まず北角さんが見せてくれたのは
大きく成長したアスパラの写真。
森崎
「アスパラは放っておくと大きくなって
アスパラの木になります」
あぐりっこ「へえ~」
※放っておくと1m50センチ以上になる!
北角さん
「どうして木のようにするかと言うと
大きくなると葉っぱのようになって
日照を受け取り光合成をして
根に養分を蓄える状態になるんです」
森崎
「本来はこういう姿なんですね。
じゃあ今のうちに食べないと大変だね」
佐々木「森になっちゃいますね」
北角さん
「一度アスパラを植えますと
10年ほど収穫が可能です」
アスパラの根はエネルギータンクのような
役割があるんです。
JAびほろで行っている
主なアスパラ栽培のサイクルはコチラ。
まず春の早い時期にアスパラを収穫。
そして5月中旬から6月中旬までは
出てきたアスパラを伸ばし、
林のようにして栄養を蓄えます。
ちなみにこの成長した部分は
「茎葉(くきは)」と言います。
その後 、根元から出てきたアスパラを収穫。
その間も茎葉は光合成をし
栄養を根に蓄えています。
そして冬はハウスを取り除き
「根」は雪の下。ん?ということは…
北角さん
「そうなんです。こちらは
『伏せ込み栽培』
という栽培方法です」
あぐりっこ
「フセコミ?」「どういう意味ですか?」
掘り起こした根をこのように
温かなハウスの中に植え替え
蓄えた養分をもとに
アスパラを収穫するというのが
「伏せ込み栽培」なんです。
藤尾
「伏せ込み栽培用の根っこを
別で作らなければならない。
それプラスここに植え替える。
作業の量は2倍・3倍と膨れ上がる!」
美幌町では伏せ込み栽培で栽培したアスパラは
11月上旬から出荷できるという事なのですが、
実はこの11月上旬というのが
‘奇跡’と言われるゆえん。なぜなら…
北角さん
「この時期はアスパラの収穫が終わった
国産アスパラがない時期になります!」
そうなんです!実は11月上旬から11月中旬は
国産アスパラが日本中で採れない時期、
まさに国産アスパラの端境期。
そこに目を付けアスパラについて学んでいくと…
美幌町だから出来たという驚きの事実が…