あぐり王国 放送内容

2015ǯ0523土
玉ネギ畑を見に行こう♪


しかし…
第二次世界大戦がはじまり
状況が一変したのであります。
さらに追い打ちをかける出来事が…

農民1「なんてひどい虫なんだ」
農民2「玉ネギが全然だめだ」
農民3「もうやっていけない~どうしよう」

戦争と当時流行した虫の被害で
タマネギの作付けが
ほぼなくなってしまったんです。





しかし1960年ごろには良い薬が開発され
虫の被害は減り、食事の西洋化により
タマネギの需要が大幅に増えます。
もちろん生産量も飛躍的に伸び
タマネギブームが訪れるのです。そして…

JAきたみらい 石丸秀人さん
「1963年ごろ生産者が生産組織を作ろう
 という声がありまして、
 昭和38年に訓子府町玉葱振興会が発足され
 その後検査体制が構築され
 貯蔵庫も建てられ玉ネギ生産に
 本腰を入れるようになりました」

こうして何十年もの月日をかけて
日本一のタマネギ産地になった
訓子府町を含むJAきたみらいエリア。
現在は500名の生産者がタマネギ産地を
支えてます。





ということで、そのうちのお一人。
前回もお世話になった
小野洋一さんの畑へ伺いました。

佐々木
「前回来た時は雪で真っ白でしたよね。
 今はどういう状態ですか」

小野さん
畑の渇きも順調に進んで
 玉ネギを定植(ていしょく)しています」

森崎「定植って?」

エマ
「玉ネギの育苗を…移し替える?」

森崎「移し替えることだ」





森崎
「今年の定植の状況はどうでしょうか?」

小野さん
「土の状況は今までにないぐらい良いですね。
 最高だと思います!
 君たちが融雪剤をまいた効果だよっ!」





この畑に植えるタマネギは
9月中旬の収穫を目指しています。
そのためには畑に積もった雪を溶かし、
その雪解け水の量が最適な状態で
苗を定植させたいのです。
その水分量というのが…

小野さん
「みんな泥んこ遊びの条件って分かる?」

アヤノ「水がいっぱい!」

小野さん
「そうだよね。
 だけどね畑はそれだと玉ネギを植えた後に
 根が張れなくなるので逆なんです。
 なので土がサラサラしてる状態(がよい)」

森崎「乾燥してるってことですか?」

小野さん「適度の乾燥ですね」





実際に土に触ってみると-
アヤノ「サラサラしている」
カケル「普通の砂よりやわらかい」

小野さん
「いかに根を下に張らせるかが大事!
 これは去年の春まき小麦のカラなんだけど
 有機物を使いながら
 土の団粒性を作りながら…
 土のサラサラを作りながらって
 総合的な要素が含まれてこういう土になる!」
 
森崎
「定植はここに定めるんだって事。
 土をしっかり準備のできた状態でなきゃ
 いけないですよね」

小野さん
「機械で植えることや耕すことが大事じゃなくて
 その前にどのような条件に整えるかが
 農家の技術のだと思いますよ」
 
藤尾「へ~なるほど!」





とここでリーダーが…

森崎
「ちょっとすごい玉ネギの苗でできた道!
 気持ちがいいねえ~」





ゴロンと横になるリーダー。

森崎
「苗の気持ちでさ…いいなあ」

佐々木「今は苗目線ですね」

森崎「あ~気持ちイイ」





伺った頃は定植作業の真っ最中。
一度に4列植えられるというこの機械を使って
苗を一本一本植えていきます。

藤尾
「畑の奥まで約300メートル。
 往復600メートル。
 どれぐらい時間かけて定植するんですか」





小野さん「20分です!」

藤尾「早いですねえ」

ではいよいよ苗の登場です。




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