っています」
森崎「全部モトダネなの??」
森崎
「これは平成12年(2000年)のきらら397!」
吉村さん
「そうなんです。
低温で保存しておけば
発芽の能力が10年ぐらいもつんです。
常温で置いておくと2~3年で発芽しなくなる」
室温1度に保たれた基ダネの保存庫。
現在、北海道で栽培されているお米、
18品種の基ダネが大切に保管されています。
吉村さん
「これはななつぼしの基ダネになります」
森崎「へ~すごい!」
佐々木
「基ダネってなかなか見られないですよね?」
吉村さん
「そうですね。ここに一般の方が入ることは
まず無いですね!」
森崎「うわ~良かったな」
佐々木
「見た目は普通のお米と変わりませんが
始まりがここなんだ!って見るとね…」
森崎
「今回は『じゃあこのタネの前は?』って
たどっていったから…
ようやくお会いできたって気持ちだね」
そしてさらに遺伝資源部には、
貴重な場所があるということで
案内して頂くことに―