あぐり王国 放送内容

2015ǯ1226土
最後まで見届ける…強い信念


次は美味しい牛肉にするために
たくさんの工夫をしているという
エサについて学んでいきます。

佐々木
「さてエサを用意してもらいました」

山川さん
「これが子牛に与えるエサです。
 牧草だけでは取りきれない栄養を
 こちらの配合飼料を補います」





肥育牛(ひいくぎゅう)になると…

森崎「全然違う!草が変わりましたよ」

山川さん
「これは稲ワラです。
 素牛の時はエサにビタミンAが
 非常に多く含まれているのですが
 肥育用のエサにはビタミンAが
 ほとんど入っていないんですよね





河野「それはどうしてですか?」

山川さん
「ビタミンAが多いとサシが入りにくと
 言われているんですよ」

あぐり一行「へえええ~そうなんだ」

山川さん
「ビタミンAを
 最低限レベルで与えているんです。
 そういう設計になっているんです」

あぐり一行「へええ~」





森崎
「まずはボディー(体)を作るわけだ!
 丈夫な強い体を作ってから
 中の牛肉は骨格の後に育てていくんだ。
 その肉を作るためのエサがこれなんだね」



濃厚飼料は月齢によって形も変わります。
肥育牛になると一日に最大10キログラムも
食べるので、牛が食べやすいように
マッシュタイプになっています。



森崎
「ずいぶんと囲われて少ない頭数ですよね」

山川さん
「仕切ることによって個体管理を
 しっかりやっていくのも目的ですよね」

泉先生「少人数クラスみたいな感じですね」





エサの内容だけではなく、
やり方にも気を配っている山川さん。
牛も人間と同じで季節やその日の体調によって
食べる量が変わります。
一頭一頭の特徴を把握し食べる量が少ない牛には
好みのエサを多くやるなど工夫しているのです。



森崎
牛のお母さんだよね。
 この子にこれを食べさせてみようとか」



山川さん
「こうやって育てて出荷したときに
 枝肉(エダニク)というのを見るんですけど
 その結果を見てどこで改良が必要なのかを
 自分たちで勉強していますんで…」

河野「枝肉を見てわかるんですか?」

山川さん
「だいたいこの時期に失敗したな…
 といううのがわかります」

先生方「へええ~」





肉牛生産者として牛の命を全うさせるため、
手をかける事を怠らない山川さん。
牛がこんなになついているのは
その証なのかもしれません。

山川さん
「生産者として愛情をかけて
 ずっと育ててますので
 その結果がどうなったのかっていうのを
 最後まで見届けてあげたい 
 という気持ちは強いですよね。
 そして十勝の方の消費量をあげていきたい。
 全道・全国へとどんどん拡大していきたい」




(C)HBC