あぐり王国 放送内容

2014ǯ0607土
米農家さんに種子が届くまで○年も!?


滝川でお米のタネを学ぶあぐり一行。
タネ農家が行う厳しい栽培管理を見学し、
続いて向かったのは
「北海道立総合研究機構 中央農業試験場
 遺伝資源部(いでんしげんぶ)」。
お米のタネに深い関わりがある場所なんです。

詳しいお話を吉村徹さんに伺います。





吉村さん
「遺伝資源部では“おおもと”のタネを
 『基(もと)ダネ』と言いますが
 これを作ることを仕事としています」

森崎「もとダネって言うんですね」





遺伝資源部とは品種改良でできた品種の
「基(もと)ダネ」を管理しながら、
毎年、必要な量だけ増やして提供するという
仕事を主に行っています。



吉村さん
「本来であれば『基ダネ』を直接
農家さんに渡せればいいんですけど
タネが足りないので
【遺伝資源部】とは別な場所で
タネを増やしていきます」

森崎
「へえ~だけどタネを増やすと言ってもね…
 タネが出来るのは1年に1回。
 農家さんや消費者に届くまでには
 何年も何年もかかりますよね?」





吉村さん
「そうですね…約4年かけて
 米農家さんに届くことになります」

厳重な栽培管理はタネ農家だけではなく
遺伝資源部からステージごとに、
長い年月をかけて行われます。
この仕組みによって良質な品種特性を持った
安全安心なタネが大量に生産できるのです。





森崎
「こういうことか…
 ただ増やすだけじゃなくって
 しっかりと品質管理をしながら
 お米のタネを増やさなきゃ
 ならない…」

ユウセイ「全然地味じゃない!

森崎「ほら~なあ!」





タネ生産の流れを学んだところで、
一行はなぜか真冬の服装にチェンジ!
貴重な場所へ案内して頂けるという事ですが…

あぐり一行「さむ~い!」「寒い!」

吉村さん
「ここ全部に基ダネが入っています」

森崎「全部モトダネなの??」





森崎
「これは平成12年(2000年)のきらら397!」

吉村さん
「そうなんです。
 低温で保存しておけば
 発芽の能力10年ぐらいもつんです。
 常温で置いておくと2~3年で発芽しなくなる」

室温1度に保たれた基ダネの保存庫。
現在、北海道で栽培されているお米、
18品種の基ダネが大切に保管されています。





吉村さん
「これはななつぼしの基ダネになります」

森崎「へ~すごい!」

佐々木
「基ダネってなかなか見られないですよね?」





吉村さん
「そうですね。ここに一般の方が入ることは
 まず無いですね!」

森崎「うわ~良かったな」

佐々木
「見た目は普通のお米と変わりませんが
 始まりがここなんだ!って見るとね…」

森崎
「今回は『じゃあこのタネの前は?』って
 たどっていったから…
 ようやくお会いできたって気持ちだね」

そしてさらに遺伝資源部には、
貴重な場所があるということで
案内して頂くことに―




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