「こんにちは~!」
2008年にもあぐり王国で訪れた
士幌北肉用牛牧場の鎌田 尚吾さんに
聞いていきますよ。
佐々木
「先ほどはミルクを出す牛さんを育てている
牛舎を訪ねました。
そして今、私達が見ている牛は
ブランド牛のしほろ牛になる牛さんです」
森崎
「鎌田さんはどういう思いで
牛を育てていますか?」
鎌田さん
「酪農家さんが盛んにミルクを搾るようになって
オスの仔牛もたくさん生まれるようになった。
オスの仔牛たちもせっかく生まれた命ですから
大きく成長してもらって
良質なタンパク源になってもらうためにも
命を預かって大切に育ててるという気持ちです」
森崎「見て!あのスキンシップ」
佐々木
「先ほどからずっとですね」
そう仔牛たちはずっと鎌田さんの指を
舐めていたんですよ。
森崎「鎌田さん、指からなんか出てる?」
鎌田さん
「みんなオスなんですけども
牧場に来てから1か月後には
去勢をします」
河野「どうして去勢するんですか?」
鎌田さん
「気性を穏やかにして
ケンカをしなくすることと
肉質を柔らかくする意味合いもあります」
安全安心にもこだわっているしほろ牛。
どんなエサを食べているのか見てみよう!
鎌田さん
「こちらが士幌町の肉牛農家の方の
共通の士幌大地という飼料。
統一した牛を作るために
士幌独自のエサとして作っています。
トウモロコシ・ふすま・糖蜜などです」
河野
「この飼料を食べないと逆に
しほろ牛とは呼べないんですか?」
鎌田さん「そうなりますね」
濃厚飼料は町内の飼料工場でつくられている
士幌牛専用のエサ。
この他に牧草はもちろん
生産者ごとに独自のエサも与えていています。
※ふすま=小麦の副産物
鎌田さん
「うちではビールのカス、
ニンジンジュースのカス!」
他にも先が折れるなど、
商品としては出せない長いもや
牛用のトウモロコシ・デントコーンを
漬物のように発酵させた
‘サイレージ’というものも
日替わりでミックスさせて与えているんです。
河野「十勝の名産が多いですね」
森崎
「色々な種類を食べさせるのは
肉質を向上させるためですか?」
鎌田さん
「そうです!あと(出荷までの)20か月の間は
毎日同じものを食べることになりますので
少しは日替わりメニューで色々食べてもらって
20か月はおいしいものを食べて
生活してもらいたかった…」
これらのエサをどれぐらい食べるのかというと…
鎌田さん
「大きい牛は1日に10キロぐらい!
全部のエサを含めると
1日800×2(朝晩)なので約1600キロですね」