さて次に向かったのは、
地元産小麦を使ったお菓子を提供する
お店「モンブラン」。
森崎「やだ~超トキメク♪」
河野「美味しそう~」
佐々木
「こちらのお店も地元の小麦を使ってます!」
【和洋菓子のモンブラン】
住所:斜里町本町30
電話:0152-23-3566
定休日:不定休
森崎
「地元の小麦を使っているのはどれですか?」
和洋菓子のモンブラン
オーナーパティシエ
山川 信孝さん
「沢山種類はありますが今人気なのは
『ほなみちゃん』というスイーツです」
河野
「斜里産小麦きたほなみ使用って書いてる」
人気商品の『ほなみちゃん』は、
地元産小麦の“きたほなみ“を
使ったパイ生地で斜里町の
姉妹都市である青森県弘前市特産の
“りんご”を挟んだ商品です。
山川さん
「これは2012年10月から販売しています」
【スイートアップルほなみちゃん 190円】
河野
「なぜこれを作ろうと思ったんですか?」
山川さん
「斜里の商工会やJA斜里町を通じて
農家さんと話す場を設けさせて頂いた。
それで生産者さんの苦労やこだわりを伺って
そのこだわりをお菓子に変えて作りたい
と思ったんですよね」
生産者の情熱を形にしたという
『ほなみちゃん』。
果たして、その美味しさとは…
森崎
「うん!軽い食感でべた付かず爽やか!」
河野「おいしい!」
佐々木「ちょっとしっとりしてますね」
山川さん
「それが“きたほなみ”の特徴ですよね」
森崎
「最初は地元の粉じゃないときもあった…
それを地元のものに転化した、
作りにくさはあったんじゃないですか?」
山川さん
「いや~ものすごい大変でした。
う~ん、やっぱり…
女房を取り替えるような感じ!」
河野
「女房を取り替えるような…!?
それは大変ですよね」
ご主人が一大決心のもと切り替えたという小麦粉。
その違いを一般的な小麦粉で作ったパイ生地と
比べてみることに…
森崎
「ふくらみが違う!
きたほなみがすごい膨らんでる」
河野「香りも全然違いますね」
佐々木アナも香りを比較してみると…
「あっ本当だ~!(目がビックリ)」
山川さん
「香ばしさが立つんですよね」
河野「予想以上です」
山川さん
「食べてみるともっとわかるんです!」
ということで食べ比べてみると…
森崎
「(斜里産小麦)しっとりしてますよ!
口の中に残るあま味がすごく長いです。
これ小麦の甘さでしょ?甘い!」
佐々木
「1回香りがフワッと鼻から入ってきて
口の中にもおいしさが残る」
森崎
「ホロホロと崩れていく繊細さもありながら
この甘みとしっとり感も包括している。
これがきたほなみのチカラ!」
山川さん
「そう!だから
自信を持って売っていける」
『ほなみちゃん』はパイ生地作りから
一つ一つ手作業で行っています。
きたほなみの品種特性を最大限引き出すために、
何度も試行錯誤を重ね、
現在の美味しさが完成しました。
地産地消への思いと
菓子職人としての魂が込められた、
まさに珠玉の逸品です。
森崎
「こうした商品が出来上がって
農家さんにも食べてもらったりするんの?」
山川さん
「お陰様で農家さんが来て頂いて
商品を買って頂いたりしています。
お菓子というのは斜里町の町内から
町外・道外と広がっていくわけですよ。
これは斜里町のトップセールスとなる
働きをすると思うんです!」
山川さん
「いまで6種類ですが
まだまだ増やしていきたいと思ってます」
森崎「まだまだお勉強ですね」
山川さん
「まだまだ死ぬまで!
でもすごい楽しいですよ」
河野「うわっステキ!」
すでに新商品の販売も始まったモンブラン。
斜里産小麦の美味しさを引き出す為の
ご主人のお菓子作りは、
まだまだ続いていくことでしょう。
【知床のクマさん 250円】
じゃ~ん もんすけです。
小麦の地産地消に取り組む斜里町。
商品を販売するお店だけではなく、
原料を生産する地元の生産者も
積極的なPR活動を行っています。
JA斜里町 青年部 佐藤強さん
「しれとこ産業まつりでは
地元の商工会と連携し小麦と小豆を利用して
ジャンボどら焼きの作成をしました。
また小学生・保育園を対象に行っている
食育活動を通じて地産地消そして
食べ物の大切さを子供たちに教えてます」
地域全体で食の大切さや
地産地消を考えている斜里町。
豊かな自然に囲まれた町は農業を通じて
豊かな心も育んでいるんだね。