さて別な牛舎に移動しますよ。
森崎
「いや~立派な牛舎がいっぱいあるよ」
鎌田さん
「全部で11棟。1670頭いますよ」
森崎
「牛舎を1棟1棟建てるのは大変だった?」
鎌田さん
「JAさんに牛舎のリース事業があるんです。
この施設はJAさんで建てて
僕ら農家に貸し付ける形になっているんです。
僕らは建物を間借りして経営しています。
そのリース料を払うんです」
河野
「これだけの建物たてるの大変ですもんね…」
鎌田さん「初期投資がかかりますもんね」
やっと次の牛舎に到着しました。すると―
あぐりっこ
「でっかい~!」「うわっ怖い」
河野「迫力がすごい!」
続いてやってきたのは
出荷直前の牛がいる牛舎。
鎌田さん
「(ここまで来るのに)だいたい20か月」
河野「臭くないですね!」
鎌田さん
「そうですね。
牛の寝床には木のクズを敷くんですけど
汚れてしまった木のクズを一度乾かして
リサイクルします。
機械の中に入れて撹拌と強制発酵させて
もう一度使うんです。
すごい温度で滅菌させるので
牛にのっては状態の良い寝床になるんです」
発酵させたものを寝床に戻し、
そこにフンが加わり、また発酵させる。
というサイクルを3回ほど繰りかえしたら、
今度は有効な堆肥として畑へ―
とってもエコな取り組みなんです!
鎌田さん
「JA士幌町で肉牛を飼育している
方々に関しては
ほとんどの方が取り組んでいますよ」
生産者さんはどんな思いで育てているのかな?
鎌田さん
「せっかく生まれた命ですから
人のために役立つことを使命として、
僕らは命のリレーができる仕事だと
思っているので…
なのでみなさんに美味しいと言って
食べてもらえたら良いと思います」
森崎
「僕たちが食べているものは
こうやって生きているものなんだ。
魚も野菜も生き物の命を頂いている。
だから食べる事って大事に真剣に
向き合ってほしかったんだ」
森崎
「食べるの好きだろう?」
シンヨウ
「うん!これからも感謝して
食べようと改めて感じた」
じゃーん もんすけです。
20か月にまで成長した牛は、
帯広のと殺場で枝肉になったあと、
JA士幌町が所有する
食肉処理施設に運ばれます。
ここでは35名の従業員さんが
1日に45頭、年間1万1千頭の牛を
生産しているんだって!~
とっても切れる包丁を駆使して
いろいろな部位に分けていきます。
間違って手を切らないように、
鎖の手袋をはいて作業しているんだよ~
部位に分けた肉は
金属探知機、エックス線検査を通って全国へ―
道内一の飼育頭数を誇る士幌町の「しほろ牛」。
士幌町でブランド化に取り組んで
40年以上と長い歴史があるんだよ。
生産者、JA、そして関係機関が一丸となって
安全安心なしほろ牛の安定供給を
実現しているんだね!