ここで栄南小学校の取り組みを
少し振り返ってみましょう。
実は佐々木アナウンサーは
この玉ネギ作りの様子を見学していました。
7月15日。この日、栄南小学校では
玉ねぎの授業が行われていました。
これが3年生79人で管理している畑。
「札幌黄(さっぽろき) & きたもみじ2000」
という品種を育てているんです。
順調に育っているように見えますが、
生徒のみんなには心配事があるようで…
『なんか青虫のオレンジっぽいのがいた…』
『虫がいっぱいいて玉ネギがダメになっちゃいそう』
『玉があまり育っていないから心配…』
確かによ~っく見てみると
虫に食べられた痕が見つかりました。
そこで3年生のみんなは問題を解決するために
玉ネギの苗を作ってくれた生産者のところへ
相談に行ったんです!
伺ったのは大畑さんの畑。
60年間タマネギを作り続けている名人です。
名人の玉ネギをみた子供たちは…
『でけえ』
『(学校の玉ネギより)すごいでかい!』
佐々木「色は?」
子供『濃い!』『元気よく育ちそう』
『雑草がない』
『キレイ』
『機械を使っているんじゃない?』
『絶対、機械だ!』
子供たちは疑問に思った事を
大畑さんに直接聞きます。
子供
『ここら辺、何で雑草がないんですか?』
大畑さん
「雑草は取っているから」
子供『機械で取っているんですか?』
大畑さん「いや…手で取る!」
子供『ええっすげえ』
子供
『(雑草を)1個取れば
出てくるまで1週間ぐらいかかる』
『雑草を抜く本数を増やしたり
雑草を毎日抜いたりするのも良いと思う』
みんなの観察ノートには
大畑さんの畑で見て聞いた事が
しっかりまとめられていました。
よ~っく見てみると
長い葉っぱの枚数の違いや
土の柔らかさなど
いろいろな事を発見したみたい。
大畑さんの畑から学校に戻った
昼休みの雑草取りの時間…
子供
『根っこまで取らないと
完全にやったとはいえないな』
少しでも大畑さんの畑に近づくようにと
この日の雑草取りには熱が入っていました。
改めてクラスのみんなが
一致団結を誓った日になりました。
森崎
「地域の人とともに、まわりの人が
子供たちの授業を手伝ってくれる…
これ素晴らしいことですよね」
坂本先生
「ありがたいことです。
だんだん自分たちの玉ネギになるにつれて
目の色が変わってきて
雨が降ると“玉ネギどうなっただろう”って
気になったり、子供たちがどんどん
変わっていくのが私自身すごくうれ嬉しかった!」
森崎
「生きた授業って感じがしますね」