雨上がりのカボチャ畑。
水滴に光が当たってキラキラしてます。
藤尾「気持ちいすね。キラキラ」
森崎「緑がみなぎっていますね」
遠目に見ると鮮やかな緑色が綺麗な葉ですが
よ~く見てみると…
松森さん
「カボチャの葉には
小さなトゲがあるんですよ。
それが刺さるんですよ」
森崎「よく見たらトゲがあるわ!」
松森さん
「トゲは虫などから身を守るために
生えている!」
コウタ
「チクチクしてくっつきそうになる!」
森崎
「ザラザラして紙やすりみたいだな」
佐々木
「この中でみなさんは収穫作業をされる」
松森さん
「暑いのでTシャツになりたいんですが
腕を囲うので汗ダラダラですね」
佐々木「このカボチャの種類は?」
松森さん
「種類は“みやこカボチャ”。
産地名を付け加えて
“大浜みやこ”という名前で売っています」
札幌市手稲区手稲山口で栽培される
「大浜みやこ」。その特徴の一つは糖度!
藤尾「どのくらい甘いんですか?」
松森さん「観測した中では19.6度」
あぐり一行「ええええ~」
佐々木
「野菜ですよね?
果物を越えちゃっていますね」
松森さん
「一番高い所で16度と見てたんですが
たまたまうちの畑でこういうのが出ました」
それほどまでに高い糖度を誇る大浜みやこ。
その秘密はやはり‘砂地’にあります。
日中は太陽の熱を受け
一般的な畑の土よりも温度が高くなり、
夜はスーッと温度が下がります。
その温度差がカボチャを甘くするのです。
しかし、それだけではないんです!
藤尾
「ツルいついた状態で完熟を迎えるカボチャは
おいしいんですか?」
松森さん
「最大に甘くなっている状態ですから」
森崎「そりやあ旨そうだ」
松森さん
「ただ糖度で大浜みやこが
有名になったかといえばそうではないんです。
完熟まで置いておけるのと
食べた食感が栗のようなんですね」
ホックホクでクリのような食感と、
驚くほどの甘み。
地の利を生かした栽培を行っているのです。
松森さん
「ちなみにボーリング調査では
300メートル下まで砂地だと分かっています」
と今では「砂地」を生かし
ブランド作物の産地として有名になった
手稲山口地域ですが
ここに行きつくまでには
大変な道のりがありました。そこで-
Na
「それでも当時の人達は砂地に適した作物として
スイカの栽培を行っていました。
しかし当時のスイカ栽培は
‘賭け’のようなものだったのであります。
暑い夏には高値が付きますが、
冷夏であれば元手すら回収出来ない
厳しいものでありました」
そんな中、大冷害がこの地域を
襲うのであります-